八木沢里志のレビュー一覧
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森崎書店のその後の物語。
読者の私は、森崎書店と喫茶店〈すぼうる〉に集う人たちが大好きです。
前作よりも
サトル叔父さんと桃子さん
貴子と和田さん
トモちゃんと高野くん
それぞれがお互いを思う気持ちが、痛いほど伝わってきました。その人のことを思うからこそ、色々と悩むんですよね。自ら壁を作ったりして。
それを周囲の人が心配してくれて、その助けもあって前向きになっていく様子が、読者の私にも伝わってきました。今回はとても悲しい出来事があったけれど、その悲しみを背負って前を向いていけるようになったことが良かったです。
大切な人にはきちんと想いを伝えて、自分のことを知ってもらうこと。相手の想いも伝 -
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ネタバレ「泣きたい午後のご褒美」の続き気分で読み出したが、今回はミステリー要素もあり、なかなか楽しい。
それぞれおもしろいのだが、秀逸だったのが、「ペンション・ワケアッテ」。
いやいや、日本語って奥深いとつくづく思う。
主人公は訳あり旅行に出てきて、なんだか感じ悪さMAXだったけど、いつの間にか前を向いていた。
一方的に別れを告げた男との唯一の繋がりの象徴である手紙を、愚かだと思いつつも大事にしてしまう切なさは伝わってくる。
だけど、一番大事な話を一方的に手紙で済ませようとしたつまらない男の幻想から目が覚めて、本当によかった。
どの作品も、とてもおいしそうなお夜食ばかり。
読んでいておいしくて楽し -
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〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉
トルンカの本で言葉が出てくることを期待してる自分がいる。
今回は菫と雫が姉妹ではないことが分かったけどそんなことなどどうでもいいくらい仲のいい家族だった。
お母さんも帰ってきてくれてよかったな。
そして、父と娘の再会や再スタートを切る人。
みんなことを応援したくなった。
・「雫ちゃんの入院代バカになんないだろ。だから、常連のみんなでカンパすることにしたんだよ。まあそんな大した額じゃないけど、足しにしてやってよ」
・話せなくなっても、触れることができなくなっても、消えてしまったわけではない。娘はちゃんと、ここにいる。 -
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主人公が読書をきっかけに立ち直るというストーリーが、今の自分とよく似ていてとても響いた。
“眠りの中に逃げ込むかわりに、叔父と店番を交代すると、自分の部屋か喫茶店で本を読んだ”
という一文はまさに今の自分で、私も主人公のように立ち直れるかも、と希望をもらった。
本が元気をくれるストーリーは、本好きなら誰でも気にいるんじゃないかと思う。
心が揺さぶられるような劇的な展開はないけれど、舞台の古書店の空気ごと味わう森林浴ならぬ書店浴みたいな読書時間だった。
ところどころに出てきた近代文学作家とそのタイトルが気になったから、普段手を出さないジャンルだけど読んでみようかな。