あらすじ
あなたにとって、しあわせの香りとはなんですか??。コーヒー香る『純喫茶トルンカ』で繰り広げられる三つのあたたかな再会。二十年間店に通う高齢女性・千代子によみがえる切ない初恋の思い出、看板娘の幼馴染の少年・浩太が胸の奥深くに隠す複雑な本心、人生の岐路に立つイラストレーターの卵・絢子の旅立ち。ままならない今を生きる人たちをやさしく包み込む。大人気シリーズの第二弾!(解説:渡部豪太)
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人と人が繋がっていく話が好きなのでめちゃくちゃよかったです。
それぞれが背景や思いを持っていながら、トルンカに集まると柔らかく温かな雰囲気に囲まれるのがとても素敵でした。
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純喫茶トルンカに集う人達の優しい恋物語。
最初、前世の話がでてきたから微妙かなぁ?と思ってたけど、全部ほっこりするいいお話だったぁ。
こんな喫茶店が欲しいなぁ。
コーヒー飲めないけど…
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日常系のほのぼのとした作品。千代子おばあさんの話が特に良かった。愛しの人と再会出来て良かった。
トルンカみたいな喫茶店があれば、行ってみたいと思いました。
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シリーズ第1弾に続いて本作も最高でした!
じわりと染みる作品ばかり。
あぁ、やっぱり八木沢さんの文章が好きだなぁ。
「純喫茶トルンカ」に縁深い登場人物たちの再会の物語。
何でこんなに心動かされるのか不思議。言葉もシーンも、心に深くじわりと染みていく感じがする。
切なくて懐かしくて愛しい。
優しさで包み込んでくれるような作品。
心地いい余韻まで味わいました。
『美味しいとか、楽しいとか、心踊るとか、そういう感情は大切。年をとると、それがよくわかります。生きる上で、明るい気持ちほど日々の支えになってくれるものもない』
『再会とは、人生における一番身近な奇跡である』
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絢子とヒロさんの雰囲気がとても好き。というかヒロさんみたいな人に私も出会いたいと思う。これは私が父親コンプレックスを抱いているからかなとも思った。
千代子さんのストーリーも心が痛い。そういえばもうリアルな戦争の話をできる人が減ってきているなぁ。
コーヒー飲みたい
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前作から結構時間経ってしまって「どんな話だったっけ?」と慌てて前作読み返すw。
千代子ばあちゃんのお話から。今年は戦後80年という節目の年でもあったから、余計に響いた。千代子ばあちゃんの想い人がPTSDに苦しめられていたというのも、まさに今年よく記事や番組で目にしたワードだった。
ヒロさんが戻ってきて、彼に〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉という言葉を送られたとおり、千代子ばあちゃんに奇跡が起きた時は、私も身内のように「良かったね〜千代子ばあちゃん〜」と思わず口走っていたw。
この言葉が最後の絢子姉ちゃんの話まで繋がっていくとは。
浩太も等身大に色々抱えていたんだね〜。苦労人だね彼はw。
直接は言わないけど、周りの大人達がそんな彼を察して見守ってくれているんだろうなと思うと、いい環境で育っているよな〜浩太も雫も、と幸せな気持ちになる。
見守られているのは未成年たちだけではない。
絢子姉ちゃんもみんな家族のようにずーっと見守ってくれていたんだよね。
『繋がり』というと今の時代、SNSでの不特定多数の顔の見えない繋がりばかりが特徴的だけど、『トルンカ』は昭和時代の『人と人』の温もりのある『繋がり』が感じられると思った。
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ひっそり佇む、純喫茶「トルンカ」。
ゆったり好きな曲を聴きながら、マスターの淹れる香り高い珈琲を飲む。そんな時間に憧れます。
様々な想いを抱えるトルンカに訪れる人たちの雰囲気、しあわせの香りとはこういうものかと感じるから、美味しい珈琲を飲みながら読みたくなります。
特に、「午後のショパン」に心を掴まれました。優しい文章からも、千代子さんの強い想いが伝わってきます。
誰の人生にも奇跡みたいな一瞬がある、と、光を見させて頂いたようです。
浩太の複雑な心境。人との出会いでさらに成長した浩太が頼もしいです。
表紙が可愛く、前編と一緒にジャケ買いした本です。
偶然の出会いですが、ひとりひとりに、貴重な物語があると思わせてくれる作品でした。
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#午後のショパン
千代おばあちゃんの少女時代が可愛い。
ひろさんの背中を押すところもグッとくる。
私の人生にも意味はあった。生まれてきた意味はちゃんとあった。ってスッと思えるようなことが自分にも起きるんだろうか。自然と体が向かうとき、それに従うことを大事にしたい。
#シェードツリーの憂鬱
「ガクン、と体が内側から揺れた気がした」から始まる浩太が涙する描写で、深い深い悲しみが伝わってきてめっちゃ泣いた。
裏スミ姉も田所ルミもめっちゃいい。
#旅立ちの季節
絢子のお話。
宇津井との再会からの流れがなんかすごくほっこりした。
しんどい出来事も、トルンカにはいるとなんか優しい空気になるのが嬉しい。
