渡辺淳一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
50歳を目前にした評論家の男性が、銀座のクラブで出会ったどこか垢抜けない若い女の子に目をつけ、美しい女として育て上げながらも、その女への愛に溺れていく…
…あらすじだけ読んだらまったく痴人の愛にそっくりじゃないか!とおもいました。笑
痴人の愛も、先がなんとなく読めちゃうし、どろどろしているしあまりすきじゃなかったけれど、
これは舞台が現代(といっても30年近く前にかかれたものだけど)なだけあって、もっと俗っぽくて、
後半部分なんかは特に、登場人物の言動にいっらいらさせられました。笑
あ、でもこの女の子は痴人の愛の子ほどいやな子じゃないです。
渡辺淳一の男性論、女性論が惜しげな -
Posted by ブクログ
父の勧めで一応よんでみた。
一言で言うと、「中庸」を保ってバランス良く生きて、
完成された「人体」という仕組みに無理をさせずに、
あまり肩肘はらずにやればいいんじゃなぁ~~い
というゆるい感じの本でした。
基本的には渡辺さんがおれ、こう思う、ってのをせつせつと書いてある感じ。前半の元、医者だったので人体の構造とひもづけて説明する部分は面白かった。それ以外の人間関係が~とか人間ってこうだとおもうな~的なところは普通。そこまで読み物としてのオリジナリティはなかった。
ただ、平易な文で書いてあるので読みやすかった。普段本を読みなれていない人にはいいかも? -
Posted by ブクログ
小学生の頃伝記で読んだ野口英世。
千円札の野口英世。
わたしの知ってる野口英世が、どこにもいない。
驚きすぎる。。。天才と狂人の紙一重。
驚くべき金銭感覚の欠陥。
金を無心しているだけの「上巻」ともいえそうな本編。
だんだんにいい加減嫌気がさしてきて、無心の際の本人の手紙の文面なんかは読んでいてイラっイラしてくるのです。
男達はみんなホイホイ英世にお金を貸して。
女達が陰で英世を軽蔑の目でみる。
何がそんなに魅力的だったのだろう、英世の。
いやしかし、でも、分かる気もする。
頑なで、どこまでも純粋で、何かに真っ直ぐであるという姿勢は、純真無垢な少年のようで。
ダメな子ほど可愛いという妙な愛着も