森時彦のレビュー一覧
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ファシリテーターは、スキルだけでなく、あり方が大事といわれる。そのとおりなのだけど、「あり方」とは具体的にどういうことなのか、精神論、心構えだけでなく、具体的な方法を解説した本は、あまりなかったのではないだろうか?
どのようにすれば、「あり方」が身に付くのか。
この本は、そんな「あり方」を具体論・実践論にしっかりと落としているところが素晴らしいと思う。
気に入ったところにポストイットを貼って行くと、かなりポストイットだらけになる。なにか、全く新しいことが書いてあるわけではないのだけど、自分がなんとなく感じていたことがとても明確に言葉になっている感じがする。
具体的に「あり方」をどう鍛錬していくかというと、結構、これが東洋的な武道というか、禅というか、呼吸法みたいなところになるみたい。また、体と心がつながっていることを意識するということの重要性も書かれている。いろいろあるんだろうけど、結局は、「あり方」論はこういうところにいくんだろうな、と確認した。
冷静に状況をみつつも、今、自分がどこにいるのか?なにを感じているのか?という「自分の今」からスタートすること。
あと、面白かったのは、著者が前提としているのが、かなり意見の対立がきびしく、感情が爆発したり、非難の応酬になっているような「炎」の場であること。そういうことが、レベルは別として、さまざまなミーティングで起きているということが前提になっている。
日本では、発言する人がいない、誰かが話すと、それに反対する人の声がでてこない、が納得しているわけではないので、あとでゴチャゴチャになる、みたいな状況が多いきがするが、こういうのはあまり想定されてなさそう。やはり、その辺の文化的コンテクストが違うのかな?
そういう文化の差はあるかもしれないが、炎のなかだけでなく、氷のなかとか、ぬるま湯のなかでも、役にたつ「あり方」論である。
ファシリテーションをやるすべての人の必読書ですね。 -
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ネタバレ愚痴を解ける課題にいかに変換させるか。そのための一助となるのが「ファシリテーション」の技術。場を読み、プロセスを観察しながら、参加者の意識を集中させ、議論をかみ合わせていき、次に繋がる結果を出していく。問題が山積し、課題が複雑に絡み合う現代において、ファシリテーション技術は非常に重要なノウハウだと思うな。
●変革ファシリテーターの要件
・高い目的意識
・楽観力
・システム思考力
・変革プロセスに関する知識と経験
・前向き;対立のエネルギーを前進の糧に返還する気力
・未来志向:過去にこだわらない
・外向き:顧客思考
・行動的
・自分たちを客観視する力
●集団思考の落とし穴
・社会的手抜き:人数が多いと自分ぐらい参加しなくても大丈夫だろうと人に任せてしまい、自分の力を発揮しない。
・感情的対立:議論の内容ではなく、アイツは嫌いという感情が意思決定に影響してしまう。
・声高少数者の影響:声の大きい意見になびいてしまう
・集団同調の影響:和をもって尊しの文化。異なる意見を言うことがはばかられ、議論が深まらない。斬新なアイディアが抑圧される。
●会議を阻害する7大悪癖
・目的がはっきりしない
・アクションを決めない
・コントロールできない他部署のせいにする
・過去の話の蒸し返し
・部分最適の主張を繰り返す
・堂々巡り
・問題のすり替え
●危機感の醸成されていない組織では人は動かない。まず先にやるべきは危機感の醸成、理解を促すこと。
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ザ・ファシリテータ続編
面白かったですが、ストーリとしては1作目のときほどの臨場感はありませんでした。
本作も前作同様ストーリー形式でファシリテーターを語っていきます。本作では、2つの会社の改革をほぼ同時進行のような形で語られていきます。
今回の新しい会社での改革についてが、ちょっと臨場感薄い感じです。いわゆる教科書的な流れを感じてしまい、前回のようなHOWの部分があまり感じられませんでした。
前半はよかったのですが、後半がちょっといまいち。
とはいいながらも、いろいろ勉強になるところが多いのは間違いありません。とりわけ、今回の事例は、研究開発、技術開発での改革が盛り込まれており、身につまされる思いでした。
さらに、ファシリテーションの技術的なところでは、冒頭の「解けない問題を解ける形に変換する」はとても好例!
