【感想・ネタバレ】七月七日のレビュー

あらすじ

佐久間行人は流田達と大学受験で偶然隣り合わせになり、入学後親友となった。その後、佐久間と流田は身体の関係を持つ。在学中に遺産を相続し浮世離れしている流田に、出会った日から惹かれながらもやがて結婚を選ぶ佐久間。一方流田は佐久間が結婚しても、一生彼への想いを抱え生きて行こうと思っている。結婚後も逢瀬を重ねる二人は……。

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Posted by ブクログ

大学受験で隣同士の席になったのがきっかけで付き合うようになった二人の10年愛。
「国民的行事」として、節句はいろんなイベントがあるけれど、そんな特別な1日をともに過ごす相手というのは、やはり特別な人なのです。この二人は、いろいろありながらも節句には一緒に過ごしている関係。

資産家の息子で何不自由なく生きてきた流田と、ごく普通の家庭で育った佐久間。
浮世離れしたぼんぼんと、世間並みにまっとうな庶民では感覚も違うはずなのに、相手の第一印象は互いに「天使」。大天使とエンゼルくらいの違いはあったかもですが。
そんな印象のせいか、二人は当然のように友人になり、さらに深い関係になっていきます。でも、育った環境の違いからか、温度差は縮まることなく。

佐久間の選択を卑怯だとかずるいとか思うの容易だけど、自分の家族や周囲のことを考えたら、ゲイでもないのにあえて危ない橋は渡らないのがふつうの思考かなと。
清さんに対する二人の羞恥の落差からも、納得です。
友人としての立場に戻ろうとする佐久間と、そんな彼の気持ちを受け入れる流田。
でも、結局佐久間は流田のことが心から好きでたまらない気持ちに嘘をつくことは、とうとうできなかったんですよね。

流田は佐久間への愛を一生貫こうと決意している男です。
一言もそんなことは口にしてないけど、はっきりわかります。そして、傷ついても顔に出さず、佐久間を愛しているからこそ、笑顔で彼を迎え入れるのです。

そんな二人の素の部分、本音が初めてむきだしになった「一月一日」。
涙が止まりませんでした。
「ごめんな。時間かかって」と謝罪する佐久間と、涙を見せる流田に、やっと心が一つになったんだなと思わされて、すごく胸が熱くなりました。

あっさりした語り口だけど、深いです。いろいろ考えさせられました。価値観って人それぞれだし、年代によっても違うし、深く愛し合っている恋人同士でもすべて一緒というのは難しい。そういう切なさがすごくありました。
エロ的にも、初体験の初々しさから裏切りの背徳感まで、10年も付き合ってればそりゃいろいろあるよね…というわけで、たっぷりドキドキ煽られました。

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2012年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

資産家無職×サラリーマン。
ゴージャスでもキラキラでもない淡々とした恋愛。
性行も本気の恋愛も不慣れな初々しい二人の日常がぽつぽつと綴られる。
読み終わってみれば綺麗にまとまっている気もするが、世間体を気にするがために攻めを裏切る受けとそれを許し続ける攻め、二人の心理描写をもう少し掘り下げてほしかった気もする。

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2015年07月10日

Posted by ブクログ

内容はすごく面白かったのですが、時系列がイマイチ分からなくて「あれ?」となることが多々ありました…
私の読み方の問題かもしれませんが。
2人の出会い~現在に至るまでの経過は手に汗握りました!
がんばれ~と何度も心の中で^^

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2013年02月18日

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