あらすじ
人生はずっと続くから。
つかの間の休息を。
山のふもとに立つ「ペンション・ワケアッテ」。タクシー運転手によると、「ワケアリ」のオーナーが経営しているらしい。不安や秘密を抱えながらペンションを訪れる人々だったが、大自然に囲まれた静けさの中、本当の自分の気持ちに気が付き、明日への一歩を踏み出していく。
あくせくした毎日から抜け出し、「今」を生きる大切さを噛みしめたくなる、温かな連作短編集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み終えて、心がホッとする物語でとても好きだと感じました。
自分の過去を受け止めているからこそ、
今悩んでいる人たちに向き合える楓。
ペンション・ワケアッテにくるお客様たちの心をほぐし、スッと軽くしてくれる。
そしてそんなお客様を通して、
楓も自分の過去を受け止めたままではなく
前に進もうとする姿に心惹かれました。
また、勝一の博識さが個人的には面白かったです。基本的にはお客様視点の物語でしたが、
勝一視点の物語も読んでみたいなと思いました。
宿泊されたお客様から、お手紙が届く宿。
それだけできっと素敵な宿だなと思います。
ペンション・ワケアッテに私も泊まりたいです。
余談ですがペンション・ワケアッテのイントネーションが気になりました。
本来の意味通り分け合ってなのか、
訳あってなのか…………?
Posted by ブクログ
宿泊客と同様にキクチさんのミスリードに乗っかってしまった。
そら如何にも訳あってとなるやん。
このオーナー夫婦がとても良い人。小吉さんなんてそんな純粋に生きれるの?と疑ってしまうのは自分がひねているんだろうけど。
やり取りはコミカルなんだけど、虚栄心、恥など人の奥底の心理を絶妙に突いてくる。
躓いた人達がペンションに来て、夫婦と交流することで立ち直っていく、なんて有りがちで軽く思えるけど、軽くない。
ちゃんと小吉さんの言葉は入ってくる。
このまま終わらないで続いてほしいな。
最近、氏の作品が続いて書店に並んでいるのが嬉しい。次の作品も購入済。
Posted by ブクログ
優しく支えてくれる感じがとても読みやすいと思いました。自分もこの本の方の生き方のように生きてみたいと思いました。2026年5本の指に入るベスト本です。
Posted by ブクログ
人気のない山奥に何かを抱えてそうなお客が今日もタクシーに乗ってペンションへ。
迎えるのはオーナー夫婦と猫のミリン
豊かな自然とオーナー夫婦の人柄に抱えていた悩みもほぐれていく
気持ちがすっと落ち着くような一冊だった
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんだったけどものすごく好印象!
主人公のご夫婦がとにかく素敵。
と言うか、旦那さんのキャラが可愛くてイイ。
1日ひとり(1組?)しか泊まれないペンション。
暗い顔をして訳アリで訪れた人たちが帰る時はみんな笑顔で帰る。
ラストにみんなの後日談が語られるのも好きな構成。
ぜひとも続編が読みたいです。
他の著書も予約しました。
Posted by ブクログ
「ワケアッテ」。そうかそういう意味ね。心に染みるフレーズがたくさんあって素敵。どこか心に不満や悩みという、しこりがある人にぜひ。たぬきおにぎり食べたい、ペンションワケアッテに行きたい!。裏表紙ににっこり。
Posted by ブクログ
自分の心の声を聞くとか、自分のことを大切にするとかっていうことを忘れていた気がします。ペンションを経営するご夫婦2人の辛い経験を経てるからこその深い言葉が今の自分に必要な言葉だったのかもしれません。ただただ森の近くに自分の好きな人と自分たちの好きな生活を送りたいと思いました。勝一→小吉の名の由来にある通り、小さな幸せに気づきたいと思いました。楓さんの私に何も期待しないでくださいという言葉に小吉があなたの幸せを期待してしまうと返答。その言葉に小吉の愛を感じ取れました。ただ好きな人たちの幸せを私も祈りたい。
続きが気になって一気読みするようなストーリーではないけれど、朝でも、昼寝前でも、夜眠る前でも、ほっこりしたいときにコーヒーでも飲みながら読みたくなる本だと思います。
Posted by ブクログ
那須高原の山奥。そこにある小さな宿、ペンション・ワケアッテ。
数年前、突然プロポーズされた楓は
「ひとつ約束してるくれますか?約束してくれるなら、私、あなたと結婚します」
その約束とは・・・
気持ち良く迷いなく星5つを付けられたのは久しぶり。
青山美智子さんが好きな方、『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』がよかった、という方に是非おすすめしたい。
〜以下は、蛇足〜
