【感想・ネタバレ】Run!Run!Run!のレビュー

あらすじ

天才ランナー、岡崎優は大学1年生。長距離ランナーとして生まれつきずば抜けた素質を持つ。それだけでなく、元アスリートの父の指導で、ずっと人一倍の努力を積んできた。体調管理も感情のコントロールも当然のことだ。レベルが違いすぎる同じ陸上部の仲間に対しては協調性も興味もなく、友情はわずらわしいだけ。箱根駅伝も単なる通過点に過ぎない。目標はひたすら、オリンピックで金メダルを獲ることだった。突然の兄の死、そしてある秘密を知るまでは…。

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Posted by ブクログ

良かった。

後半、岩本が走り出したあたりから、グッときた。

電車内じゃなかったら、泣いていた可能性もある。

ただのスポーツ小説ではない。
もう少し、家族との関係と優のその後を深く描いてくれても良かったのではなかろうか。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

面白く読めましたが、一つだけ。この主人公の性格がこんなに変わるかな。対人関係でこれほど論理的でドライな考え方をする奴に仲間意識など芽生えないと思うが。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

タイトルからして軽いスポーツものかなと手に取った。
しかし、こんな性格の悪い主人公のスポーツもの、あり?
と思って読むのをやめなくてよかった。

単なる少年の成長物語ではなかった。

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2017年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

年末年始に、必ず駅伝物を読もうと決めているので(去年からですが…)2014年は新年に手に。

面白い!
だって、主人公の天才ランナー、箱根走らないんだもの。そこまでの過程、そしてラスト。良かったです。
こんなスポーツ物もありですね。

桂望実さん、「県庁の星」に続いて2冊目ですが、この方は終わりかたが好きだなぁ。

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2014年03月22日

Posted by ブクログ

長距離ランナーとしての才能に溢れる岡崎優は、科学的根拠に基づいた指導法と設備の整った大学を進学先に選ぶ。彼は起床時のバイタルデータから練習の記録まで、10年間にわたって記録を続けている。生活のすべてをオリンピックのマラソンで金メダルをとるという自分の夢をかなえるために費やし、努力を重ねてきた。

社経営者の父親。兄を溺愛する母親。優秀な医大生の兄。
経済的にも恵まれ、何不自由なく暮らしていたが、兄の死をきっかけに家族はあっけなく壊れていく。

優が入学した大学の陸上部で彼と対極にいる岩本に出会う。
地方の高校でそこそこの記録を出したが、優から見れば才能もなく記録も頭打ちで将来性も感じられないランナー。気力や仲間意識など優にとっては全く価値のない精神性を大切にする岩本やコーチの小松。

ある秘密を知り、駅伝に出場しないと決めた優が陸上部の監督から命じられ岩本のサポートをするうちに、傲慢で身勝手な態度だった優の様子に変化が・・・。

自分は親に愛されているのか疑い、肯定できない優。
自分の求める子供をデザインし溺愛する母親。
いつまでたっても達成できなかった自分の夢を子に背負わせ、自分の気持ちに折り合いをつけられない父親。
兄の死によって人格が崩壊していく母親もコワイが、身勝手な理由で優を自分の代償としてコントロールする父親も相当コワイ。
それに比べ、岩本や小松の平凡さがむしろ非凡に思えてきて、結局踏ん張れるのはこういう人たちなのかもと、ありきたりな感想を持つ。

辛うじて、優が10年後、人並みの感情を持って振り返るシーンを読んでほっとする。田舎に戻り教師となった岩本が優を心配して、母親の手料理を持って上京したと話す回想シーンに2人の笑顔が浮かんでジーンとする。

最近デザイナーベビーについての新聞記事を読んだ。ドーピングが遺伝子レベルで行われる日もそう遠くないのか・・・。
もしかして、既に動き出している?

