桂望実のレビュー一覧

  • 腕が鳴る

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    ネタバレ

    夫を亡くし家が散らかっていることを理由に息子夫婦に施設入りを勧められる老婦人、片付けが苦手な妻と散らかった家にストレスをため込んでいる夫、ついつい服を買ってしまいクローゼットがいっぱいの共働き妻、亡くなった常連客からオウムを譲り受けた喫茶店の店主、ちょい置きが癖になっている女性…。
    彼らが頼ったのは口コミ評判が良かった整理収納アドバイザーの真穂さん。ちょっと服装が個性的ですが仕事は出来ます。真穂さんがするのは彼らの過去と未来の再編成。

    すご~くわかる、という共感でいっぱいになりました(笑)。
    私も真穂さんに来てもらいたいです。
    真穂さんによって前向きになれた登場人物たち。元気をもらえる本でし

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    2025年10月16日
  • 腕が鳴る

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    主人公はスゴ腕の整理収納アドバイザー。
    散らかった部屋と人生を整理していく。
    爽快なストーリーの中に気づかされることがたくさんありました。
     

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    2025年10月11日
  • 腕が鳴る

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    整理収納アドバイザーの中村真穂が、各家庭の片付けを通して、その人その人の本当に大事にしたいことに気づかせていく過程がとっても良かった。真穂が整理収納アドバイザーになろうと思ったきっかけの話が心に残った。シングルマザーとなった真穂が、家を自分と息子が落ち着ける空間にしたいと気づき、目標がはっきりしたところで片付けを始めた。その中で、片付けはこれまでの自分を見つめ直し、これからの生き方を考える、とても大事な機会になるということに気がついた。この体験をみんなにしてもらい、真穂と同じようにスッキリしてもらいたいと思って始めた整理収納アドバイザー。5話とも読後感が爽やかで、その人その人の人生に明るい希望

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    2025年09月17日
  • 腕が鳴る

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    真穂さん、うちにも来てくれませんか。
    彼女が片付けるのは、物だけでなく、その人の心の荷物も整理してくれる。
    私も、人生の棚卸しをして、自分を認めてあげよう。

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    2025年09月12日
  • 腕が鳴る

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    ネタバレ

    整理収納アドバイザーが主人公のお仕事小説。依頼人のそれぞれの悩みや問題にも向き合う。片付けは過去と未来の再構成がキャッチコピーで依頼が絶えない。

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    2025年06月22日
  • 腕が鳴る

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    とても良かった。
    桂望実さんは、読みやすいし、人の優しさが溢れている。
    仕事小説として読めば、整理収納アドバイザーの中村さんは、ガツガツとプライバシーに踏み込む感じがちょっとしんどく思うが、ハートウォーミング小説だと考えると、中村さんはとても魅力的でした。
    第二話の『物が消えるリビング』は子供の話が泣けた。
    第四話の『段ボール箱だらけのアパート』も鳥さんの一言でグッと来た。
    いいお話でした。

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    2025年05月21日
  • 僕は金になる

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    両津勘吉みたいな父ちゃんと看護師でご立派な母ちゃんと将棋以外はからきしで変人な姉ちゃんと真面目で普通な僕の4人家族の話
    家族ってめんどくさくてややこしくてどうしようもないけどこういうのいいなって話
    将棋に興味があってもなくても面白く読めるけど、私は観る将なので将棋に性格とか生き様が出るのはまさしくなんだよね〜とそこも面白かった

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    2025年05月10日
  • 地獄の底で見たものは

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    どん底におちた40代、50代の女性たちが這い上がる四つの話。誠意を尽くせば立ち上がれるという展開で励みになった。

    特に三章の「四十六歳で教え子の選手に逃げられる」が心に残った。良かれと思っていた指導であったが、教え子には伝わらず他のコーチの元に逃げられてしまった邦子。そこからコーチングを学び、自分なりにいろいろ努力していく。

    拓也との出会いと信頼関係を築く姿がとても良かった。拓也の美しいクロールの泳ぎに驚いた邦子だが、何と邦子のフォームを小さな頃から繰り返しみて身につけたフォームであった。その後、二人三脚でついに金メダルを獲得。涙がジワッと込み上げた。

    裏切った元教え子がまたコーチをやっ

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    2025年05月04日
  • 腕が鳴る

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    整理収納アドバイザー中村真穂が、自宅が片付かない5人の依頼人の片付けと同時に人生の整理を助ける。「片付けはこれまでの自分を見直しこれからの生き方を考える大事な機会」てんその通りだと思う。相変わらず読みやすく心の機微を描くのが上手な作家さんだ。

