桂望実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えて、ふうと息をつく。
表紙とタイトルから、
坂木司さんのホリデーシリーズ(大好き♪)をイメージしてました。
誰とも深くかかわらず、面倒くさがりでやる気のない健一。
ケータリングサービスを生業としながら、
その仕事ぶりは、どれだけ手抜きをして、出来あいの物を見栄え良く盛り付けられるか。
その健一が遭遇した事故現場で、寛子を助けたことから少しずつ変わっていく。
というか、妹と親友の死にまつわる後悔のようなものから無気力になってしまっただけなのかもしれない…。
そして、”僕”、英樹との出逢い。
生まれた時から、その人生のほとんどを病院で過ごしてきた英樹。
もうね、ここからの健一と英 -
Posted by ブクログ
「自分は“じゃない方”だから、ついていない」と思いながら生きるより、「ついている」と気づいたところから人生が好転していく。そんな展開に、自分自身も思い当たることがあった。
目の前の出来事をどう捉えるかで、人生は大きく変わっていく。
わかっているつもりでも、いざその場になると周りが見えなくなって、自分のことしか考えられなくなる。
主人公とは性格も状況も違うけれど、誰にでも起こりうる話なのではないかと思った。
主人公の夫が自分の身近な人と性格が似ていて、共感しながらも、小説を通してどこか客観的に見ることができた。
日常生活でも人の良いところに気づけるようになりたい。そして、そういう余裕を持てるよ