高星麻子のレビュー一覧
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“「帰る前に婚約者の顔を見に来てくれたのかい?」
「違うって、何度言ったらわかるの?それよりこの指輪……」
「抱きしめてもいい?」
「はあ?」
すでにエドガーは、リディアの目の前に接近していて、茶化しているふうでもなく、灰紫の瞳で切なげに見おろしている。
「い、いやよ」
リディアがそう言ってしまうのは、ほとんど条件反射だ。
「一分だけ」
「長いじゃない」
「じゃあ三十秒」
不思議といやらしい感じはなくて、子供のようにあまえたがっている、そんなふうに思うと、リディアは自分でも意外な返事をしてしまっていた。
「……十数える間なら」
返事をひるがえす間もなく抱きよせられた。
何かつらいことでもあったのかしら。
そんなふうに感じると、力になれたらと思うのに、結局リディアは緊張を解くことができずに固まったままだったから、彼のなぐさめにはならなかったのではないだろうか。”
地味ぃーに展開中。
でも、こんな終わり方されると、次巻のエドガーの様子が気になって仕方ない。
“床に座り込んだまま、リディアが横になっているソファを背もたれに寄りかかっているエドガーは、ずっとうつむきがちだ。
「きみと結婚する男は、幸せになれるんだろうな」
「…………」
「心から愛されて、家族みんなで幸せになれるんだろう。その幸せは、僕のものにはなり得ないのかな」
わからない。リディアはむしろ、エドガーがそんな平凡なものをほしがっているのかと疑問に思う。
プリンスへの復讐の先に、彼は将来への希望を持っているのだろうか。すべて終わらせるために自分さえ葬ってしまいそうな危うさがあるから、リディアにかまうのは、ありえない未来をつかの間に夢見ているだけのようにも思える。
でも、ありえない夢を見ているだけだとしても、それが彼の夢なら、とても平凡なものを心から望んでいるのだ。” -
Posted by ブクログ
“なのに今は、わざわざリディアに呼びかけて、テリーサの誘いを断った。
リディアにキスしたことにならないなら、しないという宣言。
でもだからって、本気を信じる気になんて。
勝手に人を利用しようとする男なんて。
「……だるいわ。もう、力が入らないみたい」
「横になる?」
「ええ……」
テリーサが腕の力を抜く。横たえようとしたエドガーは、けれど急に、かかえ直すように抱きしめた。
「もう少し、こうしていたい」
彼はそう言ったけど、本当はリディアの手が、左手だけが、彼のそでをつかんだまま離そうとしなかったからだ。
どうしてだかリディアにもわからなかった。もはやそんな力もない気がしているのに、離したくなかった。
ごめん、とまた彼はつぶやく。
言葉も気持ちも、うまく通じ合えない。退いてしまうばかりのリディアは、心の片隅ではもう少し踏み込んでみたいと思っても実行に移せない。
でも今は、自由になるのは片手だけ。そこだけに気持ちが集中したから、抑制がきかなくなっている。
ふと。この手でなら彼の心に触れられそうな気がした。
本当の気持ちを知りたいと、切実に思った。
そうして、いつもより少し戸惑い気味に、落ち着きなくリディアをかかえている腕に、うそは見つからないような気がしていた。”
あ、やべ。
読んでて口元がにやけてくる感じ。
リディアの揺れ動く心情とか。
エドガーの戸惑いとか。
描写がかなり上手くて読みやすい。
アーミン帰ってきてくれてよかったよアーミン。
“口だけなのはリディアの方だ。
「どうして、助けに来たの」
「必ず助けると言っただろ」
「期待してなかったわ。あたしは、あなたの言葉なんてこれっぽっちも信じない。……なのにどうして、あぶないのに火の中へ……」
「信じてくれなくても、きみのためならどこでも行くよ」
「簡単に言うのね」
リディアのために無茶をしたわけじゃない、まだ少しなら時間があると踏んだからこそ戻っていったのだ。
