桂望実のレビュー一覧

  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    ケータリング業者の『おじさん』が、『僕』との出会いによって変わって行く様子が、2人も含め周囲の様々な人たちの視点で描かれています。


    後から気づいたけど、タイトルは『僕』目線なんだな。


    作中の随所に出てくる料理の過程の描写が細やかで、画が目に浮かんでくるようでした。
    『おじさん』の変化とともにその描写も一層丁寧さが増していきます。そのシーンは読んでいて安心感があって、心地良かったです。


    勝手なイメージですが、もし映像化されるなら『おじさん』は新井浩文さんです。

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    2018年09月17日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    ネタバレ

    ケータリングの仕事にやる気もなく、人に気遣いもできず、無気力に生きるおじさんと、ケータリング業者が持っていると、ネットで都市伝説化している「死ねる薬」をほしがる、いろいろな職業の人達の話が淡々すすむので、始めは思ったより期待感がかなり下がったのだすが・・・

    難病の子「英樹君」と関わったことによって、おじさんが本来の自分の姿を思い出して、その少年の為とはいえ一生懸命になってる姿に、優しさと不器用さが見えてきて、そこからは段々と話しに引き込まれました。

    作中の中で気になった 『僕の命は僕のものだ』 の言葉・・・

    英樹君の決断とも取れるその言葉は、それは病気で苦しんでる英樹君、それを支えてきた

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    2018年09月02日
  • エデンの果ての家

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    被害者の家族でありながら加害者の家族でもある、難しい立場。わりと被害者の家族は取り上げられるけど加害者家族の心情や状況を扱った作品は少ないのでは?あまり想像したくない話ではあるけれども。

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    2018年08月25日
  • 頼むから、ほっといてくれ

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    先日の『水曜日のダウンタウン』で、「どんなマイナースポーツも一度は漫画化されてる説」を検証していました。結果は、漫画化されていないスポーツもごくわずかながらあり。それでも、そんな漫画もあるのかと驚くほど多種多様。本の場合はどうなのかも検証してほしかったりして。

    本作はトランポリン競技でオリンピック出場を目指す男子5人と、家族やコーチ、審判員などの、さまざまな目線から語られます。そもそもトランポリンがオリンピック競技に入っていることすら知らないぐらい、私にとっては興味の薄いスポーツだったのに、これを読んだら次からは確実にトランポリンに目が釘付けです。

    同じ競技をしていても、家庭の環境だとか思

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    2018年04月30日
  • 我慢ならない女

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    2018.1.09
    嫌な女がすごく良かったので読んでみた。
    シンとした中に優しさと芯のある世界観ですごくよかった。温かい気持ちになりました。
    この作家さんの作品は他では味わえない読後感で気持ち良い。

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    2018年01月10日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    出来合いのものをそれらしく加工し、なるべく手抜きをして、盛り付けだけきれいにすればOK。
    なんとも誠意のないケータリング業者の水島健一・44歳。
    バツイチ、息子は元妻と暮らす。

    なんていい加減な料理人!だから食中毒も出すし、やる気がないにもほどがある!

    しかし、料理はまず、自分が「食べたい」と思わなければ作る気が起きないのだろう。
    食欲ではなく、「食べたい気持ち」というのは生きる気力のことだ。
    そして、誰かに食べてもらいたいという気持ち。
    おいしく食べてもらいたい、喜んでもらいたいという願い。
    料理をするエネルギーはそこから来る。

    いい加減な料理をしていた健一は、大切な者たちを失って、生

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    2017年12月25日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    見た目重視、できる限り調理の手を抜いたケータリングサービスが面倒くさがり屋の健一の仕事。そんな健一が病院のリハビリ室で難病の少年・英樹とその両親に出合い。。。。
    まあ、英樹が登場したあたりで(数パターンあるにしろ)おおよその結末は見えて来るのですが。しかし英樹の両親の造形が良く、しかもこちらの予想を部分的に上手く覆し、最後まで気持ち良く(もちろん切ないのですが)読ませて貰いました。
    桂さん、色んなパターンの小説を書かれますが、こうした少年がらみの物語は当たりが多いようです。

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    2017年11月22日
  • 頼むから、ほっといてくれ

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    トランポリンという、日本でトップクラスの実力を持っていても、スポンサーもつきにくく現役続行が難しい競技に関わらず、そのなかで純粋に高みを目指す彼らの姿に心奪われた。戸惑い、嫉妬、様々な感情があるが彼らはトランポリンが好きで、関わり続ける。まっすぐって素敵だ。

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    2017年05月21日
  • Run!Run!Run!

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    タイトルからして軽いスポーツものかなと手に取った。
    しかし、こんな性格の悪い主人公のスポーツもの、あり?
    と思って読むのをやめなくてよかった。

    単なる少年の成長物語ではなかった。

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    2017年02月03日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    桂望実さんの本は2冊目。
    1冊目が『嫌な女』
    こちらはかなり好みだったので、他の本も読んでみたいと思い、手にしたのがこの本。
    『嫌な女』のイメージを引っさげたまま読み始めたら…
    全然違うの!
    違うんだけど、これがまた好みで。

    ラストはとても切なかった…

    桂さんの本、もっと読みたい!

