【感想・ネタバレ】桐に赤い花が咲くのレビュー

あらすじ

【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】小室聖子の扼殺体に加えられた残忍な刺傷。捜査線上に浮んだ桑原病院長を始め二、三人の容疑者も、犯人と断定することは出来ず、迷宮入りとなった。一年数ヶ月後、聖子の事件と同じ様な刺傷を加えられた男性の惨殺体が発見された。二つの事件を結ぶ線上に現われた人物は……。妖しくも不可思議な性の神秘、疎外された人間の哀しみを描く著者初の長編推理。

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Posted by ブクログ

渡辺淳一が推理小説を書くなんて意外性があり。
医者という視点がよく生きている。
桑島という勘で事件を解決するという古典的な捜査手法。
若手刑事の和泉がパートナー。
この和泉は、あまり役割を果たしていると言えない。
桑島が ゴルフの練習に行って、骨にひびが入る
という導入部が おもしろい。

局部をメッタ刺しにされた若い女性が発見される。
それが、小室聖子といい、ゴルフの練習所の受付嬢だった。
桑島は 殆ど思い出せなかった。
小室聖子のパトロンが、梅原病院病院長だった。
梅原夫人の冷ややかな対応。

そこから、犯人像が浮かび上がってくる。
うまれつきの不具な身体。ふたなり。
それを小室聖子に笑われて、
殺人の動機が 特殊で個人的なものだった。
医者らしい編集による推理小説。

梅原夫人の立ち位置が、うまく設定してある。
桑島刑事の勘が あたっていたと言うことなんですね。
桐の花は 藤色。
遺伝子組み換えで 赤色にできるのかな。

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2017年03月04日

Posted by ブクログ

非常に象徴的なタイトル。
医師免許を持つ作者だからこそ書けるテーマだなぁ。
トリック自体は目新しいものではないと思うけど、根底にあるものが重い。
するする読めるけど、後に残ります。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

都会の片隅で起きた2つの異常な殺人事件!その死体に残された同じ不可解で残忍な刺傷は何を意味するのか…。暗い運命を背負った人間の苦悩を描く著者初の推理。未刊行作品。

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2019年06月24日

Posted by ブクログ

自分の在り様を求めて低迷する姿を、事件と絡めて書き出している。自分がどこに所属しているかだなんて、自分にも他人にもわかるもんじゃない、よ、なー。

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2009年10月04日

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