桂望実のレビュー一覧

  • 地獄の底で見たものは

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    audible88冊目。

    人生後半戦、に入ってからの「大転換」は、若い頃の挫折よりも厳しい…と思います。
    現にわたしも、若い頃なら「わかりました、やってみます」と二つ返事で言えた仕事に、この春、「正直、この歳になってそれは、かなりきついです」と答えました。
    気力も体力も充実していた「あの頃」なら、向こうみずに、がむしゃらに、突き進めたかもしれないけれど。
    自分の気持ちや状況、経験を冷静に総合して考えて、正直無理だなあと感じたからです。

    それぞれの物語の主人公たちは、その「正直無理」な大転換を迫られながらも、どうにか、自分の気持ちや暮らしを立て直しにいっています。
    現実、そうするしかないです

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    2025年05月04日
  • 腕が鳴る

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    整理整頓アドバイザーの中村真穂が人生の棚卸しをする・・・
    あなたはどんな部屋に住みたいですか・・・

    片付けがメインの話だと思って読むと予想を裏切られました(笑)
    人生と向き合う5つの章の短編集でした。
    片付けって奥が深いと感じる内容でなにかしら心に刺さる章があると思います。

    片付けは自分の過去と未来を考える大切な行為だと考えると深いです。
    僕自身、ミニマリストになって世界が変わったので、共感できる内容です。

    自分が大切にしたいもの正直に向き合う良い小説だと思います。

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    2025年04月27日
  • 地獄の底で見たものは

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    アラフィフ女性たちのどん底から這い上がる快進撃短編集。
    人生うまくいかなくなったとき、今までの手法で対応するのではなく、一歩引いて自分を俯瞰して見て柔軟に対応できるようにしていきたいと思った。

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    2025年04月26日
  • 僕とおじさんの朝ごはん

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    ケータリングの仕事をしていた健一が余命僅かの友人の息子に作る最後の晩餐として頼まれた平凡な朝ごはんに時間と愛情を注ぐ。その姿を見た健一の息子が成長していく物語。親の言う通りにはいかないのに親のする通りになるとはこのことだ。

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    2025年04月22日
  • 地獄の底で見たものは

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    がっつりどん底
    でも、したたかに強く頑張ろう
    そう思わせてくれる物語
    元気もらいました


    53歳で専業主婦をクビになる
    51歳でこれまでの働きぶりを全否定される
    46歳で教え子の選手に逃げられる
    52歳で収入がゼロにらなる

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    2025年04月15日
  • 地獄の底で見たものは

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    40代50代での思わぬ落とし穴に奮闘する女性たちの話。自分の生き方がある程度固まってきたこのくらいに世代で、主軸を失うのは相当きつい。が、まだまだ新しいことに挑戦できる底力があると勇気をもらえる一冊。自分に正直に、前向きに、視野を広く生きていきたいと思った。

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    2025年04月13日
  • ハタラクオトメ

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    ネタバレ

    北島真也子
    ごっつぁん。日高株式会社総務部人事課。157センチ、100キロの食いしん坊OL。

    竹内剛
    総務部人事課係長。謝ってばかりいる。

    上野哲夫
    ミミゲ。営業一部部長。自分より年下の社員を下の名前で呼ぶ。

    徳永りえ
    総務部に勤務する派遣社員。

    小田切恭平
    カブキ。去年入社したばかり。営業部。

    北島いち
    ごっつぁんの祖母。札幌在住。慈愛に満ちたアドバイスをくれる。

    山本敦子
    ごっつぁんが住んでいるマンションのオーナー。

    松永佳那子
    ごっつぁんの大学時代の友人。あぶなっかしい性格の持ち主。生命保険の営業。

    山本明希
    ごっつぁんが住んでいるマンションのオーナーの一人娘、気難しい中

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    2025年04月09日
  • Run!Run!Run!

