桂望実のレビュー一覧

  • 終活の準備はお済みですか?

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    5つの短編、続きものからなる。どの主人公も、最初は好きになれない人たち。それが、「人生の見直し」をキーワードに少しずつ、自分らしい生き方を見つけていく。

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    2025年04月16日
  • 腕が鳴る

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    スゴ腕の整理収納アドバイザーが、部屋から溢れたものだけではなく人生までも大掃除する。
    簡単にモノを捨てればいいだけじゃなく、どんな部屋に住みたいかを想像し、目標をはっきりとさせることで自分を見つめ直すことになり、これからの生き方を考えるきっかけにもなる。

    5つの短編集。
    第1話 買い過ぎた家
    第2話 物が消えるリビング
    第3話 服が溢れるクローゼット
    第4話 段ボール箱だらけのアパート
    第5話 ちょい置きでカオスになった部屋

    どれも心のなかに何か抱えているものがあって、自分では気づけなかったことが、整理することによってなのか、つまりはアドバイザーのおかげなのかもしれないが、心の奥に溜まって

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    2025年04月12日
  • Run!Run!Run!

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    良かった。

    後半、岩本が走り出したあたりから、グッときた。

    電車内じゃなかったら、泣いていた可能性もある。

    ただのスポーツ小説ではない。
    もう少し、家族との関係と優のその後を深く描いてくれても良かったのではなかろうか。

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    2025年04月06日
  • 地獄の底で見たものは

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    キャリアを否定され、奪われたり、離婚を切り出されたりして、ある日突然どん底に落とされたアラフィフ女性が這い上がるまでの4つのお話。
    特別な才能やずば抜けた実績がある人でなければ、アラフィフの女性には「自分が必要とされなくなる不安」や「疎外感、居心地悪さ」を感じる場面が出てくると思う。それでも周りをよく見回せば、応援してくれる人や話を聞いてくれる人はいるかもしれない。そして別な場所に目を向ければ、まだ花咲けることができるかもしれない。でも待っているだけでは状況は動かない。自分で掴みに行かなくては…ということを改めて確認させられる。

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    2025年03月09日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    良かった。健一という人がどんどん変わっていく様子が良い。
    出会う人たちによって人間らしさというか・・・本来の優しさが戻ってくるというか

    この僕がキーなんだけど、やっぱり切ないな

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    2025年03月04日
  • 総選挙ホテル

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    序盤の下ごしらえの部分はどうしても人物の把握とか状況説明になるのでページが進みづらいけれど、そこを越えると一気に面白く感じた。
    また、上手く行き始める中にもちょっとした躓きや悩みなどブレーキ部分も散りばめてあるのでより現実味があって話に入っていきやすかったと思う。

    しかもそういう悩みへの助言だったりメッセージだったりが現実に悩んでいる人への助言やメッセージにもなりえていて、様々な状況に参考になりそうなんて思った。

    人がどう考え行動するかに大きな関心を持っていても人の心がどう動くかはあまり分かっておらず理解して行動しようとも思っていなさそうな元山社長が、結果だけ見ると狙ってやったのかと思うほ

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    2025年02月24日
  • 地獄の底で見たものは

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    前触れもなく訪れる人生の転機に、前向きに落ち着いて対処できるようになりたい。まずは言い訳に年齢を使わないようにしよう。

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    2025年02月18日
  • 地獄の底で見たものは

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    あぁもう無理だから感じたとしても、どうにかなるかもしれないと思わせてくれる話ばかり。主人公たちが、アラフィフというのもいいのかもね。

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    2025年01月30日
  • 終活の準備はお済みですか?

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    ネタバレ

    美紀さんの話に出てくる俳句がとても良かったです。自分サイズの合った幸せ、大事ですね。美紀さんと同じく、義理の親の介護が始まって、人生こんなはずじゃなかった、ってささくれ立っている私にはすごく響いたお話でした。

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    2025年01月24日
  • 地獄の底で見たものは

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    人生逆転の4編。出来ること努力する、発想を変える、チャンスを逃さない、戦う、人生逆転の道はいろいろ。
    ラストはどれもスッキリで元気が出るお話でした。

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    2025年01月03日
  • 地獄の底で見たものは

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     まずまず平穏な人生を送っていたはずなのに突如として崩れた足許。自分が落ちてしまった陥穽はあまりに深く絶望的な気持ちになったが……。

     人生の岐路に立たされたアラフィフ女性たちの選択と再起を描く痛快リベンジ短編集。
              ◇
     伊藤由美はいつものように夕飯の支度を始めた。まだ午後6時。夫の帰宅まであと1時間ほどある。十分間に合うだろう。
     雅規と結婚して28年が経つ。当時25歳だった由美も53歳になった。食器棚のガラス扉に映る自分の顔。確かに老けたと思う。
     