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    2016年11月19日
  • 我慢ならない女

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    「嫌な女」とはテイストが違う、女性2人の物語。
    作家とそのマネジャー、叔母と姪。タイプが違う2人のようだが、実は共通点が見えてくるという流れだ。
    業の深さと凄みを感じるラストで意外と気に入った。

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    2016年07月04日
  • 我慢ならない女

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    横暴で歯に衣着せぬ毒舌の女性小説家・樺山ひろ江とその秘書的役を果たす姪の明子物語。
    タイトルの我慢ならない女はひろ江の事でしょうが、彼女の行動は余りに小説に一途なため。確かに誰に対しても愛想がある訳ではありませんが、特に自分の作品にいい加減なコメントをする編集者達には罵詈雑言を浴びせます。無名のうちは読んでもくれない、でも一寸名が売れると平身低頭で連載を依頼して来る。そんな編集者が沢山出てきて、ひろ江よりもそうした編集者が別の意味で「我慢ならない」。とはいえ、ひろ江の近くにいるのは相当忍耐が必要ですが。
    しかし、一見傲慢なひろ江も実は……という筋書が最初から見え過ぎるところは有りますが、気持ち

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    2016年07月02日
  • ハタラクオトメ

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    ある時計メーカーが舞台。そこで働く女性社員たちがプロジェクトメンバーを組み、新たな商品を開発すべく奮闘する。企画部ではなく、あえて素人感覚を重宝するため、人事部や経理、秘書などから選出された6人の女性たち。アイデアを出し合ったり、工場に掛け合ったり、上司たちに企画を通すために根回りを策略したり…。
    時計のアイデアも普通に「なるほど!」と共感を感じたし、面白かった。腕時計は仕事中はデスクに置く、というの私もやってるし、ちょっとしたときに置き時計になる、ってアイデアも面白い。
    キャラクターの異なる女性たち。それぞれ適性は違う。この物語のように、人間には得手不得手あり、色んな個性があるからこそ、面白

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    2016年06月16日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    ネタバレ

    *いかに手抜きをするかが最優先の、無気力に生きるケータリング業者の水島健一。腰痛治療先の病院で難病の少年と出会い、少しづつ大切な何かを取り戻していく健一だったが、少年が最後に下した決断に、水島はどう向き合うのかー「生きるということ」「残されたものの哀しみ」を描いた感動作*
    色々なものを抱えて生きるということ。他人を想って丁寧に料理をすること。この二点がベースに書かれているが、重すぎず、心にしんと染みる作品に仕上がっている。「最高の最後の晩餐」のくだりは涙なくして読めないけれど、哀しさだけでは終わらない、やさしくあたたかな読後感。

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    2016年04月21日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    ある事故がきっかけで、何事にもやる気を出さずに過ごしてきたケータリングの仕事をする健一。
    腰のリハビリに通っていたリハビリセンターで、車椅子に乗った少年と出会い、少しずつ健一の様子が変わっていく。

    淡々とした健一の様子が、小説の中の主人公としては、私の好みで、興味深く読みました。
    読みにくい点もいくつかあったけど、概ね好きなテイストでした。

    健一と息子司の関係がいいですね。それがあっての英樹との関係だったかな。

    手抜きだったとしても、健一の料理は美味しそでした。
    やっぱり、見た目って大事だと思う。

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    2016年02月04日
  • 頼むから、ほっといてくれ

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    それで何年にもわたる練習成果が1回17秒間で10回の連続技の演技で決まるスポーツ、トランポリン。演技途中で体勢を崩して危険と判断されれば、コーチの一存でスポッターマットを入れられ中止させられる競技。
    スポーツ小説ですがスポ根ではありません。
    オリンピックを目指す5人の選手。当然、途中で離脱せざるを得ない人間も出ます。勝つために無理をして試合中に技の難度を上げ、結果的に体勢を崩してスポッターマットを入れられる。挫折と言えばそうなのですが、むしろ覚悟の挫折という感覚です。
    スポーツ物は、なんか中にガーッと入り込んで描く感じが多いのですが、この作品は比較的冷静に外から描いているのが特徴です。その分、

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    2016年05月15日
  • 頼むから、ほっといてくれ

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    これは面白い。
    トランポリンというマイナー競技に焦点をあてて、マイナー競技ならではの難しさ、オリンピック枠を巡る争いと其々の事情、思い。
    初めての作家さんだったが、色んな本を作家読みしたくなりました。

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    2015年12月21日
  • 週末は家族

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    かりそめの家族の物語。
    大介と瑞穂は結婚しているものの、単に生活上の方便であり、実態は気の合った同居人。その二人がひなたという10歳の少女の週末里親になり。。。
    ひなたの演劇の才は生きるために磨かれた嘘。しかし、育児放棄した実の母に対し見せる諦めという本音は世間の常識に受け入れられず。それに気づいた大介と瑞穂は。
    最初はバラバラだった三人が、普通の家族とは違うけれど一つのチームとして信頼関係を築いて行く姿が心地よく。

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    2016年05月15日
  • 恋愛検定

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    おもしろかった!お酒好きな恋愛の神様。良いこと言うなあ。「過去ばっかり見てないで、今の幸せに目を向けてごらんよ」印象に残りました。自分で行動起こさないと何も始まらない。自分だったら4級も合格できないだろうな。

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    2014年09月07日
  • Run!Run!Run!

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    ネタバレ

    年末年始に、必ず駅伝物を読もうと決めているので(去年からですが…)2014年は新年に手に。

    面白い!
    だって、主人公の天才ランナー、箱根走らないんだもの。そこまでの過程、そしてラスト。良かったです。
    こんなスポーツ物もありですね。

    桂望実さん、「県庁の星」に続いて2冊目ですが、この方は終わりかたが好きだなぁ。

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    2014年03月22日