八木沢里志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすごく読みやすくするする読めた。
失意のどん底の主人公がめちゃめちゃ長時間眠れる設定が不思議だった。傷つけられたり絶望したりすると圧倒的に眠れなくなる人が多いから。愛されて育った主人公は心の芯がしっかりしていたんだろうな。
突然理由も説明せずに主人公のおじさんの前から消えた奥さん(主人公のおばさん)。後々理由が語られるけどそりゃないよ、あんまりだ。
黙って消えられて残された人の気持ち考えないんか?
すぐ帰るのか?いつ帰るのか?帰らないつもりなのか?自分に悪いところがあったのか?どうしたら出て行かなかったのか?
残された人はずっとずっと悲しむ、答えがわからず苦しむ、自分を責めることもあるだろう。
それなのに、勝手に消えたのに、自分の都合で(自分の気持ちの整理がついたら)突然ちゃっかり帰ってくるんだ?
って感想が、いま見てるドラマ「Tシャツが乾くまで」にそっくりで
相手に愛されてるからって驕ってるよなぁ…そんな人でも帰ってきてくれたらうれしいのか…うれしいんだよなぁ…
あっさり描かれてるけど、なんだかなぁと思ってしまう。他人がとやかく言うことではないけどさ。好きにしたらいいけどさ。読者だから違和感は言うよね
古い本たちのエピソードはよかった。
亡くなった父の本棚にひっそりと埃を被って忘れられているたくさんの本を読んでみようかなと思った。 -
Posted by ブクログ
ストーリーとしては少しパンチに欠けるものの、冬の朝、朝日を浴びながら布団の中でゴロゴロしているような、じんわりとしたぬくもりを感じる作品だった。
そして何より、神保町で古書店を営む親戚がいて、失恋をきっかけにそこへ転がり込み、本に囲まれながら暮らせるという設定があまりにも羨ましい。しかも本は読み放題。読書好きにとっては、これ以上ない贅沢な環境だと思う。
そして桃子さんとサトルおじさん夫婦も大好きだ。二人が貴子ちゃんを本当に大切に思っていることが、物語の随所から伝わってくる。なかでも印象に残ったのは、小柄なサトルおじさんが、自分より体格のずっと大きい英明に立ち向かい、貴子ちゃんに謝るよう求める場面だ。あの姿には胸がじんわりと熱くなった。自分だったら、謝罪そのものよりも、「こんなにも必死に守ってくれる人がいる」という事実だけで、心の傷は少し癒やされる気がする。
読み終えたあと、ふらっと本屋へ足を運びたくなった。本との出会いはもちろん、本屋という空間そのものの魅力を改めて思い出させてくれる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界中で愛される本作。
ようやく読めた!
恋も仕事も失い、人生のどん底にいた貴子。
そんな彼女がたどり着いたのは、神保町の小さな古書店「森崎書店」だった。
本に囲まれた日々の中で、少しずつ自分を取り戻していく姿が、とても丁寧に描かれている。
読んでいて何度も思ったのは、
人生には”立ち止まる時間”も必要なんだということ。
慌ただしい毎日から少し離れて、本を片手にゆっくり過ごす。
そんな時間が、人を前へ進ませてくれるのかもしれない。
そして、この1冊を読み終えて真っ先に思ったこと。
「古書店に行きたい。」
新刊にはない出会いが待っている、あの独特の空気を味わいたくなった。
本が好きな人はもちろん、
「最近ちょっと疲れたな」と感じている人にも、そっと寄り添ってくれる物語。
読み終えた後は、神保町を歩きたくなる。
そんな心温まる一冊でした。
続編も、ぜひ読んでみたいし、映画も観てみたい -
Posted by ブクログ
主人公の貴子は、交際していた恋人から突然別の女性と結婚すると告げられる。しかも相手は同じ会社の女性だった。
自分はただの遊びだったのか。結婚相手と同じ職場に居続けることもできず、会社を辞める。何もかも失ったような気持ちの中、元恋人だけは何事もなかったように日常を送っている。その姿が貴子をさらに傷つける。
行く当てもなくなった彼女は、叔父が営む古本屋「森崎書店」を手伝うことになる。しかし失恋の傷は深く、仕事以外の時間は部屋にこもって眠るばかり。嫌なことを忘れるように毎日を過ごしていた。
そんなある日、「寝てばかりの人生はもったいない」と言われ、積み上げられた本の中から一冊をなんとなく手に取る。
そこで貴子は文学の面白さに出会う。
そして止まっていた彼女の人生は少しずつ動き始める。
個人的には、貴子が元恋人にずっと言えなかった思いをぶつける場面が最高だった。読んでいて思わずスカッとする!笑
本読んでいる私たちなら感じたことあるこの気持ち。「やっぱり本っていいな」と改めて感じられる一冊だと思う。