桂望実のレビュー一覧

  • 僕とおじさんの朝ごはん
    出来合いのものをそれらしく加工し、なるべく手抜きをして、盛り付けだけきれいにすればOK。
    なんとも誠意のないケータリング業者の水島健一・44歳。
    バツイチ、息子は元妻と暮らす。

    なんていい加減な料理人!だから食中毒も出すし、やる気がないにもほどがある!

    しかし、料理はまず、自分が「食べたい」と思...続きを読む
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    見た目重視、できる限り調理の手を抜いたケータリングサービスが面倒くさがり屋の健一の仕事。そんな健一が病院のリハビリ室で難病の少年・英樹とその両親に出合い。。。。
    まあ、英樹が登場したあたりで(数パターンあるにしろ)おおよその結末は見えて来るのですが。しかし英樹の両親の造形が良く、しかもこちらの予想を...続きを読む
  • 頼むから、ほっといてくれ
    トランポリンという、日本でトップクラスの実力を持っていても、スポンサーもつきにくく現役続行が難しい競技に関わらず、そのなかで純粋に高みを目指す彼らの姿に心奪われた。戸惑い、嫉妬、様々な感情があるが彼らはトランポリンが好きで、関わり続ける。まっすぐって素敵だ。
  • Run!Run!Run!
    タイトルからして軽いスポーツものかなと手に取った。
    しかし、こんな性格の悪い主人公のスポーツもの、あり?
    と思って読むのをやめなくてよかった。

    単なる少年の成長物語ではなかった。
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    桂望実さんの本は2冊目。
    1冊目が『嫌な女』
    こちらはかなり好みだったので、他の本も読んでみたいと思い、手にしたのがこの本。
    『嫌な女』のイメージを引っさげたまま読み始めたら…
    全然違うの!
    違うんだけど、これがまた好みで。

    ラストはとても切なかった…

    桂さんの本、もっと読みたい!
  • 我慢ならない女
    「嫌な女」とはテイストが違う、女性2人の物語。
    作家とそのマネジャー、叔母と姪。タイプが違う2人のようだが、実は共通点が見えてくるという流れだ。
    業の深さと凄みを感じるラストで意外と気に入った。
  • 我慢ならない女
    横暴で歯に衣着せぬ毒舌の女性小説家・樺山ひろ江とその秘書的役を果たす姪の明子物語。
    タイトルの我慢ならない女はひろ江の事でしょうが、彼女の行動は余りに小説に一途なため。確かに誰に対しても愛想がある訳ではありませんが、特に自分の作品にいい加減なコメントをする編集者達には罵詈雑言を浴びせます。無名のうち...続きを読む
  • ハタラクオトメ
    ある時計メーカーが舞台。そこで働く女性社員たちがプロジェクトメンバーを組み、新たな商品を開発すべく奮闘する。企画部ではなく、あえて素人感覚を重宝するため、人事部や経理、秘書などから選出された6人の女性たち。アイデアを出し合ったり、工場に掛け合ったり、上司たちに企画を通すために根回りを策略したり…。
    ...続きを読む
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    *いかに手抜きをするかが最優先の、無気力に生きるケータリング業者の水島健一。腰痛治療先の病院で難病の少年と出会い、少しづつ大切な何かを取り戻していく健一だったが、少年が最後に下した決断に、水島はどう向き合うのかー「生きるということ」「残されたものの哀しみ」を描いた感動作*
    色々なものを抱えて生きると...続きを読む
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    ある事故がきっかけで、何事にもやる気を出さずに過ごしてきたケータリングの仕事をする健一。
    腰のリハビリに通っていたリハビリセンターで、車椅子に乗った少年と出会い、少しずつ健一の様子が変わっていく。

    淡々とした健一の様子が、小説の中の主人公としては、私の好みで、興味深く読みました。
    読みにくい点もい...続きを読む
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    ケータリングをやっている水島健一。
    料理人なのに、見た目は良くいかに手を抜くかということに熱心。
    「面倒だ」というのが半ば口癖のようだ。
    へへへ、そういうあたしも事あるごとに「面倒くさい」を連発している。
    本文中に
    「効率的」と言い換えればいいのに
    という部分があったけど、料理に関しては効率的と手抜...続きを読む
  • 頼むから、ほっといてくれ
    それで何年にもわたる練習成果が1回17秒間で10回の連続技の演技で決まるスポーツ、トランポリン。演技途中で体勢を崩して危険と判断されれば、コーチの一存でスポッターマットを入れられ中止させられる競技。
    スポーツ小説ですがスポ根ではありません。
    オリンピックを目指す5人の選手。当然、途中で離脱せざるを得...続きを読む
  • 頼むから、ほっといてくれ
    これは面白い。
    トランポリンというマイナー競技に焦点をあてて、マイナー競技ならではの難しさ、オリンピック枠を巡る争いと其々の事情、思い。
    初めての作家さんだったが、色んな本を作家読みしたくなりました。
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    一人称がコロコロ変わる。
    画面切り替えとモザイクのやたら多いドラマをみているよう。
    誰が「僕」で誰が「おじさん」なのかがわかってきたあたりから面白くなってきた。
  • 週末は家族
    かりそめの家族の物語。
    大介と瑞穂は結婚しているものの、単に生活上の方便であり、実態は気の合った同居人。その二人がひなたという10歳の少女の週末里親になり。。。
    ひなたの演劇の才は生きるために磨かれた嘘。しかし、育児放棄した実の母に対し見せる諦めという本音は世間の常識に受け入れられず。それに気づいた...続きを読む
  • 恋愛検定
    おもしろかった!お酒好きな恋愛の神様。良いこと言うなあ。「過去ばっかり見てないで、今の幸せに目を向けてごらんよ」印象に残りました。自分で行動起こさないと何も始まらない。自分だったら4級も合格できないだろうな。
  • Run!Run!Run!
    年末年始に、必ず駅伝物を読もうと決めているので(去年からですが…)2014年は新年に手に。

    面白い!
    だって、主人公の天才ランナー、箱根走らないんだもの。そこまでの過程、そしてラスト。良かったです。
    こんなスポーツ物もありですね。

    桂望実さん、「県庁の星」に続いて2冊目ですが、この方は終わりかた...続きを読む
  • 嫌な女
    ちょっとドロドロした内容を予想して読み始めましたが、いい意味で予想を裏切られました。
    読み終わった後は一冊の本だったのが信じられないくらい、深く物語に引き込まれてました。
    最初はタイトルの通り「嫌な女」と思った夏子さんでしたが、読み終わってみると、萩原法律事務所のアイドルになったのもわかるような気が...続きを読む
  • Run!Run!Run!
    長距離ランナーとしての才能に溢れる岡崎優は、科学的根拠に基づいた指導法と設備の整った大学を進学先に選ぶ。彼は起床時のバイタルデータから練習の記録まで、10年間にわたって記録を続けている。生活のすべてをオリンピックのマラソンで金メダルをとるという自分の夢をかなえるために費やし、努力を重ねてきた。

    ...続きを読む
  • Run!Run!Run!
    幼いころから才能があって、将来を嘱望されて、でも嫌な奴で、という主人公の青春小説。

    ストーリーはどこかで聞いたことありそうなんですが、ちょっとスパイスを利かせて、でも、それだけではなく、考えさせられます。
    走ることとは?というだけではなく、生きることとは?と。
    ありがち、と言えばありがちなのかもし...続きを読む