リディアが戻るのは無理でも、自分ならまだどうにかなると判断しただけ。
「あなたには、簡単なことなのね。でなきゃあきらめるわけだもの」
それでも、そこまで冷静に判断して行動するには、どれほどの勇気と度胸が必要だろうか。
リディアのためなどと、彼はさも簡単そうに言うけれど、簡単であるはずがない。
びっくりして、そして心を動かされたけれど、素直にありがとうと言えない自分がいやだ。
「怒っていいのよ」
「どうして怒ると思うんだ?」
「あたし、ひどいこと言ってるもの」
彼のため息の間が、やたら長く感じられた。
「きみはいつも、近づいたかと思うとまたあとずさる」
そう言って、少し淋しそうに笑った。” -
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“「次はワルツだよ」
いきなりワルツ、難関だ。
「エドガー、やっぱりやめたほうが……」
「ポールとは踊っても、僕はだめなのか?」
ちゃんと気づいていたようだ。
「そんなんじゃないわよ。あなたに恥かかせちゃうかもしれないから。せっかくさっきはうまく切り抜けたのに、またあたしのせいで……」
覗き込むように、アッシュモーヴの瞳がリディアを見つめた。何を言うのかと少し怒っているかのようだった。
「きみが僕の恥になるはずないじゃないか」
手を重ね、腰に腕をまわすのはワルツの最初の音を待つため。けれどほかのカップルにくらべて、近づきすぎてないかしらとリディアは気にする。
少し下がろうとしても、彼は腕の力をゆるめてくれない。
「……あんまり近いと、足を踏むわよ」
「いいよ」
「ぶつかって無様に倒れるかも」
「ちゃんと受けとめるから大丈夫だ」
「あたしのダンス、凶器か拷問みたいだって、レイヴンに聞いてないの?」
「やわらかくていい香りがしたって」
「は」
「僕にも体当たりでぶつかってきてほしいくらいだ」
「……レイヴンがそんなこと言うはずないじゃない」
「うん、僕の想像。今夜のきみは、フリージアの香り」”
どうみても本気っぽいエドガーと、それでも嘘だと言い張るリディア。
二人の心情描写とかだいぶ上手くって読んでるこっちはやきもきさせられる。
レイヴンが少しずつ変わってるのも良い。
“「リディア、僕を見つめてくれるのはうれしいけど、せめて眉間にしわはよせないでくれ」
気がつけばリディアは、テーブルをはさんで向かい側にいるエドガーを、じっとにりらみつけるように見ていたらしい。
「えっ、あ、ちょっと考え事を……」
「僕のことなら、考えなくても教えてあげるよ。きみが知りたいなら何でも」
めずらしく、昼食どきに自宅にいたエドガーと、リディアはランチを取っていた。
光の射し込むテラスにふたりだけだ。ポールは痩せるための努力を続けているし、うまいぐあいに、絵に集中しているときはもともと、食事を忘れがちになるらしい。
少し食べるかと声をかけても、はいと言いつつ来なかった。
だから今は、エドガーとふたりだけだ。そういえば、ふたりだけで話をするのは、舞踏会以来だと気づき、リディアは急に落ち着かなくなった。
「体、弱かったの?」
しゃべってごまかそうとしたものだから、考えていたことがそのまま口にでてしまった。
「うん」
エドガーはさらりと答えた。
「喘息持ちで家にこもりきりだった。十歳ぐらいで治ってたんだけど、母が心配性でね。マナーハウスを訪ねてくる客とも、ほとんど顔を会わせることはなかったよ」
「だから、社交界に昔のあなたを知っている人がいないのね」” -
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“「港に住んでいた小妖精を、あなた、馬車の屋根に乗せたまま帰ってきたのよ。見たこともない高級住宅街に連れてこられて、途方に暮れていた妖精がお屋敷をうろついていたから話を聞いたの」
直接話を聞いたのはニコだが、まあそういうことにしておく。
