あらすじ
凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの心に従い、育んだ"絶対愛"を純粋に貫こうとする2人。その行きつく先にあるものは……。人間が「楽園」から追放された理由である"性愛=エロス"を徹底的に求め合う男女を描き、人間とは何かを問うた、渡辺文学の最高傑作!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
幸せの絶頂での心中はとても惹かれるものがある。
愛している気持ちに偽りはないが、それが永遠に続く自信はなく、そんな自身を受け入れたくもない。
であればいっそのこと偽りのない、愛の絶頂の瞬間に死ねたらな、と思う。
Posted by ブクログ
不倫もの。日経新聞連載だったらしく「おじさんの妄想する不倫」って感じで、ぎりぎり読める官能小説。「女体の神秘を思う」「女は「やめて」と叫びながらも諦めたように…◯◯は熱く燃え…」こういう小説があるから女性の身体と性をいいように誤解する人がいるのでは…勝手に久木がムラムラしてやってるだけじゃないか、それを愛と開き直ってるだけじゃないかと思う…
それはそれとして、不倫がテーマのものは、錦繍など生理的に受け付けない上に後ろめたさやこっそりしている感じが嫌いで全然読めないんだけど、逆にこれはすがすがしく、華厳の滝、夜桜の下の野天風呂、薪能、緋の襦袢、鯛の兜焼きと蕗の和物など、小道具として出てくるものがしっとりしていて美しく、読めるか読めないか、で言うとついついさっくり読んでしまいます。
Posted by ブクログ
あの名作を再読。
性の規制緩和とか、今読んでも爆笑表現が満載。
上巻の最後、栃木から帰れなかった日。
お昼前に東京について、そのまま仕事にもいかずに
ダラダラと部屋で過ごして、何となく夜の10時になってしまうという
一日がいつの間にか終わる感覚、ここは好きだ。
Posted by ブクログ
2012/08/28
役所広司と黒木ひとみが出演してるくらいしか知らなかったので,なんとなく手に取った.そして,深みにはまってゆく...通勤電車で.
・その経過を確認することで満足し,納得する.
・軽恋愛,軽音楽と同じように重くしない.
・そのハンディキャップを埋めるために,男はこれらの付加価値でカバーしていくしかない.
・動物が高等になればなるほど,性のバリエーションは複雑多岐に
・徒然草,十月は小春の天気
・お臀
Posted by ブクログ
お互い家庭を持つ身である久木と凛子。そのはかなくも切ない不倫を描いた不朽の名作。
エロスを描いた文学作品興奮します。
「久木は凛子の浴衣をむしりとり全裸にする。」ああエロス。
ただし電車などの公共の場では読みづらい・・・。それだけが難点です。早く映像でも見たい。
もちろん想像できるのが本のよいことです。
Posted by ブクログ
大人の恋愛って
どんなものなの?って興味津々で
購入。
これは・・大人の恋愛というより・・
行き場のない恋愛・・
こんな恋愛は・・したくない・・
Posted by ブクログ
人間の狂気とエロは親密に繋がっていると思い知らされる一冊です。
本能で、男は体を、女は心を求める生き物なのだということをストレートに表現していますし、本当に怖いのは女の狂気だということも、思い知らされます。
男は女の狂気にただただ引き込まれていくだけの生き物なんだなと、改めて「男の弱さ」を実感した一冊になりました。
Posted by ブクログ
もう行き場が無くて、互いにすがるだけで、そうしておかないと闇に落ちてしまうことが分かっていて――――、それなのに求めてしまう。だからこそ求めてしまう男女の話。不倫経験はないけれど、理性が吹っ飛ぶ時の感覚をわたしは知ってる。幸せの傍らに確固とした切なさや痛みがあるのを、冷静に見ているのに、なのに、止められない時っていうのは、結局自分本位。なんだよね…
さて、行き着く先は。
Posted by ブクログ
こんな世界があるのか。肉体的にここまでのめぐり合わせになると、もうどうしようもないんだね。ここまでくると、絶対愛なのかわからないけど。精神の前に肉体がくるって、人間である動物としては、この上ないものだけど、ちょっと絶対愛とは違う気がする。ここまでマッチしてしまうと、お互いが乗り越えるべき困難や理解をはじめから超越してるもんな。着実に離れられなくなっていく、ふたりが下巻でもみどころ。はやく読みたい。