登場人物が少なく、主な場面も、タクシーの中、ペンション、山の中、の3つ。映像化しやすそうな物語で、NHKの夜のドラマ枠で観てみたい。ドラマ化されて、この物語が多くの人々に知ってもらえたらいいなと思う。主演の二人の俳優は誰がいいかな?各話のゲスト俳優も楽しみ、楓さんの作る料理もフードコーディネーターの腕の見せどころ、などと勝手に空想が膨らむ。
Posted by ブクログ
第一話 婚約直前に相手に振られた 明美のお話。
第二話 人目を気にしすぎる余り一人トイレでお昼を食 べる大学生 洋太のお話。
第三話 夫に先立たれ人生に虚しさを感じ、老人ホームで暮らす 一枝のお話。
第四話 次の小説アイデアが出てこない、スランプの小説家 孝弘のお話。
第五話 毒親に育たられ自分の居場所がなくて、死に場所を探しに来た まひろのお話。
皆さん悩みを抱えてペンション来ていますが、悩みを忘れるくらい元気になって帰っていきます。それはペンションオーナーの小吉、楓 夫妻の温かいおもてなしがあるからです。
小吉、楓夫妻もそれぞれ悲しい過去を持ちながら、過去を受け入れ二人で背負っているからです。
ペンションの名前が『ワケアッテ』ですが、訳アリの人が来るから『ワケアッテ』にしていると思い読み始めると、実は全然違っていて温かい意味が込められていて胸がジーンと熱くなりました。
今を生きる大切さを教えてもらいました。
Posted by ブクログ
サビ猫ミリン、サイコーですw
お客が来なさそうな、不便な場所にあるペンションに来る訳あり客と、ペンションを営む夫婦の触れ合いを書いた話。
八木沢さんのほのぼの、読後に幸せになるお話が大好き。
Posted by ブクログ
「自分と向き合い、同じ時代を「分け合う」喜び」
日々の慌ただしさに追われていた私が、2か月振りに手にしたのが『ペンション・ワケアッテ』だった。ページをめくるうちに、ちょうど一年前に読んだカルステン・ヘン著『本と歩く人』の物語を思わせるような、静かで暖かい雰囲気に包まれ、凝り固まっていた心がじんわりとほぐれていくのを感じた。
本書を通じて私の琴線に深く触れたのは、全編に溢れる「分け合う」という言葉だった。
振り返れば、私のこれまでの歩みも、多くの人との「分かち合い」に支えられていた。話を聞いてもらったり、近況報告、愚痴会、ご飯会。今まで関わってきた人たちが、限りある時間の中で私のために時間を作ってくれた。自分がどう思っているかを他者と共有するだけで、人間はこんなにも楽になり、生きやすくなる。人はやっぱり一人では生きづらいのだと、過去の温かい思い出が次々と蘇ってきた。
本書のタイトルは『ペンション・ワケアッテ』。その名の通り、他者と何かを「分け合う」ことの温かさが大きなテーマとして描かれている。しかし、誰かと心を通わせ、温かさを分け合うためには、まず自分自身と向き合い、心の器を整えておくことが大切なのだと、作中の登場人物たちの姿が教えてくれた。
物語の登場人物たちは、虚栄心や恐怖、思い込みや焦り、むなしさといったネガティブな思考を抱えたままペンションへ向かう。そんな彼らが、ペンションで意図的にボーッとする時間を作り、思考を黙らせて自分を俯瞰していく。そうしてガチガチになった心と思考をほぐし、「自分と向き合う時間」を取り戻していく。
自分を俯瞰する時間を作るからこそ、他者への感謝や敬意をまっすぐに「分け合う」ことができる。登場人物たちが変化していく姿を見て、私は気づかされた。
心に余裕が生まれたからこそ、こうして再び本を開き、大切なことに気づくことができた。2ヶ月振りの読書が本書で良かったと思う。これからも読書時間を増やし、この著者の他の作品にも触れてみたい。
本書は、自分を見つめ直し、他者と生きることを愛おしむ大切さを教えてくれた。
Posted by ブクログ
2026.6.7
幸せも悲しみも分け合って生きていく、温かい夫婦。こんな夫婦になりたいし、家族や周りと縁が切れてしまってもお互いのことを大事に思える人と生きていくのって素晴らしい。
悩みを抱えた人たちがペンションに来て、夫婦と触れ合い、美味しいご飯を食べてまた再スタートする素敵なヒーリングストーリーだった。
Posted by ブクログ
凄く良かった
感じる感情を理論的に言語化してくれて、その感情に対して一切の私情が含まれてないからこそ素直に受け入れられる。
同情ではなく冷静に理論的に言ってくれるからかな
私もこのペンションに行きたい
Posted by ブクログ
傷心や孤独を抱える訳アリの人々が訪れるペンション。
オーナー夫婦も訳アリだけど「幸せも悲しみも分け合う」の精神でお客さんを温かく受け入れてくれます。
そこで一晩過ごせば心のモヤモヤが晴れ、生きる希望が湧いてくる。
癒される素敵な小説でした^ ^
Posted by ブクログ
⭐️『ペンション・ワケアッテ』
?最高のヒーリング小説!
