あらすじ
定年間近のOL、認知症の兄を抱える高齢者三兄弟、余命僅かな天才シェフ――終活サロン・満風会には今日も「死」を意識した人々がやってくる。そんな彼らにアドバイザーの三崎が渡したものとは……。
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Posted by ブクログ
終活とは、これまでの人生の見直しであり、残された人生に向けての出発。
50代、60代、30代とそれぞれの人生物語が心に沁みました。
思い通りにならないことが多いのが人生、その通りだなぁと。でも、最後の締めくくりは希望に近づけるのかもしれない。
しみじみとしつつも、前向きな気持ちになれる小説でした。
Posted by ブクログ
自分の今の年齢で読んだから星5つになったかも。年齢で刺さり具合が変わりそうに思える。
タイトルからも死を連想して重そうなイメージだったけど、いや前向きに読めた。様々な年齢層の人達と終活アドバイザーの三崎が織りなす連作短編。
現在から人生の見直しをすることで、残りの時間を大切に考える。そして今までまわりに助けられていた事も実感する。新しく楽しみを見つけるばかりでなく、日々の小さな幸せも見逃さないように生活する。
と、書くと当たり前で今更なんて思えそうだけど、それを三崎と登場人物がエンディングノートと共に現実的に示してくれる。
となるとやっぱりお金の話にもなる。お金は大事だ、と再認識。
Posted by ブクログ
5つの短編、続きものからなる。どの主人公も、最初は好きになれない人たち。それが、「人生の見直し」をキーワードに少しずつ、自分らしい生き方を見つけていく。
Posted by ブクログ
美紀さんの話に出てくる俳句がとても良かったです。自分サイズの合った幸せ、大事ですね。美紀さんと同じく、義理の親の介護が始まって、人生こんなはずじゃなかった、ってささくれ立っている私にはすごく響いたお話でした。
Posted by ブクログ
母の住んでいたアパートを片付ける中、息抜きにこれを読んだ。母も満風ノートを書いておいてくれれば良かったのになぁ。認知症になってからでは遅いんだよな…
私は早くから書き始めようと思う。
Posted by ブクログ
必ずしも後期高齢者が書くノートではなく、いろいろな世代の人たちかそれぞれ書くことで人生を見直す機会になる
親の世代が書いてくれてると良かったのに