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2013年11月14日

Posted by ブクログ

幼いころから才能があって、将来を嘱望されて、でも嫌な奴で、という主人公の青春小説。

ストーリーはどこかで聞いたことありそうなんですが、ちょっとスパイスを利かせて、でも、それだけではなく、考えさせられます。
走ることとは?というだけではなく、生きることとは?と。
ありがち、と言えばありがちなのかもしれませんが、読んでよかったな、と思います。

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2013年10月06日

Posted by ブクログ

走ることに全てを捧げ努力を惜しまないが才能に溺れ傲慢という主人公が"良い奴"ではなく、また後半は主人公が走らないという異色の陸上小説。
青春や感動とは異なり、他とは違うアプローチで刺激的だった。
読み終えた後に作品のタイトルを思い出しそのギャップに驚かされる。

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2012年11月07日

Posted by ブクログ

薦められて。わりと序盤から種明かし。最後にはどうなるのかなと、読み進めるが、意外と予想と違う結末に。読みやすかった。

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2012年05月08日

Posted by ブクログ

主人公は大学生の岡崎優。
裕福な家庭に育ち、走るための素質を備え、父からのサポートもあり、
自らの努力も惜しまない。その結果、たくさんの大学がぜひうちに、と
スカウトするほどのものだった。

何もかも揃ってる完璧な奴。それ故に不遜なところがあるから
大学の陸上部内でも孤立するのだが、それすらに気にしない。


とまぁ、ここまでくれば、王道パターンのひとつかなぁと思うよね。
天才かつ努力家であっても挫折を味わって、なかなか抜け出せなくて
凡人以上に苦しんで苦しんで結局は乗り越えてさらなる栄光を掴む、
そんなパターンなんだろってさ。

それがさぁ、全然違うんだよねー。
これ以上言うとネタバレになって面白くないから自粛。

ちなみに、そんな主人公と一番接する事になる部員が、
岩本っていう名前なんだよ。なんか他人事に思えなかった。
そして、こいつがまたこの物語の鍵となってるんだよ。
さすが岩本(笑)。


走れ!走れ!走れ!
そんなタイトルだけど、それに惑わされてはいけない。
たしかに色んな意味で「走ってる」物語だけどね、
レースのシーンってあまりないんだよ。

じゃ、なに?
それは読んでからのお楽しみ。
とっても考えさせられる物語でした。
わたくしが薦める本が好きな人にはぜひ読んでもらいたい一冊!

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2012年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先日、血液ドーピングという言葉を耳にしたばかり。
遺伝子ドーピングも近い将来可能になるかも。
と思って読むと、それなりに現実味のある作品。
ただ、やっぱり仲間は大切っていう方向は、
すごく当然なだけにひねりがなくて(どこまで求めるやら、私)
少しだけ物足りなかった。

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2012年03月07日

Posted by ブクログ

一言で言うと箱根駅伝小説。

主人公岡崎優はオリンピック金メダルを目指す大学一年生。
今まで走りにかけては誰も彼より先にゴールを許したことがない。
大学生になった優は陸上部に入るが花の2区を区間新で
走った先輩を見てこんなものかと呆れてしまう。

ある大会でも結果を残した優は常に自分が集中できる環境
サポートチーム「チーム岡崎」を(強引に)立ち上げてもらう。

しかしある日兄の翼が電車事故で死に、
その死の真相について考えるようになった優は
以前の走りに集中できなくなってしまう・・・。


後半はほとんど優は走りませんが箱根駅伝を目指す
(全体を見れば)爽やかな小説です。
自分のことしか考えない優の性格にはちょいとイラっときますが
後半にかけてはなんだかおぉっという感じで読んでしまいました。

普通のスポ根小説とは違います。

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2011年03月26日

Posted by ブクログ

「県庁の星」の作者の箱根駅伝もの(県庁は読んでないけど)

「たすきなんて興味ないから。自分の走行区間で、大会記録を狙うだけ。全体の順位はどうでもいいんだよね。みんなのタイムを見てると、優勝争える感じじゃないし。駅伝で思い出作りしたい人たちは参加だけで嬉しいのかな?でも僕にとって駅伝は通過点なんだよね。駅伝を最終目標にしてる選手と同じ取り組み方はしてないってこと」

長距離走にズバ抜けた才能を持つ優は生まれてから出た大会で1位以外になったことがない。
裕福な家庭で育ち、将来を嘱望されて箱根駅伝優勝を目指す新進私立S大学に入学するが、すべてはオリンピックで金メダルを取るためであり、箱根駅伝は単なる通過点。
仲間なんて必要ない、一人で走るのだからと部内の決まりにも従わず、すべては自分を中心にまわっていると考える傲慢さと自分勝手さ、相手を顧みない言動で周りとの軋轢はどんどん大きくなって行く。

