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【吉川英治文学賞受賞作】1876年猪苗代湖の貧農の家に生まれた野口英世は、母シカから受けついだ天性の忍耐力で肉体的なハンデを乗り越え、医学への道をめざす。周囲の援助で21歳で上京。北里研究所を経て、横浜海港検疫所、ペスト防疫のための清国行き、同郷の山内ヨネ子への恋の破綻。やがてアメリカに渡っての研究生活。若き無名時代の苦闘の日々――。人間野口英世の生命力あふれる半生を赤裸に描く伝記小説。
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Posted by ブクログ
非常に面白く、すぐに読み終えた。 どの方のレビューにもあるように、こんなにとんでもない人がなぜ日本のお札にいるのか?と疑問である。 野口はまわりの人に恵まれた上、まわりの人の援助した結果を自身の努力で裏切らない。この点は立派だ。 著書の野口英世の分析が医師的であるため、妙に納得してしまった。 渡邉氏...続きを読むの本を読んだことはなかったが、今後も渡邉氏の書いた伝記も読んでみたいと思う。
真の野口英世の人生を綴った伝記。尊敬する人物だっただけに、彼の意外な生き様には驚いたが、逆に人間味があって、とても興味が持てた。
野口英世の伝記 幼き頃の火傷で左手が不具に。しかし、その不遇の境遇をバネに勉学に勤しみ単身私費で渡米し幾多の苦労を乗り越え大学助手までに至る。 千円札の偉い人程度しか知らなかった。 勉学、語学、忍耐力が人並み外れて優秀だった一方で、金遣いが荒くエゴイストであり、友人には是非ともなりたくないような人...続きを読む物だった。 千円札にもなる人はさぞかし立派な御仁であろうと思っていたところのギャップがあり面白い。
良くも悪くも野口英世の人物像の印象を変えられた一冊だった。教えられてきた野口英世は美談ばかりだったが、この本を読んだ後では努力はものすごいが金遣いの荒く、偏屈屋であるイメージしかない。ただしそれでも野口が当時の日本人医者の業績としては目を見張るものがあり、葛藤に常に打ち勝っていた力強さを感じられた。
野口英世の伝記小説です。 一般的に野口英世のイメージは清貧で努力家。幼い頃の火傷により、左手が不具になったが、一生懸命勉強し、ハンディキャップを克服したという、二宮金次郎的な印象が強いと思います。 この本を読んでそんなイメージとのギャップにびっくりした。 エゴイスティックで周囲の人間から借金を...続きを読むし、しかもそれを踏み倒す。 人としてどうかと思うような一面をもった野口英世像に衝撃を受けました。 ただ、性格がどうであれ、貧乏な産まれから必死に勉強し、海外留学をして、偉業を達成する。そのバイタリティは尊敬に価します。 下巻が楽しみです。
上下、一気に読む。小さい時に伝記で野口英世を読んだことがあったが、イメージががらっと変わった。努力家ではあるが、借金の天才、強い自己顕示欲、かなり変わった人だったようだ。 まわりの人を騙し借金を続ける英世に、はじめはどうしようもないやつだな、と思いながら読んでいたが、最後は自らのコンプレックスをエ...続きを読むネルギーに仕事一筋に生きた人間味あふれる、野口英世に共感できた。
渡辺淳一氏の作品は何と言うのか色っぽい作品が多いですが私が読んだことのあるこの方の作品は「花埋み」が最初だったので反対に「失楽園」などの作品にびっくりした記憶があります。 「花埋み」は日本で初めて女医さんになられた方のお話でした。 この本は野口英世の話です。 ちょっと前に星新一さんが自身のお...続きを読む父さんのことについて書かれたエッセイを読み、その中で野口英世に大金を貸したと言うエピソードが出てきました。ちょうど野口英世が千円札の人物になった頃彼は大変な浪費家で借金魔だったと言うような逸話がよく出てきて興味を持っていたので探して読んでみました。 一言で言うと壮絶な人生です。子供の頃私も偉人伝を読み、野口英世の幼少時の苦労や研究のがんばりを読んだものですが確かに彼の行った偉業は海外で行ったことがほとんどなのにその辺りは殆ど書かれていなかったしいかに金、生活にだらしなかったかと言った記述は皆無でした。 研究に没頭する様も並ではないし、金の使い方もとても正気とは思えない。色々な意味で型破りな人だったんだなあと思います。そういう人だからこそ研究が出来たとの考え方もありますが反対にきちんと財産を管理する人が居ればもっと何とかなったのではないかな、と思いました。 圧倒されます。色々な意味で。 読んで良かったです。
この本を読んで、野口英世=偉人の一人というという単純な認識が変わった。英世という人が実はどういう人間だったかということが描かれているのが興味深い。また野口英世の研究に関する見解なども、さすが医学博士でもあるこの作家ながらだと思った。
会津の土産屋には野口英世関連の書籍がいろいろ並んでいたけど、この本は並んでなかった。野口英世記念館のガラスケースの中にやっと見つけた。偶像としての野口はすでに既得権益と化しているかのようだ。穿ちすぎかな。08.3.23再読。
小学生の頃伝記で読んだ野口英世。 千円札の野口英世。 わたしの知ってる野口英世が、どこにもいない。 驚きすぎる。。。天才と狂人の紙一重。 驚くべき金銭感覚の欠陥。 金を無心しているだけの「上巻」ともいえそうな本編。 だんだんにいい加減嫌気がさしてきて、無心の際の本人の手紙の文面なんかは読んでいてイラ...続きを読むっイラしてくるのです。 男達はみんなホイホイ英世にお金を貸して。 女達が陰で英世を軽蔑の目でみる。 何がそんなに魅力的だったのだろう、英世の。 いやしかし、でも、分かる気もする。 頑なで、どこまでも純粋で、何かに真っ直ぐであるという姿勢は、純真無垢な少年のようで。 ダメな子ほど可愛いという妙な愛着もどんどん募り。 やはり私は、というか、誰も英世に感情移入なぞできないだろう。 その周りの振り回されっぱなしの人々に私は感情移入してため息がでるのです。 それにしても、母が凄い。 下巻・・・アメリカ編だ。つらそうだな。
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