あらすじ
人生はずっと続くから。
つかの間の休息を。
山のふもとに立つ「ペンション・ワケアッテ」。タクシー運転手によると、「ワケアリ」のオーナーが経営しているらしい。不安や秘密を抱えながらペンションを訪れる人々だったが、大自然に囲まれた静けさの中、本当の自分の気持ちに気が付き、明日への一歩を踏み出していく。
あくせくした毎日から抜け出し、「今」を生きる大切さを噛みしめたくなる、温かな連作短編集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
那須連山の景色も美しい、山道を分け入った所に立つ小さな宿、ペンション·ワケアッテ。そんな人里離れた小さな宿を訪れるのは、何かに疲れたり、怒ったり、絶望したりと訳ありの人ばかり。今日訪れる客は…?
八木沢先生ワールド全開の癒しの連作短編です。人生のままならない事に翻弄されてツラい人達と、そんな人達を客として受け入れる楓さんと小吉さん夫妻も訳ありで…。
素晴らしい大自然と、しなやかで優しいオーナー夫婦と、日常に行き詰まったクセ強の客と…全てが奏でるハーモニーが、胸に響きました。
人生の中で大切にしたい本が増えました。
Posted by ブクログ
読んでいて、癒されるような空気感がありました。
自分の人生にぶつかった人や無気力な人など訳ありの人が泊まりに来る連作短編集
想像の斜め上の展開、ペンションの名前の由来が明らかになる時、読み手側もどこかほっとしました。
そして、オーナー夫妻も幸せになるといいな。
Posted by ブクログ
まさに暖炉の火のような、キャンプの焚き火のような暖かさに包まれた作品。楓さんと小吉さんの人柄が素晴らしく、登場人物たちを光の中へとそっと押し出す。本当はどうすればいいか、みんな気が付いてるけど、最後の一押しが足りなくて人生にもがいてる。他人は助けたり手伝う事はできるけど、行動や思考を変えるのは自分自身でしかない。辛い過去があって立ち止まる事も多いけど、それでも続く人生に少しの炎を灯してくれる一冊。
Posted by ブクログ
ペンションを営む夫婦が、とても素敵。
特別なことを言ったりしたりするわけではないのに、切羽詰まった訳アリの人たちが、泊まるだけで、元気になって日常に戻っていく…。
その過程を見守れたことで、
読んでいるこちらも幸せな気持ちになれた。
自分を大切にし、人に寄り添える人にわたしもなりたい。
Posted by ブクログ
今年の目標を「自分軸」に設定した自分にぴったりの本だった。
他者や世の中のできごと、溢れるたくさんの情報に翻弄され自分を見失った客たちが、ペンションの2人に出会い自分の心と向き合い自分を取り戻す物語。
自分自身の声は小さくて、日常の中では注意深く耳を傾けないと埋もれてしまう、なかったことになってしまう。
意識的に自分の声を聞き行動していこうという気持ちがさらに強まった。
文体も読みやすく短編なので、本が苦手な人にも読みやすいと思う。
Posted by ブクログ
小吉と楓、看板猫のミリンが心に傷を持つお客を出迎えてくれる。
そのペンションの名は「ワケアッテ」
訳ありの客が訪れる(?)
それぞれの悩みを打ち明けると
特に押し付けがましいことを言う訳でもないのに
みな、不思議とスッキリとした様子で帰っていく。
そして、口コミを読んだ次の客が訪れる。
という具合に繋がっていく。
抱える悩みもひとそれぞれ。
「ワケアッテ」
なるほど、発音を変えるだけでそれぞれ違う意味を持つ。
タクシー運転手のキクチさんもいい味を出している。