小田雅久仁のレビュー一覧

  • 残月記
    物語に引き込まれて、本を閉じることができませんでした。
    短編集でよかった…長編やったら終わりでした。

    そして月がふりかえる
    途中で絶望して、なんとか状況変わらないかと願ったけれど変わらないまま、でも最後にぼんやりとした希望が……
    こんな悪夢ある? という話でした。自分の居場所が別の誰かに奪われてし...続きを読む
  • 残月記 【無料お試し版】
    物語に引き込まれて、本を閉じることができませんでした。
    短編集でよかった…長編やったら終わりでした。

    そして月がふりかえる
    途中で絶望して、なんとか状況変わらないかと願ったけれど変わらないまま、でも最後にぼんやりとした希望が……
    こんな悪夢ある? という話でした。自分の居場所が別の誰かに奪われてし...続きを読む
  • 禍

    めっちゃ怖かったらどうしようかとビビってたんですが、怖さよりも面白さが上回りました。どの話も普通では終わらない、突き抜けてる感じがしました。とてもおもしろかったです。
  • 禍

    「残月記」でSF愛好家を魅了し、その年の人気と賞を総なめにした小田雅久仁の短編集であるが故、多くのSFファンは期待したものの、なかなか評価は上がってこない。その点の解析も含めた形で感想を述べていきたい。

    「残月記」で私の心をしっかりと掴み取った小田雅久仁の作品。昨年7月に発売され、しっかりと寝かせ...続きを読む
  • 本にだって雄と雌があります
    タイトルの引きの強さよ。
    加えて帯の「こんなにしあわせな気分になれる小説も珍しい。」というコメントに惹かれました。
    語り部の口調が軽妙で、ふざけていて、リズムだけで話してない?と思うほど語感がやけに良く、思わず脳内でツッコんだり。
    しかも、このふざけた文体で終始笑える感じかと思いきやグッとくる場面も...続きを読む
  • 残月記 【無料お試し版】
    月がモチーフの三編の中編。
    どれも印象深い傑作だった。

    表題作の『残月記』も『月景石』も素晴らしかったが、個人的には特に最初の『そして月がふりかえる』が一番好きかな。
    意外性のあるひねりある展開から、ラストの切れ味のある『そして月がふりかえる』で一気に掴まれてしまった。
    これは話題になるのも納得。
  • 残月記
    月がモチーフの三編の中編。
    どれも印象深い傑作だった。

    表題作の『残月記』も『月景石』も素晴らしかったが、個人的には特に最初の『そして月がふりかえる』が一番好きかな。
    意外性のあるひねりある展開から、ラストの切れ味のある『そして月がふりかえる』で一気に掴まれてしまった。
    これは話題になるのも納得。
  • 禍

    絶妙な不気味さをたたえた短編集
    それぞれ別のテイストになっているところがすごい
    髪の神が一番記憶に残ったが、全部の話がちゃんと気味が悪く、海外の配信ドラマになりそう
  • 残月記
    「そして月がふりかえる」
    とにかく怖い。こんな事は絶対に起こらないとわかっていても、それでもゾッとする。

    「月景石」
    圧倒的なファンタジーの力。
    あまりにも荒唐無稽なのに、ドキドキハラハラ夢中になって読んでしまった。
    現実ではちょっと退屈な主人公が夢世界で獅子奮迅の大活躍するのかと思いきや、そうい...続きを読む
  • 残月記 【無料お試し版】
    「そして月がふりかえる」
    とにかく怖い。こんな事は絶対に起こらないとわかっていても、それでもゾッとする。

    「月景石」
    圧倒的なファンタジーの力。
    あまりにも荒唐無稽なのに、ドキドキハラハラ夢中になって読んでしまった。
    現実ではちょっと退屈な主人公が夢世界で獅子奮迅の大活躍するのかと思いきや、そうい...続きを読む
  • 禍