一方、田舎育ちで自分には才能はないし、トップアスリートにはなれないのはわかってるけど、とにかく走るのが好き!
憧れの箱根駅伝で走りたい、いや走れなくてもチームの一員として携われるだけでも夢のようだと言う、人懐っこい同級生岩ちゃん。

そして優には暗いドーピング問題が関わって来る。

一気に読めちゃいます。読後感がこれまた爽やか☆

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2010年03月04日

Posted by ブクログ

長距離ランナーとして恵まれた肉体を持つだけでなく、そのための努力も人一倍してきた天才、岡崎優。同じ陸上部の仲間に対し協調性も興味もなく、大学の箱根駅伝は通過点に過ぎず、目標はオリンピックだった。しかし突然の兄の死をきっかけに家族関係が壊れ、ある秘密を知った優は重たい決断を迫られるが・・・・・・。(文春文庫裏表紙より)


兄が電車の人身事故で亡くなり、
ちょっとおかしくなってしまった母親がふと漏らした言葉
「DNAの遺伝子をいじった」
という言葉に、優は、自分は父親が自分の欲しいような長距離ランナーになれるような肉体になるように、遺伝子をいじったのではないか、と疑う。
実際兄は、医学部生で、もしかしたら自分の遺伝子がいじられたものだと知り、自殺してしまったのかも知れない。


また、箱根駅伝には、もちろん2区に優は選ばれたのだが、
ドーピング検査でDNA検査をするかもしれない、というインターネット上の知らせで、自分が遺伝子がもしいじられていて、それがドーピング検査でばれてしまえば、今後の進路に影響があるかもしれないと考え、
自ら駅伝への出場を辞退した。
そして、入部当時から、周りが優の一匹狼な性格に辟易していた中、一人仲良さげに話しかけ続けていた岩本、箱根駅伝の補欠候補、の補佐役として尽くす事になる。

ここからの、岩本と優との練習で、だんだん優の気持ちが柔らかくなっていく感じが、すごく良い。
岩本は、ホントに良い奴だ。優も、岩本がいなかったら、遺伝子の話を聞いたら兄のようになってしまったかも知れない。

本番、岩本はブレーキを起こしてしまい、走り方もバラバラだったが、
優がダッシュで自転車で追いかけ、普段の練習でいつも後ろからメガホンで「タン、タン、タン、、、」とリズムを刻んであげていたのを、
本番で、岩本に追いつき、声で「岩本、タンタンタン、だぞ!」って声かけてあげていて、
ああ、優はホントに変わったな!って思った。
あんなに一匹狼で、仲間なんてどうでも良い、みんなが走る前にたすきを手に持ち、まわしていく、というシーンで、隣の男が「こういうの大事なんだよ」みたいな事を言ったら、優が「それ本気でいってるの?」なんて済まして言っちゃうし、
でも、そこですかさず岩本がパッと優の首にたすきをかけ、またはずして次の人に回す、なんて事やってくれたりして、
優の気持ちをほぐして(?)くれている感じがした。

なんだかんだで、優は岩本の練習に付き合うようになってから、岩本の隣に座るシーンが増えた気がして、岩本や、岩本と優のコーチにはだいぶ気を許していたんじゃないかな、と思う。


主人公が、駅伝で走って、走りきって、感動!
っていう話ではなく、
主人公が、だんだん回りに心を開いていく様子が感動的な話だった。


優は、駅伝が終わって、自分はホントに走る事がすきなんだって事に気付き、
遺伝子検査を受ける事を決めた。
遺伝子がいじられている事が確実となり、
でも、あまりショックがなく、指導者としての道を歩む事となる。
これも、岩本への練習指導がなかったら、絶対にそんな考えには至らなかっただろうし、
絶対にショックで兄のようになってしまっていたと思う。
本当に、岩本に感謝、ですね。

