田中ロミオのレビュー一覧
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タイトルは聞いたことがありつつも読んでいなかったが、アニメOPを聴く機会があり心に残ったので原作に挑むことにした。アニメは多分その後に。
前知識ゼロで読みだしたためこの先どうなるか全く分からないけど、1巻読んだ段階だと世界史のパロディみたいに原始時代から現代までを追いかけるパロディみたいになるのかな?と感じた。高校世界史の教科書とユーモアと皮肉でトッピングしたような面白さ。
妖精というド直球のファンタジーはあるけれど、それを科学的に見つめる祖父の存在。SF、それに付随する哲学臭さも併せ持つ、(自分が読んだ)2000年代後半のライトノベルの馨りが鼻腔をくすぐる。
2010年前後のラノベへのノスタルジーに陥ってしまいそうだけど、ノスタルジーに留まらない何かをこの作品から受け取ることができたら嬉しい。 -
Posted by ブクログ
高度に発達した文明華やかなりし時は去り、人類はゆっくりとした衰退期を迎えていた。その人間たちに代わって、地球の「人類」の名を与えられているのは、妖精さんたち。彼らの生態は旧人類の常識とは隔絶している。そんな時代に、今や新旧人類の間を取り持つ機関となった国連の調停官として、主人公の「わたし」は故郷のクスノキの里に帰ってきた。調停官事務所の所長である祖父の下、妖精さんたちとの交流が始まる。
1巻には、「妖精さんたちの、ちきゅう」、「妖精さんの、あけぼの」を収録。
友人に薦められて読んだのだけど、だんだん引きこまれていって、途中から最終巻までは一気に読んでしまった。独特の世界感。イラストも良い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
祖父の訃報(のようなもの)が届き、わたしは祖父を探しに月に行くことを決心。人類の進化が車窓に流れる蒸気機関車に乗った、わたしが着いた旅の終着駅は夢?それとも……。ついに、かんけつです!!??
とまぁそんなこんなで人類は衰退しましたも最終巻。
あらすじは上に書いた通り。
妖精さんとの楽しいやり取りは相変わらず、いつの間にかわたしちゃんがゴ○ゴ13になってたりと笑いもありw
ですがそこは最終巻だけあって真面目な内容多め。
おじいさんを助けようと必死になるわたしちゃんの姿には熱くなった。
結局人間=妖精さんで妖精さん(の不思議な力)=心の力(何かを変えたいと願う力)ってことなのかな?その辺の解釈が難しかった。
多分細かいところで読み落としてる部分もあるだろうから考察とかも見てみるつもり。
わたしちゃんと助手さんのカップリングを推してくれたのはポイント高いですw
まだ短編集は出るみたいですが本編の方は完結ということで、田中ロミオさんひとまずお疲れ様でした。
「いいや。おまえはもう、立派な調停官だ」 -
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ネタバレ『就活』という切り口から、人生の岐路に立たされた時に何を選びとるかを描いた作品だと理解しました。
ネット文化に馴染みが深い人にとっては、そこかしこに散りばめられたネタの数々に思わず頬が緩むこと請け合いの本作品。ガガガ文庫の読者層にはマッチするのではないでしょうか。
ファンタジーの世界観でありながら、これでもかと現実を突きつけてくる描写の数々に成り立つ独特の世界観が非常に面白かったです。新感覚。ファンタジーはあまり得意じゃない私でもサクサク読める。すごい。
私自身、就活中にはよく主人公のチタンの思考に親しいことを考えたもので、有り体に言ってしまえば感情移入ができたのも大きかったですね。
ロミオ氏は就活まっただ中の人には本書をオススメしない旨を書いていましたが、私としては是非とも読んで欲しいと感じました。もちろん、これからの人に対してもでオススメしたいです。ネタバレ箇所だけ反転させて宣伝したい感。
――企業に収まることは選択肢の1つに過ぎない(唐突な文体モデルチェンジ)。そこで高い壁にぶち当たったとしても、どうか人生を諦めないで欲しい。生き方なんていくらでもある。企業文化も一大勢力とはいえ所詮ひとつの文化圏にすぎず、この文化圏が規定する枠内に収まらなかったとしても人生すべてを否定する理由とするには些か早過ぎる。社会は幾重にも編みこまれている。その表層に揺蕩う常識や価値観についても、今一度見つめなおしても良いと思う。
評価が4である点については、もう少し最後の事件を経た後日譚が欲しかったという点です。(あとがきに納期という言葉がありましたが。。。)
様々な種族、考え方を持った集団を取り上げており、それぞれが最後には(おそらくは)考え方も変わっただろうと思っていますが、その思考の変遷が読めたらよかったなと。
特に、イディアくんの最後の描写があれでは、救いが感じられなかった。意図的なものだったのだろうか。そこがわだかまりとして残った。
それでは、最後に冒険野郎からの有難いお言葉を。
「旅に出ようと思うんだ」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大島先生がシャレにならない痛さ。
誰もが傷や嘘を抱えている世界…ですが、その中でもたった一人の大人、大島先生の葛藤と苦悩、そしてその選択がどうしようもなく…どうしようもない。
しかもそれを、年齢的には自分よりも子供である青海に看破されるという残酷なおまけ付き。
彼女の境遇は強力な力をもったが故の皮肉ではありますが、彼女の選択の基礎である「臆病さ」は誰にも当てはまることであり…我が身を振り返ってゾッとします。
どうにも救いのない世界の中で、それぞれの青春を過ごす事がテーマではありますが、ほんとにキッツいなぁ…。
そんな中、君の救われなさは救いだよ、理系男子の本宮君w