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    ネタバレ

    岡崎優
    全国高校駅伝競走大会の東京都代表選手として三回出走し、自分の出した区間最高記録を、走る度に塗り替えた。S大学に進学。

    弘子
    優の母。パンを焼くのが趣味。


    優の兄。ストレートでG大学医学部に合格。新宿駅のホームから転落して死んだ。

    秀光
    優の父。ネット広告の代理店を経営。M大学在学中は長距離選手で、3年生のときには箱根駅伝で華の二区を走ったが途中棄権した。

    小泉
    学生。

    岩本海人
    優とは高校駅伝で一緒に走ったことがある。

    村木遼太
    陸上部監督。優の父の母校、M大学で二十年以上陸上部監督をしていたが、練習方法や運営方針が上層部と合わず、三年前に退職。三年前にS大学が開校した

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    2025年04月08日
  • じゃない方の渡辺

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    どんな話かと気になって手にとった本。
    読み終えたとき、最後にあった改題される前のタイトルの方がわかりやすかったかなと。

    じゃない方というのは嫌な言葉で、身に覚えもあるけれど、そんなものは時や場面で変わるもの。
    見ていてくれる人はいるものだし、駄目だと思ったものがひっくり返る事もある。
    いくつもの選んだり選ばれたりを繰り返して人生は最後までわからないと思う。

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    2025年04月06日
  • 腕が鳴る

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    「買い過ぎた家」
    「物が消えるリビング」
    「服が溢れるクローゼット」
    「段ボール箱だらけのアパート」
    「ちょい置きでカオスになった部屋」
    五話収録の連作短編集。

    整理収納は私の趣味で特技。
    生まれてこのかた一度として部屋が散らかっていた事はない。

    なので整理収納アドバイザー・中村真穂のスゴ技ぶりを興味津々で読み進めた。

    収納術というよりは人生立て直し本。

    第四話で、オウムの銀次郎が主人公の泰久に亡き友人からのメッセージを伝えた場面では思わず涙腺が緩んだ。
    こんなの泣くしかない。

    『部屋の乱れは心の乱れ』
    今日も綺麗を保つとしよう。

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    2025年03月27日
  • 地獄の底で見たものは

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    アラフィフになった女性が突然、どん底に落とされると言う話。第1章の「五十三歳で専業主婦をクビになる」は元旦那の自分勝手な態度に腹が立ったし、よくこんな虫がいいことが言えるなと読後感が悪かった。残りの話は割と前向きに読むことができた。
    このまま変わらずに人生は続いていくものだと思っていても、ある日突然、足をすくわれてしまうことがある。その時がアラフィフだったら不安に駆られるだろうな。自分だったら彼女達みたいに強く前を向ける自信はないけれど、生きていくためには頑張るしかないんだろうな。

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    2025年03月21日
  • 地獄の底で見たものは

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    (作者と同年代の)中年を過ぎて生活の基盤を理不尽に奪われた女性たちが、新たな生きがいを見出し、その原因を作った男性にしっぺ返しをして溜飲を下げる。

    男女逆の設定だったら、企画さえなかったかも知れない。

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    2025年03月21日
  • 腕が鳴る

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    夫に先立たれたタカ子は、ついモノを買い込んで、
    家は散らかり放題に…。「買い過ぎた家」のほか、
    クセは強いが腕は確かな整理収納アドバイザーの、
    人生をも整えるお片付け連作小説。

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    2025年03月31日
  • 終活の準備はお済みですか?

