高星麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあぁ、判定するのが難しい。万人受けする話じゃないと思う。でも私はこの作家さんが好きなので、どうしてもひいき目…。
“この人”って誰?“彼”って誰?“眼鏡の男”って…?すべてはラストで明かされる。
相変わらず時間軸と相関図がわかりづらくて、橘さんらしい“あえての言葉足らず”。橘紅緒スキーじゃないと、この世界に入り込むのは難しいのかもしれない。
夢なのか現実なのか境界線が曖昧で、
まるで眠りに落ちた誰かが見ている夢を横から傍観しているような不思議な感覚。どこか観念的な描写に、土屋政雄さん訳の『イングリッシュペイシェント』を思い出した。
誰もが欲しがるきれいな結は、人知れず学校の先輩で義兄でもある穂積を熱愛している。それに気付けない穂積は静かに胸を焦がす。きれい系の攻とナイーブな受はもう橘的鉄板の組合せ。
相変わらず、受の見事なまでの盛大な勘違いで話がこじれる。結末はいたってシンプルにすぐ目の前にあるというのに。
文中に散りばめられた不思議が、最後の最後で一本の糸でつながる。
どうして穂積は雨が苦手なのか、どうして記憶が途切れたり、突然眠りに落ちてしまったりするのか。大事な人を失くしてしまうことが怖くて、全部忘れてしまう穂積の過去も未来も結が照らしてくれたらいいな。
ぜひとも二度読みしてみてください。すべてが腑に落ちます。 -
Posted by ブクログ
どんどんコメディ要素が減っていくなか、ニコとレイヴンは大切な要員になってきましたね。
まあきっと最後はみんなハッピーになるんだろうな。ユリシスあたりも、改心して仲間になるか、悲劇的な最期を迎えて万々歳の終わり方なんだろうな。
なんてことは感じるわけですが、現時点ではどうやってその着地点に向かっているのか分からないわけで。そういう意味ではどきどきしました。
ただ、このシリーズの読者としては言ってはいけないことなのかもしれないのですが、エドガーとリディアが夫婦になってから、少し物足りなく感じてしまいます。
プレイボーイなエドガーの本気の口説きに落ちないリディアが好きだったのかもしれません。
なので、本当は感動的なはずのあのシーンも、うーん……。さらりと流してしまいそうになりました。それよりも、アーミンとケルピーの間柄の方がよほど心打つものがある気が……。
ああ、こんな私はこのシリーズの読者失格かもしれませんね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズで、今までで一番難しい内容になってるんじゃないかと思う
もう読んでて頭が混乱しそう
今回は甘いシーンももちろんないし
ちょっとほっとしたのはレイブン、ケリー、そしてニコのやりとりくらいだわ
もう思わずアーミンと一緒にエドガーがどこまで自分を保っているのか疑いたくなるし
リディアと一緒にどこまでやっていけるのか、リディアがエドガーの一番の重荷になっているんじゃないかって思ってるところは心苦しくなるし
ケルピーもプリンスの力にやられちゃうしで、もう
エドガーがプリンスからリディアを守るために、必死に彼女に対する気持ちを隠してるって分かるまでどれだけやきもきしたか
二人とも抱えるものが違うけど、想像出来ないくらい大変というか辛い 読んでてすごく辛い
今回はユリシスにちょっと気持ちが傾いた回だったな
彼もかれで青騎士伯爵の子孫として思う所があるわけだ
ユリシスの話を聞くと、本当にエドガーの中のプリンスの記憶を消し去らない限り、一生、その記憶と生きて行かなくちゃいけないみたいだし 彼も別の魂と居るわけで
やりかたや属してるところは全く持って気に食わないけど、彼にも彼なりの苦悩があるんだよね
一方でテランは単純に怖い アンシーリーコートに魂売ってるとはいえ、もう全てが怖い
そして最後に嘘をついたリディア
そういえばこんな展開だったなと最後でようやく思い出す感じ
次回、どうにか嘘をばれないようにするためにいろいろ必死になるところは覚えてるけど、それ以外がさっぱり
早く続きが読みたいけど、家にあるのは次が最後
留学中に出た3冊を買ってこないとな -
Posted by ブクログ
ネタバレハネムーンから帰ってきて、新婚生活がスタートしたエドリディ
さっそく一緒に居る時間が少なくて、生活がズレてるってどういうこと!? 結局気持ちもズレちゃって・・・エドガーは何をしているのでしょうか??
リディアが初心で、本編にもあるように、二人で穏やかに語り合うだけで幸せを感じられるという段階なのに、エドガーってば・・・
まぁリディアも彼女が感じてる通り、もっと素直になれればいいのにね でも、単なるわがままじゃないかって思うのも分かるんだよね
鏡像の皆が可愛かったな
ポール(やリディア)にじゃれつくロタと、ニコに頬ずりするレイブン
鏡の中のレイブンが羨ましがってるのもまた可愛かったな
最後のロタの意味深発言が気になるところ もう早くポールとくっつけばいいよ
そして今回もケルピーがリディアの想いを何より優先させる素敵さを垣間見せてる
エドガーと居ることがリディアの幸せなら、無理に引き離すことはしない 何よりもリディアを優先させる姿勢 相変わらず彼の愛の形も素敵です
にしても今回も最初と最後の挿絵にやられた・・・
最近は本文だけでなく、挿絵でもやられますね -
Posted by ブクログ
ネタバレロタ初登場♪ 彼女も結構好き!
