あらすじ
あらゆることを犠牲にし、小説を書くことに全身全霊を傾ける作家・樺山ひろ江。秘書として支え続ける姪の明子だったが、気難しい性格のひろ江は、編集者たちに煙たがられる存在だ。6年前に出したデビュー作のドラマ化をきっかけに、状況は一変。作品は売れ、執筆依頼も殺到するのだが……。浮き沈みの中、絆を深めてゆく二人の女性の人生を濃密に描く傑作長編。
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Posted by ブクログ
実力はあるけど中々陽の目が出ない作家の小説。
作家の苦悩が非常にリアルで、こういうのを読むと果たしていち読者が評価や感想を述べてよいものか?おこがましいのでは?と思えてしまいます。(と言いながらここで感想を書いていますが)
読書家としては作家さんという存在がありがたくて応援したくなる物語でした。
あと、東えりかさんの解説もすごく良かった!!
Posted by ブクログ
2018.1.09
嫌な女がすごく良かったので読んでみた。
シンとした中に優しさと芯のある世界観ですごくよかった。温かい気持ちになりました。
この作家さんの作品は他では味わえない読後感で気持ち良い。
Posted by ブクログ
「嫌な女」とはテイストが違う、女性2人の物語。
作家とそのマネジャー、叔母と姪。タイプが違う2人のようだが、実は共通点が見えてくるという流れだ。
業の深さと凄みを感じるラストで意外と気に入った。
Posted by ブクログ
横暴で歯に衣着せぬ毒舌の女性小説家・樺山ひろ江とその秘書的役を果たす姪の明子物語。
タイトルの我慢ならない女はひろ江の事でしょうが、彼女の行動は余りに小説に一途なため。確かに誰に対しても愛想がある訳ではありませんが、特に自分の作品にいい加減なコメントをする編集者達には罵詈雑言を浴びせます。無名のうちは読んでもくれない、でも一寸名が売れると平身低頭で連載を依頼して来る。そんな編集者が沢山出てきて、ひろ江よりもそうした編集者が別の意味で「我慢ならない」。とはいえ、ひろ江の近くにいるのは相当忍耐が必要ですが。
しかし、一見傲慢なひろ江も実は……という筋書が最初から見え過ぎるところは有りますが、気持ち良い話でした。
Posted by ブクログ
気難しい作家で叔母のひろ江と秘書としてささえる姪の明子。
ひろ江の作品のドラマ化で周りに急にちやほやされるが、そんな生活も長くは続かなくて…叔母ひろ江の才能を信じて、寄り添う明子。ひろ江は再び成功できるのか…
Posted by ブクログ
読んでて最初ぐだったけど読んでくうちにキャラクターがつかめてきて楽しめた。けど…小説部分を読むのが億劫すぎた。もっとそこが楽しければ嬉しかった。