さすがに彼は肩をすくめ、居ずまいを正す。
「いくら口の堅い召使いをそろえても、きみと結婚したら浮気もできやしないのか」
「浮気性とは結婚なんてしません」
くす、とかすかな笑いがもれたのは、向かいの席からだ。
「レイヴン、今笑ったね」
「とんでもない」
感情をほとんど見せたことのないレイヴンでも笑うのかと、不思議に思いながらまじまじと彼を見る。しかしすでに、神妙な顔つきでエドガーの責め立てを否定するレイヴンが、どんな顔をして笑ったのか、想像もできなかった。
ひょっとすると、無表情のままだったかもしれない。”
読んでると思わず口元がにやけてしまったりとか。
楽しい。
“「ごめんなさい……」
くやしさに打ちのめされながら、リディアはつぶやいた。
「ごめんなさいごめんなさい、あたしが未熟者だからこんなことに。ほんとに、役に立たないフェアリードクターでごめんなさい、生意気なことばかり言って、あなたを助けられなくてごめんなさい」
「そんなに、悪い気分じゃないよ。きみが自分から抱きついてくれるなんて。それにきみはなかなか、僕の前で笑ってくれないけれど、泣いてくれるってのはぜいたくかもね」
やさしく髪を撫でられながら、リディアは彼に抱きついていることをようやく意識したが、この暗闇で離れるのは怖かったから、そのままにしていた。
今は、エドガーが危険な人だろうと女たらしだろうとどうでもいい。運命をともにするしかないのだから。
「こんあんときに不謹慎かもしれないけど、教えてほしいな。最後までつきあってくれるのは、フェアリードクターとしての責任感?それとも、少しくらいうぬぼれてもいいのかな?」
「あなたってば、頭の中にそれしかないの?」
泣きながらあきれながら、リディアは少しおかしかった。
どうしてとっさに抱きついてしまったのか、自分でもよくわからない。ただ、この人をひとりきりにしたくはなかった。” -
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“「おはよう、リディア」
こともあろうにエドガーは、ニコの隙をついて、リディアの手を取って口づけた。
「は……、何すんのよ、このスケベ!」
あわててリディアは飛びのいた。
「べつに何も。きみの猫が見張ってたし」
本当に、こんな軽薄野郎に同情してよかったのかよと思いながら、ニコはため息をつく。
「おいリディア、スコーンもらってきてやったぜ、朝メシにしよう」
ニコが放り投げたスコーンを、両手で受けとめながら、彼女はまだ不審げにエドガーを見ていた。
「もう嫌われたかと思っていたから、また会えてうれしいんだ」
「……嫌いよ。あたしはうそつきが嫌いなの。だからあなたも嫌い」
「でも、見捨てないでくれたわけだ」
「それは、あたしはフェアリードクターで、あなたに依頼を受けたからよ。だけど、青騎士卿の宝剣を手に入れてあげるっていうんじゃないわよ。メロウが守っているなら、あなたの手の届くものじゃないってことをはっきりさせるため。メロウは、悪い妖精じゃないけど危険な力も持っているわ。それをあなたみたいな、妖精を認めない無謀な強盗に教えるのも、フェアリードクターの役目だからよ」
「僕の身を案じてくれると取ってもいいのかな」
「……ていうか、あたしのポリシーの問題なの」
「力を合わせて、きっと宝剣を手に入れよう」
「ちょっと、エドガー、人の話聞いてる?」
「ああ、その名で呼んでくれるんだね」
「……だって、あなたの本当の名前なんでしょ?」
「うれしいよ、リディア」
まるでエドガーのペースだ。手を握られてリディアはたじろぐ。
「あなた、本当は死ぬ気なんかなかったんじゃ……」
当たり前だろ、とニコは思う。
「きみがいてくれたから生きてるんだよ。命の恩人だ」
「いいからもう、離して!」
この男、危険なメロウよりやっかいかもしれないぞと、ニコは先が思いやられるのだった。”
