田中ロミオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』と表面的には似ているけど、扱われているものはぜんぜん別物だった。
こちらはもっと「政治」的な学園コメディで、スクールカーストによる集団同士の対立構造はなく「集団」と「個」が対立している。
一人一人だと普通に話せる生徒であるのに、集団になったとたんに愚劣に堕落していくクラスメイトたちの、目には見えぬ力。
それを作中では「空気」と言い、主人公とヒロインの小早川さんは、衝突をくり返しながらこれと戦っていくのだけど、さすが田中ロミオ先生。一筋縄ではいかせない。
人の顔色をうかがってばかりの世渡り上手な主人公が、融通のきかない小早川さんに心惹かれていく過程が -
Posted by ブクログ
最初の数ページ、めちゃくちゃ読みにくかったが、ただの演出だった。
厨二病をこじらせてイジメられていた主人公が、高校入学をきっかけにリセットしようとする序盤は、小気味よいスピードで楽しくてしょうがない。
避けているのに、ヒロインや妄想戦士たちによって、ことごとく高校デビューを妨害されてしまう状況のディテールが痛くて爆笑。
このコメディ路線は前半だけで、中盤からは一気にシリアスな問題へ突入する。
オタク文化を快く思わないクラスメイトたちの悪質なイジメが発生し、どんどんエスカレートしていくのだが、ここからラストにかけて傍観者である主人公がどう考え、どう行動していくか。
本のタイトルは、最初 -
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Posted by ブクログ
人類は衰退しましたシリーズ4巻目。前回は長編かつSF要素が強すぎたこともあり、少し描写に難しさや退屈さを感じていた反面今回はまたメルヘンな世界観にスパイスとしてダーク感を付け加えている田中ロミオ氏の生み出した世界設定や登場人物の軽快な掛け合いを見ることができた。
一つ目のお話のチキンのお話は顛末に寓話のような一種の恐ろしさ、ハッとする感じを加えながらそれを軽快に描写していることからもこの凹凸さを持って発展しているこの世界が我々の住んでいる今の世界との価値観の違いなどがより味わえた。
二つ目のお話は妖精さんたちの人口爆発に伴う島暮らし。凹凸ながらも先史時代の人類たちよりもはるかに発達した力を -
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Posted by ブクログ
『人類は衰退しました』第2巻。
『人間さんの、じゃくにくきょうしょく』
里に出回っている妖精さんの遺留物(不思議アイテム)を回収・調査することとなった調停官である"わたし"。妖精さんの遺留物は、何を目的に作られたのか分からない不思議なアイテムばかり。その中の一つ、謎の数字が書かれた「計量スプーン」のようなアイテムを調べていると、なぜか頭に刺さり、なぜか薄力粉が産生され、なぜか身体が縮み―――。
『妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ』
現場復帰する、調停官である祖父の助手を迎えにいくため、待ち合わせ場所に向かう"わたし"。早く迎えに行けと叱る祖父、待 -