八木沢里志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ご褒美シリーズ第1弾。
先に2弾、3弾を読んでしまったのだけど、この第1弾が一番癒されました。
やっぱり私、疲れてるんやな。
私なりに頑張ってきたけど、頑張ったけど、意味があったのかなあーと思ってふと悩んでしまうことってあるから、心が満たされました。
あとは、ラーメンが無性に食べたくなって、次の日ラーメンを食べましたよ!!お店じゃなくて、インスタントだけど。
でも近いうちにラーメン屋さんにも行こうと思う!!夜のラーメンは最高だ!
あとは、標野凪さんのお話がね、昔の自分と今の自分とで重なってしまって、読み終わってから少しぼんやりしてしまった。ぼんやりしたあと、あの頃の私ががっかりしないように、頑張って前向いて生きていこう!って思えた。標野さん、こういうお話も書かれるのか。
八木沢里志さんの話は、今単行本で出てる「ペンション・ワケアッテ」のなかのストーリーの1つかもしれないので、本体の物語を全部読みたくなった。めっちゃ元気出た!
大沼紀子さんのストーリーは、途中から「ん?」と思って、話の最初に戻った。初めに少し、なんでこんな分かりづらい書き方をしてるんだろう?と違和感をもったけど、なるほどー!とそこで気づいた。40代になるとさ、なんか急に同級生で集まりたくなるんよね。不思議だよね。私も最近急に増えたもん。また再会できるって最高に幸せなことだと思う。
40代だからこそ分かる~って思えた内容のものもあったから、良い時期に私は読めて良かったと思う。
(この感想文のなかで、私は何回「!」を使ったのでしょうか。その多さが表してるんだろうな)
【目次】
標野凪 「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
冬森灯 「ひめくり小鍋」
友井羊 「深夜に二人で背脂ラーメンを」
八木沢里志 「ペンション・ワケアッテの夜食」
大沼紀子 「夜の言い分。」
近藤史恵 「正しくないラーメン」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「自分と向き合い、同じ時代を「分け合う」喜び」
日々の慌ただしさに追われていた私が、2か月振りに手にしたのが『ペンション・ワケアッテ』だった。ページをめくるうちに、ちょうど一年前に読んだカルステン・ヘン著『本と歩く人』の物語を思わせるような、静かで暖かい雰囲気に包まれ、凝り固まっていた心がじんわりとほぐれていくのを感じた。
本書を通じて私の琴線に深く触れたのは、全編に溢れる「分け合う」という言葉だった。
振り返れば、私のこれまでの歩みも、多くの人との「分かち合い」に支えられていた。話を聞いてもらったり、近況報告、愚痴会、ご飯会。今まで関わってきた人たちが、限りある時間の中で私のために時間を作ってくれた。自分がどう思っているかを他者と共有するだけで、人間はこんなにも楽になり、生きやすくなる。人はやっぱり一人では生きづらいのだと、過去の温かい思い出が次々と蘇ってきた。
本書のタイトルは『ペンション・ワケアッテ』。その名の通り、他者と何かを「分け合う」ことの温かさが大きなテーマとして描かれている。しかし、誰かと心を通わせ、温かさを分け合うためには、まず自分自身と向き合い、心の器を整えておくことが大切なのだと、作中の登場人物たちの姿が教えてくれた。
物語の登場人物たちは、虚栄心や恐怖、思い込みや焦り、むなしさといったネガティブな思考を抱えたままペンションへ向かう。そんな彼らが、ペンションで意図的にボーッとする時間を作り、思考を黙らせて自分を俯瞰していく。そうしてガチガチになった心と思考をほぐし、「自分と向き合う時間」を取り戻していく。
自分を俯瞰する時間を作るからこそ、他者への感謝や敬意をまっすぐに「分け合う」ことができる。登場人物たちが変化していく姿を見て、私は気づかされた。
心に余裕が生まれたからこそ、こうして再び本を開き、大切なことに気づくことができた。2ヶ月振りの読書が本書で良かったと思う。これからも読書時間を増やし、この著者の他の作品にも触れてみたい。
本書は、自分を見つめ直し、他者と生きることを愛おしむ大切さを教えてくれた。