八木沢里志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉
トルンカの本で言葉が出てくることを期待してる自分がいる。
今回は菫と雫が姉妹ではないことが分かったけどそんなことなどどうでもいいくらい仲のいい家族だった。
お母さんも帰ってきてくれてよかったな。
そして、父と娘の再会や再スタートを切る人。
みんなことを応援したくなった。
・「雫ちゃんの入院代バカになんないだろ。だから、常連のみんなでカンパすることにしたんだよ。まあそんな大した額じゃないけど、足しにしてやってよ」
・話せなくなっても、触れることができなくなっても、消えてしまったわけではない。娘はちゃんと、ここにいる。 -
Posted by ブクログ
前作から結構時間経ってしまって「どんな話だったっけ?」と慌てて前作読み返すw。
千代子ばあちゃんのお話から。今年は戦後80年という節目の年でもあったから、余計に響いた。千代子ばあちゃんの想い人がPTSDに苦しめられていたというのも、まさに今年よく記事や番組で目にしたワードだった。
ヒロさんが戻ってきて、彼に〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉という言葉を送られたとおり、千代子ばあちゃんに奇跡が起きた時は、私も身内のように「良かったね〜千代子ばあちゃん〜」と思わず口走っていたw。
この言葉が最後の絢子姉ちゃんの話まで繋がっていくとは。
浩太も等身大に色々抱えていたんだね〜。苦労人だね彼はw。
直接は言わないけど、周りの大人達がそんな彼を察して見守ってくれているんだろうなと思うと、いい環境で育っているよな〜浩太も雫も、と幸せな気持ちになる。
見守られているのは未成年たちだけではない。
絢子姉ちゃんもみんな家族のようにずーっと見守ってくれていたんだよね。
『繋がり』というと今の時代、SNSでの不特定多数の顔の見えない繋がりばかりが特徴的だけど、『トルンカ』は昭和時代の『人と人』の温もりのある『繋がり』が感じられると思った。 -
Posted by ブクログ
作家さんによって味わいが色々で楽しい。
近藤史恵さん、冬森灯さんの作品が特別好きでした。
「ひめくり小鍋」冬森灯
冬森さんらしい心に小さな明かりが灯るような温かな読後感。クスリとなるシーンもあって楽しく元気をもらえました。
私には絶大な安心感のある著者です。
「ペンション・ワケアッテの夜食」八木沢里志
不器用なペンションオーナー夫妻が好ましい。夜食を食べるシーンは、捕らわれていた苦しさからの解放感と安心感に包まれました。ハッとするシーンや、じんわり染みるストーリーがいい。
「正しくないラーメン」近藤史恵
料理研究家の苦悩を描いた本作が断トツに好きでした!!食べ物描写も美味しそうだし、ストーリーも心理描写もすべてに、「これでもか」という位心をくすぐられました。夫の優しいまなざしに幸せな気持ちになった。
近藤史恵さん、さすがとしか言いようがない。
切なさと寂しさ懐かしさを感じたり、他作品とは一味違う見事な展開に唸らされたり。
友人たちとの深夜のファミレス「なる褒めの夜食会」が最高でした。
満足度の高い短編集。
私には馴染みの作家さんばかりで贅沢な1冊でした。