守屋洋のレビュー一覧
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リーダーシップについて学ぶために、古典の名著を選書。
中国史に名を残す名君(最高のリーダー)太宗が、
部下からおもいっきりダメ出しをされて、それを改めるという事例集。
ダメ出しを素直に受け入れる懐の広さが後世に名君として名を残すことになった。たとえ君主に昇り詰めたとしても、そこからの平安〜繁栄は未知の領域。
名君太宗が部下から辛辣なダメ出しを受けたり、葛藤をする様は、親近感があり、命を賭けた部下のダメ出しは説得力のある内容となっている。
1400年前から人間は大きく変わっていないな、と思った。
自分の自制心だけで自分の欲望を制御したり、
問題に気づく事は難しい。
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貞観政要は、唐王朝の二代目 太宗李世民626〜649年のお話。帝王学、トップの心得をまとめたもの。
この本は、遣唐使で伝えられて、明治天皇、昭和天皇や尼将軍の北条政子、徳川家康も愛読していたほど。歴史ロマンがある。
いつの時代にも、トップやリーダーは重い責任を背負っており、それなりの覚悟が必要で、本書から学んできた歴史がある。
本編は、全十巻もあるそうで、それを筆者が編集してくれた親切な本となっている。
いずれもシンプルなメッセージで、事柄ではなく人に向けた教訓で、心に響く。
◇創業か守勢か。
創業、守勢とも、それぞれで大変であるが、築き上げたものを、守りながら繁栄させていくことは、難しい。
その心得となるのが貞観政要。
◇我が身を正す。
トップは部下の手本、信頼を得て説得力を持つには正しく自分を戒めなければならない。
これを維持するためには、手本となる人を見つけたり、古典に学んだり、緩んだ時に諫言をくれる部下との信頼関係を築くことが必要。
またトップの信頼がないと部下は、従っているように見えて、心服していない。これでは長続きしない。
そして、どんなに名君であっても、人間なので失敗、緩む時がある。部下、周りから諫言されても、我が身を正すという観点で受け入れることも大事。これはわかっていても難しいこと。
◇緊張感を持続する。
政治が安定している時にこそ油断なく、緊張感を持って臨むことが重要。
気付いた事があれば、心の中に思っている事があれば、遠慮なく口に出さなければいけない。
このことは、トップだけがではなく、組織全体でその覚悟・意識を持っていなければならない。
全ては、小事から大事に至る。
少しの気の緩みで、これくらいはいいだろうということがいけない。
将来の大事に至る小事を見極めるのが、トップの仕事。
◇諫言に耳を傾ける。
トップも人で暴走する事がある。
おべんちゃらを言う部下は可愛いが、気がつけば周りは全て茶坊主という事態となる。
本当の情報があがってこなくなり、判断を誤ることになる。
そういう意味で外部からの経営幹部を受け入れることは、腐敗を排する有効な手段なのだろう。
◇自己コントロール。
欲は、何かを成し遂げるには良いが、制限が効かないという特性がある。また無欲だと発展が無い。
名君と暴君は、自己コントロールにかかっている。
私利私欲に向かない、無私、自己犠牲の精神で人民を引っ張る。公の心を持つ。
上杉鷹山が領内より罪を犯した罪人が死刑執行の際、自身の反省として自室にこもる。法を犯す者を出したのは上の責任だとして、自分の罪と捉えている。
すごい。
◇謙虚にそして慎重に。
リーダーは責任がある。皆の生活に責任があるのだから、慎重に判断し、負けない判断が必要となる。
そして謙虚でないと、部下も聞いてもらえないと思い諫言はしてくれない。
◇初心忘れるべからず。
はじめは熱意を持って取り組むが、無私を何年も続けると、緊張感が緩んでくる。
自身の心の状態を知ることが大事。
太宗が完璧ではなく、少しゆるんだり人間的な面を見せることも、親しみやすく、この本の守勢の難しさに説得力を持たせている。 -
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まさにタイトルどおり、孫氏の兵法がわかりやすく書かれた1冊。
中国の2,500年前に書かれた書物であるものの、単純明快なシンプルな論理であり、現代に通ずるものがある、現代のビジネスだとこう置き換えられるーーとわかりやすく示されている本で面白かった。
全然詳しくなかったので、すべてが初耳で面白かった。
兵法というくらいだから、戦術が細かく仔細に記述されているのかと思い込んでいた。違う。戦いにおける原理原則、戦略である。