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    必ずしも後期高齢者が書くノートではなく、いろいろな世代の人たちかそれぞれ書くことで人生を見直す機会になる

    親の世代が書いてくれてると良かったのに

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    2025年01月30日
  • 地獄の底で見たものは

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    4章まであるが女性が全て帰路に立たされる物語であった。平穏な生活の中突然崩れる生活は大変。それに立ち向かう気持ち精神力がいる。たまたまかもしれないが、いざとなったらこんなに強くなれるものかと思った。これ以上悪くならないタイトル「地獄の底で見たもの」それほど地獄ではない様な気がする自分としては、とにかく頑張るしかない。

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    2025年01月26日
  • じゃない方の渡辺

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    面白い題名だなあと。
    私の知っている渡辺さんはすごくいい子で。つい買って、この間のM-1グランプリで名字の漫才があって。
    これこれと積んであった本中から取り出して読み始めた。渡辺さんが2人。
    確かに同じ名字だと、あっちのほうの渡辺さんとこっちの渡辺さんと分けられちゃいがち、それはどの名字だって一緒だし、名字じゃなくても区別されちゃう。今なら大谷さんは大変だろう(笑)
    人生はオーディションかあ。選ばれる、それは選ぶことになるんじゃないだろうか
    ?といろんな?を持ちながら一気に読みきった。人はそれぞれわからない。
    勝手にあの人は苦労してないとか、あの人は大変だとか、ラベル貼るんじゃねーよと思いなが

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    2025年01月11日
  • 頼むから、ほっといてくれ

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    ネタバレ

    1 一九九六年
    安井明美
    四十歳。保健の外交員。昔好きだった人と浮気をして離婚。

    安井順也
    十歳。明美の一人息子。

    白井優太
    十歳。順也と同じトランポリン教室に通っている。年齢別選手権の十歳から十二歳の部で準優勝した。

    山岡義和
    コーチ。

    野田遼
    十歳から十二歳の枠で優勝した子。両親は体操選手だった。


    2 二〇〇三年
    青山諭
    三十六歳。トランポリン協会のナショナルチームでコーチをしている。

    野田遼
    十八歳。十歳の時に初めて全日本アンダー14に選抜されて以来、国立スポーツセンターでのナショナルチーム合宿に毎回やって来る。

    安井順也
    遼より一つ年下。数年前までは平凡な選手だった。

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    2025年01月09日
  • 地獄の底で見たものは

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    4つの短編でした。
    どのお話も、日常の突如現れた落とし穴から、したたかに主人公が這い上がるお話です。
    新年から前向きになれるお話で、何だか頑張ろうって思えました。第1章が1番好きでした。

    ーーー印象に残ったーーー
    •言い訳に年齢を使う人。やらない、出来ないのを、年齢のせいにしておけば、自分を納得させ易いんですよね。p35
    •愚痴を言っている時間が勿体ないp58
    •トラブルが発生したら、それを楽しめばいい。p105

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    2025年01月03日
  • 残された人が編む物語

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    登場人物が眼前に現れる

    ちょっとした表現が、物語を立体的にする。死んでしまった身内や友人から力をもらうそれぞれの主人公たちが目の前に出てきそうな感じ。筋書きよりも何よりも、そこに驚いた。

    それぞれの死が事故か自死かは問題ではなく、それに向き合う様子を読むんだけど、さすがにそれは未体験ゾーンだから感情移入が難しいのだが、なんとなく共感できるような気がするのは気のせいかな。

    他にもこの作者さんの物語読んでみたいな。

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    2025年01月02日
  • エデンの果ての家

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    ネタバレ

    葉山和弘
    大学卒業後、園芸科の同級生と盆栽の栽培と販売をする会社を立ち上げる。

    葉山秀弘
    弟。実母、葉山直子の殺害容疑で逮捕。大学卒業後、大手ゼネコンに就職したものの、十年ほどで退職し、事件当時は無職だった。清水七を殺害した廉で再逮捕。

    葉山直子
    母。山林で遺体が発見された。

    葉山敬一
    父。商社に勤める。

    久美子
    和弘の妻。大学の入学試験後に開かれたガイダンスでたまたま隣に座った。

    木村朋子
    叔母。母より九つ下。五十歳。

    梶本陽
    和弘の会社のスタッフ。

    関昌衛
    今年八十歳になるビルのオーナー。

    太田章
    弁護士。敬一に解任される。

    伊藤真紀
    和弘の会社のスタッフ。

    清水七

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    2024年12月24日