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人情味あふれる純喫茶で繰り広げられる、穏やかで優しい物語。悪意とか悲壮とか、ネガティブな要素がなく安心して読めるので、疲れていてもエネルギーを使わず読み進められます。
淹れたてのコーヒーの香りに包まれながら読むのにぴったり。
「どんな小さなものでもいいから、形にしたい。ただそればかり考えていた。孤独やさみしさに気づかなくてもいいよう。 私は持っていなかったのだ。宇津井のように、素直に自分の現状を受け止めて生きていく勇気を。」
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喫茶店での出会いと再会が繰り広げるホッとして心寂しくも温まる物語。
作中に登場人物が言う「再会は最も身近で最高の奇跡である」という言葉がこの物語全体を良く言い表している。読後感は清々しい。
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千代子おばあちゃんの物語は本当に素敵だった。自分とは全く違う時代、特に戦時中の話はどうしてこうも胸が苦しくなるんだろう。そして会いたいという気持ちがもたらす奇跡。私もかつては何も告げられなかった初恋の人に、いつかはもう一度会いたいと思った。
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純喫茶トルンカの続編。3つのあたたかな再会のお話。それぞれの新たな旅立ちの話でもありトルンカのマスターの淹れる芳醇なコーヒーがそれを後押しする。マスターや家族、常連さんの今後も気になるところです。
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前作からの登場人物たち、それぞれのエピソードが心に沁みる。同じ瞬間でありながら、各自の心模様がその瞬間はこうも違っていたのか、と読み進める。喫茶の常連客すら家族のような間柄に、自分もその一員でありたいと、喫茶を探してしまいそうだ。
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純喫茶トルンカの続編。前回深く触れられなかったメンバーに重きが置かれていて、また違った心温まる話になっていた。特別大きな事件が起こるわけではなく、誰しもが通る日常が中心になっているけど、そこで起こる小さな奇跡に心があったまる。私にもこんな奇跡が起こるかも、と思わせてくれる。
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喫茶トルンカにまつわる人の物語。20年来の常連客の千代子おばちゃん。マスターの娘の雫の幼なじみの浩太、フリーのイラストレーターの絢子さん。トルンカのコーヒーを通して、大切に誰かを思っていてほっこりさせられました。
表紙に惹かれてよみましたが、これはシリーズ2作目だったんですね。でもちゃんと理解できました。
いつかシリーズ1作目も読みます!
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〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉
純喫茶トルンカ、レトロな雰囲気の珈琲が美味しい下町の喫茶店。
読むとほろりと心がほぐれるやさしいお話。
「午後のショパン」というトルンカの常連客千代子さんの初恋のお話が一番好きだった。
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☆4
前作がとても良かったので、再び「純喫茶トルンカ」を訪れてみました❁⃘*.゚
今作では千代子ばあちゃん、浩太、絢子の3人が主役となった3編の物語でした。
前作に引き続き、今作でも人との繋がりが心地よい素敵な物語ばかりで、心がほっこり温まりました。(マスターが淹れてくれたコーヒーを飲んだら、もっとポカポカ温まるんだろうなぁと)
また続編が出てほしい、大好きな作品です(*´˘`*)
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第一弾でも絢子のかっこよさは光っていたのだけど、今回もまた良い。他人のためにはすぐ動く。自分のことは後回しだったが、もがき悩み、身体を壊し、大好きな安住の地・谷中から出てみる決断の時がやってくる。
まだ二十代で、「元カレ」とこんな良い距離感の、友情とも言い切れない関係になれるものなんだろうか、とも思うけど、理想的な関係だ。ヒロさんとの友情も和む。
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午後のショパン
・美味しいとか、楽しいとか、心躍るとか、そういう感情は大切。年をとると、それがよくわかります。生きる上で、明るい気持ちほど日々の支えになってくれるものもない。
・かつて私はこの人の背中ばかりを眺めていた。それに比べたら、いまこうして向き合っていられるのが、どれほど素敵なことか。
シェード・ツリーの憂鬱
・浩太を傷つける奴はわたしが許さない、だって? 俺がおまえを守るんだよ。俺がおまえのシェード・ツリーなんだ。なのに、なのに──。
旅立ちの季節
・「絢子、気をつけて行ってこい」 ヒロさんの言葉に、マスターが続いた。「絢子ちゃん、君が無事帰ってくるのをみんな祈ってるよ。また、君に会えるのをみんな、楽しみにしてる」
・「泣くやつがあるか」 ヒロさんが、やさしく言う。
千代子おばあちゃんの初恋の人との再会。
浩太を守るかっこいい雫。
ヒロさんに再会し旅立つ絢子姉さん。
どれも素敵な話だった。
シルヴィーも出てきて笑っちゃった。
〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