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40歳以上限定の結婚情報サービス会社で働く桐生恭子は、婚活界のレジェンドと崇められている。会員のカップリング率一位のカリスマ相談員なのだ。恭子の発案で、大邸宅「M屋敷」に交際中の会員を泊まらせ、いっしょに暮らしてみるという「プレ夫婦生活」プランがスタートした。中高年の彼らは、深刻な過去、家族の存在、健康不安と、様々な問題を抱えているが……。人生のパートナーを求める50代男女の滋味あふれる婚活物語。
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Posted by ブクログ
当初からの結婚への目的を貫く人 かけ離れたけど 真のパートーナーを見つける人 読んでいるうちは カップルの行く末が 割と先が見えなくて どういう結果に落ち着くのか 楽しめました 一緒に生活してみて 初めて分かることって あるよね いい意味で化学反応がある
結婚相談所を舞台に繰り広げられる婚活群像劇。5章からなる。 * * * * * うまい手ですよね、豪邸での共同生活というイベント。 時間の過ごし方やくつろぎのひとときでの会話など、相手の価値観を垣間見るには適しているし、食卓をともにすることでわかる食の嗜好も結婚生活の重要なポイン...続きを読むトとなります。 その着眼点に感心しました。 設定やストーリーもいい。 カリスマ相談員の恭子と、恭子が担当するクライアントたちの背景も実によく考えられていて、それぞれの着地点が納得いくものになっています。 さらに、クライアント成婚率の高さを誇る恭子が、真の「幸福」というものを考えて相談に乗るまでに成長し、自身の幸福に目を向けていけるようになるラストも、読後感を清々しくしてくれています。 文章に若干かたさを感じます ( 自分だけかも知れません ) が、気になるほどでもないので、いい作家を見つけたうれしさのほうが大きいと思いました。
他人だから自分の思い通りにはならないし、 自分にしかわからないその人の良さがわかればベストなんだろうな
主人公がいい感じ。登場人物たちも内面の動きが丸見えで面白い。すらすら読めた。未来が明るい兆しの終わり方もいい。
40歳以上限定の結婚情報サービス会社「ブルーパール」で働く桐生恭子は、婚活界のレジェンドと崇められている。 担当する会員のカップリング率一位のカリスマ相談員なのだ。 恭子の発案で、大邸宅「M屋敷」に交際中の会員を泊まらせ、一緒に暮らしてみるという「プレ夫婦生活」プランがスタートした。 中高年の彼らは...続きを読む、深刻な過去、家族の存在、健康不安と、様々な問題を抱えているが…。 人生のパートナーを求める50代男女の滋味あふれる婚活物語。
結婚相談所? 今風に言うと 結婚情報サービスのシステムの一環として 豪邸でのお試し同居生活 色っぽいかなぁと思ったけど 違った。(笑) 相手の見えなかった顔がみれて 先を見据えるには良いシステムで話が進むのかと思いきや 読んで少し自分を見つめる気になったかもしれない
桂望実さんの作品を読むのは2冊目。 1冊目に読んだのは、時計の新商品の開発に奮闘する女性たちを描いた「ハタラクオトメ」。 (こちらも面白い作品でした!) 主人公の恭子は、結構相談サービスの会社で働く50代の女性。カリスマアドバイザーとも言われている。 彼女の働く「ブルーパープル」の会員は、40歳...続きを読む以上限定。 恭子の提案した企画である、「交際」から「真剣交際」に進むかどうか見極めるため、一週間共に生活をさせる家が舞台。 そこで生活をするカップルたちが紡ぐ物語が、章ごとに描かれる。 楽しい恋愛、デートではなく、そこには生活のリアルがある。今後、パートナーとして暮らしていくべきか。 その「お試し生活」を経て、彼らは判断をする。 そして、少しずつ恭子自身の過去も明らかになっていく。 自身満々で勝気なイメージの恭子だけど、辛い悲しい過去があった・・・。 なんとしてもカップル成立をさせるべく、やや強引な方法を取っていた恭子だったけど、彼女自身も、お客のカップルたちや、新しい出会いをすることで、 少しずつ、考え方を変えていく。 そして、途中、人生の先輩として登場する草子さんが、とても魅力的だなぁと思った。 全員が幸せで、ハッピーエンド、という終わり方ではなかったけれど、でも、登場人物たちの選択に、「よかった!」と思える話が多かった。 説教くさいニュアンスも一切ないし、自分よりも世代が上の物語だったけど、素直に心に沁みてくる一冊でした。
結婚相談所の話、主人公が主人公らしくなく、各章の主人公たちを客観的に見つつ、本人も少しずつ変わっていく様子がよかった。結婚も十人十色だなぁ。
50代にもなると、親の介護や連れ子のことがあり入籍せずに事実婚を選ぶカップルが少なくないのか。なるほど 恭子は40代以上向けの結婚相談所の凄腕相談員。 会員を幸せにするというやりがいのため働く。 会員のカップリングのため、相手の目に止まってもらうため、 プロフの趣味欄から海外旅行を消させたり(お...続きを読む金がかかると敬遠される)、代わりに大して好きでなくても料理と書かせたり、自宅から駅まで徒歩通勤するならと散歩と書かせたり。 抵抗を見せる会員に、 人間関係を円滑にするためにはある部分について自分を演じるなんて当たり前よ、嘘をつくわけではないと説得してしまう。 す、凄腕!面白い。 婚活に行き詰まっていたら、頼もしい相談員だと思ってしまいそう。 しかしカップリング後に破局した会員から 「私っていうものが完成しちゃってるんですよね。変えられないし、変えたいとも思わない」「もう自分を飾ったり隠したりって、そういうのしんどいなって」婚活を止めたことを聞く。 自信と誇りを持っていたやり方に疑問を感じ出して怖くなる。 そして人生の先輩から 「人の幸せって一種類じゃないでしょ。人の数だけ形がある」と言われて心に刺さる。 今まで相手に好かれるために自分を演じさせていたことに気づく。 結婚することが最終目的ならそれでもいいと思う。 でも多くの人はその先の人生を幸せに暮らしたいだろう。 結婚しました、ちゃんちゃん♪ではないのだから。 私が一番ぐっときたのは 支配的な両親と距離をとるために婚活を始めた純子。 指示待ちの傾向を恭子に見抜かれやはり支配的な相手をすすめられてしまう。 こういう気の毒な女性、結構いるんだろうな。 最終的に婚活を止めて自分の道を、しかも大きな一歩を踏み出すところは応援したくなった。 今まで抑圧されて自分で決断することを諦めていたにしては大胆な一歩に驚いた。 もっと恭子の今後を知りたい。 続編を望む!!
自分もこのストーリーにバッチリ当てはまる年代なので、なかなか面白い思いつきだなぁと。 そもそも結婚という形を選ばない人、離婚を選択する人が増えているらしいこの頃だけれど、熟年?老年?になった頃に「このまま独りでずーっと生きて行くのかな?」とふと考える人も多そう。 ただ、今の私には恋愛感情とか他人と暮...続きを読むらすことを検討する心の余裕はないかなぁ。
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