桂望実のレビュー一覧

  • 諦めない女

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    いやあ〜諦めない女が、その言葉を心にあり続けるのが沙恵だった、京子ではなくて。単なる誘拐事件の話じゃなかった、サスペンスじゃなかった、とても大切な守らないといけないって事。2章の出だしでぶっ飛んだ、時系列もだし沙恵がいきなり登場したから、勝手に筋書きを描いている自分は恥ずかしいので。自分だけ守るしか考えない父親と同じで沙恵ちゃんは生存していないだろうな、だから犯人逮捕がゴールとかなやっぱり浅はかだ。見つかって帰国して学生生活するまで追いかけて、ライターの目線で描かれてる。あと人身売買がリアルで愛ちゃんが

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    2024年02月19日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    出だしのニコニコ顔から歪んだおじさんが心の中で反パクしていく物語かと思ったら全然違うって、人間らしい常識ある涙脆いおじさんじゃないですか。ケータリングの仕事に誇りを持たずいい加減で生きてく為に仕事しているだけの司の養育費の為だけの、と思いきや全部ひっくり返る。毎年行ってる妹と友人の思い出の山に1人でも行くとか未だに自分を責めるとか死からガラッと生き方変わる、それを忘れない潔さ。途中でぼくが秀樹でおじさんが健一と理解した、なんて味のある物語だと、出汁の話でちゃんと技術あるんだよ、料理人だよと感動する

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    2024年02月19日
  • 諦めない女

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    ハラハラドキドキするわけじゃないんです。
    でも先が気になって、するすると読んでしまうやつです。
    すごく面白かったです!
    大きなどんでん返しとかが、あるわけじゃないんです。でもホェーと腑に落ちるんです。
    やっぱり面白いんです。

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    2023年09月17日
  • たそがれダンサーズ

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    著者名を見て購入。過去に読んだ、『僕は金になる』と、『県庁の星』が面白かった記憶があり購入。ジャケ買いならぬ著者買か。
    期待は裏切られなかった。

    『流転の海』を読んだ直後だったので、かなりのギャップがある。戦争と戦後の混乱期の人間模様と骨太な人間と、現代の親父達とのギャップ。つくづく、平和な時代に我々は生きていると感じつつも、現代の人生を重ねた親父達の悲喜交々と葛藤とその人生訓、現実に破れて打ちひしがれた者達が、共に仲間と繋がり、立ち上がっていく姿を見て爽やかな感動を覚える。ありふれた、ちっぽけなもの様にも思えるが、日々の生活、人生はドラマチックでもある。そして、流転の海も本書も、同じく人間

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    2023年09月03日
  • 総選挙ホテル

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    「相続レストラン」に続き「総選挙ホテル」と似た名前の全く違う作品。自分には思いも寄らなかったところでそれぞれが能力を発揮する。サービス業って難しくて素晴らしいと思った。

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    2023年08月20日
  • 諦めない女

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    読み進めていくうちに明らかになる真実、そして予想外の結末…一気読みでした。面白かった。
    母娘共に"諦めない女"だった。やっと自由になれた沙恵に安堵する反面、度を超え歪んでしまった愛情から事件を起こしてしまう京子には報われない気持ちになった。

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    2023年07月13日
  • 残された人が編む物語

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    いなくなった人に想いを馳せる生きている人の為のお話だと思った。誰かを亡くした人にとってはこういう風に解釈してもいいんだよと寄り添ってくれるような優しい良い本だった。

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    2023年01月19日
  • 残された人が編む物語

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    1話目 またまた桂望実が泣かせにきたぞ
    2話目 やっぱりね
    3話目 あれ?ちょっと雰囲気変わったね
        これも好きだよ
    4話目 上手いよ じんときちゃうよ
    5話目 待った甲斐があった
        読み終わった瞬間次を期待しちゃう

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    2022年10月08日
  • 残された人が編む物語

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    ネタバレ

    民間団体「行方不明捜索協会」に家族や身近な人の捜索を依頼した人の物語5編を収録。各短編に直接の接点はないが、職員「西山」が4つの短編で依頼者の担当となり、残り1篇では彼女自身の捜索物語となる。

    身近な人がある日消息を絶ち、あるいは久々に会おうとしたら行方知れずになっている絶望感。接点がなくなっているということは、円満な関係を継続できなかったということなので、それぞれ曰くがあるわけで、小説としてはそのあたりの曰くが読ませどころ…というかメインテーマになる。

    そういうテーマだから、ほぼどの物語も明るいものではない。しかし、どの物語も余韻は悪くない。
    しっかりきちんと生きていこう、とか、身近な人

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    2022年10月05日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    表紙の目玉焼きが美味しそうという理由で
    何の気なしに手に取った本だけど、
    ぐっと心掴まれる作品でした。

    何よりおじさんのキャラクターがとても良い!