愚痴を解ける問題に変換する。そして解ける問題になればモチベーションがあがって取り組むようになる。すばらしいし、その変換スキルをもてるようになりたいです。
前半部分でのファシリテーションとは、といったところもわかりやすくてGOODでした。
変革ファシリテータの要件
・高い目的意識
・楽観力
・システム思考力
・変革のプロセスに関する知識と経験
・前向き:対立のエネルギーを遠心の糧に変換する気力
・未来志向:過去にこだわらない
・外向き:顧客志向
・行動力
・自分たちを客観視する力
と語られています。
そして、変革を進めていくのに一番重要なのはやはり危機感の共有、危機感の共感。これなしには動いていかないんだなって改めて思いました。
ちょっと面白いなとおもったところは組織の知能指数を上げる話。
「小学生の生徒を集めてきて、いくらファシリテートしても高校生の問題は解けない。しかし解きたいのは高校生の問題。どうしたらよいのか?」
に対するファシリテータの答えは
「提案し、考えさせる」
そして、その出された提案もはっきりとだめだしをする。リーダが決定して命令して組織を動かしていくよりも時間がかかるが、これをやることで人を育て組織の知能指数をあげていく。強いリーダシップに率いられた組織は早くて強いが脆く、リーダの限界を超えることができない
これ、考えさせられる話だとおもいます。
ということで、やはりためになる物語でした。
じっくりと、何度も読む必要があるかなとおもいます。
こちらもお勧め! -
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・ファシリテーションは中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大になるように支援すること
・「合意形成」も重要ですが、プロジェクト活動などでは、その後の「行動変化」の方が重要です。
・4W1Hの中でも、who(誰が?)、what(なにを?)、when(いつまでに)が最も重要
・プロコン分析:全員で賛成側・反対側の意見を考えさせる
・「これを今日中にやってしまえば、さらに成長できるんじゃないか」と考え直すこと
・リフレーミング:たとえば競合の強み分析のときに、弱みも分析してみる
・できていることチェック
・PREP法:ポイント→理由→事例→ポイント
・フォースフィールド分析:促進する力と抵抗する力を洗い出し、促進を強め、抵抗を弱める方法を探す
・デシジョンツリー:意思決定と確率を分ける。確率でSIMする
・思考システム図:BADサイクルを書き出して、グッドサイクルに入るきっかけを与える
・ダブルペイオフマトリックス:それぞれのマトリックスを作り、意見が合うところを見つける
・SWOT:組み合わせた(強み・弱み×機会・脅威)をもとに、今後のアクションプランを考える -
Posted by ブクログ
ネタバレ2015年の35冊目です。
ファシリテーションのテクニックを自分自身の考え方の制御に適用しようという自己啓発本です。
私自身にとって、新規の知識はありませんでしたが、時々こういった本に目を通すことで、
忘れかけていた”考える”技術の確認をしています。
自分自身がその技術を適用して物事を考えることはありませんが、
これらの考える技術を後輩に紹介することはよくあります。
自分自身が完全に適用しきれているわけではないので、受け売り感拭えませんが、
他の人の考えるヒントになればと思ってやっています。
改めて確認した理論は、「ジョハリの窓」です。
自己開示と他者からのフィードバックが自分を成長させるという理論です。
年齢とともに、自己保身的な言動が増え、聴く耳を持てなくなるので、十分意識しておく必要があると思いました。
おわり -
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社内のワーキンググループで、リーダーをすることになり、“リーダー”よりはファシリテーターとして議論を進める役割を担いたいな、と思い手に取りました。
この本は、ファシリテーションの手法が、見開き1ページで紹介されています。左ページには基本的な考え方・具体的な使用事例、右ページには図解や板書例が書かれています。
残念なのは、今ひとつ網羅性や検索性に乏しいということでしょうか。なぜか未完成な印象を受けてしまいました。
それでも、この手の本はあまり種類がありませんし、原理原則を学ぶためにはうってつけのものだと思います。
いつでも手に届くところにおいておき、機会があればどんどん書記を引き受けて、ファシリテーションを実践していこうと思います。
序章 社内プロセスコンサルタントになろう
第1章 これだけは身につけたい道具8
第2章 シンプルに考えるための道具13
第3章 愉快にロジカルに進める道具16
第4章 実行力を高める道具12 -
Posted by ブクログ
ファシリテーションテクニックは学び、
意図的に使っていてもうまくいかないと感じており、
感覚的にはテクニックじゃないんだよなーと感じている自分にとっては非常に興味深く読めた。
この本のイイタイコトは
「ファシリテーションは本人を含む場の人々の感情の整流である」というものだという理解をしている。
そのための状況の説明とともに、
具体的な場面での対応方法がたくさん載っている。
感情を整流だけではファシリテーションがうまくいくとは限らないのだろう。
しかし、読んで自分の会議の参加・ファシリテーションの経験を振り返ると、
確かに感情のぶつかりが大きな障害になっていたことが多かったという感想を持ったのは事実。
理屈だけでは語れなかった問題が、
ここにあったのかもしれないと思う。
ファシリテーションシーンはもちろん、
もしくはコミュニケーションでの対立での苛立ちの解消などにも使えそうな内容も含まれている。
(アンガーマネジメントと同じような内容も)
その意味ではタイトルにファシリテーターという名前は付いているが、
ファシリテーションに関わらない人が、
人との対立に悩む人にも役立つかもしれない。