桂望実のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ第一章:弟と詩集
上田亜矢子という女性の視点で綴られる亡くなってしまった弟を巡る物語。
怒りやすい性格で、色々な人と喧嘩をしてばかりいた弟とはもう何十年も会っていなかった。彼がどこにいて、どんな生活をしていたのかを、行方不明者捜索協会のスタッフ静香と共に辿っていく流れでした。夫との仲も良くも悪くもなく、息子も成人し、妻としても母としても役目を終えた亜矢子が、最後に区切りをつける役目が姉としての役目というのが、とても切なかったです。弟の軌跡を追う中で、弟の怒りやすさの中にある他者に対する優しさや、正義感の強さが浮き彫りになっていく展開が涙腺を刺激する作りになっていたと思います。
第二章:ヘビメ -
Posted by ブクログ
ネタバレ夫を亡くし家が散らかっていることを理由に息子夫婦に施設入りを勧められる老婦人、片付けが苦手な妻と散らかった家にストレスをため込んでいる夫、ついつい服を買ってしまいクローゼットがいっぱいの共働き妻、亡くなった常連客からオウムを譲り受けた喫茶店の店主、ちょい置きが癖になっている女性…。
彼らが頼ったのは口コミ評判が良かった整理収納アドバイザーの真穂さん。ちょっと服装が個性的ですが仕事は出来ます。真穂さんがするのは彼らの過去と未来の再編成。
すご~くわかる、という共感でいっぱいになりました(笑)。
私も真穂さんに来てもらいたいです。
真穂さんによって前向きになれた登場人物たち。元気をもらえる本でし -
Posted by ブクログ
整理収納アドバイザーの中村真穂が、各家庭の片付けを通して、その人その人の本当に大事にしたいことに気づかせていく過程がとっても良かった。真穂が整理収納アドバイザーになろうと思ったきっかけの話が心に残った。シングルマザーとなった真穂が、家を自分と息子が落ち着ける空間にしたいと気づき、目標がはっきりしたところで片付けを始めた。その中で、片付けはこれまでの自分を見つめ直し、これからの生き方を考える、とても大事な機会になるということに気がついた。この体験をみんなにしてもらい、真穂と同じようにスッキリしてもらいたいと思って始めた整理収納アドバイザー。5話とも読後感が爽やかで、その人その人の人生に明るい希望
-
Posted by ブクログ
どん底におちた40代、50代の女性たちが這い上がる四つの話。誠意を尽くせば立ち上がれるという展開で励みになった。
特に三章の「四十六歳で教え子の選手に逃げられる」が心に残った。良かれと思っていた指導であったが、教え子には伝わらず他のコーチの元に逃げられてしまった邦子。そこからコーチングを学び、自分なりにいろいろ努力していく。
拓也との出会いと信頼関係を築く姿がとても良かった。拓也の美しいクロールの泳ぎに驚いた邦子だが、何と邦子のフォームを小さな頃から繰り返しみて身につけたフォームであった。その後、二人三脚でついに金メダルを獲得。涙がジワッと込み上げた。
裏切った元教え子がまたコーチをやっ