登場人物が薄っぺらでなく、ちゃんと深くまで作りこまれているところが良い。
サー・ジョンにしてロード・エドガーがかっこよすぎる。
“「必要としてるよ、きみのことを」
「あたしの命もいるんでしょう?」
「どうしてそんなふうに思うんだ?きみを殺す理由なんかないじゃないか」
「あたしはあなたの仲間じゃない。あたしのことも父のことも、切り捨てても心は痛まないでしょう。それだって理由になるわ」
困り切ったようにエドガーは、リディアを覗き込みながら額の髪をかきあげた。
しばし考え込み、そうして思い切ったように、彼女の方に手をのばす。
一瞬びくりと震えた彼女に戸惑い、けれどもういちど、そっと頭に触れる。
やさしい手つきで髪を撫でるのは、小さな子供をなだめるかのようだった。
「ずっとそんなふうに、自分たちを守るためならなんでもしてきた。それで戦っているつもりだったけど、僕は情けない男で、逃げることに精一杯だっただけだ。怖いから、あえて後ろを見ないように、過去を忘れようとばかりしながら、あの男から逃げ切れていないことに気づけなかった。だから、……高い代償を……。もう、誰も傷つけたくない。きみのことは仲間のように思ってる。僕を信じてくれ」
まっすぐ目を見て語られれば、信じそうになる。
でもきっと、うそばっかりだ。
本気でうそのつける人だから。
本音を織り交ぜながら、重大なうそをつく。そうやって人の気持ちを動かしてしまう。相手に自分がどんなふうに見えるかわかっていて、心をつかむくらいお手のもの。
けれどリディアにできるのは、だまされることだけだ。だまされて裏切られるしか、どうにもできないのだと悟ったのは、エドガーのうそが、このうえなく真剣だったから。” -
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途中まで読んでだいぶ時が経ってから再開したもんだから話の流れがちょっとつかめなかったりしたけど読みました。ぬけがらになったリディアは言い方悪いけど白痴みたいな感じなんだろうなーと思うとちょい悲しくなった。やっぱりリディアはいつも恥じらってなかなか素直になれないリディアじゃないと!
強引に迫るエドガーにいいぞもっとやれと思ってしまってごめんねリディア
あとみんなニコのこと、やっぱりもふもふしたいんですねw ちょっとフイタw ケルピーがフィリスのこと「ぼうや」って呼んだのが意外。ガキとかそんな風に呼ぶのかと。なんかそれも可愛いな。ロタとポールもっと進展するといいねーにまにま。 -
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リディアは、妖精が見えて彼らと話ができる女の子。そのことを隠そうとしないため、変わり者と思われ、人と関わるのが苦手だった彼女は、あるとき父に会うためロンドン行きの船に乗る。ところが、突然現れた若い男に誘拐されてしまい・・・。エドガーと名乗るその男は、自分は伯爵だと言い、彼の身分を明かすための宝剣探しをリディアに依頼する。胡散臭いと思いながらも、彼と契約してしまうリディア。一方、凶悪な強盗事件が噂になり、その犯人の特徴がエドガーに似ていることに気づいたリディアは、逃げ出そうとするがエドガーから自身の過去を聞かされる。お人好しのリディアはエドガーに協力することになるが・・・。
完璧の美貌で、最低の女たらしのエドガーがカッコいいですvその容姿に反して謎や暗い過去を持つ彼が、リディアに対しては素直になれるところがツボ!!お人好しで、たとえ犯罪者でもすがりつかれると助けてしまうリディアと、エドガーとの恋が見所です。他にも妖精猫のニコやレイヴンなど、エドガーやリディアを支える人(?)たちが不思議系でおもしろい。ストーリーの展開も、どきどき感があって決まりきったお話ではないです。挿絵も素敵。 -
