高星麻子のレビュー一覧
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ネタバレシリーズ2作目です。
ソルトラムと呼ばれる学院のエリート集団のメンバー・白伊香月は、尊敬する兄達に倣い、エリート中のエリートの証である学院の生徒会長になるのが目標の優等生であった。
そのため、香月は品行方正な真面目を絵に描いたような生活をしていた。
そんな香月の幼馴染み・奥園蓮は、香月とは正反対の奔放すぎる生活と振る舞いをしていて、香月を怒らせてばかりいた。
そんな蓮のことなんて放っておけばいいのに、どういうわけだか放っておくことができない。
そしていよいよ、生徒会長を決める時期にかかったある日、ついに生徒会長を決める方法が決定された。
それは『子羊狩り』という方法であった。
『子羊狩り』とは、今年入ってきた編入生の中から一人を選び出し、そのものと恋愛関係に落ちるか、無理やり犯すか、その他の方法で、入学時に一人ひとりに与えられるロザリオを手に入れる、というものであった。
今まで生真面目に育ってきた香月には当然、そんなこと受け入れられるはずもない。
けれど、代々生徒会長を務めてきた兄たちと同じようにどうやってでも生徒会長の座を手に入れたい。
そんな香月に、子羊のロザリオを手に入れた蓮がある取り引きを持ちかける。
それは、ロザリオの代わりに、香月の身体をよこせ、というもので……
という話でした。
これは、前作より一年前の話だったんですが、読んでて、前作との大きな矛盾に気づいてしまって呆然としてしまいました。
ここから先は本気のネタバレなので、聞きたくない人は回れ右ですが。
結局のところ、蓮と香月がハッピーエンドなのはいいんですが。
ハッピーエンドになった香月は「子羊狩りをやめる」って言ってるんですが、止めてたら一作目の話が成立しねえええええええええええええええええ!! となって、呆然としました。
止めてたら、春実はあんな怖い目におあわずにすんだんやん……。
いや、あれも結局、志貴の乱入でぐちゃぐちゃになってたから、結局止めになったも同然なのかもしれないし、止めるためにああいう方法を取ったのかもしれないけど、明らかにこの話の後半の蓮と香月の雰囲気と、前作の蓮と香月の雰囲気が違う!!
だからてっきりこの二作目は、春実と志貴がくっついた後まで引っ張って終わりを迎えるのかと思ったんですが、そんなことなくて……。
え?? なにこれ、パラレルワールド?? みたいな感じでした。
その辺りを作者さんが、何か言い訳じゃないけど、そういうことしてくれてないかどうか確認してみたんですが、そんなこともまったくなくて。
すっごく残念……。
なんか、一作目がなかったことにされちゃったみたいで、つらい……。
いや、書くのにタイムラグが生じているのは百も承知なので、そこまで一作目に忠実に!! なんていうつもりは微塵もないんですが、それでもここまでちぐはぐにされちゃうとかなりショックです。
それならなぜ、関係あるシーンにしたのか、とか。
続き物的なタイトルにしたのか、とか。
いろいろツッコミたくなってしまう……。
いっそ、まったく関係ない代の話にしてくれてもよかったのになぁー……と、とても残念です。
一作目がよかっただけに残念すぎて、ショックでした。
ただ、これだけ読んだら十分に面白いので、単に私が「続編」であるということに期待しすぎただけなので、一作ずつ読みきりのつもりで読んだら、十分に楽しめるかと思います。 -
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英国に上陸したリディアたちは、プリンスの手先に襲撃された。さらに体調を崩したリディアの身を案じて、エドガーはある老姉妹の屋敷に身を寄せることに。老姉妹に、生き別れの甥と勘違いされて歓待されるエドガー。屋敷に滞在していた男爵令嬢とエドガーが親しくするのを見て、リディアは複雑な気持ちになってしまう。そんな時、体調が悪いのは妊娠したからではないかとケリーに指摘されて・・・。
お互いに大事に想っていても、それぞれの理由で素直にそれを言えないのがもどかしい。早くべったべたな二人が見たいです。いったいどうなるのか・・・初期のようなツンツンでもなく、だけど少し緊張感のある愛おしさでやわらかい愛情を持ち続けるリディアが報われるといいなと思います。三度目のプロポーズ、良かったなあ。フランシスとダネルの言葉の意味は何なのか、意味深すぎて気になるー。最終章突入、続きを待ってます。 -
