八木沢里志のレビュー一覧

  • 新装版 森崎書店の日々

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    失恋と失職が重なり、どん底に落ちた貴子。叔父が営む神保町の古書店に転がり込んだことで、少しずつ、少しずつ、本と人に救われていく。読み終えたとき、胸がじんわりあたたかくなる再生の物語。

    世界中から翻訳オファーが殺到したヒーリング小説、という紹介文を見てから、ずっと気になっていた作品。読みながらずっと、世界中の人に愛され求められる理由を確かめていた。読み終えて、静かに納得した。

    ドラマチックな展開があるわけではない。ただ、本に囲まれた日々の中で、少しずつ、少しずつ、深く傷つき閉ざしてしまった貴子の心が戻ってくる。

    サトル叔父さんのキャラクターがとにかくよくて、べたべたしないのに、ちゃんと見守

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    2026年04月29日
  • 新装版 森崎書店の日々

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    自分の仕事で余白ができて少しだけぽっかり心に穴が空いてた時に偶然出会えた作品。
    主人公が神保町の叔父のお店でひと時の人生の休暇を過ごす時間がとても愛おしかった。

    そうだ、悩んだ時は読書に逃げればいいのだと思えた。
    そうだ自分も人生のちょっとした夏休みなのだと思えばいいやと思えた作品でした。

    随所に出てくる文学作品も本当にあるのか知らないけど読んでみたいと感じました。

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    2026年04月23日
  • 純喫茶トルンカ 〈新装版〉

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    3つの恋の物語
    1作目
    前世で恋人だったって、どういうこと?と先が知りたくて一気読み

    2作目
    しみじみと昔を懐かしむ大人の恋心
    夕焼けのシーンが胸に沁みる

    3作目
    若い10代の恋
    目の前にいる大切な人にまだ気づかない、恋に憧れ一生懸命な姿が可愛い

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    2026年04月20日
  • ペンション・ワケアッテ

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    ネタバレ

    今年の目標を「自分軸」に設定した自分にぴったりの本だった。
    他者や世の中のできごと、溢れるたくさんの情報に翻弄され自分を見失った客たちが、ペンションの2人に出会い自分の心と向き合い自分を取り戻す物語。
    自分自身の声は小さくて、日常の中では注意深く耳を傾けないと埋もれてしまう、なかったことになってしまう。

    意識的に自分の声を聞き行動していこうという気持ちがさらに強まった。
    文体も読みやすく短編なので、本が苦手な人にも読みやすいと思う。

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    2026年04月05日
  • 新装版 続・森崎書店の日々

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    続編も良かった。
    生きているといろんなことが起こるし、
    歳もとる。
    過去の自分と向き合って、前に進もうとする姿勢に成長を感じた。
    いつもそこにいた人が居なくなる。
    悲しくて寂しい。
    辛くてどうしようもない。
    それでも森崎書店は続く。
    営業再開してくれてよかった。

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    2026年03月28日
  • ペンション・ワケアッテ

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    ネタバレ

    小吉と楓、看板猫のミリンが心に傷を持つお客を出迎えてくれる。
    そのペンションの名は「ワケアッテ」
    訳ありの客が訪れる(?)
    それぞれの悩みを打ち明けると
    特に押し付けがましいことを言う訳でもないのに
    みな、不思議とスッキリとした様子で帰っていく。
    そして、口コミを読んだ次の客が訪れる。
    という具合に繋がっていく。

    抱える悩みもひとそれぞれ。
    「ワケアッテ」
    なるほど、発音を変えるだけでそれぞれ違う意味を持つ。
    タクシー運転手のキクチさんもいい味を出している。

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    2026年03月28日
  • 新装版 森崎書店の日々

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    いつか読もう!と思ってるうちに
    入手困難になりつつあったので取り寄せて
    購入して読み終えました。

    新装版ということ、世界で翻訳本が
    大ヒットした事など踏まえた上で
    読みました。一部では中高生向き?という
    レビューも見ましたが私はとても読みやすく
    多少、既視感を感じつつ読みました。

    確かにありがちな物語ではあるものの
    ふんわりとした物語が好きな方にも
    オススメですし、神保町好きな方には
    刺さるのでは?続編も楽しく読んでます。

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    2026年03月19日
  • 新装版 続・森崎書店の日々

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    森崎書店のその後の物語。
    読者の私は、森崎書店と喫茶店〈すぼうる〉に集う人たちが大好きです。

    前作よりも
    サトル叔父さんと桃子さん
    貴子と和田さん
    トモちゃんと高野くん
    それぞれがお互いを思う気持ちが、痛いほど伝わってきました。その人のことを思うからこそ、色々と悩むんですよね。自ら壁を作ったりして。

    それを周囲の人が心配してくれて、その助けもあって前向きになっていく様子が、読者の私にも伝わってきました。今回はとても悲しい出来事があったけれど、その悲しみを背負って前を向いていけるようになったことが良かったです。

    大切な人にはきちんと想いを伝えて、自分のことを知ってもらうこと。相手の想いも伝

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    2026年03月05日
  • 純喫茶トルンカ 最高の一杯

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    やっと最終巻を読みました。

    今までの話を総括したような
    そして、マスターと雫ちゃんの家族について。マスターの家族に対する秘めた苦悩と思いも描かれていてとても良かったです

    1巻から読み直したい気持ちになりました

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    2026年02月28日
  • 純喫茶トルンカ 〈新装版〉

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    どの短編も温かい気持ちになれる作品だった。

    こういう作品って、喫茶店のマスターが主人公なことが多いけれど、この作品は違う。一人称が毎回変わっていく。トルンカで働いていたり、お客さんだったり。
    トルンカで出会った人たち、トルンカがあったから出会えた人たちが少しずつ成長していく姿が素敵。

    谷中商店街、行ったことないけど行ってみたい。森鴎外記念館とかも本当にあるのかな?