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2009年10月31日

Posted by ブクログ

巷では取材不足の面でこき下ろされています。確かに2kmの練習タイムが8分だったり、5km19分なんて数字が出てきたり、言われてみると酷いかも。でも、私は気付かなかった。
そんな事を気にせずに(というか、気付かずに;苦笑)、さらりと読む分には十分に面白いのです。傲慢で自己中心的な主人公が変身して行く物語ですが、最初の傲慢さぶりも見事ですし、エピローグを含む最後の数10ページの処理も綺麗に良く出来ています。ただ、ここも深読みしちゃうと、主人公の変身が自然のように見えて、どこか必然性に乏しい様にも思えます。
ところで桂さんと言えば「県庁の星」。原作は未読ですが映画は見ました。そういえばこれも傲慢な主人公がチームに馴染んで行く話でしたね。桂さんのテーマのようなものなのですかね。

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2016年08月05日

Posted by ブクログ

読み始めは、主人公の性格が悪くて、
「コイツが一体どう変わっていくんだウフフフ」
と言う気持ちで読んでいました。

途中からは、予想しなかったところに話が飛んで行き、どうするの?どうなるの?と言う心境で少しハラハラしながら読んでいました。
個人的には読後感がすごく良かったです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

岡崎優
全国高校駅伝競走大会の東京都代表選手として三回出走し、自分の出した区間最高記録を、走る度に塗り替えた。S大学に進学。

弘子
優の母。パンを焼くのが趣味。


優の兄。ストレートでG大学医学部に合格。新宿駅のホームから転落して死んだ。

秀光
優の父。ネット広告の代理店を経営。M大学在学中は長距離選手で、3年生のときには箱根駅伝で華の二区を走ったが途中棄権した。

小泉
学生。

岩本海人
優とは高校駅伝で一緒に走ったことがある。

村木遼太
陸上部監督。優の父の母校、M大学で二十年以上陸上部監督をしていたが、練習方法や運営方針が上層部と合わず、三年前に退職。三年前にS大学が開校したとき、現職に就任した。

佐野克秀
陸上部ヘッドコーチ。

小松卓三
陸上部コーチ。

宮尾佑磨
陸上部部長。

永田
翼の中学の友達。ジョッキーになった。

秋田正昭
N大学で遺伝子研究をしている。秀光と小学生、中学、高校で同窓だった。

水野あさ美
保健師。

安達裕次郎
マッサージ師。

関口英輔
一年生部員のリーダーを名乗る。

清水亮太
四年。一度も箱根を走れなかった。

川瀬健司
大学専属ドクター。

成宮隆
ライター。


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2025年04月08日

Posted by ブクログ

陸上一本でオリンピックで金メダルを取ることだけを目標に生きてきた優。自分が遺伝子を意図的に操作されて生まれたと知り揺らぐ。
序盤あれほど自分中心だったのに遺伝子操作を知り変わる過程がよくわからず入り込めなかった。友達がいたから救われたというのもなんだか腑に落ちず…。とにかく、変化の過程がよくわからなかった。

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2017年06月03日

Posted by ブクログ

主人公が走らない箱根駅伝小説。持って生まれた資質や才能がほとんどを占める短距離と違って、努力がある程度報われる長距離競技とはいかにメンタルのスポーツかということ。だからこそストイックにハマる輩が多いのだろう。長距離を扱った小説には「人はなぜ走るのか。辛い思いをして」が必ずキーワードとして出てくることが多いが、「マッサージでイタぎもちいいのと同じで、辛いのと楽しいのが同時に来てる感じ」は言い得て妙かも。辛いと楽しいは紙一重なのか。辛いと思った先に楽しさが待っているのか。一般市民ランナーとトップを目指すアスリートは勿論全然違うだろうが、テニスやサッカーをすることに対して疑問を抱く人は少ないが、長距離ほど「なぜ走るのか?」を問われるスポーツはない。そんなことを思わず考えてしまう一冊。

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2013年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ただの体育会系スポ根小説じゃないので、さすがだなと。
後半、どうなっていくんだ?やーっぱり青春しちゃう?と、悪い意味で期待してたのに、いい意味で裏切ってもらえた。

