高星麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「お嫁さんになりたい」「旦那さまなんていらない」と続いているシリーズ物。これだけでも充分面白いですが、聡一の意外な面も気付くことができたので、前作読んでからのほうが納得です。
その聡一の屋敷で働いていた、あのちょっとヤンキー気質だけどなかなかカッコよかった高橋のお話です。
今回も受はお家騒動に巻き込まれている展開。ありえないほど感じの悪い父親やら叔父からの圧力に抵抗しながら起業して成功しているイベント会社の社長です。
トラブルに巻き込まれ迷惑を被っていた流生は、聡一から運転手兼ボディーガードとして王太を強引に押し付けられてしまいます。
ボディーガードだけならまだわかるんですが、さらに掃除洗濯 -
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ネタバレ妖精国でドラゴンを封じたリディアたち。
とりあえず妖精国が崩壊する事態は防いだものの
エドガーの中にあるプリンスを封じ込めるために、
前巻でエドガーは生家シルヴァンフォード公爵家を
離れた後の記憶を全て失ってしまいます。
リディアとの馴れ初めも、結婚生活も憶えていない彼は
どうにか英国に戻ってくるのですが、そのままでは伯爵として
自宅に戻ることも出来ません。
記憶が戻ることを防ぐために、リディアは体調を崩したフリを
しますが、これがどうやらエドガーの子供を宿したらしいと判明し…。
退避先のようにリディア達が身を寄せる古い屋敷のでの事件を
解決?するのですが、そこでもプリンスの組織は手を伸 -
Posted by ブクログ
「お嫁さんになりたい」リンク作。前作の未希の同級生、純のお話です。
花嫁ものは相性が合わないことが多くて、このシリーズも恐々読んでいます。
これは意外に面白かったです。
純のお母さんがいいですね。このお母さん、再婚でハネムーンに行ってる間に高校生の息子を仕事相手のセレブ社長に預けちゃうという離れ業をやってのけます。
「旦那さまと仲良くね」で何となく進行している事態にツボりました。
それぞれの真意がまったく見えないのに、妙に息がピッタリ合ってて絶妙です。
純もわからない事をめんどくさいからとウヤムヤにしてしまったのは、ヤバいですよね。
純は、とても威勢のいい男の子で好感です。サッカー一筋だった -
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Posted by ブクログ
糖分を摂取したい気分の時、ぴったりな黒崎センセの作品。
これ、スピンオフだったんですね…高星麻子センセのきれいな表紙に魅かれて、つい買ってしまったのですが。でも多分、本編未読でも大丈夫です。
遊び人でゲイの十和田×天然記念物クラスな世間知らずで箱入り息子の佑樹。
亡くなった母親が趣味でやっていたような店を独りできりもりしている佑樹は、五百川が連れて来た十和田のことを意識するようになります。
しかし、初心で世間知らずな佑樹はどうやって彼に自分の想いを伝えたらいいかわかりません。
恥ずかしくて照れている態度を十和田には嫌って無視していると誤解されたり、やることすべてがすべりまくり。過保護な五百川 -
Posted by ブクログ
リディアの父の列車事故はテランの仕業だった。リディアの危機を察して、お腹の子の魂が人の形をとって現れる。だが子どもの目的は『プリンスを倒すこと』。エドガーとの父子対決は避けられないのか!?リディアはエドガーに平穏な日々を送ってほしいと願うが、危機が訪れた瞬間に、子どもが矢を抜いたことでエドガーの封印された記憶がよみがえる。テランとたまごの中のフェアリドクターの行動が食い違う中、リディアとエドガーはイギリスと妖精国を救おうと仲間とともに必死で立ち上がる。
最終巻の1冊手前だそうです。新年一冊目はなんかもう胸がじんじんしつつ迎えることになりました(笑)次で終わるの!?というくらいめまぐるしい上に -
Posted by ブクログ
萩尾望都に傾倒した私にはベタながら好きな作品でした。全寮制で、裕福な家庭のご子息しかいなくてーーそんな中に編入生がやってくる。最早ケータイ小説でもありふれた設定なのに、カトリック系の学校であることと、ご子息たちの集まりであることを生かしてまとめられていらっしゃるのですごい綺麗な作品になっています。
三作品あるうちのゴシックが一番好きなのですが、こういうシンデレラストーリーはやはり王子が王子らしくあることと、シンデレラボーイ側がいかに虐げられたかによって面白さが決まると思います。この作品の爪痕がその後の作品へと引き継がれるのは読んでいて本当に面白かったです