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妖精と話ができる少女リディアは、フェアリードクターとして元強盗の伯爵エドガーに雇われ、屋敷に通うようになる。すぐに口説き文句を口にするエドガーに振り回されていたある日、彼女は公園で不吉な妖精霧男に似た大男に襲われる。レイヴンに助けられ、なんとか無事屋敷に戻ると、ちょうどひとりの女性がリディアを訪ねてきていた。聞けば、なんと男爵の令嬢が霧男に連れ去られたかもしれないというのだ。妖精の仕業か、それとも・・・?事件を調べることで、あるメノウが問題になるが、その持ち主のロザリーはエドガーに首ったけで・・・。
リディアとロザリーの口論に思わず笑ってしまいました。このロザリー、相当のわがまま&超セレブに育ったお嬢様です。だけど、ロザリーがリディアを監禁したとわかったときのエドガーは、すごい迫力だった・・・怖いです。さすがのロザリーもたじたじ?(笑)それでも、復讐なんてしないでほしいというリディアの想いは切ないと同時に、エドガーには嬉しかったんだと思う。プリンスの存在は謎に包まれていて、いまだにエドガーを狙っているのだと思うと怖いです。リディアとエドガーの恋の行方も気になり、次巻に期待です。 -
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妖精博士のリディアはわけあって雇い主の伯爵エドガーと形だけの婚約をしている。お得意の甘い言葉で迫ってくるエドガーにいつも振り回されるリディア。婚約指輪のムーンストーンの管理人だという妖精、コブラナイにまで伯爵の花嫁として扱われてしまう。一方、怪しげなブラックダイヤを手に入れたエドガーの周囲では、不吉なことばかり起こるが、彼はこのダイヤを使って宿敵プリンスへの復讐をたくらんでいるようで、リディアは心配する。何をしようとしているのか探ろうとするが、エドガーが出入りしているハーレムの中には美形の人形が置いてあり・・・。
今回は新しい妖精コブラナイが登場しましたが、これもまたいいキャラだなぁと思います。本人は気づいてないですが、リディアとエドガーをくっつける立派な役目だよ(笑)エドガーのお母さんジーンメアリーは、典型的な貴族だったようです。なぜ彼女からあんな性格の(笑)エドガーが生まれるのか少し謎ですが、父親からエドガーを守ろうとしたらしいジーンメアリーは、きっと優しい人だったのかなぁと思いました。エドガーがリディアの唇にいきなりキスしたのには驚きました。リディアと同様、現実を受け入れられなかった(笑)でもファースト・キスを奪っておいて、その後悶々と悩むというのは、どうかと思う・・・。今さらリディアを幸せにできるか悩むぐらいだったら、最初からリディアを口説く資格なんてないのにと思います。リディアの笑顔を見られるだけで満足なケルピーも今回はヒーロー的活躍でした。少しずつ素直になっているリディアとエドガーとの距離が縮まることを、次作では期待したいです。 -
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妖精博士のリディアは雇い主のエドガーを好きになってしまうのを恐れて、スコットランドで休暇を過ごしていた。ある日、妖精国伯爵の先祖にまつわる話を聞いたリディアは、真実を確かめようと人魚の一族が棲むマナーン島へ向かうが・・・。その頃ロンドンでは、エドガーと親交の深い画家ポールのもとに不思議な少女が現れる。何とその少女はバンシーという妖精だった。マナーン島でエドガーと再会したリディアは、ユリシスがバンシーの琥珀を狙っていることを知る。またエドガーは、アーミンの不審な動きに気づいて・・・。
