桂望実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公が走らない箱根駅伝小説。持って生まれた資質や才能がほとんどを占める短距離と違って、努力がある程度報われる長距離競技とはいかにメンタルのスポーツかということ。だからこそストイックにハマる輩が多いのだろう。長距離を扱った小説には「人はなぜ走るのか。辛い思いをして」が必ずキーワードとして出てくることが多いが、「マッサージでイタぎもちいいのと同じで、辛いのと楽しいのが同時に来てる感じ」は言い得て妙かも。辛いと楽しいは紙一重なのか。辛いと思った先に楽しさが待っているのか。一般市民ランナーとトップを目指すアスリートは勿論全然違うだろうが、テニスやサッカーをすることに対して疑問を抱く人は少ないが、長距
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Posted by ブクログ
久々に読み直した本。前回、恐らく2〜3年前に読んだときは、面白くなかった。事実、評価は星二つ。しかも、読んだかどうかさえも忘れていた。
でも、久々に読んでみると、ストーリーも描写も悪くない。主人公は放漫なエリートランナー。大学の陸上部に鳴り物入りで入ったものの、チームをないがしろにして総スカン。
展開は見えつつある…と思いきや、思い描いたストーリーからすればまだまだ序の口、さぁこれからというところで舞台が転換。
中途半端といえば中途半端。飛んでいるといえば飛んでいる。なるほど、だから星二つだったんだ。でも、今回は星三つ。何が変わったんだろう。自分のメンタルか、フィジカルか。
また3年経 -
Posted by ブクログ
これは、
映画にもなってた
「県庁の星」の作家が書いた本。
久しぶりのスポーツ青春系。
そして、駅伝の話。
「風が強く吹いている」
を読んでから、駅伝は印象良いですからね。
買いました。
が、主人公、
後半ほぼ走ってる描写ありません。
読み始めて、正直、
あ、嫌い系かも…と思いましたが、、主人公の態度があまりにも悪いので、、
でも読み終える頃には、
主人公が好きとか嫌いとか関係なく、
いい話やなぁって思えました。
これがね、不思議な感覚。
単に、スポーツって素晴らしいなぁっとかじゃなくて、仲間っていいなぁとかじゃなくて、
なんか伝わってくるものが