     今日の昼、5年ぶりに江都子と会った。大学教授をしているその友人は、由美を見るなり「老けたわね」と言った。
     ムッとし

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    2024年12月29日
  • 地獄の底で見たものは

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    物語に感情移入してしまう人には読みやすい本なのかなと思いました。
    地獄といえども、想像していた感じとはちょっと違ったので、とても読みやすかったです。
    この本を機に、もっと大変な思いをしている人の物語も読みたいなと思いました。

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    2024年11月14日
  • この会社、後継者不在につき

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    ケーキ、バッグ、包丁、それぞれの会社の後継者選びにまつわる話。
    ちょっと視点を変えることで一気に様相が変わり世界が広がる。
    現実はなかなかそうできないけれども
    それだけに読んでいて清々しい心地に。

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    2024年11月13日
  • 残された人が編む物語

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    行方不明って実際すごく困惑すると思う。何らかの理由や結末がないと自分の中で消化できない。
    たとえ亡くなっていても、こうして足跡を辿ってくれる人がいたらいいなぁと思った。自分にとって都合の良い物語を作ることも時には必要。
    ストーリーは3話目の最高のデートが面白かった。付き合っていた頃からの旦那さんの全てを覆され、それを受け入れて行くというなんとも辛いんだけど。
    で、最後の章で行方不明捜索協会の西山自身の過去を回収という構成もよかった。

    実際行方不明捜索協会のHP見たら、うわー、、世の中こんなにもいるのね、そうだよね、生きづらい世の中。

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    2024年10月19日
  • 終活の準備はお済みですか?

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    母の住んでいたアパートを片付ける中、息抜きにこれを読んだ。母も満風ノートを書いておいてくれれば良かったのになぁ。認知症になってからでは遅いんだよな…
    私は早くから書き始めようと思う。

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    2024年10月18日
  • この会社、後継者不在につき

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    後継者に悩む会社が、どう事業承継していくのか、社員がどう変わっていくのかが描かれたお話。
    ケーキ店、バッグブランド、包丁メーカーといろんな会社が出てきて、後継者を決めるための方法も様々で面白かった。
    最後のお話は社員から見た会社だったから、自分と重ねて勉強になった。
    いろんなパターンのお話ができそうな設定だから、続きが出たらまた読みたい。

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    2024年09月03日
  • この会社、後継者不在につき

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    会社を愛するそれぞれの形に好感が持てました。また、仲間と一緒に一つの目標に向かって取り組むことの素晴らしさは、会社でも学校でも、どこでも変わらないし、素晴らしいなと感じました。
    本を読む前後で(読む前はタイトルからの印象ですが)、ここまで大きく印象が変わった作品は初めてです。

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    2024年08月12日
  • この会社、後継者不在につき

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    小さな会社にとって後継者は大きな問題なんだろうなあ。
    特に自分が創業者だったりしたら思い入れも半端じゃないだろうから。
    社長が思っているほど社員は会社を心配していないこともない。
    しかし今の若い世代はドライでもある。
    認めてくれれば、やる気が出るような会社なら頑張ってくれるのだろう。
    そういう社員を育てるのも社長など上層部の仕事なんだろうなあ。
    中小企業診断士の北川が面白い。
    役者でもあり、様々なアルバイトを経験してきたことが的確なアドバイスの原点にあるのだろう。
    突拍子もないことを言い出すようで、実は的を得たアドバイスが社長達を救う。
    第三章が一番面白かった。
    変化を好まない社員が変わってい

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    2024年08月12日
  • 諦めない女

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     スーパーで買い物をする少しの間に、6歳の少女・沙恵は姿を消してしまった。母親の京子は半狂乱になって探し回るが見つからないまま。やがて12年の時が過ぎ…フリーライターの飯塚桃子はこの事件について本にしようと、関係者に取材して話を聞いていく。

     沙恵が行方不明になった第1章からストーリーが始まるが、第2章になったところで突然18歳の沙恵が取材対象になっており、誘拐されても生きていたことが発覚。これだけでもうまいなぁと思ったが、その後も意外なところから展開を読者に知らせる形で、構成に感心した。娘の無事を信じるが故におかしくなってしまった母親、なんとか次に進むためにけじめをつけて新しい人生を歩むこ

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    2024年08月10日
  • 週末は家族

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    劇団を主催する大輔、無性愛者の瑞穂が子役を得るために児童養護施設から演技の上手なひなたを週末里親として預かることにする。

    最初は打算的であったが、そのうち周囲の思い込みに負けないような良いチームになる。

    親子にはなれないけど、連れにはなれるという言葉がよかった。

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    2024年08月09日