ぁああああーちょっと皆さん、p158の素敵な挿絵を見てくださいよ。もうどきどきしてたまりません(笑)エドガー、がっつりリディアを抱きしめてますよ。もう。このままベッドまでいっちゃってください(ぇ)しかし、なぜそこでアーミンの名を出すかなぁ・・・。呆れてものが言えません。リディアのことが本当に好きなら、もっと大切にしてあげてほしいと思う。傷つけるようなことばかりするから信用されないんですよ。ですがその反面、彼もプリンスと戦うことでリディアを守れないかもしれないと恐れているようです。どうせ手放せないなら、最後まできっちり守るべきだとは思いますが。
今回はバンシーの予言が出てきます。"燃えない琥珀"です。伯爵家の誰かが死ぬという予言の通り、エドガーが死の危機に陥りますが、そんなときにリディアが、妖精博士という立場と関係なく、エドガーを失いたくないと思っているのが切なかった・・・。やっと自分の気持ちに素直になれそうなリディアですが、次巻はとうとうプリンスが登場しそうです。アーミンの奇妙な行動の裏には何があるのかも気になり、少しもやもやとした終わり方でした。 -
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銀月夜のフェアリーテイル
エドガーと出会う前のリディアが登場します。初めて自分のことを馬鹿にしない、ヴァイオリニストのイアンに初恋のような気持ちを抱くリディアがかわいいです。自立したフェアリードクターになるために、イアンの音楽の魂を自分の恋する心と取り替えてしまう彼女が切なかった・・・。最高の「銀月夜」を奏でられたイアンはきっと幸せだったと思います。
雪水晶のフェアリーテイル
初!ケルピー兄弟が登場です。リディアと兄ケルピーの出会いがやっとここで明かされました。弟ケルピーのことをけなしながらも優しく(?)見守る兄ケルピー、ツボりました。何だかんだ言いながら心配してんじゃん!(笑)何年たっても互いに愛し合ってるルースと弟ケルピーは素敵です。いや、ケルピーでも優しい人っているんだなぁ。
恋占いをお望みどおり
リ、リディアがエドガーに思いっきり抱きついてますよ。p73の素敵な挿絵をご覧ください、皆さん。もう鼻血モノですよ(爆)彼女は蛇が苦手だったんですね・・・。今回はエドガーの女たらしの部分がある意味活躍(?)します。無事に恋が成就してよかったー。最後にマーガレットで一日をどう過ごすか決めるシーンは笑えました。屋敷中の人にマーガレットの花びら数えさせるって・・・どんだけだ、エドガー!
駆け落ちは月夜を待って
レイヴンの言葉にまた爆笑しました。「やきもちなのでは」(p151抜粋)何だか彼が不憫に思えてきた・・・。エドガーにこのまま仕えていたらどうなってしまうか心配です(笑)リディアがロイドとともに馬車に乗っているときに、エドガーが乗り込んでくる場面は一番印象的でした。タヌキオヤジと悪態をつくエドガー(笑)が、本気でリディアのことを心配してたんだなぁと実感できるところでした。
きみに届く魔法
クリスマスにどうしようもない気持ちを抱えて、誰もいないカールトン宅まで押しかけてしまうエドガーが切ない。誰かの前では強がっていても、こんなときだけは本音が見えてしまうのが彼の魅力でもあると思う。夢の中だから素直になれるリディアと、リディアだから素直にさらけ出せるエドガーがすごくお似合いです。p253の挿絵は今まで一番のお気に入り。きっと二人の恋を、亡くなったリディアのお母さんも望んでるような気がします。 -
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妖精博士のリディアは、雇い主で一応婚約者の伯爵エドガーに本気で結婚を迫られている。彼を理解しはじめたリディアは、今までのように拒絶できなくなってしまい困惑していた。そんな折ロンドンで起きた不気味な連続殺人事件が、どうやらエドガーの宿敵プリンスに関係していると知り、エドガーはリディアを強引に伯爵家に住ませることにする。しかし、レイヴンがプリンスに捕まってしまい・・・。彼は体内に眠る精霊に打ち勝ち、再びエドガーを主人だと認めることができるのだろうか?
