あらすじ
人気の文芸評論家である秋葉大三郎は、妻子と別れ、史子という女性とつき合っていた。ある日、銀座のクラブで働く、遥かに若い霧子と運命の出逢いをする。鯖の味噌煮が好きだという初心な霧子が秘めた女としての蕾に心惹かれ、和の食や風物を教え、ともに旅をし、理想の女性として変貌させようとひたすら愛を注ぐ。そして彼女は大いに成熟していくのであった。華麗なる絵巻物のような男女小説の傑作。
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Posted by ブクログ
金も時間も余裕のあるおっさんが若い女におぼれる話。正直くだらない話だな、と頭の片隅で思いつつも、何となくおもしろくて上下合わせると1000ページくらいあるだろうか、あっという間に読んでしまった(ただし下巻はかなり飛ばし読み)。話はおもしろい。
Posted by ブクログ
50歳を目前にした評論家の男性が、銀座のクラブで出会ったどこか垢抜けない若い女の子に目をつけ、美しい女として育て上げながらも、その女への愛に溺れていく…
…あらすじだけ読んだらまったく痴人の愛にそっくりじゃないか!とおもいました。笑
痴人の愛も、先がなんとなく読めちゃうし、どろどろしているしあまりすきじゃなかったけれど、
これは舞台が現代(といっても30年近く前にかかれたものだけど)なだけあって、もっと俗っぽくて、
後半部分なんかは特に、登場人物の言動にいっらいらさせられました。笑
あ、でもこの女の子は痴人の愛の子ほどいやな子じゃないです。
渡辺淳一の男性論、女性論が惜しげなく披露されていて、思わずにやりとした部分も。
でも、この小説を新聞で連載していたとはなかなか破廉恥ですなぁ。