【感想・ネタバレ】きみと暮らせば〈新装版〉のレビュー

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Posted by ブクログ

温かい気持ちになるお話。
表紙から猫メインのお話かと思いきや、全編しっかり兄妹の話です。
初八木沢作品でしたが、読みやすく、情景がしっかり浮かぶ表現力にすっかりハマりました。
妹と暮らすためにそこまでするかと兄の設定を疑問に思ったものの、読み進めると納得です。
この兄妹、素敵だわ。

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2023年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

八木沢さんの作品でこれだけ読めてなかったので、新装版として発売してもらえ嬉しい。
題名と表紙から、猫との暮らしを描いているのかと思い込んでいたが、血の繋がらない兄妹の暮らしがメインの話。
少し抜けているところがあるが憎めない兄と、しっかりしているようでもやっぱり中3でオボコイ妹。二人の日常を見守る感覚で優しく読める。
陽一が本音を漏らすシーン、
ユカリを生きる目的にできた、いい加減な生き方から脱却できた。というようなことをシカちゃんに言うところと、
最後、絶対に来る二人の別れに迫られる時まで一緒に暮らしたい、っていう場面には陽一とユカリとの生活を大切にしたい気持ちがガッツリ伝わってきた。
頼りないと思っていた陽一の男を上げた名セリフだと思います。

旧作も素晴らしいのだけど、八木沢さんの新作も読みたいな。

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2023年06月07日

Posted by ブクログ

血の繋がらない兄妹。支え合いながらの二人暮し。そこに猫も加わって。。
ほのぼのとした家族のお話し。

自分にとっての幸せとは何かを考えさせられる。

私にはほのぼのとした家族の団欒とかなかったので読んでいて羨ましかった
普通はこんな感じなんだなぁ~って。

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2023年06月07日

Posted by ブクログ

地元の田んぼ畑の景色を見ているような、のほほんとした小説だった。血縁関係のない兄妹の二人暮らしという禁断の愛が生まれそうな設定だが、いかがわしいこと一切なしに、ほっこりとした本物の家族の日常を描いたストーリー。2人の暮らしがもう少し続きますように。
柔らかい言葉遣いや話の展開からして女流作家かと思って作者を検索したら、しっかり男性の写真が出てきて驚いた。純喫茶トルンカも読んでみたくなった。

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2023年06月06日

Posted by ブクログ

また素敵な本に出会ってしまった。
のんびり屋の兄としっかり者の妹の兄妹の物語。
読み心地がよくて、読後感もGood!
作品から幸せが滲みでていて、自然と顔がほころぶ。いいなぁ、もっと読んでいたいなぁって思いながら読みました。

親同士が再婚し兄妹になった陽一とユカリ。ところがわずか数年後、両親が揃って事故にあい兄妹が残されてしまう。大学を辞めて陽一が働き、ユカリが家事を担う。
そんなかたちで始まった二人の暮らしですが、血が繋がらなくても紛れもない兄妹。
“あるある”な日常なのに(だから?)、二人の暮らしぶりや会話にほっとします。
日常のなかにも小さなドラマがあって、それが降り積もって人生になっていく。

どの短編もじわりと味わい深くて良かった。ラストの「きみと暮らせば」では思わずウルウルしてしまった。
これは是非シリーズ化して欲しい!
八木沢さんの文章も、作品の優しい雰囲気も好き。ずっと追いかけたい作家さんになりました。

こちら温かくてほっとする作品や、小野寺史宜さんの「ひと」シリーズが好きな人はきっと好きだと思います。

『大した話をした覚えはない。だけど一緒にいると、お風呂につかっているときのような、じんわりと温かい気持ちになった。のどかで、ほのぼのとした時間がそこには流れていた』

『ただいま、と言えて、おかえりと返してくれる人がいることの幸せ』

『幸せな瞬間は、いつもこの家にちゃんとあった。この日々こそが、幸せそのものなのだ。そのことに、いままでただ気付いていないだけだったのだ』

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

陽一とユカリは、11歳年の離れた兄妹。
陽一の母とユカリの父が再婚し、家族になった。
5年前に両親が他界し、今は2人で暮らしている。
のんびり屋の兄と、しっかり者の妹と、うちの庭に突然現れた一匹の猫との何気ない日常に、心が温かくなります。

兄が外に働きに出て、中三の妹が家事をするなんて、ほのぼのと楽しそうに書かれているけれど、実は事情を抱えた家族のお話なんですよね。

思いやりに溢れた兄と妹に、胸が熱くなります。
いつかお別れする日が来るかもしれないけれど、今の幸せを決して忘れないように。
今日一日を大切にしたいと思える、とても素敵なお話です。

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

☆4

何気ない日常が、幸せなことなんだと気付かせてくれる…優しくて心温まる作品でした❁⃘*.゚

浦上くん、長谷川さん、宇佐美のおじいさん、鹿野先生など、陽一とユカリの周りの人達が穏やかで素敵な人達ばかりなのも良かったです。

陽一とユカリの兄妹の掛け合いが、読んでいてとても心地よくほっこり癒されました(*´˘`*)

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2023年05月27日

Posted by ブクログ

親の再婚でできた血の繋がらない兄妹2人で過ごす日々。血は水よりも濃いって言う言葉もあるけど、積み重ねた日々でしか生まれない関係もあるはず。そんな普通の兄妹の日常がいいなと思った。

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2023年10月30日

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