渡辺淳一のレビュー一覧

  • 鈍感力

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    体調面でも鈍感になれたらいいが、まずは精神的に鈍感になる必要があるのかもしれない。鈍感になる必要性は感じたが、具体的にどうすればいいかまではちょっとつかめなかった。そこは自分で考えるべきところなのかも。

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    2014年07月20日
  • 鈍感力

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    読みやすくて面白かった。
    鈍感力って、ストレスフリーに生きて行くには大事なことだなーとしみじみ実感。
    10代20代のころはナイーブすぎて、色んなことに【気付きすぎてしまい】生きづらかったけど、
    30代になって楽になった。
    鈍感力を身に付けたからかもしれない。
    まだまだ、些細なことに動揺してしまうイラチな自分ではあるけれど、
    心の平安を保つ、を今後もモットーにゆるく生きていこうと思った。

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    2014年06月01日
  • 遠き落日 上

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    良くも悪くも野口英世の人物像の印象を変えられた一冊だった。教えられてきた野口英世は美談ばかりだったが、この本を読んだ後では努力はものすごいが金遣いの荒く、偏屈屋であるイメージしかない。ただしそれでも野口が当時の日本人医者の業績としては目を見張るものがあり、葛藤に常に打ち勝っていた力強さを感じられた。

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    2014年02月15日
  • 遠き落日 下

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    後年の野口は黄熱病の発見を急ぐあまり、手痛いミスをしてしまった。当時の科学技術では見ることができないウイルスによるものが黄熱病の原因であったが、それをスピロヘーマと間違えてしまったのだ。その失敗が後を引き後悔が残ることとなったが、もし現在に彼が生きていたならばどのような業績を残していたのか非常に興味深い。

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    2014年02月15日
  • 失楽園(下)

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    たまに出てくる渡辺淳一のうまい表現。

    主人公が仕事を辞めて、何も目的なく過ごしている時間の書き方。
    駅へと向かうサラリーマンの列を見て、とやかくいっても
    あの列につながって会社へ行く限り、一日の生活と家族の安泰が
    保障される、という表現。うまい。

    読めば読むほど、死に逃げる凛子はしょうもない女性だ。

    たぶん、また読むことになる小説だろう。色々な意味で。

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    2014年01月13日
  • 失楽園(上)

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    あの名作を再読。

    性の規制緩和とか、今読んでも爆笑表現が満載。

    上巻の最後、栃木から帰れなかった日。
    お昼前に東京について、そのまま仕事にもいかずに
    ダラダラと部屋で過ごして、何となく夜の10時になってしまうという
    一日がいつの間にか終わる感覚、ここは好きだ。

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    2014年01月13日
  • 冬の花火

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    自然と導かれていく行き先・・・
    それは、狂気と化した愛と歌、死への恐怖による愛欲と
    自己表現、自己確立、自己存在のための歌えの逃避。

    自己存在の確立、としての愛欲、歌への繋がりである。

    一つの生き方である。

    本書の解説で金沢碧の言葉が心に響く!
    「私は乳癌になったとき、この作品が真っ先に頭に浮かんだ。
    「もしも・・・」が現実になって、私は取り乱した。
    改めて多くの女性にこの作品が読まれることを願っている。
    それは時に悲鳴にも似て、ちりばめられた短歌は必ず読む
    人の心に突き刺さることだろう。」

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    2013年05月29日
  • 遠き落日 下

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    ネタバレ

    野口英世の善悪両面に迫った評伝。
    お子さま向けマンガ伝記でか軽く流される「金遣いが荒い」エピソードや、渡米後の様子が詳しく描かれる。

    英世の研究振りについて。

    (引用)

    ・(英世は)実験をして疲れたら、靴を履いたままベッドに横になる。横になった途端もう眠っている。そして2,3時間で目が覚めると、そのまま顔も洗わず研究室の机に向かう。下着など何日も替えない。あまり長く着ていて臭いので、「替えたらいかがですか」というと、不機嫌そうに文句をいいながら替える。それも一度替えだすと、上から下まで、さらにワイシャツからズボンまで全部替える。すべて研究優先の生活であったが…

    ・心配するな、俺は本当は

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    2013年04月13日
  • 泪壺

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    ネタバレ

    こういう話&作家、好き。医療関係の話の部分は難しかったけど、泪壺、よかった。何とも言えない気持ちなった。

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    2012年09月21日
  • 失楽園(下)

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    2012/08/28

    なんて淫靡で,究極を求めた空前のベストセラー小説でした.”性度”の高い人間を描いたという.

    あぁ,箱根にも軽井沢にも行きたい.

