田中ロミオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
祖父の訃報(のようなもの)が届き、わたしは祖父を探しに月に行くことを決心。人類の進化が車窓に流れる蒸気機関車に乗った、わたしが着いた旅の終着駅は夢?それとも……。ついに、かんけつです!!??
とまぁそんなこんなで人類は衰退しましたも最終巻。
あらすじは上に書いた通り。
妖精さんとの楽しいやり取りは相変わらず、いつの間にかわたしちゃんがゴ○ゴ13になってたりと笑いもありw
ですがそこは最終巻だけあって真面目な内容多め。
おじいさんを助けようと必死になるわたしちゃんの姿には熱くなった。
結局人間=妖精さんで妖精さん(の不思議な力)=心の力(何かを変えたいと願う力)ってこ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ『就活』という切り口から、人生の岐路に立たされた時に何を選びとるかを描いた作品だと理解しました。
ネット文化に馴染みが深い人にとっては、そこかしこに散りばめられたネタの数々に思わず頬が緩むこと請け合いの本作品。ガガガ文庫の読者層にはマッチするのではないでしょうか。
ファンタジーの世界観でありながら、これでもかと現実を突きつけてくる描写の数々に成り立つ独特の世界観が非常に面白かったです。新感覚。ファンタジーはあまり得意じゃない私でもサクサク読める。すごい。
私自身、就活中にはよく主人公のチタンの思考に親しいことを考えたもので、有り体に言ってしまえば感情移入ができたのも大きかったですね。
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Posted by ブクログ
ネタバレ大島先生がシャレにならない痛さ。
誰もが傷や嘘を抱えている世界…ですが、その中でもたった一人の大人、大島先生の葛藤と苦悩、そしてその選択がどうしようもなく…どうしようもない。
しかもそれを、年齢的には自分よりも子供である青海に看破されるという残酷なおまけ付き。
彼女の境遇は強力な力をもったが故の皮肉ではありますが、彼女の選択の基礎である「臆病さ」は誰にも当てはまることであり…我が身を振り返ってゾッとします。
どうにも救いのない世界の中で、それぞれの青春を過ごす事がテーマではありますが、ほんとにキッツいなぁ…。
そんな中、君の救われなさは救いだよ、理系男子の本宮君w -
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Posted by ブクログ
複雑ですれ違う恋愛模様、青春の痛み・悩み…よりもロミオ世界が強烈過ぎて、あぁロミオだなぁって印象になっちゃうのがどうしたものか。
壊れてしまった世界、壊れてしまった生活、壊れてしまった人たち。
相変わらず壊し方が上手いな、と思います。世界が壊れてしまった理由、世界が壊れたから生活が壊れ、そしてそこで動く人達の心が壊れる。流れるかのように自然に絶望感が漂っております。
少年少女達の笑顔の裏に歪みきった思いがあって、切ないやら空しいやら。
どういう形にせよ皆頑張っているし、この状況を打開して欲しい…とは思うのですが、問題が解決すれば同時に今の幸せが終わるという、巧みな詰み具合なのでどうしたものか -
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