「僕たちは皆、自分の内側に帰る道を探し続ける旅人」
自分を見つめ直したい方、癒されたい方におすすめ。
私も元気をもらった。楓さん、小吉さんに出逢えて良かった!「ワケアッテ」の真の意味が分かると涙が・・。??
Posted by ブクログ
本当に素敵な小説。
「自分の信じていたものがひっくり返る感じ」という言葉に共感。無意識に持っていた考え方を見直すきっかけになった。
ひとりでいることの寂しさなど、さまざまな悩みに対する小吉さんの考え方や視点がとても面白く、私もこのペンションに行って話をしてみたくなった。
Posted by ブクログ
初読み作家さん。ほのぼのした癒し本でした。ワケアッテという名のペンションの由来は幸せを分け合うという意味でオーナー夫婦が名付けたというのにペンションまでのお客さんに「訳アリの夫婦が営んでいてお客さんも訳アリが多い」と吹き込むタクシー運転手のキクチさんがいい味出している。訳あって衝動的にやってくるお客さんを温かく厳しく包み込むペンションでの時間や美味しいごはんが素敵だった。
Posted by ブクログ
とても素敵な話だった。私も『分け合って』じゃなくて『訳あって』だと思ってたよ。
楓さんにも小吉さんにも辛い過去があった。だからお客さまの辛さに寄り添えるんだ。
宿泊客の口コミで繋がっていくスタイルも面白かった。
また一人好きな作家さんが増えました。
Posted by ブクログ
やや綺麗事過ぎるきらいはあるものの(捻くれててすみません)優しい気持ちになれる本。『ワケアッテ』の意味は泊まった人だけがわかるペンションで過ごすお客さんは、翌日みんないい笑顔で帰っていく。「誰かの痛みに気づけるのは、自分も痛みを知っている人だけです。」この言葉にこめられたメッセージがこのペンションの居心地のよさなのかもしれない。
Posted by ブクログ
ペンション・ワケアッテ
ワケアリの人たちが行き着くペンション
(タクシー運転手キクチさん曰く)
実在するなら行ってみたくなるペンションで
ご夫婦や自然にも癒されたくなった。
Posted by ブクログ
小吉と楓の夫婦が営む山奥のペンションを舞台にした6つの物語。
さまざまな事情を抱えた客がペンションを訪れる。
四季折々の自然、夫婦の温かな心遣いが客たちの心のわだかまりを解きほぐしていく。
小説というより自己啓発本。
沁み入る。
Posted by ブクログ
短編集。みんな訳ありだが、ペンションオーナーのお陰で元気になる。「他人とつながることが優先されている昨今、大事なのは自分の声を聞くこと。人は皆、自分の内側に帰る道を探し続ける旅人」なるほど
Posted by ブクログ
可愛らしい北欧風のペンションにやってくるのはワケアリの旅人。でもこのペンションで一晩過ごせば悩みや心のモヤモヤがスッキリして帰っていく。
最後にその後がお礼の手紙として綴られていてスッキリ。こんなペンションでデジタルデトックスしたいなぁ〜。
Posted by ブクログ
ペンションはホテルや旅館と違って、オーナーとの距離が近い。この物語ではちょっと近すぎるかなと思ったけど、心を癒やすにはあってもいいかなと思いました。
Posted by ブクログ
ワケアッテは絶妙なミスリードでした。
違う意味のワケアリの方がいろいろ訪れて立ち直って帰っていきます。
結局立ち直ったのはいいけど、どうなったんだろう?と気になるところは、最後で回収されていました。
そういうところはすっきりでしたか。
Posted by ブクログ
『眠れぬ夜のご褒美』に出てきたペンション・ワケアッテ。
楓さんと小吉くんが気になったので元の作品を手に取ってみました。
小吉くんが声をかけてくれたから楓さんが、ひいては明美ちゃんやまひろちゃんも新しい一歩を踏み出すことが出来たんですね。
小吉くんすごい!楓さん褒めてあげてください笑
たぬきおにぎり、すっごく食べたくなりました!
Posted by ブクログ
それぞれの悩みを持った人達かペンション経営の夫婦と少しの間の交流を通して前向きになる話。最後の自殺しようとしている女の人の話が印象的だった。死ぬ勇気があるならなんだってできるじゃんという言葉は希死念慮を抱いた時に思い出したい