簡単にまとめてしまうと、『戦わずして勝つ、勝算なきは戦わず』ということ。この本は中国と日本を対比で記載しているが、なるほど、と思ってしまう。日本人はどうやら逃げる、戦わない、ということを潔くないこととして認識しがちである。正々堂々と一枚岩で愚直に、がむしゃらに闘う…それが良かれとしているが、そうではない。中国の兵法のなんと合理的なことか。
戦略も柔軟に変更すること、それはまさしく水の如く。柔軟性というシンプルなことが難しい。このほかにもシンプルだけれども、実効が難しいことが、兵法の原理原則として挙げられている。
中国ならではの国民性がゆえに、智将が現れた、ということを感じるエピソードもいっぱいで、実に面白かった。 -
購入済み
中国古典にふれて
日本の禅、仏教などから中国古典ってなんだろうと思い読みました。
リーダーとは?あるべき姿は?と思いながら読むと日本も中国も同じような考えがあることを感じました。
365日分の記載があるので、毎日読むのもよいと思います。 -
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ネタバレいかにして敵を油断させ、判断をまどわすか。
作戦行動の根本は、敵をあざむくことである。
したたかな駆け引きだといってよい。
「だます」のはまったく卑怯なことではない。
敵の手薄につけ込み、敵の意表をつく。
常識の裏をかき、相手の盲点をつくこと。
致命的な痛手をこうむって勝つより、余力を残して負けよ。
戦争は勝つことが大事であるが、泥沼化はさけなければならない。
「ツキ」がめぐってくるのを焦らず待て。
今は逆境にあるが、いずれまたツキがめぐってくるはずだと
、自分にいいきかせることができる。
「孫子」の兵法の大前提は、
一、戦わずして勝つ
一、勝算なきは戦わず
相手を窮地に追い込んでも、必ず逃げ道を開けておけ。
相手を完全包囲して立つ瀬のない状態に追いつめれば、
「窮鼠、猫を噛む」ような攻撃にある恐れがある。
そうならないためには、どんな相手に対しても逃げ道ぐらいは開けておいてやったほうがよい。 -
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ネタバレ唐の時代、平和な世の中を実現させた太宗の、家臣たちと交わした議論や問答が収められた本。文庫サイズでコンパクトながら読みごたえは十分。
この手の本は、読むときが変われば響く場所も変わる。社会人になって間もない頃に読むか、中堅になってからか、管理職に近いポジションになってからか、その時々で面白いと思える場所は異なる。なので、本棚のすぐに手に取れる場所に並べておいて、都度、パラパラめくるのが良い。
今の自分にとっては「第二章 諫言の機微」と「第三章 人材の登用」が面白い。人を率いる立場になれば、もっと後の章が役に立つのだろう。
「人を統べ、導く立場の人」にとって有益な内容が主だが、若手人材でも読めば学びになる部分は多い。原文(漢文)と書き下し文、解説のほかに、ものによっては詳説まで載ってるので、気軽に読めるのもプラス評価。 -
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帝王学を学べる
徳川家康や明治天皇、北条政子が学んだと言われる中国古典の「貞観政要」を解説した本。
物事には大きく、創業と守成があり、創業は何かを立ち上げること、守成はそれを守り発展させていくことを指す。
中国の古典の多くは帝王学(リーダー学)であり、この本も帝王学の一種。
大きく三つのポイントを学んだ。
・率先垂範、わが身を正す
・臣下の諫言に耳を傾ける
・人材を育成し、登用し、活用する
「率先垂範、わが身を正す」に関しては、自分自身が一番気を引き締める必要があるということ。このマインドが帝王学の出発点。
「臣下の諫言に耳を傾ける」に関しては、諫める人間の言うことは耳を傾けるべきということ。中国では忠臣であることより、良臣であることが美徳とされるのは面白かった。
「人材を育成し、登用し、活用する」に関しては、人材を求め、適所に配置し、能力を引き出すのが重要ということ。人へのこだわりの重要性を実感させられた。
中国の古典を読んでみたいが、少しハードルが高いという方にオススメ
徐々に重めの古典にも手を出していきたい。 -
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過去に一読したことはあったけど、久しぶりに読んでみたくなったので読んでみた。昔読んだときはあまりピンとこなかった項目も多かったけど、今読み直して見ると、年齢が中年になったオイラ的には、割と参考になる話が多かった。
中庸を目指したり、足るを知る、というのは人生を生きていく上で大切なんだよな、と改めて思ったりした。このタイミングで読んで正解でした。また、昔の人の悩みも今の人の悩みも同じだよなぁ、と安心したりしました。
