壁井ユカコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もう、なんか電車で涙が出そうになったほどに、痛々しかった。
そして最後に救いがないです。
あぁ、ほんとにこんなに痛々しい青春ものは初めて読みました。
心に響く言葉が沢山あって、それは人間の歪んだ部分であったり、いつも目を逸らしている自分であったりが頭によぎるから。
それは物語の中の、春野がどうだからというわけではなくて自分とどこか重ねて見てしまうから本気で電車で泣きそうになりました。
遺伝子工学が進んでいる現代で、カスタムチャイルドのような世界が出来上がる可能性はゼロじゃない。
そんな妙なリアリティが読者を物語の中に引き込みます。
最初は、トランスジェニックを肯定するこの世界を否定する物語なのかな?と思っていたけれど、話はどんどん歪んで行きました。
子どもが「返品」される世の中、そんな社会は絶対に嫌だし。
自然に出来る子どもをジーンプアなんて蔑む社会も嫌だ。
最初はこのトランスジェニック否定のもと読んでいたのに。
どんどん春野の歪み、冬上の歪みの物語に変わって行きます。
ジーンプアの清田の真っすぐな思いに春野は自分の歪みを自覚して、最後はせっかく真っすぐに進める気持ちになったのに。
そこでまさかの冬上登場!!?
おいおいおい、春野が好きな気持ちはわかるけどさぁ。
ベクトルはそっちに向いてしまうのね。
清田を守るため、とかそういうのん、やりきれないよ。
と、まぁ、決して明るい話ではありませんが。
引き込まれてしまった本です。 -
Posted by ブクログ
6巻まで既読<全09巻>7巻の表紙内側の荒筋読んで吐いた。泣いてそっからもう投げた。逃げた。6巻のキスのくだりと過去編を読めただけで十分満足。 7〜8巻とそのまま荒筋だけ読んで最終巻は最後の部分だけ読んだ。キーリに感情移入しすぎていた自分には7巻の「もう何もいらないからこのままでいたい」まさにそれで苦しくて、続き本編読む事がもう無理だった。6巻まででさえ毎回毎回ボロボロになっていくハーヴェイが痛々しくて苦しくて読みながら非常に辛かったというのに。1巻で終わっとけばなあ。エンドロールも今でこそ良い作品だったと思い出せるけど、そういえば読んでる最中は苦しくて苦しくて仕方がなかったんだった。そういう作家なのだ、この著者は。エンドロールもキーリも結末の結果が男女が逆だったらまだ苦しみも少なかったかもしれない。間を空けて、こののめり込み具合が緩和されて再読できるようならいつかしたい。