八木沢里志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「泣きたい午後のご褒美」の続き気分で読み出したが、今回はミステリー要素もあり、なかなか楽しい。
それぞれおもしろいのだが、秀逸だったのが、「ペンション・ワケアッテ」。
いやいや、日本語って奥深いとつくづく思う。
主人公は訳あり旅行に出てきて、なんだか感じ悪さMAXだったけど、いつの間にか前を向いていた。
一方的に別れを告げた男との唯一の繋がりの象徴である手紙を、愚かだと思いつつも大事にしてしまう切なさは伝わってくる。
だけど、一番大事な話を一方的に手紙で済ませようとしたつまらない男の幻想から目が覚めて、本当によかった。
どの作品も、とてもおいしそうなお夜食ばかり。
読んでいておいしくて楽しい。最高である。
2025/09/19 11:42 -
Posted by ブクログ
〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉
トルンカの本で言葉が出てくることを期待してる自分がいる。
今回は菫と雫が姉妹ではないことが分かったけどそんなことなどどうでもいいくらい仲のいい家族だった。
お母さんも帰ってきてくれてよかったな。
そして、父と娘の再会や再スタートを切る人。
みんなことを応援したくなった。
・「雫ちゃんの入院代バカになんないだろ。だから、常連のみんなでカンパすることにしたんだよ。まあそんな大した額じゃないけど、足しにしてやってよ」
・話せなくなっても、触れることができなくなっても、消えてしまったわけではない。娘はちゃんと、ここにいる。 -
Posted by ブクログ
前作から結構時間経ってしまって「どんな話だったっけ?」と慌てて前作読み返すw。
千代子ばあちゃんのお話から。今年は戦後80年という節目の年でもあったから、余計に響いた。千代子ばあちゃんの想い人がPTSDに苦しめられていたというのも、まさに今年よく記事や番組で目にしたワードだった。
ヒロさんが戻ってきて、彼に〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉という言葉を送られたとおり、千代子ばあちゃんに奇跡が起きた時は、私も身内のように「良かったね〜千代子ばあちゃん〜」と思わず口走っていたw。
この言葉が最後の絢子姉ちゃんの話まで繋がっていくとは。
浩太も等身大に色々抱えていたんだね〜。苦労人だね彼はw。
直接は言わないけど、周りの大人達がそんな彼を察して見守ってくれているんだろうなと思うと、いい環境で育っているよな〜浩太も雫も、と幸せな気持ちになる。
見守られているのは未成年たちだけではない。
絢子姉ちゃんもみんな家族のようにずーっと見守ってくれていたんだよね。
『繋がり』というと今の時代、SNSでの不特定多数の顔の見えない繋がりばかりが特徴的だけど、『トルンカ』は昭和時代の『人と人』の温もりのある『繋がり』が感じられると思った。