あらすじ
あなたにとって、しあわせの香りとはなんですか??。コーヒー香る『純喫茶トルンカ』で繰り広げられる三つのあたたかな再会。二十年間店に通う高齢女性・千代子によみがえる切ない初恋の思い出、看板娘の幼馴染の少年・浩太が胸の奥深くに隠す複雑な本心、人生の岐路に立つイラストレーターの卵・絢子の旅立ち。ままならない今を生きる人たちをやさしく包み込む。大人気シリーズの第二弾!(解説:渡部豪太)
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Posted by ブクログ
日常系のほのぼのとした作品。千代子おばあさんの話が特に良かった。愛しの人と再会出来て良かった。
トルンカみたいな喫茶店があれば、行ってみたいと思いました。
Posted by ブクログ
午後のショパン
・美味しいとか、楽しいとか、心躍るとか、そういう感情は大切。年をとると、それがよくわかります。生きる上で、明るい気持ちほど日々の支えになってくれるものもない。
・かつて私はこの人の背中ばかりを眺めていた。それに比べたら、いまこうして向き合っていられるのが、どれほど素敵なことか。
シェード・ツリーの憂鬱
・浩太を傷つける奴はわたしが許さない、だって? 俺がおまえを守るんだよ。俺がおまえのシェード・ツリーなんだ。なのに、なのに──。
旅立ちの季節
・「絢子、気をつけて行ってこい」 ヒロさんの言葉に、マスターが続いた。「絢子ちゃん、君が無事帰ってくるのをみんな祈ってるよ。また、君に会えるのをみんな、楽しみにしてる」
・「泣くやつがあるか」 ヒロさんが、やさしく言う。
千代子おばあちゃんの初恋の人との再会。
浩太を守るかっこいい雫。
ヒロさんに再会し旅立つ絢子姉さん。
どれも素敵な話だった。
シルヴィーも出てきて笑っちゃった。
〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