10年後くらいに読み直してみると大きく印象が変わるんだろうな、と思う。そのときの自分自身が益になる文章が確実に読めると思うので。 -
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孫子の兵法の中で私が一番わかりやすかった本
他の文献も参考にしながら説明をしています。
勝てない相手は選ぶな
戦わずして勝つ、勝算なきは戦うな
戦いは騙し合い
報われる努力をしろ
勇猛果敢がよいとは限らない
準備にこそ命をかけよ
天と地を味方につけよ
主導権を確保せよ
敵の意図を見破る
正攻法と奇策を織り交ぜる
油断を誘って叩く
有利と見たらたたみかける
怒涛の勢いで圧倒する
士気をどう高めるか
勝算がなければ撤退せよ
戦いは次善の策にすぎない
誉められる勝ち方はよくない
勝ち急ぐより撤退せよ
有利と見たら動け
慎重に慎重を期せ
名将ほど臆病者である
短期決戦を旨とせよ
コスト感覚も勝利の鍵だ
長期戦は避けよ
遠回りして優位に立つ
敵の意表を衝け
他人がやらないことをやれ
敵国を痛めつけずに勝つ
敵の判断を惑わす
エサをばらまいて食いつかせる
組織の勢いを重視する
調子の波をつかめ
禁じ手も使いよう
敵の手薄を衝け
補給なくして勝利はない
勝ってはならない敵もいる
敵を追い詰めてはならない
情報こそ勝利への道
敵の戦力を見極めよ
賢将は情報感度も高い
現場の判断に任せる
作戦に迷いは禁物である
敵の心をかき乱す
まず勝てる体制を作れ
「無形」こそ理想の態勢である
用兵は水のあり方に学べ
強者は柔軟に戦う
敵につけ込む隙きを与えない
敵が崩れるのを待て
希望的観測は捨てよ
敵情を知る手がかりとは
情報収集に投資せよ
情報活動はあくまでも秘密に
賞罰にけじめをつけよ
間者を使いこなす
目的を共有せよ
教育と軍律を重視する
組織の団結はゆるやかに
リーダーの5つの条件
「智」勝算のあるなしを見極める
「信」嘘をつかない、約束を守る
「仁」思いやり
「勇」勇気、決断力(勝算なきは撤退する)
「厳」信賞必罰をもって部下に接する
両面思考を身につけよ
心を整える
感情をコントロールする
敵を侮ってはならない
権限なくして責任なし
功績は部下に責任は自分に
部下に慕われる将とは
つねに冷静であれ -
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処世術に関するつぶやき集です。
名声を得た人や成功した人への自戒、どん底に落ち込んだり失敗した人への助け舟、となる本です。
書いてある内容すべて実践すると矛盾した人間になります。なので、この本の中らか納得いく部分だけつまみ食いするのがいいかと思います。
1.この本を一言で表すと?
・読むたびに深みがでてくる「生き方」本
2.よかった点を3〜5つ
・前集13 一歩下がって道を譲る
→謙譲にも綿密な計算が必要という視点は初めて聞いた。
・前集110 新しい友人より古い友人
→最近、SNSで古い友人と会うことが多く、その大切さを感じている。
・前集151 無理をしない
→苦しみを取れば自然と楽しくなる、という考えは前向きになれる。少し肩の力を抜いてくれる言葉。
・前集220 口は心の門
→発言には慎重になりたい。
・後集29 退くことも考える
→常に最悪の自体を想定することが被害を最小にできる。コンティンジェンシープランと同じ考え。
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・前集93 私恩を売るだけでは
→著者解説が、いいように期待しすぎ。
・前集179 正しい道につかせる
→私には難しい。著者解説のとおり、避けるのもありではないか。
3.実践してみようとおもうこと
・歳をとった時に再度読み直したい
4.みんなで議論したいこと
・どれくらい実践できていますか?
5.全体の感想
・後集のほうが、レベルが高く、私はまだまだ到達できない感じがしました
・どれも短く簡潔に書かれた文章でよみやすい
・作者の洪自誠は、儒・仏・道の三教に精通していたそうなので、それぞれのいいとこ取りをした感じがする -
Posted by ブクログ
経営者の方々が、教えを示す読む本としてあげている菜根譚。SBIの北野会長は中国古典に教えを請う、菜根譚を良書にあげていた。45を超えた、熟年度を増して来た今、人として尊い生き方をしたいといっそう思うようになって来て読んだ。原文のままだと、深い理解は難しいと思う。守谷氏の解説がわかりやすい。前半は生き方の知恵 実践編、後半は、人生における謙虚な心の持ちよう というように分けられる。というのは、特に後半は、同じような教えの言い方を変えただけのものが続く。例えば、粗末な住居に住んでいても、心の持ちようで心を豊かに出来る等々。だから後半は少し飽きが来るし読み飛ばしがちになった。