渡辺淳一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても面白かったです。
身体の中に既に幸せは潜んでいる、という話が良かったです。
お医者さんのいうことだから、説得力があり、すごく腑に落ちました。
足るを知るは、まずは身体から。
心臓も肝臓も膀胱もみんな、自分が心地よく生活するために自分を支えてくれている。
この本を読んでから、自分が頑張っているというより、臓器たちが頑張ってくれているというような感じがしました。特に、心臓さん、いつもどんなときも働いてくれてありがとうございます。
文中に、中城ふみ子という歌人の話が出てきました。
彼女は、乳癌のため31歳という若さで亡くなったそうです。
彼女の生涯を描いた『冬の花火』という作品があるよう -
Posted by ブクログ
不倫もの。日経新聞連載だったらしく「おじさんの妄想する不倫」って感じで、ぎりぎり読める官能小説。「女体の神秘を思う」「女は「やめて」と叫びながらも諦めたように…◯◯は熱く燃え…」こういう小説があるから女性の身体と性をいいように誤解する人がいるのでは…勝手に久木がムラムラしてやってるだけじゃないか、それを愛と開き直ってるだけじゃないかと思う…
それはそれとして、不倫がテーマのものは、錦繍など生理的に受け付けない上に後ろめたさやこっそりしている感じが嫌いで全然読めないんだけど、逆にこれはすがすがしく、華厳の滝、夜桜の下の野天風呂、薪能、緋の襦袢、鯛の兜焼きと蕗の和物など、小道具として出てくるもの -
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夫婦とは?
夫婦は、所詮他人です。だからこそ互いを気遣い時に、喧嘩をする。
作品中で、夫婦が浮気してもやっぱり相手に取られたくない。怒るのは愛する証 愛していなければ怒らない。熟年離婚は、些か現実離れしている。生活力もそうだが、心の安心感がない。
失って初めてわかるのかも知れない。