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ネタバレ櫻林館学院に編入した村生春実は、礼拝堂で知り合った上級生・朝水志貴に突然触られ、驚いて突き飛ばし、ケガをさせてしまう。
真っ青になった春実だったが、志貴の命令により、罰として毎朝身支度の手伝いをすることになってしまう。
志貴はソルトラムと呼ばれるグループのメンバーで、下級生の憧れの的の存在で、そうとは知らずに関わり合いになってしまった春実は、目立ちたくなんてなかったのに、思い切り目立ってしまう。
そんな中、この学院の秘密の伝統行事『子羊狩り』が開始される。
今年の子羊に選ばれてしまった春実は、狙われ始めるが――。
という話でした。
実は、春実には叔父にいたずらをされていたという過去があり、それがばれて、半ば無理やり櫻林館学院に編入させられる。
そこで春実は息を潜めるように生活していた実家からようやく開放され、「友人」と呼ばれる存在を作ることができた。
そのきっかけをくれたのは志貴で、春実は少しずつ志貴に惹かれていくというのが、メインの話で、そんな中、子羊狩りが開始されて、春実が狙われ、そのことが原因で、トラウマとも言える過去の出来事を思い出していく……という話でした。
なんというか……隔絶された全寮制男子校という中で行われる、ちょっと陰惨なお遊び……なので、現実離れしていて、ファンタジーとしてとっても面白かったです。
なんだかちょっと背徳な感じのする話がお好きな方にはオススメです。 -
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読み始めから「ん?ん?」と理解不能に陥ってしまい、読解力が無くなったかと焦りました…というか、眉間にシワ寄せてBL読みたくないんですが。
しかし、そこをグッと我慢して読み進むうちにいろいろ主人公の事情がわかってきて、最後はバラバラだったパズルのピースがきちんと絵になったような、そこそこ満足な気持ちに。
どっちかっていうと、映像寄りの表現が上手い作家さんだと思うので、これは漫画かアニメか実写だと大変ステキな話になるのではないかと勝手にプロデューサー気分になりました。
翻訳家である穂積の一人称で語られるので、彼の心の風景とか心情だけを頼りに読まなくちゃいけない。そして、突然ぷつりと途切れる穂積の意識とストーリー。何故?と不審に思いながら読み進むしかないのです。それが高校2年生から翻訳家となった現在まで飛び飛びに描かれていて、その中で3歳年下の結との出会いから、付き合うようになり、更に恋人同士になるまでの経緯がなんとなくわかるようになっています。
ぼんやりと二人の関係が理解できるんだけど、突然記憶がなくなり覚醒しているのか夢を見てるのかわからない状態の受に、随分てこずります。しかし、それには後半判明する理由があるのです。ざっくり言えばトラウマ。読んでいてやっとそこで腑に落ちて膝を叩く、という感じ。
こういう書き方しないと、単なる王道テンプレなつまらない話になってしまう恐れはあります。読ませ方としては上手いなと思いました。もう一度最初から読んでみたくなるし。
穂積はそんなこんなで、ちょっと危なっかしいツッコミどころ満載でヤワな受ですが、彼の目を通して語られる結はブレそうでブレない、チャラそうでチャラくない魅力的な年下攻でした。赤毛だけではなく、ピュアなハートも大変目立っています。結に関しては、三重に行くってところで浮気が誤解ってことも大体わかっちゃったのが私的に残念。
Hシーンは、濃厚な行為をデリケートな表現でさらけだすみたいなエロ。嫉妬のスパイスが効いていて、愛が感じられるのがよかった。 -
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恋よりもおだやかに見つめて
短編集、ですが本編の流れで記憶喪失なエドガーとリディアのその後が描かれています。あとがきで谷先生が「新たな関係」と書かれていますが、出会った当初とも今までとも違う関係性ですよね。ふとしたときに揺れるリディアの心が切ない・・・。早く二人の愛がしっかりつながれることを祈ります。
ラストダンスはあなたと
