【感想・ネタバレ】メトレス 愛人のレビュー

あらすじ

堪能な英語を武器に外資系の会社で秘書として働く片桐修子は、二十八歳の時、広告関係の会社を経営する十七歳年上の遠野昌平と愛し合うようになった。魅力的な女性としてときに結婚を予感させる男性のアプローチも多いが、それらを振り切って遠野ひとりを慕う修子。それから四年、男が妻子を棄て、修子との結婚を決意した時、彼女の中の何かが変わった。経済的、精神的に自立して生きる女性にとって自由な愛の形とは何かを問う問題作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【きっかけ】
昭和の時代での、自立した女性の恋愛が気になった。

【好きな箇所】
だが、遠野の鼾が苦痛でないように、30を越えて1人でいることも、修子にとってはさほど苦痛ではない。(中略)多くの人々は独身でいることを女の生き方とか人生観と結びつけて考えるようだが、修子はそれでなにも問題がなかったから、続けてきたにすぎない。

【感想】
この主人公は好きだった。昭和の女は、男性に寄りかかってしか生きられないみたいに書かれがち。男性だけに都合がよすぎるなと感じることがあったから、安心した。
遠野も、いい線をいってる大人の男性ではあったんだと思う。けど、思い通りに女が言うことを聞かないと手が出るのは、結局そこまでの器だったということ。「妻と別れることにしたのに、どうしてくれるんだ」は、ダサかったな、、切迫詰まってダンディー仮面が剥がれてしまい、結果、余計修子を醒めさせる。
2人の大きな違い。それは、いまの関係を、ファンタジーと理解していたか、いなかったか。修子はわかった上で、「メトレス」である自分を好きだったんだと思う。
何時になるかわからない相手の帰りを、深夜まで待つ。到着したら飲み物を出す。自分も同様に仕事があっても、男のために朝食を作る。男がステーキに手をつけるのを確認してから、自分も食べ始める。こんなことをやっていられるのも「メトレス」だからこそ。妻になってもキープできる接遇じゃない。
修子は遠野への愛情が、愛人関係だからこそキープできていると理解して、”いいとこどり”している自覚がちゃんとあった。一方で遠野は、妻とうまくいかなくなっても、女への憧れを捨てられなかったタイプ。常に優しく自分を受け入れてくれる修子に幻想をみていたが、求婚を断られ、醜態を晒すことになった。

渡辺淳一が、1900年代にこういう女性を描いていたのが、意外。自分の生活を気ままにコントロールできる楽しさを感じつつも、誕生日を迎えるたびに気持ちが揺らぐ修子に共感する。いまでこそ、一応はいろいろな生き方が認められるようになったけど、この時代ならなおさら肩身が狭かっただろう。選択肢が増えた分悩みも多い気がするけど、やっぱり結婚して子供を産むのが当たり前の時代は、きつい。
アラサーで1人旅の話など職場ですると「わたしがあなたくらいの歳のときなんて、子供2人抱えて働き詰めだったけどね」なんて嫌味が飛んできたことがある。その人も、世間の当たり前の風潮に逆らわず、流されただけなのかもしれない。誰にも拘束されず、自分の道を探ることにした修子、ブラボー。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*男が妻子を捨て、修子との結婚を決意した時、修子の中の何かが変わった。自立して生きる女にとって自由な愛とは何かを問う問題作*

1994年モノなので、状況設定はかなり古いです。なのに、男と女の情景はさして変わらないものなのですね…。渡辺淳一氏らしい、情感溢れる描写に引き込まれます。
特に、「行き詰ったから、の離婚に萎える」くだりが秀逸。きっぱりと前を向く修子が清々しい。

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2018年06月07日

Posted by ブクログ

読み始めから主人公の修子がどうも好きになれなくて
若干イラッとさせられたけれど、最後の修子の気持ちはとてもよく分かる。
渡辺淳一の本はもっと色々と読んでみたいな。

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2013年11月01日

Posted by ブクログ

「片桐修子」「遠野昌平」
「メトレス」とは、「自立して仕事をやりながら、他の男性と恋愛関係にある女性」というような意味らしい。
つまりは、男性に頼るだけではなく、自ら仕事を持ちつつ、自らの意思で男性との愛を享受する女性という意味・・。
「片桐修子」のことより、「遠野昌平」が今後どうするのだろうと気になった。このような場面になると、女性のほうが強くなり、男性は弱くなるであろうと想像がつく。

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2012年03月24日

Posted by ブクログ

修子は絵に描いたような愛人タイプだと感じた。わがままとか自由とは違う、独特の視点、というものがありありと存在する。

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2011年10月03日

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