信じてもいいのか、好きになってもいいのかと揺らぎ始めたところで、アーミンとエドガーの関係を勘違いして、身を引いてしまうところが・・・エドガーの手を離してしまおうとするシーンは切ない
この行動はひどいと言われればひどいのかもしれない
それでも、あそこで手を離すのはすごく勇気が要ったと思うんよね
妖精だけはいつもそばに居てくれるってのもまた、悲しいよね
にしても相変わらずケルピーの男らしさといったらないね
姿が変わってもリディアはリディアだと
人間界に心残りがあるならいつまでも待つとか
リディアも言ってる通り裏表がない分誠実さは強いよね、エドガーと違って
どことなく自分本位なところが抜け切らないエドガーにイライラしながら、どこまでも他人を優先するリディアに、もう少し自分のことを優先させても・・・って思う
でも二人とも、今までのことがあるからこそ、こうなんだろうなとも思う
にしてもアーミンが相変わらずエドガーを軽く裏切ってる所がね・・・読めません、彼女
その一方で、童顔を気にして手を挙げたくなるレイブンの人間らしさが出てきたところがいいよね このシーンはちょっと可愛かった(って言ったらレイブンの手が挙がりそう笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的に、BLで人外が登場するようなファンタジー系は、敬遠しています。わたしの位置づけではBL自体がすでにファンタジーなので、ファンタジーXファンタジーで異様にドリーミーな展開になってしまうのでは・・・と思えてしまうので。ただ、杉原さんは大好きだし、「世界が終わるまできみと」の怜人のような王子様攻が大好物なので、読んでみました。うん、まあ、嫌いじゃなかったよ。この作家さんは、普通のストーリーを書いても結構ファンタジックな文体ですが、今回は設定そのものがかなりファンタジックなのでよくマッチしていました。攻である『夜の種族』ヴァンパイアの櫂は、ストライクど真ん中。ヴァンパイアって、存在そのものが淫靡な感じでBLにはもってこいだと思います。
本作はかなり分厚くて、恋愛以外のエピソードも多い。ヴァンパイアの他にもオオカミ族とかそれを狩る『狩人』とか、受の子自身も『浄化者』といって不思議な能力を持っていて、そんな人ばかり登場します。そして誰もかれも浮世ばなれした美しさ。当然のことながら、現実味は全くありません。おとぎ話のような美しさを堪能するにはよいかと思います。
個人的に言えば、世界観の中途半端なファンタジーは興ざめする。だから、設定をあまり壮大にしてしまうと途端に陳腐になると考えています。
『夜の種族』そのものはいいアクセントとして、人間と人外は結ばれない・・・みたいなロミジュリ的要素を提供してロマンチック度を盛り上げてくれるから好きだけど、氏族同士の争いとか一族が代替わりするための決闘みたいな大掛かりな設定はむしろいらない気がする。それよりもっと、もっと心理的なものを掘り下げて欲しかったな。生きる屍、永遠の中で生きる孤独、限られた時間を生きる儚い存在への愛情と葛藤みたいな部分に。贅沢いってすみません。 -
Posted by ブクログ
月村センセのストーリーに高星センセのイラストというだけで、ある程度のレベルはクリアしてるはず。購入の決め手になっちゃいました。もちろん、相乗効果抜群!
幼なじみものです。小さい頃から隣同士に住んでいて親密な間柄だった颯と諒矢。俳優になるため上京することになった颯とともに諒矢も故郷を離れ、日々売れない彼の分までバイトをして稼いで尽くします。
ところが、ある日突然颯から手酷く別れを告げられてしまい、失意の諒矢は自暴自棄に。
そして、2年の月日が経って、諒矢は救ってくれた大森の元で働き、人気俳優となった颯と自分の中で訣別できたと思っていた矢先、突然目の前に当の颯が現れ「借りを返しにきた」と言われて、心が激しく揺れ動くのです。
好きな男が大人気俳優に。そして、自分は一方的な別れに死ぬほど傷つき、やっとその傷が癒えてきたところで、また心乱されて、というのはありがちでベタな設定で、残念ながら伏線などいろいろ見え透いた感じは少々ありました。いきなり颯がスゲない態度をとる理由は、読めてしまったんですが、そうせざるを得なかった颯の心情や信じていた相手に突き放されたときの諒矢の気持ちをたどると、それでもやはり胸が痛くて切なくさせられました。
2年経った後の颯からのアプローチにも、真摯な思いがひしひし伝わってきました。アイドルになっても浮かれていない、らしからぬ態度に非現実性をちょっと感じたりもしたけど。
恋人気分だった自分を戒め、あくまでも幼なじみの立ち位置で接しようとして、辛くなったり臆病になったりしている諒矢の気持ちが切なかったですね。どうしても、都合がよすぎるとか、上手すぎるとか思ってしまって颯の気持ちを素直に受け入れることができない。そこのところがほんとによくわかる描き方です。相手が芸能人だというのも、信じ切れない諒矢の気持ちをさらに煽っています。
口に出して確認していなかった互いの気持ちに後悔する二人が、どう関係を修復してその先へ一歩踏み出していくか、というところが山場でした。
ありがちな展開ながら、受の心情にとてもしんみり、じんわりくる話。