渡辺淳一のレビュー一覧
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ネタバレ野口英世の善悪両面に迫った評伝。
お子さま向けマンガ伝記でか軽く流される「金遣いが荒い」エピソードや、渡米後の様子が詳しく描かれる。
英世の研究振りについて。
(引用)
・(英世は)実験をして疲れたら、靴を履いたままベッドに横になる。横になった途端もう眠っている。そして2,3時間で目が覚めると、そのまま顔も洗わず研究室の机に向かう。下着など何日も替えない。あまり長く着ていて臭いので、「替えたらいかがですか」というと、不機嫌そうに文句をいいながら替える。それも一度替えだすと、上から下まで、さらにワイシャツからズボンまで全部替える。すべて研究優先の生活であったが…
・心配するな、俺は本当は -
Posted by ブクログ
渡辺淳一氏の作品は何と言うのか色っぽい作品が多いですが私が読んだことのあるこの方の作品は「花埋み」が最初だったので反対に「失楽園」などの作品にびっくりした記憶があります。
「花埋み」は日本で初めて女医さんになられた方のお話でした。
この本は野口英世の話です。
ちょっと前に星新一さんが自身のお父さんのことについて書かれたエッセイを読み、その中で野口英世に大金を貸したと言うエピソードが出てきました。ちょうど野口英世が千円札の人物になった頃彼は大変な浪費家で借金魔だったと言うような逸話がよく出てきて興味を持っていたので探して読んでみました。
一言で言うと壮絶な人生です。子供の頃私も偉人伝 -
Posted by ブクログ
得体の知れない感動のようなものが最後にはふつふつ込み上げてきた。ここまで一人の他人(誰からしてみても他人なのだ)を解剖して、書き上げることができるのだという驚愕。
野口英世が特殊な人間だったことですら、もう後半、忘れてしまっていたような気がする。
とくに往年は、野口にとっても苦悩と不安の波だったからかもしれないが、とても人間的に写るのだ。
そこで浮き彫りになるのは、どんなに野口が努力してきたかという事実。
天才、とか、偉人、とか、なんでもない人間、野口。
やはり人間は人間だと思った。
それでも成し遂げたことがあったからこそ、こうして語り継がれる理由がある。世の中の偉人伝の人たちも、そういうこと