    ・しずこころなく,心の静まる暇もなく
    ・修繕寺 源頼朝が幽閉
    ・男の濛々しさなど,沼の表面で跳ね返る魚のようで瞬発的
    ・夭折(ようせつ) 若死に
    ・時分の花 年齢の若さによって現れる、芸以前の一時的な面白さ.
    ・縊死(いし)とは、死因の一つである。一般的には首吊り死をさす。
    ・梅雨明けの10月 桐始結花から土潤辱暑
    ・匕首
    ・歳月という腐食作用

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    2012年08月28日
  • 失楽園(上)

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    2012/08/28

    役所広司と黒木ひとみが出演してるくらいしか知らなかったので,なんとなく手に取った.そして,深みにはまってゆく...通勤電車で.

    ・その経過を確認することで満足し,納得する.
    ・軽恋愛,軽音楽と同じように重くしない.
    ・そのハンディキャップを埋めるために,男はこれらの付加価値でカバーしていくしかない.
    ・動物が高等になればなるほど,性のバリエーションは複雑多岐に
    ・徒然草,十月は小春の天気
    ・お臀

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    2012年08月28日
  • 欲情の作法

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    男と女の根源的な違いを理解すれば恋愛はもっとうまくいく、と力説する著者が医師としての視点と自らの体験とを織り交ぜて綴った恋愛講座。
    生物学的知見に基づいた総論的な内容が多いなという印象を受けたので、実践に即生かせる具体的なハウツー本を求めている読者向けではないかも知れない。
    ああ、やっぱりと思うような男性の特性に始まり、女性を落とす上での男性側の心構えなどは、恋愛に生かすという意味でも、逆に騙されないようにするという意味でも、女性が知っておいても損はない内容であろう。

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    2012年06月25日
  • 流氷への旅

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    ネタバレ

    たしか小学生の時に読んだ本。私が本書のキスシーン(接吻と表現されているのを記憶)を読んでたら、同級生の男の子に「こいつエロ本読んでるぜー!」とか言われた記憶。大人の恋ってこんな、ヒッソリと、でも唐突なんだなって漠然とした感想を持った。紙谷さんの何考えてるかわからない感じがちょっとステキ。

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    2012年02月23日
  • 遠き落日 下

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    美談の中に生きる偉人としてではなく、ちゃんと一人の人間としての野口英世を知った気がします。

    コンプレックスと数多くの欠点を抱えながらも、前のめりに激しく生きた野口英世は尊敬に価すると思います。

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    2012年01月07日
  • 遠き落日 上

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    野口英世の伝記小説です。

    一般的に野口英世のイメージは清貧で努力家。幼い頃の火傷により、左手が不具になったが、一生懸命勉強し、ハンディキャップを克服したという、二宮金次郎的な印象が強いと思います。

    この本を読んでそんなイメージとのギャップにびっくりした。

    エゴイスティックで周囲の人間から借金をし、しかもそれを踏み倒す。
    人としてどうかと思うような一面をもった野口英世像に衝撃を受けました。

    ただ、性格がどうであれ、貧乏な産まれから必死に勉強し、海外留学をして、偉業を達成する。そのバイタリティは尊敬に価します。

    下巻が楽しみです。

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    2012年01月05日
  • 遠き落日 上

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    ネタバレ

    野口英世はまじめな努力家のイメージだったけど、努力する天才、でも生活能力ゼロ、というマンガみたいな人だったのね。でも研究に対するエネルギー、探究心、枯渇感、みたいのがひしひしと伝わってきて、良かった。

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    2011年04月20日
  • 愛の流刑地(下)

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    愛する者に殺して欲しいと願った冬香の気持ちが今でも印象に残っています。
    これは殺人といえるのか、それとも・・・?
    深く考えさせられる作品でした。

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    2010年12月18日
  • 遠き落日 上

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    上下、一気に読む。小さい時に伝記で野口英世を読んだことがあったが、イメージががらっと変わった。努力家ではあるが、借金の天才、強い自己顕示欲、かなり変わった人だったようだ。

    まわりの人を騙し借金を続ける英世に、はじめはどうしようもないやつだな、と思いながら読んでいたが、最後は自らのコンプレックスをエネルギーに仕事一筋に生きた人間味あふれる、野口英世に共感できた。

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    2010年12月05日
  • 幸せ上手

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    自分の体は頑張っていることに改めて気づかされました。
    自分磨きのため、楽しい人生を過ごすために積極的に色々体験したいと思いました。自分のいいところをもっと発見して、伸ばしていきたいですね☆

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    2010年04月16日
  • 愛の流刑地(下)

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    上巻はこの下巻への布石だったのだ。

    菊治の冬香を愛するあまりの行動。

    殺人罪か。

    幇助か。

    法廷という得意な環境の中で裁かれる菊治の苦悩、そして行き場を失った冬香への思い。

    愛とは、人とは、
    渡辺ワールド全開のとてもいい本だと思った。

    人をここまで愛せるのは罪か、
    それとも愛せないのが罪なのか。

    その答えは今の自分にはまだわからない。

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    2009年12月22日