    初めての作家さんですが、
    他の作品も読んでみたくなりました。

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    2022年08月16日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    めちゃくちゃ泣きました。

    タイトルから僕とおじさんの日々の朝ごはんの話なのかと思っていたら、全然違いました。

    朝ごはんが出てくるのはたったの一度。
    自分にとって当たり前の何の変哲もない朝ごはんが、誰かにとってはとても特別な事なのだと考えさせられました。

    主人公はやる気のない料理人のおじさん。
    このおじさんが少年と出会い変わっていく物語。
    おじさんの変わっていく姿が読んでいてうれしかったです。

    変わった後のおじさんが作る料理がとても美味しそうで食べたくなりました。

    良い1冊に出会えました。

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    2022年01月29日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    ネタバレ

    親友と妹を亡くした時から一生懸命に生きることをやめた健一が、病気に苦しむ英樹に出会って変わっていく。健一との出会いから、周囲の人も少しずつ変わっていくのがよかった。表紙の絵は健一がつくった英樹の最後の晩餐だったんだなぁ。タイトルの意味もそこで分かる。大きな事件は起きないけれど、じんわりと温かい気持ちになる好きな作品でした。

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    2021年11月27日
  • 僕は金になる

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    個人的にめちゃくちゃツボって切なかった(T ^ T)
    世間一般からちょっとずれてるいい加減な家族。嫌いじゃないんだけど恥ずかしい気持ちや、普通でいて欲しい気持ち、他人でいたいのに結局ほおってはおけない自分。イライラしたりハラハラしたり、なのに当人たちは能天気。
    あぁ分かりすぎる。
    家族、一人はみ出してるパターン、若しくは自分だけまともだと思ってるパターン?な気がして、とにかくフツーの家族、家庭を作りたくて、自分が子どもだった家族のカタチから逃れたいのに、
    この本みたいに、近々父ちゃんと死別したって、子や孫にその血というか、性質を見て、結局自分の命が尽きるまでその家族の一員であるのだと悟る。

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    2021年08月31日
  • 僕は金になる

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    六年生の時に父と姉が出て行った。主人公の守は真面目な母と二人で暮らしていくことになる。
    父はろくに働きもせず、天才的な将棋をさす姉に賭け将棋をさせて生計を立てる。

    破天荒な父と姉に翻弄されるドタバタコメディ‥‥を想像して読み始めたものの、見事に裏切らた‥‥表紙からして、もう面白そうなのに、なかなかにシリアスな面もあって色々考えさせられるお話でした。

    破天荒な父と姉を軽蔑しながらも、特別なものを持っている二人が羨ましくもある守。でも父と姉は、「守はちゃんとしていて凄い」「お前はまっとうに生きろ」と言う。
    父と姉の生き方を受け入れられないのにどうしても離れられず事あるごとに会いに行く、そんな約

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    2021年05月11日
  • 僕は金になる

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    とある家族の40年を読むことで、人生を追体験できる。
    仕事とは、家族とは、色々と思うところが描かれている。
    毎日、何もない日常を歩の様に一歩一歩ずつ積み重ねて生きていること自体がドラマと気付かされる。
    ありのまま、自分のままでしか生きられないから、家族とは厄介だけど、家族には歴史がある。
    本編で描かれる家族の歴史が、最後の一文をとても素敵な余韻のある文に仕立て上げる。
    ありのままに生きること、未熟者が集まってすったもんだする家族って良いなぁと思わせてくれた本。

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    2020年01月05日
  • 僕は金になる

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    変わり者の父と姉と普通の僕との人生ドラマ。

    1・昭和54年(1979年)
    2・昭和57年(1982年)
    3・昭和60年(1985年)
    4・平成元年(1989年)
    5・平成6年(1994年)
    6・平成9年(1997年)
    7・平成23年(2011年)
    8・平成29年(2017年)

    小6の時に両親が離婚し、父・姉と離れ離れになった僕・守。

    久しぶりに再会した父は、将棋の強い姉が賭け将棋で稼いだお金で生計を立てているダメ親父。姉は一般常識のない将棋が強くて、こだわりのない不安定な生活を送っている実態だった。

    姉の将棋の才能に羨ましさを感じながら、普通の人生のレールを歩んでいくうち、普通が普通で

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    2019年09月05日
  • 僕は金になる

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    将棋をさす以外に何も出来ない姉とギャンブル好きの父が、両親の離婚で母と守の元から出ていった。
    2人の生活は、その後も姉の賭け将棋の上がりで成り立つものだった。

    全然期待せずに読み始めましたが、とーっても良かった。
    暖かい家族小説でした。

    父ちゃんの様な人は困りものだし、姉ちゃんはあのままではいけなかったのかも知れないけれど、至って普通の守が歳を重ね、2人がを認められるようになる様子に胸の奥が暖かくなりました。

    守とりか子の子供の性格が真逆なことも、血の繋がった家族なんだなとしみじみ。

    将棋に明るくなく、そこだけが心残り。
    歩がと金に変わる、「父ちゃんとの思い出も、特別な思い出に変わるの

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    2018年12月11日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    この調子だとお代わりが欲しい感じなんだよね
    たまにふっと笑えてたまにすごく感動して、
    幸せが希望がこの本には溢れてる。

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    2018年11月25日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    タイトルが私の好みの感じだったので読みました。
    驚いたのは叔父でも伯父でもなく本当にただのおじさんだったこと。
    そんなおじさんと「僕」が出逢い親交を深めていく過程が丁寧に描かれていて良かったです。
    「僕」との出逢いと別れを通して仕事へのやる気を取り戻すおじさんに何故だか嬉しくなりました。おすすめです。

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    2018年03月11日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    どうしてかな、すごく入ってきた。
    すごく理解できた、書かれていることに呼応するみたいに。
    このタイミングで、手元に来てくれたことに感謝したいくらい。

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    2017年06月10日