仮面舞踏会って本当にあったのかなぁ。すごい楽しそうだけど、禁断の恋が生まれてしまいそうだなと思いました。外見なんて関係なく、その人自身に惹かれて好きになったのなら、どんな姿をしていようと見分けられるんだよね。こんな夫婦になりたいなぁと憧れるくらい幸せなエドリディを楽しめました。
しあわせのしるし
アウローラがリディアの背中にある妖精のつけたしるしについて悩むお話。エドガーはどんなことがあってもリディアのことが好きなんだろうなって思いました(笑)なんかいい意味でズレてるっていうか、気にしないのって大事だよね。しかーし、カールトン夫妻に大変萌える!もっとこの二人の話が読みたい!! -
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ネタバレイブラゼル上陸。
いよいよな登場!だったので、もっと展開を引っ張るかと思いきや結構さくさく問題の二つは解決。リディアのお陰でエドガーも大人になり、ポールXロタも、レイブンXニコもレイブンXケリーもちょっと進展。
あっさりプリンスが消えていれば、エドガーは記憶を失う筈だけど、どうなのか。遺されたプリンスの組織はどう動くのか、リディアの持つ鍵はなんなのか、エドガーがまたリディアを忘れてしまうのか否か・・とひっぱって、次が上下巻で2ヶ月連続刊行でいよいよファイナルな予感。
郷土史や伝承にとてもよく精通してらっしゃるなーといつも思う。 -
Posted by ブクログ
“機嫌をよくしたニコとは裏腹に、レイヴンはにらむようにじっとケリーを見ている。
ライバル視されている?だからレイヴンは、ケリーを追い出そうと、敵地へ乗り込むことを賛成したのだろうか。
などとケリーは疑心暗鬼になるが、レイヴンは突飛なことを言った。
「あなたとは、似ている気がする」
えっ、似てないわ!
話の流れが見えない。レイヴンとの共通点はニコが好きだということだけではないか。それに、今のは嫉妬の視線ではなかったのか。
「あの、レイヴンさん......。ニコさんのことは誰だって好きでしょう?」
「すみません。似ているというのは失礼ですね。私は他人を理解したことがないのですけど、あなたのことは、少しだけ理解できそうな気がしたんです。侍女として、勇気と誇りを持っていて、ニコさんが好きだから」
レイヴンの言葉は、わかるようなわからないような。ケリーは困惑させられたが、同時に勇気づけられるような気もしたのだった。
レイヴンに認められたなら、何だってできそうだ。
「つまり、武器がなくても大丈夫です。何かあったら、必ず助けにいきます」
何がつまりなんだろう。わからないけれどケリーは頷く。”
一緒に行動出来るようになったと思ったのに未だに悲愛感漂うとはどういうこと。
ハッピーエンド来てよお願い。
“「エドガーさま、人でなしに磨きがかかりましたね」
まったくだ。
「プリンスの悪影響かもね」
つぶやきながらエドガーは、内ポケットに手を入れる。必ずそこに入れているものがある。指先に触れて安心する。
結婚をして間もなく、そうすることにした。
もしもの場合、リディアに危害を加えることがないように。常にそのことを考えてきた。
リディアの願いを踏みにじることになるかもしれないと思うと、自決するための毒薬を持っていることに迷いを感じていたが、今となっては、最後の手段というよりはお守りのようなものかもしれないと思う。
これがあれば、最後まで踏ん張れるだろう。
「レイヴン、レディアと宝剣を取り戻しに行くよ」” -
Posted by ブクログ
ネタバレ高星さんのイラストは結構好みですが、前半の水戯団の話がちょっと長くて、後半突然、海ノ国と水ノ国の話が出て来て、困惑しました。水戯団の女の子達や姐さんたちは、みんなすごくいい人で、最初は、表情の出ない玲月を嫌っている感じはありましたけど、後半は仲良しになってて、それはそれでよかったんですけどね。
*水戯のお芝居で出てくる呪いを受けた御姫様のお話って、「桜嵐恋絵巻」かなって思いました。
崇亮太子も、キャラ紹介のところにはいないので、最初に街でぶつかったのは、星寿だと思ってて、泉で玲月と星寿が出会ったところは、さっきぶつかって、追いかけてきたんだって思ってました。
もうちょっと海ノ国と水ノ国の話とか、星寿の水ノ国での仕事っぷりとかの描写があると、精霊っていう世界観が分かりやすかったのでは、って思いました。