高星麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ついつい「天狗の嫁取り」と読み比べてしまったりして。こちらは狗神様ですが、ファンタジー色としてうっすら相似する部分があって、どっちが好みか比較するのも面白いです。
というわけで、神様×20歳の人間♂の婚姻譚。花嫁契約ものです。命を助けたことへの対価として、ハタチになったら迎えにいくと10年前に狗神から言い渡された約束が、話の発端です。神様、10歳の子のどこがよかったの??と思ったけど、神社の守りをしている家の息子だったのね…
ファンタジーで里山が主な舞台になっていますが、比呂の置かれていた環境はシビアで現実的です。彼が別世界に連れ去られて狗神相手に自分本位な正義を主張しているところは、自己 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んだつもりになってましたが、その前で止まっていましたねw
プリンスの組織を内部から壊滅させるため、エドガーは単身組織へ。リディアは彼のいない伯爵家を取り仕切り、残った仲間と共にエドガーを探しつつ、妖精国を目指します。互いが離れても、必ず気持ちが通じ合っていると、信じている姿が描かれます。
エドガー、本当に人間的になりましたね。虚無的だったところがずいぶん変わったと思います。
組織も黙っているわけではなく、前の巻で、ナックラヴィーを放ったテランはリディアを狙って、彼女たちが船に刺客とも言うべき妖精を送り込み、リディア達が仲間割れして殺し合うよう罠をはります。
一方ユリシスもエドガーと接 -
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Posted by ブクログ
プリンスを封じる為に13歳からの記憶を失ったエドガー。もう一度恋に落ちる……と言ってはいたけれど。。。読み切り「ラストダンスはあなたと」「しあわせのまほう」も収録。
リディアが記憶喪失っていうのは以前もあったけど、ヒロインの方が記憶喪失っていうのはよくあるパターンだけど、タラシの恋人の方が記憶を失うっていうのは、こ、これは予想以上に萌えだった……! 記憶なんかじゃなくて(決していやらしい意味で無く)体が覚えているんだろうなあ、二人が惹かれあったということを。「恋よりもおだやかに」とタイトルにあるように、より深くて揺るぎない「愛」を感じてじーんとしました。続きどうなるんだろうなあ。
読み切り -
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Posted by ブクログ
文庫は旅行用、と取っておいた挙句、一年も放置してしまった…。
物語もいよいよ佳境です。
ブリンスを装い、組織に身を投じたエドガーとは、もうある程度の決着がつかないと会えないんじゃないかと思っていただけに、ちょっと驚きの展開。
それぞれの恋の行く末も、何となく見えてきた感じですが、徐々にアイテム(アイテムゆーな)も増えてきたことですし、ラストへ向かっているな、と感じました。
仔犬のエピソードは心温まりましたね。
それを拠り所にするエドガーが切ない。
それだけに、余計に仔犬の存在が引き立っていますが。
最後の最後に、プリンスとの戦いに臨むエドガー。
これ以上まだ苦しい展開が、と思うと結構しんど -