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2013年05月29日

Posted by ブクログ

出自のことなので、もう少し優の内面に突っ込んでも、良かった気がします。ありきたりと言えば、ありきたりのストーリーなので。父親との絡みも 少し物足りなさを感じました。

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2013年05月09日

Posted by ブクログ

久々に読み直した本。前回、恐らく2〜3年前に読んだときは、面白くなかった。事実、評価は星二つ。しかも、読んだかどうかさえも忘れていた。

でも、久々に読んでみると、ストーリーも描写も悪くない。主人公は放漫なエリートランナー。大学の陸上部に鳴り物入りで入ったものの、チームをないがしろにして総スカン。

展開は見えつつある…と思いきや、思い描いたストーリーからすればまだまだ序の口、さぁこれからというところで舞台が転換。

中途半端といえば中途半端。飛んでいるといえば飛んでいる。なるほど、だから星二つだったんだ。でも、今回は星三つ。何が変わったんだろう。自分のメンタルか、フィジカルか。

また3年経ったら読んでみよう。

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2012年04月16日

Posted by ブクログ

岡崎優、これほど自分に自信が持てたら気持ちいいだろうなぁ。
周りは付き合うのが大変だろうけれど。
それほど恵まれた肉体で走ることに関しては無敵だったんだろうなぁ。この高慢な優に憧れで付き合える岩本くん、なんかいい奴。
長い付き合いになりそうな予感。
結局、優自信はランナーにはならないのだけれど、周囲の個性的な人たちに救われたところがあるんじゃないだろうか。

医務室のあさ美、気だるい感じが最高♪

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2012年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

走りがテーマだったと思ったら少し違っていた。

走ることよりは、天才的な能力を持たされた主人公自身に焦点が当てられていて、その点あさのあつこさんの『ランナー』と似ている。

単純に青春、疾走感を求めるなら『一瞬の風になれ』をおすすめします。

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2011年03月20日

Posted by ブクログ

これは、
映画にもなってた
「県庁の星」の作家が書いた本。


久しぶりのスポーツ青春系。
そして、駅伝の話。
「風が強く吹いている」
を読んでから、駅伝は印象良いですからね。
買いました。


が、主人公、
後半ほぼ走ってる描写ありません。

読み始めて、正直、
あ、嫌い系かも…と思いましたが、、主人公の態度があまりにも悪いので、、

でも読み終える頃には、
主人公が好きとか嫌いとか関係なく、
いい話やなぁって思えました。

これがね、不思議な感覚。
単に、スポーツって素晴らしいなぁっとかじゃなくて、仲間っていいなぁとかじゃなくて、
なんか伝わってくるものがあって、
まだまだこの本を読んでいたいなと思う感じ。

主人公は何を思ったのかもっと知りたい。岩川がどんな気持ちだったのかもっと知りたい。父親は?ボンは?佐野は?宮尾さんは?
って気が付いたら、登場人物のことが気になってしょうがない感じ。


スポーツ系の話を読むと、強さとは??っていうのがやはりテーマになってきてますが、
このお話の切り口はかなり変わってたように思います。



あー嫌い系やなぁこの話
って読んだ割に
楽しめた
ことに
満足。

ぜひ。

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2010年10月06日

Posted by ブクログ

天才長距離ランナーが主人公の小説。ですが、主人公が箱根駅伝を走らない小説。走れないといった方が正しい。走らない小説と分かっていたので新鮮でした。どういう結末を迎えるのかと思っていたら、急に幕が下ろされた感じはしました。この親の感覚は分からない。親のエゴで普通なら悩まなくて良い所で悩まなくてはいけなくなった。そこが、この小説の一つのキーポイントでもある。鼻に付くタイプの主人公にもかかわらず、応援したくなる様な不思議な小説でした。王道物を期待していると肩透かしかもしれない。

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2011年09月28日

Posted by ブクログ

長距離ランナーとして恵まれた肉体を持つだけでなく、そのための努力も人一倍してきた天才、岡崎優。同じ陸上部の仲間に対し協調性も興味もなく、大学の箱根駅伝は通過点に過ぎず、目標はオリンピックだった。しかし突然の兄の死をきっかけに家族関係が壊れ、ある秘密を知った優は重たい決断を迫られるが…。

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2010年05月24日

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