桂望実のレビュー一覧

  • 終活の準備はお済みですか?
    終活サロン「漫風会」に関わる5人の物語。リストラ、育児、介護、病気…各々が難題に向き合い懸命に乗り越えてゆく姿が素敵だった。清の元妻、敏子の事件後が気になった。清が巻き込まれて気の毒。
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    自他共に認める適当人間でやや投げやりに生きてきた健一が、生まれながらに重病を患って手術を繰り返しながら生きている少年と出会い、生き方が少しずつ変わっていくお話。

    のらりくらりと進んでいく前半に比べて、後半の面白さが凄い!ずーっと意味がわからなかったタイトル、最後に「なるほど!このことだったのか!」...続きを読む
  • 結婚させる家
    主人公がいい感じ。登場人物たちも内面の動きが丸見えで面白い。すらすら読めた。未来が明るい兆しの終わり方もいい。
  • 終活の準備はお済みですか?
    一番年上でも六十八歳ですから

    終活なんて早すぎるような気もしますが

    読み進めると なるほど 

    その謎が解けていきます

    終活というと

    物の片付けや お金の処分

    葬式の手配などのように

    思ってしまいがちですが



    なるほど その前に

    死を意識した時以後に

    自分がどう生きたいのか

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  • 終活の準備はお済みですか?
    私は53歳 自分史講座を受講し、夫と共に自分史執筆中だ。 清の、小さな人生であっても、短い人生であっても、孤独な人生であっても、金のない人生であっても、すべての人生は素晴らしくて、かけがえのないものと言う言葉と、自分史を書くという事は、これからの人生を見直す事に感銘を受け、自分史を書く事に、改めて意...続きを読む
  • 結婚させる家
    40歳以上限定の結婚情報サービス会社「ブルーパール」で働く桐生恭子は、婚活界のレジェンドと崇められている。
    担当する会員のカップリング率一位のカリスマ相談員なのだ。
    恭子の発案で、大邸宅「M屋敷」に交際中の会員を泊まらせ、一緒に暮らしてみるという「プレ夫婦生活」プランがスタートした。
    中高年の彼らは...続きを読む
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    久しぶりの号泣。当事者だから変われること、当事者だからの影響力。なんでそんなに忙しくしてるの?と聞かれることがあるのは早くに父を亡くした故という自覚はある。そういうこと。
  • 僕は金になる
    兄弟にはある才能が自分にはない、でもきっと自分にも何かの才能があるはず。でもそれが何なのかは、分からない。
    自由奔放な家族のことが妬ましくもあり、羨ましくもある。真面目な自分がちょっと嫌になることもある。でも実は家族の方も、自分を頼りにしてくれていたんだ。それは長い長い年月を、とぎれとぎれでも一緒に...続きを読む
  • 結婚させる家
    結婚相談所?
    今風に言うと 結婚情報サービスのシステムの一環として 豪邸でのお試し同居生活
    色っぽいかなぁと思ったけど 違った。(笑)
    相手の見えなかった顔がみれて 先を見据えるには良いシステムで話が進むのかと思いきや

    読んで少し自分を見つめる気になったかもしれない
  • 結婚させる家
    桂望実さんの作品を読むのは2冊目。

    1冊目に読んだのは、時計の新商品の開発に奮闘する女性たちを描いた「ハタラクオトメ」。
    (こちらも面白い作品でした!)

    主人公の恭子は、結構相談サービスの会社で働く50代の女性。カリスマアドバイザーとも言われている。
    彼女の働く「ブルーパープル」の会員は、40歳...続きを読む
  • 嫌な女
    どう生きるかを考えさせられる箇所がいくつかありました。遺言を残すシーンでは遺族じゃなくてお世話になった人や自分の人生に関わってくれた大切な人にメッセージを残す、それも素敵だなと思います。死までの準備期間がある、ある意味では幸せなことなんだろうなとも思いました。
    そして夏子の自由奔放ぶりを読んでいるう...続きを読む
  • 嫌な女
    イソ弁になりたてから弁護士を引退するまでの徹子とその周りの人たちの話

    夏子の事件とともに年月が進んでいくのが楽しい
    結婚詐欺まがいの男を騙して小銭を稼ぎながら暮らしてる夏子のストーリーがおもしろい
    こういう女の人いいな〜て思いながら読んでた

    弁護士事務所の事務のみゆきとのやりとりがよかった
  • 結婚させる家
    結婚相談所の話、主人公が主人公らしくなく、各章の主人公たちを客観的に見つつ、本人も少しずつ変わっていく様子がよかった。結婚も十人十色だなぁ。
  • 諦めない女
    周囲から何を言われても、姿を消した6歳の娘の帰りを諦めずに待つ母親。自分だったら、京子のようにずっと生存を信じていられるだろうかと考えてしまう。
    予想もしないスケールの広がりを見せる第二章は、遠い世界の話のようでいて実際は…と思わせる裏側のリアル感が生々しい。子どもたちのせつない想いに胸が締めつけら...続きを読む
  • 嫌な女
    多くの読者が感じたであろう、長い。

    前半は確かにそんな感覚を持ちながら読み進めました。

    しかし、次第に男を喰いモノにする詐欺師である遠縁の夏子と本作の語り部的存在である弁護士の徹子が歳を重ねながら進んでいく物語(人生)にいつの間にか引き込まれていました。

    本作の主人公は徹子?いや、決して表舞台...続きを読む
  • 総選挙ホテル
    面白い!!

    ホテルだから登場人物も所属部署も多くて途中まで誰が誰だか混乱してしまった。

    でも鈴木みたいな嫌なやつは嫌なやつだし、
    女性人気がある中西はそれに気付いて隠さないし、
    後藤さんはお節介が面白くて、嫌味な主任にコーヒーのお代わり持って来させちゃう。

    みんな自然体でニヤニヤしちゃう。

    ...続きを読む
  • 結婚させる家
    50代の婚活物語…って、すげーとこに目をつけるな。俺も50代だけに結構身近なテーマとして読めた(一応既婚ですが)

    主人公はカリスマ結婚相談員。初めの方はうまいこと話も展開して、カップルを成婚させていくんだけど、中盤以降成婚しないケースが出てきて…。

    成功率が下がるのに比例して、主人公の生き方が満...続きを読む
  • 諦めない女
    女子小学生が疾走した事件を取材するライターが様々な関係者に話を聞く中で明らかになっていく全貌。
    最初の章は母親が「諦めない女」だが、次の章では違う女になり、意味合いも変わっていく。なかなか壮絶な話だが、全くありえない話でもない。徐々に事実が明らかになっていく様がさりげないんだけど、なかなか衝撃的なこ...続きを読む
  • 結婚させる家
    50代にもなると、親の介護や連れ子のことがあり入籍せずに事実婚を選ぶカップルが少なくないのか。なるほど

    恭子は40代以上向けの結婚相談所の凄腕相談員。
    会員を幸せにするというやりがいのため働く。

    会員のカップリングのため、相手の目に止まってもらうため、
    プロフの趣味欄から海外旅行を消させたり(お...続きを読む
  • 結婚させる家
    自分もこのストーリーにバッチリ当てはまる年代なので、なかなか面白い思いつきだなぁと。
    そもそも結婚という形を選ばない人、離婚を選択する人が増えているらしいこの頃だけれど、熟年?老年?になった頃に「このまま独りでずーっと生きて行くのかな?」とふと考える人も多そう。
    ただ、今の私には恋愛感情とか他人と暮...続きを読む