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    2026年02月19日
  • 新装版 森崎書店の日々

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    良かった〜

    つらくなったら一旦立ち止まってお休みする。
    その期間が人生にとってなくてはならなかった期間になると思う。
    その期間に出会った人たち、その期間に会いたいなって思い出した人たち。
    立ち止まってるからこそ俯瞰から、客観的に色んなことを見れて、考え直せるいい期間だと思う。

    続きも読みたいな

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    2026年02月15日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    ネタバレ

    「泣きたい午後のご褒美」の続き気分で読み出したが、今回はミステリー要素もあり、なかなか楽しい。

    それぞれおもしろいのだが、秀逸だったのが、「ペンション・ワケアッテ」。
    いやいや、日本語って奥深いとつくづく思う。
    主人公は訳あり旅行に出てきて、なんだか感じ悪さMAXだったけど、いつの間にか前を向いていた。
    一方的に別れを告げた男との唯一の繋がりの象徴である手紙を、愚かだと思いつつも大事にしてしまう切なさは伝わってくる。
    だけど、一番大事な話を一方的に手紙で済ませようとしたつまらない男の幻想から目が覚めて、本当によかった。

    どの作品も、とてもおいしそうなお夜食ばかり。
    読んでいておいしくて楽し

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    2026年02月13日
  • 純喫茶トルンカ 最高の一杯

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    あ〜読み終わってしまった。
    最後のマスターの過去は少し泣きながら読んだ。
    前々作からのキャラクターが出たりすると『お!懐かしい!』と自分もトルンカで一緒にその光景を見ているような感覚。
    『再会とは、人生における一番身近な奇跡である』この言葉が最終巻になるとすごくグッとくる感じ。
    読んだ後、こんな温かい喫茶が近くにあればいいのにって心の底から思った。

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    2026年02月06日
  • 純喫茶トルンカ 最高の一杯

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    〈再会とは、人生における一番身近な奇跡である〉
    トルンカの本で言葉が出てくることを期待してる自分がいる。

    今回は菫と雫が姉妹ではないことが分かったけどそんなことなどどうでもいいくらい仲のいい家族だった。
    お母さんも帰ってきてくれてよかったな。

    そして、父と娘の再会や再スタートを切る人。
    みんなことを応援したくなった。

    ・「雫ちゃんの入院代バカになんないだろ。だから、常連のみんなでカンパすることにしたんだよ。まあそんな大した額じゃないけど、足しにしてやってよ」

    ・話せなくなっても、触れることができなくなっても、消えてしまったわけではない。娘はちゃんと、ここにいる。

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    2026年02月01日
  • 新装版 森崎書店の日々

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    主人公が読書をきっかけに立ち直るというストーリーが、今の自分とよく似ていてとても響いた。

    “眠りの中に逃げ込むかわりに、叔父と店番を交代すると、自分の部屋か喫茶店で本を読んだ”
    という一文はまさに今の自分で、私も主人公のように立ち直れるかも、と希望をもらった。

    本が元気をくれるストーリーは、本好きなら誰でも気にいるんじゃないかと思う。
    心が揺さぶられるような劇的な展開はないけれど、舞台の古書店の空気ごと味わう森林浴ならぬ書店浴みたいな読書時間だった。

    ところどころに出てきた近代文学作家とそのタイトルが気になったから、普段手を出さないジャンルだけど読んでみようかな。

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    2026年01月28日
  • 純喫茶トルンカ 〈新装版〉

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    東京・谷中の路地裏にある小さな喫茶店を舞台に、そこで出会う人々の心温まる連作短編集で、「再会」や「心の癒し」、「日常の中の奇跡」を描き、読後に優しい余韻を残す物語です。秘密や孤独を抱えた人々が、マスターが淹れる美味しいコーヒーと静かな空間で心をほどき、人生の岐路を乗り越えていく姿が描かれ、登場人物たちのささやかな交流と再生が魅力です

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    2026年01月14日
  • しあわせの香り 〈新装版〉

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    1作目より感動が上回りました。
    悩みまくっても、それでも前向きに人生を良くしていこうとする登場人物たちに勇気づけられます。

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    2026年01月13日
  • 新装版 森崎書店の日々

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    叔母の病気入院。それは、死の一歩手前の苦しそうな状態。酸素吸入が行われ、点滴、種々の機械が繋がっていた。幼少期に強烈な印象として、残っている。色々な現実を目にする事は、残酷であっても、大事な事だと思う。

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    2026年01月11日
  • 純喫茶トルンカ 最高の一杯

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    このシリーズ、全部読んでますがどくとくの雰囲気があり、話の語り口に惹き込まれます。ついにマスターの謎も解き明かされたということは、ラスボスみたいな感じなのでこれで終わりかしら?

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    2025年12月31日
  • 新装版 続・森崎書店の日々

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    前作に引き続き、貴子を始め
    あたたかい人たちで溢れている。

    P116
    〈悲しいときは本を読むんです。何時間でもずっと。
    読んでいれば、ざわついていた私の心はまた静けさを取り戻します〉

    相原トモコの言葉に大きく頷く私。
    本を読むことで落ち着きを取り戻す。
    若い頃のように
    ジャンルを問わずザクザク読むことは減ったけれど
    お気に入りを大切に時間をかけて読むのもいい。

    和田さんと貴子、サトルおじさん
    皆が幸せでありますように。

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    2026年01月04日