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    2025年05月02日
  • 地獄の底で見たものは

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    どなたかの本棚で見つけたこの本、あっと言う間に読み終えてしまった。
    オムニバスで各話にそれぞれの主人公が登場。
    みなさん、すごく芯が通っていて、仕事もできる主人公。
    ただ自分の力の及ばないところで、キャリアが失われるが、なんとか頑張ってそれなりにハッピーなところに落ち着く展開。
    現実はそんなうまくいかんよなあとは思うものの、タイトル通り踏ん張れない人には何も訪れてこないんだろう。
    自分も歳を取ったが、新しい事への挑戦の必要性を深く感じたなあ。
    読みやすくていい本でした(^^)

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    2025年04月23日
  • この会社、後継者不在につき

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    県庁の星以来久しぶりに桂先生の作品でした。致命的問題点を抱えながら、いつの間にか新境地を開きながら進んで行く登場人物達の逞しさが伝わる作品集でした。

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    2025年03月28日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    最初は健一のぐうたらな感じがむかむかしてたけど
    英樹と会ってから変わっていくのがすごく心に
    沁みた
    自分も病気になって終活について考えることが
    最近あるからなんだか気持ちが入ってしまった
    司がいい人生送ってくれるといいな

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    2025年03月04日
  • 地獄の底で見たものは

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    ネタバレ

    50代で、長年頑張って続けてきたことから見放された人たちの人生好転話。垣谷美雨さんの作品に続き、50代からでも一人でやっていけるように経済力つけなきゃと思った。

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    2025年01月04日
  • 残された人が編む物語

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    行方不明者の最期
    それぞれの切ない物語
    寄り添う西山さんの物語が1番悲しい

    弟と刺繍
    ヘビメタバンド
    最高のデート
    社長の背中
    幼き日の母

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    2024年11月30日
  • 地獄の底で見たものは

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    地獄の底ってことは、そこから先はもう、落ちないって事なんですね。

    なにくそ!って気持ちが大切なんだ、やっぱり。

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    2024年11月20日
  • 終活の準備はお済みですか?

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    終活とは、これまでの人生の見直しであり、残された人生に向けての出発。

    50代、60代、30代とそれぞれの人生物語が心に沁みました。

    思い通りにならないことが多いのが人生、その通りだなぁと。でも、最後の締めくくりは希望に近づけるのかもしれない。

    しみじみとしつつも、前向きな気持ちになれる小説でした。

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    2024年09月18日
  • 総選挙ホテル

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    なるほど選挙!適材適所!それで、どうなるのかなとワクワクしながら読めました。面白かったです。支配人と社長の徐々に打ち解けていくそのやり取りもまた良かったです。

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    2024年08月11日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    ネタバレ

    題名からもっと軽い話と思ってました。

    持病のある僕と知り合って、おじさんが真摯に料理に向かうようになってから、読んでよかったと感じました。

    死について考えることは、同時に生についても考えることになりますね。
    今の自分のあり方を考える、よいきっかけとなりました。

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    2024年08月06日
  • 終活の準備はお済みですか?

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    自分の今の年齢で読んだから星5つになったかも。年齢で刺さり具合が変わりそうに思える。
    タイトルからも死を連想して重そうなイメージだったけど、いや前向きに読めた。様々な年齢層の人達と終活アドバイザーの三崎が織りなす連作短編。
    現在から人生の見直しをすることで、残りの時間を大切に考える。そして今までまわりに助けられていた事も実感する。新しく楽しみを見つけるばかりでなく、日々の小さな幸せも見逃さないように生活する。
    と、書くと当たり前で今更なんて思えそうだけど、それを三崎と登場人物がエンディングノートと共に現実的に示してくれる。
    となるとやっぱりお金の話にもなる。お金は大事だ、と再認識。

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    2024年08月03日
  • この会社、後継者不在につき

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    元役者の中小企業診断士が関わった、3社の後継者問題についてのお話。
    共通するのは、当たり前だけれど意外と気づいていない、別の人の視点で物事を見てみるということ。
    よく「相手の立場になって想像してみて」と言われたら教わったりすると思うけれど、そのつもりになってるだけで、自分と相手を包んでいる外枠まで広げて考えていたか?というと「それは別の人の役割でしょ」と思い込んでいたかも。
    センセーショナルない事件は起こらないけれど、日本のどこかで起こっていそうなお話で現実味があり、いろいろ反省点や気づきが多かった。

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    2024年06月30日