八木沢里志のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレめっちゃ読みやすかった。作者様、なんだか聞いたことが…と思ったら純喫茶トルンカと森崎書店の方だった!!!どちらも読もう読もうと思っていたのですが、先にこちらを読んでしまいました。
プロローグの『働け、僕の側頭葉!』で思わず吹き出してしまってからわりと一気に読みました。
しんどい気持ちの宿泊客たちが、お2人と1匹と自然とご飯に癒されていく(ついでにキクチさんにも)。
小吉さんも楓さんも素敵ですね。
こうやって周囲に優しくなれたらなぁ。
私も自分でいっぱいいっぱいになってたり、恩着せがましい考え方とかしてたり、反省しないとなぁと思いました。変わるための一歩を踏み出せたみんなは本当に素敵。
-
Posted by ブクログ
本好きにはたまらないタイトルや物語…♡
物語の中で特に印象的なのは
実在する小説たちが
登場人物たちの心にそっと寄り添うシーン!
叔父の悟(さとる)が大切にしている
室生犀星の詩集は
犀星の綴る繊細な言葉が
不器用な悟の心の奥底にある
優しさや悲しみと共鳴し
読んでいるこちらまで胸が熱くなりました!
また劇中で触れられる林芙美子の『放浪記』では
「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」という有名なフレーズが 神保町という街に積み重なった時間やそこで生きる人々のままならない人生と深く重なりました
「 たとえ遠回りをしたとしても
その時間は決して無駄じゃない 」
森崎書 -
Posted by ブクログ
本当の自分を知って、相応しい人生を始める。
宿泊する人たち、必ず一人は自分と同じ経験をしたことがあるのではないかと。
自分なりに生きていきたいのに、悲しいかな世の中の価値観や先入観に苛まれ生きていかなければいけない窮屈な時代に埋もれてしまい、見失ってしまうこと。
個人的に残ったのは、小説家として売れなくなって、スランプに陥った小説家・孝弘。ニュースのコメントを書くことで集客を集め優越感に浸りたい自己顕示の塊が、どこかでもう一度日の目を見られたい。焦りと不安が自分のスペースを埋めていく、そんな彼に小吉さんの助言が刺さってしまった。否が応でも「内面の自分と向き合ってないな」「ゆとりのないまま過 -
Posted by ブクログ
本を通して自分の内側を見つめ直すきっかけになる一冊だった。
⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ☽ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖ ⊹ ࣪ ˖
前作のはじまりの頃と比べて、主人公にしっかりとした“芯”を感じた。
森崎書店とそこで関わる人々という「安全基地」を見つけたことで、周囲の評価に振り回されなくなっていたことも大きな変化で、人と本の力を感じた。
今回は続編ということで、主人公の周りの人々にフォーカスを当てた物語になっていて、
登場人物の人間らしさが見えた。
前作ではスマート、可愛い、頼りない、など一言で表現できていたキ -
Posted by ブクログ
森崎書店のその後の物語。
読者の私は、森崎書店と喫茶店〈すぼうる〉に集う人たちが大好きです。
前作よりも
サトル叔父さんと桃子さん
貴子と和田さん
トモちゃんと高野くん
それぞれがお互いを思う気持ちが、痛いほど伝わってきました。その人のことを思うからこそ、色々と悩むんですよね。自ら壁を作ったりして。
それを周囲の人が心配してくれて、その助けもあって前向きになっていく様子が、読者の私にも伝わってきました。今回はとても悲しい出来事があったけれど、その悲しみを背負って前を向いていけるようになったことが良かったです。
大切な人にはきちんと想いを伝えて、自分のことを知ってもらうこと。相手の想いも伝 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「泣きたい午後のご褒美」の続き気分で読み出したが、今回はミステリー要素もあり、なかなか楽しい。
それぞれおもしろいのだが、秀逸だったのが、「ペンション・ワケアッテ」。
いやいや、日本語って奥深いとつくづく思う。
主人公は訳あり旅行に出てきて、なんだか感じ悪さMAXだったけど、いつの間にか前を向いていた。
一方的に別れを告げた男との唯一の繋がりの象徴である手紙を、愚かだと思いつつも大事にしてしまう切なさは伝わってくる。
だけど、一番大事な話を一方的に手紙で済ませようとしたつまらない男の幻想から目が覚めて、本当によかった。
どの作品も、とてもおいしそうなお夜食ばかり。
読んでいておいしくて楽し -
Posted by ブクログ
〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉
トルンカの本で言葉が出てくることを期待してる自分がいる。
今回は菫と雫が姉妹ではないことが分かったけどそんなことなどどうでもいいくらい仲のいい家族だった。
お母さんも帰ってきてくれてよかったな。
そして、父と娘の再会や再スタートを切る人。
みんなことを応援したくなった。
・「雫ちゃんの入院代バカになんないだろ。だから、常連のみんなでカンパすることにしたんだよ。まあそんな大した額じゃないけど、足しにしてやってよ」
・話せなくなっても、触れることができなくなっても、消えてしまったわけではない。娘はちゃんと、ここにいる。