八木沢里志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ストーリーとしては少しパンチに欠けるものの、冬の朝、朝日を浴びながら布団の中でゴロゴロしているような、じんわりとしたぬくもりを感じる作品だった。
そして何より、神保町で古書店を営む親戚がいて、失恋をきっかけにそこへ転がり込み、本に囲まれながら暮らせるという設定があまりにも羨ましい。しかも本は読み放題。読書好きにとっては、これ以上ない贅沢な環境だと思う。
そして桃子さんとサトルおじさん夫婦も大好きだ。二人が貴子ちゃんを本当に大切に思っていることが、物語の随所から伝わってくる。なかでも印象に残ったのは、小柄なサトルおじさんが、自分より体格のずっと大きい英明に立ち向かい、貴子ちゃんに謝るよう求め -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界中で愛される本作。
ようやく読めた!
恋も仕事も失い、人生のどん底にいた貴子。
そんな彼女がたどり着いたのは、神保町の小さな古書店「森崎書店」だった。
本に囲まれた日々の中で、少しずつ自分を取り戻していく姿が、とても丁寧に描かれている。
読んでいて何度も思ったのは、
人生には”立ち止まる時間”も必要なんだということ。
慌ただしい毎日から少し離れて、本を片手にゆっくり過ごす。
そんな時間が、人を前へ進ませてくれるのかもしれない。
そして、この1冊を読み終えて真っ先に思ったこと。
「古書店に行きたい。」
新刊にはない出会いが待っている、あの独特の空気を味わいたくなった。
本が -
Posted by ブクログ
主人公の貴子は、交際していた恋人から突然別の女性と結婚すると告げられる。しかも相手は同じ会社の女性だった。
自分はただの遊びだったのか。結婚相手と同じ職場に居続けることもできず、会社を辞める。何もかも失ったような気持ちの中、元恋人だけは何事もなかったように日常を送っている。その姿が貴子をさらに傷つける。
行く当てもなくなった彼女は、叔父が営む古本屋「森崎書店」を手伝うことになる。しかし失恋の傷は深く、仕事以外の時間は部屋にこもって眠るばかり。嫌なことを忘れるように毎日を過ごしていた。
そんなある日、「寝てばかりの人生はもったいない」と言われ、積み上げられた本の中から一冊をなんとなく手に取る。