壁井ユカコのレビュー一覧
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購入済み
いい。
バレーボールも青春の眩しい日々もよく書かれている。
バレーボールを文章でどう書くのか、春高とかの公式戦のことを軽く書いてたら嫌だな、とか読まず嫌いでした。
ごめんなさい。ものすごく面白かったです。
バレーを知らなくても面白いだろうし、バレーを知ってたらもっと面白いし、きっと10代が読んでも面白く、大人が読んでもみんなが通ってきた10代がまた間近に感じられるような瑞々しさ。
迷っている方はぜひ読んでみて下さい。 -
購入済み
ふわっとしてやさしい
面白くて、すぐに読めました。女性作家ならではの細やかな描写と、場面場面を切り取って見せていく展開に、飽きが来ないまま読み進めれました。章ごとに視点が変わり、読み進めると各視点から全体像がふわっと立体的に浮き彫りになっていきます。やさしくて、青春が羨ましくなる話でした。続きも読みます。
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Posted by ブクログ
コミカライズ版をきっかけに出会い、中学時代の青春を捧げた作品の一つ。
幽霊が見える事で周囲から遠巻きにされていた少女と、戦争の罪をなすりつけられ命を狙われる身となった不老不死の青年、そして、戦死後ラジオに憑依した兵士の霊が、3人で荒廃した惑星を旅しながら、それぞれの居場所を求めていく物語。
砂埃の匂いがするような荒廃した世界の中で、
陽だまりのようにほんのり暖かくて、涙が出るような優しさが溢れる作品です。
呼んでいくうちに切なさで苦しくなっていくので、正直何度も読み返そうと思える作品ではないのですが、最近ふとしたきっかけで再読し始めました。
互いの存在に救われ、互いを救いたいと心から思う