八木沢里志のレビュー一覧
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本屋の店先で懐かしいシリーズ名を見つけて思わず買ってしまいました。純喫茶トルンカシリーズの最終巻です。
第1巻の『純喫茶トルンカ』が2013年11月,2巻『しあわせの香り』が2015年2月ですから、約10年して完結編です。もっとも八木沢さん、2015年12月の『きみと暮らせば』以後はずっと新刊が無く、今年の7月にアンソロジー『眠れぬ夜のご褒美』に久しぶりに新作が掲載されたようです。その間、何をされていたのやら。。。
2巻『しあわせの香り』の感想に私は「このシリーズはもう少し続くのかな。謎めいたマスターの奥さんが最後の主人公かもしれません。」と書いていました。その予想通り最後の一編は奥さんがメイ -
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☆4.5
シリーズ第3弾(完結)
大好きな「トルンカ」シリーズの完結編。
今作で完結してしまうと思うと、寂しさのあまりページを捲る手がゆっくりになってしまったりしてしまいましたが…最後まで大切に読ませて頂きました!
滝田じいの話、ルミさんの話、そしてマスターの話…どの話も涙なしでは読めない素敵な物語ばかりでした(っ ̫ ; ˘)
まだまだトルンカの物語を読み続けたいので、いつか番外編が出てくれないかなぁと楽しみに待っていたいと思います❁⃘*.゚
それにしても…マスターが淹れてくれるコーヒーは、どうしてあんなにも美味しそうなのでしょうか!?
トルンカの様な喫茶店が近所にあったら、毎日でも -
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馴染みのある、谷中界隈のお話。ということで、読んだ本。本を読んでいて、出てくる通りの名前がわかり、なんとなく街の雰囲気が分かるという楽しみを覚えたのは、東京に出てきてからの読書の楽しみ方の一つ。
内容はとても楽しく読めるもの。がっつりとした純文学が読みたくなる時と、こういうハートウォーミングな小説を読みたくなる時とがある。今は少し読書から離れている時期なので、純喫茶トルンカを読んで字を追うことに慣れていくことが大切。それにしても、修一さんや雫ちゃんの眩しいくらいの苦くて爽やかな青春、ヒロさんのこれからの未来に、笑ったり泣いたりの楽しい読書時間になりました。 -
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陽一とユカリは、11歳年の離れた兄妹。
陽一の母とユカリの父が再婚し、家族になった。
5年前に両親が他界し、今は2人で暮らしている。
のんびり屋の兄と、しっかり者の妹と、うちの庭に突然現れた一匹の猫との何気ない日常に、心が温かくなります。
兄が外に働きに出て、中三の妹が家事をするなんて、ほのぼのと楽しそうに書かれているけれど、実は事情を抱えた家族のお話なんですよね。
思いやりに溢れた兄と妹に、胸が熱くなります。
いつかお別れする日が来るかもしれないけれど、今の幸せを決して忘れないように。
今日一日を大切にしたいと思える、とても素敵なお話です。