桂望実のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一言で言うと箱根駅伝小説。
主人公岡崎優はオリンピック金メダルを目指す大学一年生。
今まで走りにかけては誰も彼より先にゴールを許したことがない。
大学生になった優は陸上部に入るが花の2区を区間新で
走った先輩を見てこんなものかと呆れてしまう。
ある大会でも結果を残した優は常に自分が集中できる環境
サポートチーム「チーム岡崎」を(強引に)立ち上げてもらう。
しかしある日兄の翼が電車事故で死に、
その死の真相について考えるようになった優は
以前の走りに集中できなくなってしまう・・・。
後半はほとんど優は走りませんが箱根駅伝を目指す
(全体を見れば)爽やかな小説です。 -
Posted by ブクログ
「県庁の星」の作者の箱根駅伝もの(県庁は読んでないけど)
「たすきなんて興味ないから。自分の走行区間で、大会記録を狙うだけ。全体の順位はどうでもいいんだよね。みんなのタイムを見てると、優勝争える感じじゃないし。駅伝で思い出作りしたい人たちは参加だけで嬉しいのかな?でも僕にとって駅伝は通過点なんだよね。駅伝を最終目標にしてる選手と同じ取り組み方はしてないってこと」
長距離走にズバ抜けた才能を持つ優は生まれてから出た大会で1位以外になったことがない。
裕福な家庭で育ち、将来を嘱望されて箱根駅伝優勝を目指す新進私立S大学に入学するが、すべてはオリンピックで金メダルを取るためであり、箱根駅伝 -
Posted by ブクログ
長距離ランナーとして恵まれた肉体を持つだけでなく、そのための努力も人一倍してきた天才、岡崎優。同じ陸上部の仲間に対し協調性も興味もなく、大学の箱根駅伝は通過点に過ぎず、目標はオリンピックだった。しかし突然の兄の死をきっかけに家族関係が壊れ、ある秘密を知った優は重たい決断を迫られるが・・・・・・。(文春文庫裏表紙より)
兄が電車の人身事故で亡くなり、
ちょっとおかしくなってしまった母親がふと漏らした言葉
「DNAの遺伝子をいじった」
という言葉に、優は、自分は父親が自分の欲しいような長距離ランナーになれるような肉体になるように、遺伝子をいじったのではないか、と疑う。
実際兄は、医学部生で、も -
Posted by ブクログ
巷では取材不足の面でこき下ろされています。確かに2kmの練習タイムが8分だったり、5km19分なんて数字が出てきたり、言われてみると酷いかも。でも、私は気付かなかった。
そんな事を気にせずに(というか、気付かずに;苦笑)、さらりと読む分には十分に面白いのです。傲慢で自己中心的な主人公が変身して行く物語ですが、最初の傲慢さぶりも見事ですし、エピローグを含む最後の数10ページの処理も綺麗に良く出来ています。ただ、ここも深読みしちゃうと、主人公の変身が自然のように見えて、どこか必然性に乏しい様にも思えます。
ところで桂さんと言えば「県庁の星」。原作は未読ですが映画は見ました。そういえばこれも傲慢な主 -
Posted by ブクログ
50歳前後の女性たちがある日突然、日常を失う様子を描いた4つの中編集。
53歳で専業主婦をクビ、52歳で収入がゼロになるなど、明日は我が身の内容ばかり。
と言うか、もうほとんど自分のことみたい。
同年代で今まで迷いなく、働いて来たのに、ここに来て思うように働けなくなった。
そんな自分の現状に重ね合わせるように、タイトルに惹かれたんだけど、内容はいい方に裏切られた。
離婚を言い渡されたり、仕事を切られたりしたら、その時は頭が真っ白になるだろうけど、この作品の主人公たちは「今、自分に出来ること」を全力で取り組んでいく。
50歳過ぎたら、転職も無理だろうし、ましてや新しい仕事なんて…と考えていた自分 -
Posted by ブクログ
女性がメインの短編4
それぞれが思いがけずに地獄を見せられる
ずっと専業主婦だったのに夫に若い女性と再婚したいと切り出され働くことにした
下に見てきた夫を見返す
同僚が社長に媚を売り取締りに就任
会社を辞め自分で新しく体験ツアー会社を設立し軌道に乗せていくが前の会社は同僚だった人がトップとなり売り上げが下がる
水泳でオリンピックを目指して教えていた子にLINE一本でコーチを辞めされられた
だが自分にコーチを依頼したいと思う人と教え方を変えたりしながらやっていく
ラジオのパーソナリティ交換と言われクビになったフリーアナウンサー
収入が途絶えバイトで始めたウグイス嬢
話し方を褒められ始め -
Posted by ブクログ
ネタバレ自称恋多き女 四級
辻恵理子
スペイン語教室の帰りに、スペイン料理のお店に流れる。弱小化粧品メーカーの広報。
大竹
スペイン語教室の女。
元木
スペイン後教室の男。
勝野
スペイン後教室の男。
木村
スペイン後教室の男。
石黒
スペイン後教室の男。
恋愛の神様
小倉司
恵理子の二つ年下。広告代理店勤務。
香織
恵理子の妹。中学三年生。生徒会副会長。読書部部長。継父の連れ子。
母
恵理子が二十歳の時に再婚。
継父
恵理子の母とレストランにはじめた。
山口
小倉の上司。部長。
長谷川ヒロカズ
メイクアップアーティスト。
シンデレラ願望男 三級
堀田慎吾
三十六歳。コン -
Posted by ブクログ
ネタバレ40代後半から50代前半という人生の後半戦。
ここまで来たらなんとなく自分の行き先も見えてくるというようなタイミングで、まさかのまさか想定外の事態にぶち当たった4人の短編集。
いずれのお話も主人公はどちらかというと巻き込まれる側・梯子を外された側のような描かれ方なので、最終的にどんでん返しでスッキリ!というストーリーが多く、気持ちが良かった。
(一方で、第三章は主人公の側にやや落ち度もあるのでは?感が否めず、個人的には教え子の側がかわいそうな感じもあったが…)
私自身、身近なところでも人生後半のひっくり返りというケースを見たことがあり、本当に何があるかわからないと思っている。
そんなとき、