【感想・ネタバレ】冬の花火のレビュー

あらすじ

かつて著者が勤めた札幌医科大学病院に入院しながら、「短歌研究」第一回五十首詠募集の特選となり、颯爽と中央歌壇に現れた新星・中城ふみ子。歌集『乳房喪失』は大反響を呼び、昭和短歌史にその名を刻むが、すでに乳癌で両方の乳房を切除していた彼女は死の床にあった。それでも恋に堕ち、性の深みに堕ちてゆく。美貌と才能に恵まれ、短くも激しい生命を燃やして31歳で夭折した歌人の愛と生の遍歴。

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Posted by ブクログ

自然と導かれていく行き先・・・
それは、狂気と化した愛と歌、死への恐怖による愛欲と
自己表現、自己確立、自己存在のための歌えの逃避。

自己存在の確立、としての愛欲、歌への繋がりである。

一つの生き方である。

本書の解説で金沢碧の言葉が心に響く!
「私は乳癌になったとき、この作品が真っ先に頭に浮かんだ。
「もしも・・・」が現実になって、私は取り乱した。
改めて多くの女性にこの作品が読まれることを願っている。
それは時に悲鳴にも似て、ちりばめられた短歌は必ず読む
人の心に突き刺さることだろう。」

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2013年05月29日

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