やっとリディアがエドガーとの結婚を決意!また一歩恋の進展です。引用文のエドガーの言葉が、リディアへの本当の想いなのかなぁとも。恋って自分ではどうしようもないのかもしれません。ついにアーミンの裏切りが発覚してしまい傷つくエドガーですが、思いっきりヘタレてます。おまけに殴ってくれとまでリディアに言って本当に殴られてます(爆)
3つ目の透輝石が何とレイヴンの中にあったという結末は納得のいく終わり方でした。これでレイヴンの中にいる精霊の謎もとけてすっきりです。何よりも、エドガーと彼の強い絆には感動。これからレイヴンには少しずつでも人間らしく幸せに生きていってほしい。レイヴンといえば鏡・・・。機会がなければ見ないのかよ!というつっこみをエドガーじゃなくてもしたくなると・・・(笑) -
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コウノトリのお気に召すまま
婚約前のお話。コウノトリの妖精ティルが伯爵邸に現れ、リディアが母親だと言います。戸惑いながらも、エドガーの策に乗せられているリディアがかわいい。隠し子ではと心配しているエドガーを引っぱたいてやりたいです(ぇ)ティルに対しては、優しい理想のお父さんになれそうなエドガーが素敵でした。
紳士の射止めかた教えます
リディアにあなたには簡単なことと言われ傷つくエドガーが切ない。と思った次の瞬間、ナイチンゲール館をはじめ、連れ込み宿をすべて借り切ろうとする彼に脱力を通り越して、哀れみを感じました(笑)すべてが終わったあとに、まつげにキスをしてもらうリディアとエドガーが甘い雰囲気でしたv
学者と妖精 この世の果ての島
リディアのご両親の駆け落ち話。(真面目に)アウローラは今までに出てきた男性陣の誰よりも男っぽくてカッコいいと思います。鈍感で彼女の恋に気づけないカールトン教授ですが、それでも彼のことを想い続けるアウローラが切ないです。本当にカールトンのことが好きなんだなぁと。駆け落ちシーンの場面では、カールトンの機転で二人とも出発できて本当に良かったと思う。あの場所にいても、アウローラの未来はないと思うから。彼女が取り換え子だと聞いても意思を変えなかったカールトンはやはりアウローラのことが好きだったんだなーと納得。相棒のニコは、珍しく(?)しつこい婚約者などを追い払うヒーロー的活躍を見せていましたが、彼の言葉があったからこそ、カールトンはアウローラへの想いに気づくことができたんじゃないかなぁと思いました。 -
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婚約発表を済ませ、一見するとすべてが終わったように見えるエドガーたちだったが、リディアはまだプリンスとの戦いが終わっていないことを直感的に感じ取る。ファーガスというマッキール家の婚約者だと言い張る男も現れたことで不安になり、エドガーに問いただすリディアだったが、逆に自分を信頼できるのかと聞かれそのまま部屋を飛び出してしまう。そんな矢先、リディアはロタやレイヴンたちとともにリディアと結婚しようとする巨人族に連れ去られてしまい、リディアは必死でエドガーのもとへ戻ろうとする。婚約指輪をとられ、仕方なしにケルピーの力でチェンジリングの魔法を使うことに。ところがエドガーが気づく様子はなく、再び妖精界へ戻されてしまうリディア。しかし、巨人に追い詰められたそのとき、エドガーがスタールビーを持って現れ・・・。
チェンジリングでリズになったリディアの気持ちが切ない・・・。必死で言い寄っても気づいてもらえない寂しさが、読んでいる側もつらかったです。きっとエドガーの後悔は、本人も言っているように計り知れないほど大きかったはず。エドガー自身にとっても、もうリディアはかけがえのない人なんだと実感できた巻でした。多分、これで結婚までこぎつけるはず・・・?そして今回はエドガーのへたれがますます際立ってきたように見えました。悪夢にうなされリディアの名を叫ぶも、そばにいたのはロタだったり、執事とメイド頭を相手に格闘する彼の姿はどう見ても幼稚園児以下・・・ですよ(笑)いろいろありましたが、エドガーとリディアの絆はより深まったようなので安心しました^^ -
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不思議な贈り物と従者の受難
エドガーの従者であるレイヴンは、ある日ウッドワースがもってきたエドガーへの贈り物である"使用禁止"の種を育てたことで、自分の意思に反してエドガーに危害を加えそうになってしまう。しかもリディアに彼のあざが伝染してしまい・・・。エドガーに悪意を持った犯人は誰なのか、リディアたちは調べ始める。必死でエドガーから逃げようとするリディアはある意味正しいと思いました(爆)レイヴンはエドガーのそばにいるだけで余分に危機に見舞われているような気がします。大丈夫だろうか・・・彼。斧で手首を切り落とそうとするレイヴンとそれを止めるニコの友情がいつまでも続けばいいなぁ。
運命の赤い糸を信じますか?
