田中ロミオのレビュー一覧
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アンソロジーの三巻目は由比ヶ浜結衣に焦点を当てた巻。
結衣はねえ、いい子だよね。改めてそう思う。
さて作品の方では、
料理話の結衣のだめっぷりが酷すぎる。それじゃバカテスの瑞希だよ(笑)
ネコの話はなんというかアンソロジーとしては思いの外、重い話で切なくなってしまった。これはまるで渡さんが書いたような味わいだった。
あと、youtubeのキャラクター考える話もけっこう好き。
材木座やサイちゃん小町含めそれぞれの個性が良く出てる。
八幡が結衣に掛ける『お前が来て……奉仕部が始まるんだ』の言葉とかちょっとグッと来てしまう。
そして渡先生はアンソロ1雪乃に続きまさかのお父さん繋がり。
娘をお持つお父さんの複雑な気持ちがやるせないやら可笑しいやら。
バーで別れた彼らがやがてそう言う場で顔を合わせることがあるんだろうなと想像すると非常に笑える。
と言うか頑張ってと言いたくなった。 -
Posted by ブクログ
前半は、ひたすら苦痛というか、我慢
クラス内の、いわゆる中ニな人たちに絡まれるけど、どうにか関わるまいとする主人公
平凡、できたら、リア充目指して、無理して背伸びする主人公
そのためか、文章が固い
固いというか、砂を噛むような感じで、面白みがあまりない
そして、起きるクラス内対立(というより迫害?)
中二対リア充とそれに連なる面々
そこからの急展開が面白い
今まで面白みに欠けていたのに、急にスピーディーに、生き生きしたような、そんな文章に
伏線の回収もキッチリされているし、終盤の熱さは、予想していてものまれた
あと、主人公の年齢(ハマったものとか)が割と近く感じたのも、似たようなこと考えたことがあったのも、面白かった原因かも -
Posted by ブクログ
「単純に言えば、妖精はたくさん集まると面白いことをおっぱじめる、ということだ。 人間以上の知性とリソースと効率と情熱を総動員してな」
ゆっくりと人口を減じ、科学技術も失われ、都市は放棄され、生活圏も縮小し、今にも消え去ろうとしている、人類。
そして、引退したヒトは、地球人類の座を彼ら「妖精さん」に明け渡した。
という、「人類は、衰退しました」。
ほのぼの終末モノと言うことで「ヨコハマ買い出し気候」かと思いましたが「ねこめ~わく」の方でした。
小さくて可愛い生き物達はヒトが大好きで、ヒトの状況はとても寂しい物ですが、悲壮感はありません。
なにしろ後を継ぐ者たちがいるのですから。と言うと、ほら一緒。
主人公は、ヒト最後の学校を卒業した「わたし」。
卒業後の進路を、妖精とヒトの仲立ちをする「調停官」に求めて故郷に戻ってきたところから始まります。
妖精さんを捕まえて名前を付けたら女神に祭り上げられたり、妖精さんが一夜にして未来都市と巨大ロボを作り上げたりする第一話と、
妖精さんが折り紙で光合成原核生物を作ったら
進化しちゃって大変…?な第二話で構成されています。
二話目のオチは、SukosiFusigiな感じでとても良かったです。
内容の薄い、ただのほのぼのかと思っていたので予想外に当たりでした。
ヒト以上の知性を持った後継種族が、ぽやんとした子供もみたいな妖精、というのも面白い。
続刊にも期待です。
「にんげんさんだー」「うおー」「まじなのです」「ちかよってもへーき?」「おこられない?」「これからどーなってしまうのかー?」「あやー」「おおきいですー」「ごぼてんすきです?」「ひえー、ひえー」「のっけてくださいー」 -
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「こ、このスプーンです!このスプーンがわたしをこんなポータブルな体に!持ち運びのしやすい体に──っ!」
ほのぼの黄昏SF、②。
よりSF色強くなっているようです。
ドラえもんの道具的に妖精さんの不思議アイテムで大変なことになる「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」と、
タイムリープでループでバナナでスリップな「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」の2本でお送りします。
タイムスリップ物は楽しい。
ネタバレを避けて感想を書けないのが残念ですが、「すぐおいしいけど、すごくとおくにとばされるばぐが」あったばーじょんのバナナで飛んだ先のジョシュサンが二重の意味で関わってきているあたり上手いな〜と。
不条理込みでなんでもアリ、な妖精さんのせいにしておけばどんな話でも出来るこのシリーズは可能性無限ですねえ。
続刊でどんなトンデモに発展してくれるのか楽しみです。 -
Posted by ブクログ
「それは、たやすいねがいです?」
人類は衰退しました、その5冊目。
待望の過去話の登場で、大増ページでお送りします。
まだ9歳の子どもだった「わたし」の、学舎での回想なお話、「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」
と、
なぜか(もなにもないですが)世界がドット絵になってしまった「妖精さんの、いちにちいちじかん」の二本です。
ひみつのおちゃかいは、いかにも最終回って感じですが、子ども特有のさみしさが語られていてしっとり読めます。
期間も10年ほどを中編で駆け抜けるので、卒業やラストシーンでは長い時間を感じてしんみり。
今までとはかなり毛色が違いますが、このお話は好きです。
「クリケット」の小ネタも好き。
二話目で通常進行に戻ってるので安心です(?)
「不条理レベルが低いと、どうなるんでしょ?」
「しりあすになる」「すとーりーがくらくなる」「きれいごとがなくなる」「しゃれですまなくなる」「ばくはつおちでほんとにしぬ」 -
Posted by ブクログ
『AURA』と同じく高校というある年齢集団が集う学校環境が舞台の人間関係もの
「恋愛」という小説分野わけがあるのだから
広く包括して「人間関係」という小説分野があってもよさそうだが
人間が読み手である以上人間関係を描かない小説もないわけか
登場人物が作者視点のほかに人間のいない小説でも作者と読者は人間であるし
文章を自動生成して生成命じた本人が読む場合も生成命じた過去の自分と読む現在の自分
あるいは生成しなかった自分など自意識に対する人間を想定比較するのであって
またcommunicationの語が伝達連絡なのにそれが交わされる界場として使用される日本語の
空気という概念の呼び方はなんであったのだろう
この作品の場合高校という場だが
幼稚園でも家庭でも職場でも老人ホームでもあの世でも人間が自らを人間と認識する限り
人間関係はなくならないが
例えば小説分野わけにそれに対するものが「恋愛」くらいしかないのも面白い
「教養」「青春」「冒険」として「与えられたもの」「過ごすもの」であり
交わすものではないわけだ