    禍々しいの禍と書いて「わざわい」と読むのだそうだが、まさにそういったタイプの短編ばかり、こじらせた夢野久作、江戸川乱歩、無限紳士怪奇篇って感じ。

    大っ嫌いなタイプの気色悪い性癖系ホラー短編集。なのにムッサおもろかった。グロテスクなことを書いているのに倒錯していく展開に納得している自分、実はそこが一...続きを読む
  • 禍

    何とまあ奇想に溢れる作品集だこと、というのが一番強い印象です。

    全作品登場人物の視点や感情を通じた作品世界が深く濃く描写されていて、それが読む内自分の中で再構築されるとえも言われぬ不愉快さが立ち上り、それが面白いなぁと思いました。

    またどの作品も身近な物や人間の身体をモチーフにしていながら、並行...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.12
    書籍のSFアンソロジー「Genesis」が雑誌になったようです。今後は書籍のアンソロジーは出ないのは少し寂しくもあるが、代わりに雑誌を購入するいいきっかけになるのかもしれない。収録作品はどれも面白かった。話が止まっていそうで進んでいる「ローラのオリジナル」(円城塔)、なんとも切ないSFラブストーリー...続きを読む
  • 残月記 【無料お試し版】
    なかなか読み進めにくい作品ですが、読み進めていくうちに、半端ない没入感になっていきます。3篇収容されていますが、月景石、残月記は、長編としても読み応えがあります。現実に戻るのに少し時間がかかる読後感。いろんな意味で突出した作品でした。本日は中秋の名月で満月。空を見上げるのが、少し怖い。
  • 残月記
    なかなか読み進めにくい作品ですが、読み進めていくうちに、半端ない没入感になっていきます。3篇収容されていますが、月景石、残月記は、長編としても読み応えがあります。現実に戻るのに少し時間がかかる読後感。いろんな意味で突出した作品でした。本日は中秋の名月で満月。空を見上げるのが、少し怖い。
  • 残月記
    すごい作品だった。

    自分的には文体が堅く感じて最初はなかなか進めなかったが、残月記は設定も細かくて没入できた。
    読み終わってからも頭が物語の世界から戻ってこれない。

    月昂という感染症や指導者の暗殺という設定がまるで昨今日本や世界で似たような事が本当にあった、あり得そうな事だし、いつ発表された作品...続きを読む
  • 残月記 【無料お試し版】
    すごい作品だった。

    自分的には文体が堅く感じて最初はなかなか進めなかったが、残月記は設定も細かくて没入できた。
    読み終わってからも頭が物語の世界から戻ってこれない。

    月昂という感染症や指導者の暗殺という設定がまるで昨今日本や世界で似たような事が本当にあった、あり得そうな事だし、いつ発表された作品...続きを読む
  • 残月記
    月にまつわる三作品。どれもSF要素あり。
    三つ目の残月記が素晴らしかった。

    月昂という病が蔓延した近未来の日本らしい国が舞台。

    月昂にかかったものは保護という名で隔離され人権を奪われる。
    月昂者に死闘を演じさせるコロシアムを再現した建物、催し物。

    それら非人道的な状況を可能にする独裁国家という...続きを読む
  • 残月記 【無料お試し版】
    月にまつわる三作品。どれもSF要素あり。
    三つ目の残月記が素晴らしかった。

    月昂という病が蔓延した近未来の日本らしい国が舞台。

    月昂にかかったものは保護という名で隔離され人権を奪われる。
    月昂者に死闘を演じさせるコロシアムを再現した建物、催し物。

    それら非人道的な状況を可能にする独裁国家という...続きを読む
  • 残月記
    ざらざらとした違和感。月の企みに困惑する「そして月がふりかえる」。現実と夢の狭間を月がファジーにする「月景石」。月に呪われ、月に誘われ、月に祝福される「残月記」。どれも極上のファンタジーでホラーでSF。
    良い本に出会いました。