妖精のしわざで、運命の赤い糸が見えるようになってしまったリディアたち。ところが、エドガーの手には何本もの赤い糸が見えて、リディアは思わず動揺する。そんなとき、アルフレッドという少年がリディアを運命の人だと言って屋敷に訪れてくるが、彼は何事にもなげやりな態度を示しており・・・。冷たい目線で見られて、リディアに伸ばした手を引っ込めるへたれエドガーに笑いました。さすがヘタレ。そしてハリネズミをポールに贈るロタ。やっぱりこの二人はくっつくべきだと思います。男前ロタ万歳^^
リボンは勝負のドレスコード
ロンドンで決闘についての妙な噂が広まる中、リディアは結婚に向けてナイトウェアのことで悩んでいた。華やかなリボンやレースに憧れるも、それははしたないとメイドに言われ落ち込んでいた。そんなとき噂の銀色の甲冑がリディアのもとへ現れ、彼女が前世の恋人だと言う。エドガーと決闘を行うことになってしまい・・・リディアは混乱する。事態は収束するのだろうか?!リディアが幸せなことを確かめて切なげなケルピーに悶えました。何ていい男なんだ!!いきなり槍を持って決闘を申し込むリディアにはびっくりしました。彼女も少しおとなしくなったかなーとか思ってたけど、一巻の頃の無茶苦茶に戻ってるよ(苦笑)今回は超らぶらぶなエドリディの表紙にびっくりしました。本編も気になりますが、こんな風にささやかな日常短編もいいなぁと思えました。 -
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幾多の困難を乗り越え、やっと結婚までこぎつけたエドガーとリディア。青騎士伯爵の結婚式に必ず招待しなければいけないという5人の妖精から祝福を受けたが、昔エドガーと関係があったらしいクレアという女の子が、リディアの侍女に雇って欲しいとやってきて青いリボンを取られてしまう。それがないと、招待されずに怒っていた6人目の妖精に結婚式を台無しにされてしまうと知ったリディアは、必死でリボンを取り戻そうとするが、それが原因でエドガーは喧嘩になってしまい・・・。そして、黒ミサの怪しい人物とスレイド逮捕の関係を探って、エドガーも奔走する。
すれ違いまくりのエドリディには、(中盤くらいが特に)相当イラつきました・・・。お前らどうして人の話を聞かないんだー!お互いを大事に想いすぎるあまりの隠し事はやめるべきですね。両方とも周りが見えてないぞー。最終的に無事に結婚できたのは何よりですけれども。初夜があっさりと過ぎたのには思わず呆然。きっとエドガーが興奮しすぎて先生も書けなかったのですね(笑)今回もレイヴンとニコはいい味出してたなぁと思います。マイ・レディ発言キタァーーー!!さらりと呼んだね、レイヴン!(机バンバン)理不尽だと思いつつもリディアに従うレイヴンに大変萌えましたvvおなかいっぱいだ~。p.105の挿絵も大好きです。