渡辺淳一のレビュー一覧

  • 鈍感力

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    ネタバレ

    この本は手法が書かれているのではなく、思ったことを描いてあるだけです。
    ストレスが多いいこの時代に鈍感になる力も必要であると思う。
    人生をたくましく生きていくためには大切。
    ネットの発達などにより、情報があふれる中、良い情報を得て、要らない情報を捨てる等の調整も必要ではないかと思う。

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    2015年11月20日
  • ひとひらの雪(下)

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    妻とは別居中の中年男性が主人公。主人公の伊織には部下の笙子という愛人がありながら、新たに人妻の霞とも関係を持つ。
    なんとも、中年だというのに、元気だなあという印象です。
    建築家なのですが、本当に仕事をしてるんかい?とツッコミもいれたくなります。
    男性の願望というか、利己的な面が全開で、本来ならとても嫌なヤツなのですが、馬鹿だなあと思う面もあり、男性っておバカで勝手な生き物なのだと思いつつ全部読んでしまいました。

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    2015年05月02日
  • 失楽園(下)

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    上巻ではとんだ下衆野郎にしか見えないが、女が完全からの崩壊を恐れる末の逃げ道に潔く付き合う辺りは大したものだし、其処まで人に愛されるのも男子の本懐といえよう。
    娘の叫びが届かなかったのが何ともいえないし、家族に一生モノのトラウマを与えたであろうことを除けばだが。。

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    2015年03月29日
  • 鈍感力

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    鈍感、と言われると嫌な気がするけれど
    実はそうでもない、という説明。

    確かに、何があってもストレスをためそうにないし
    体にとっても病気知らず。
    他者に対しても、ぐいぐいと迫って行ける。
    とはいえ、何も察する事ができなければ
    それはそれで問題あり。
    人を思いやりつつ、ストレスを溜めないように
    生活していきたいものです。

    対人関係、仕事に対して、恋愛に体の構築。
    どれもこれも納得な内容でした。

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    2015年03月15日
  • 孤舟

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    きっかけから、普段ない読み方でもあったので、このストーリーは、どこへ向かうのかと、ちょっとハラハラというのは言いすぎでも、先がわからず読み進む感じでしたが、文章自体は読みやすく、ただ連載小説なりの、章ごとの重複もあって、と、叙述がやっぱり間延びする感じというのを覚えつつ読みました。
    最後、おおとりとなって、むしろ、スッキリした気がしました。渡辺淳一さん、お若い頃の名エッセイ『公園通りの午後』と、あの話題作『失楽園』を読んだ記憶はあるのですが、その他の作品は読んで来なかったので。
    この威一郎の物語を、現代の象徴として書かれたのであれば、それは、当を得ているのだろうと、最後はそう思えました。

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    2015年02月11日
  • 仁術先生

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    狭い路の左右に家が密集し、それらはせいぜい2階建てで、夕暮れどきなど開け放たれた窓から三味の音が流れてきたりする。大学病院の地位も肩書きも捨て、下町の風情が色濃く残る小さな診療所に赴任した仁術先生。権威一点張りの大学病院にはない人情の機微に触れながら人として生きていくことの意味を考えさせられる。下町の小さな小さな出来事。どの物語にも思いやりがあり人肌の温もりがある。心がほんのり暖まった。

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    2015年01月10日
  • 欲情の作法

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    四月に永眠された渡辺先生の恋愛エッセイ。人生の先輩が贈るSEX指南書でもある。男って、女って、雄と雌というか結局そうゆうもんだろっというスタンスでフィルターをかけずにストレートな思いが語られる。おすすめ。もてたい男子は是非読むべし。

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    2014年07月26日
  • 化身 上巻

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    金も時間も余裕のあるおっさんが若い女におぼれる話。正直くだらない話だな、と頭の片隅で思いつつも、何となくおもしろくて上下合わせると1000ページくらいあるだろうか、あっという間に読んでしまった(ただし下巻はかなり飛ばし読み)。話はおもしろい。

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    2014年06月21日
  • 孤舟

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    定年退職後、仕事に打ち込んでいた主人公は
    思いもよらなかった事にことごとく直面していく。

    妻と旅行したり買い物に行ったりのんびりしたり…。
    そんな夢を思い描いていたにもかかわらず
    現実はまったく違うもの。
    それに理不尽に起こる主人公。
    ものすごく亭主関白、といえばまだ大丈夫そうですが
    単なる自己中心的夫。
    核家族になった今、これは無理です。

    最初から最後まで、女性相手には
    駄目だしをくらうだろう生活態度。
    男性にしてみれば、当然の生活態度。
    どうしても上に立つと、その癖がぬけません。
    それが生活の一部、ですし。
    どうして、相手の立場にたって、ができなくなるのか。
    プライドが高いのは面倒です

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    2014年05月31日
  • 失楽園(上)

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    出版社に勤める久木祥一郎は、53歳で出世コースから脱落し、閑職に回されてしまいます。そんな彼が、37歳で書をたしなむ松原凜子と出会って男女の仲となり、そのまま二人はおたがいの身体に溺れていきます。

    久木は凜子を、二度にわたって鎌倉への旅行にさそい、身体をかさねます。さらに久木は、凜子の書の授賞式にもすがたを見せて、逢瀬をたのしみます。

    そんなある日、久木は凜子と連絡がとれなくなります。凜子の夫が二人の関係に気づいたのかもしれないと考えた久木ですが、その後凜子から、彼女の父が亡くなったことを聞かされます。しかし久木は、彼女の身体が欲しいという欲望に抗うことができず、彼女を呼び出して喪服姿の凜

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    2015年02月15日
  • 愛の流刑地(上)

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    「愛の流刑地(上)」
    一世を風靡した作家と彼の大ファンである人妻のエロス。


    男と女のエロス、それが上巻の全てかなと思います。一時は売れっ子として活動していた小説家・菊治は、自身の大ファンであると言う冬香を紹介され、直ぐに彼女の虜になる。冬香は冬香で菊治を愛し、次第に性を解放していく。


    お互いがお互いを求めるだけだったセックスが徐々に変化していく、それが実に怖く、性に溺れ、喜び、探求していく様は実にリアル。このリアルさが無かったら、本作はただセックスするだけの退屈なものになると思います。まぁ、少し飛ばしましたがw


    最初はお互いを愛しているから恐らく菊治と冬香は対等。しかし、冬香が性に

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    2014年01月06日
  • 孤舟

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     この著者の作品といえば男女のどろどろとした愛憎を描いた作品が思い浮かぶ。いくら制したくても制しきれない情念が生み出す悲劇が得意だ。しかし本作の主人公は哀れな退職者だ。会社という特殊な社会に特化したために、一般社会に適合できず、家族にも見放される哀れな老人なのである。それは孤独でもあり、滑稽でもある。私自身かならずしも客観的に読めない年齢になって、必ずしも笑い飛ばせない哀愁が感じられるのだ。

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    2013年12月22日
  • メトレス 愛人

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    読み始めから主人公の修子がどうも好きになれなくて
    若干イラッとさせられたけれど、最後の修子の気持ちはとてもよく分かる。
    渡辺淳一の本はもっと色々と読んでみたいな。

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    2013年11月01日
  • 化身 下巻

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    内容はくだらないし、渡辺淳一の画一的で古くさい男女談義も退屈だけど、なんか読ませる。
    今回の結末は気に入った。

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    2013年10月29日
  • 孤舟

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    定年退職後、いかに生きるべきか?! というオビにそそられて、この歳になって初めて「渡辺淳一」本を購入しました。

    こうはなりたくないという反面小説でしたね。

    主人公のアホさ加減にムカムカさせながら、スラスラと読めてしまうところはさすが人気作家ということなんでしょうね。

    自分の退職後の人生はもう少しはマシだなと思わせてくれるところも少なからずあったんですが、大手広告代理店の上席常務執行役員まで務めたという経歴まであるのなら、社内外でそれなりの教育なり様々な情報に接する機会が多くあったはずで、こんな見識の人間が役員になれるはずもないんだが・・・とか、デートクラブの話にしても、こういうリアル感の

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    2013年10月28日
  • 愛の流刑地(下)

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    裁判が始まってからは格別に面白くなった。

    愛したが為の死と言うけれど、やはり家族はそうも言えないだろうなぁ、、とモヤモヤ。

    まぁ、物語だから!と割り切りたいのだけど
    形は違えど実際に周りにも、こんなになってしまうまでの愛のカタチが沢山転がっているのだろうな。

    死ぬの反対。不倫反対。

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    2013年07月01日
  • 失楽園(下)

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    ああ、そうだよな。
    堕ちる時まで一緒にって、きっと思ってしまうのだろうな。でも駄目だろう。そうじゃ、いけないだろう。みんなそんな自分に負けないように必死に立ってるんだよな…。と、思った。

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    2013年06月04日
  • 失楽園(上)

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    もう行き場が無くて、互いにすがるだけで、そうしておかないと闇に落ちてしまうことが分かっていて――――、それなのに求めてしまう。だからこそ求めてしまう男女の話。不倫経験はないけれど、理性が吹っ飛ぶ時の感覚をわたしは知ってる。幸せの傍らに確固とした切なさや痛みがあるのを、冷静に見ているのに、なのに、止められない時っていうのは、結局自分本位。なんだよね…

    さて、行き着く先は。

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    2013年04月13日
  • 失楽園(下)

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    上下巻共に濃厚でした。
    描写などはとても美しく、読みやすいです。

    しかし、やはり身勝手さが目についてしまいました…。

    男と女の事をこれでもか!!!と言うくらい見せられてしまうと恐怖すら感じてしまいます。

    私は明日を生きるために、誰かと愛を育んでいきたいなぁ。

    色んな愛の在り方があるのですねぇ。

    途中、主人が外でこんな事をしていたらどうしよう…!!と考えズーンと重い気持ちになってしまいました 笑

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    2012年12月21日
  • 愛の流刑地(上)

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    今じゃ、渡辺淳一って言えばこういうものだって有名だからね
    久しぶりに読んでも驚かなかったわ~。

    『愛の流刑地』は、トヨエツと寺島しのぶでしょ?
    このコンビのドラマとか観たことないけど、これもエロコンビよね~。
    で、なんとなく気になって読み始めたわっけよ~。

    やらしいけど、上巻で
    これでもか-!!
    くらいやりまくるから、途中くらいから飽きてくるのよね。
    いやね~、それだけエッチに溺れてて愛し合ってたってこと言いたいんだろうけど、
    あんなに書かれちゃうと反対にウザったくなるわよ~。
    でもまぁ、あんだけよくも書くことが浮かぶな~。って感心はするけど。。。

    私としては下巻の方が面白かったな。

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    2012年11月28日