小田雅久仁のレビュー一覧

  • GOAT meets01

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    吉田棒一「インフルエンズ」
    吉田棒一、何となく知っていたけどえぐいっすね。こんなヘンテコな小節が許されるかよ!と怒鳴りながらめちゃくちゃ推してしまう、舞城王太郎、佐川恭一に続く奇人現るーーーーー

    小田雅久仁「魑魅虫」
    独特な語りと雰囲気はものすごく好きなのだけど、悪が集まり結局何が起こったのか、ニュアンスしか分からず……

    冒頭、女性作家陣の全てのエッセイ、小説、ラフ画、対談、全て素晴らしかった。韓国に興味なくてもあっても、国を超えるとはどういうことは、戦争をするとはどういうことか、読み応えしかない。

    全体的に、詩や短歌が挟まっていたり(どれも良い)、目を見張るような絵がページいっぱいに広

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    2026年01月30日
  • GOAT meets01

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    金原ひとみさん、ゲイと韓国のことの小説良かった。
    朝吹真理子さん、戦争と夫に虐げられる妻のこと沁みた。
    乙一さん、異世界ものが読めるとは。
    小泉綾子さん、サバイバル学校出身の同僚良かった。
    吉田棒一さん、面白過ぎて吹きました。
    小佐野彈さん、彬子女王を思い浮かべて読んじゃいました。
    これらの小説が特に面白かった。
    この本はGOATシリーズだけど2200円する。

    けれどその価値アリアリの読み応えたっぷりで
    しかも面白い本だった。

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    2025年12月25日
  • 本にだって雄と雌があります

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    「本」が好きな人専用の幻想小説
    知らない間に本が増えていく
    ああ、そうか だから本が増えていくのか
    なんというか、この本を楽しむ為に僕は本読んできていたのかなとすら思ってしまった
    「本」が好きな人に届いてほしい物語
    僕が寝てる間に我が家の本達も空を飛んでいると信じてる

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    2025年08月17日
  • 残月記

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    こんなに引き込まれたのは久しぶり、というくらい世界にのめり込めた。3作の中編集だが、どれも月をテーマにしており一貫性のある一冊。純文学ぽさがあるけれどもSF的に楽しめた。
    個人的には3編目の表題作よりも、2編目のイシダキの話が面白かった。この世界観で長編書けるだろと思ったし、もっと読みたかった。
    1編目は読み始めて普通の私小説というか家族小説的になるかと思いきやまさかの別人入れ替わりのホラー小説で虚をつかれ、イシダキの話は設定の奇抜さと大胆な場面転換にドキドキし、最後の残月記はディストピア小説としてもやり過ぎだろと感じてしまったが、十分に主人公に感情移入できた。
    本当にオリジナリティのある良い

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    2025年05月16日
  • 「いじめ」をめぐる物語

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    これは胸が痛かったです。
    私は当事者でしたが、当事者でなくても刺さるものはあるはず。
    「いじめ」という言葉の存在自体が人の未熟さや弱さを表している
    そんな感想を持ちました。

    辻村深月さんの「早穂とゆかり」はすごくわかる。
    私もいじめていた人間をこう追い詰めたいと思いました。
    かわりにスッキリ制裁してくれた気分。
    越谷オサムさんの「20センチ先には」
    悩んでいる人に読んで欲しい。
    まさに私が言いたいのコレ。

    衝撃が詰まった一冊でした。

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    2025年05月06日
  • 残月記

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    表題作の「残月記」が、あまりにも素晴らしすぎた。個人的に好きな舞城王太郎に匹敵する程の、深い愛の物語だった。

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    2025年05月03日
  • 本にだって雄と雌があります

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    めちゃめちゃ面白かった。本がらみの幻想小説で、家族の物語にもなっている。
    軽妙でさっぱりした文章で読みやすく、本好きの行く天国(と地獄)のことを聞かせてもらったような話だった。これを自分の宗教にしたいくらい。

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    2025年04月28日
  • 本にだって雄と雌があります

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    幻の書と書いて幻書。放って置くと羽ばたいて南に飛んでいってしまい、それを抑えるために、ボルネオの象牙で作った蔵書印を押さなければならぬ。また、雄の本と雌の本を隣り合わせに立ててしまうと、アイノコの本が生まれてしまい、大騒ぎになる。土井博の母方の、大正生まれの祖父、深井與次郎はそんな幻書収集家であった。数万冊を蔵に蓄え、本当か嘘かわからない話ばかりする與次郎が、昭和61年に亡くなるまで、死んでからの不思議なあれこれを、自伝という形で紹介する。

    とにかく、タイトルで買わざるを得ないと感じさせられた1冊。本を読んできた人ならこのタイトルに目が止まらないということはないだろう。そして「ああ、そういう

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    2025年03月08日
  • 残月記

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    ネタバレ

    2024/12/28 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2025/12/6〜12/12

    吉川英治文学新人賞と日本SF大賞をW受賞した3つの短編集。月をモチーフにした不思議な世界。伊藤計劃さん亡き後、日本のSF界を代表する作家さんではないか。名作。

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    2025年12月13日
  • 残月記

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    このジャンルの小説は初めてでしたが、第一話が何となく中途半端のような感じを受けた。しかしながら第三話を読み終えた時にこの構成にした作者の意図が分かるような気がした。よくぞここまでと思うような想像力、非現実的ではあるけれども一つひとつの描写に圧倒的な力がこもった表現で読み終えたあともずっと余韻が残る作品でした。

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    2024年12月20日
  • 本にだって雄と雌があります

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    本棚の本がいつの間にか増えてることってない?実は本にも雄と雌があってね、管理を怠ると勝手に繁殖するんだよ。ってところから本当に思いもよらないとんでもない事になって読んでる間ずっと な、なんだ、何だこれは...になってしまったし、全ての何だこれが面白すぎて脈拍がえらい事になっていた。心臓に悪い。

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    2024年12月14日
  • 残月記

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    【残月記はぜひ最後まで粘って読んでほしい】
    読み応えがすごい。同じ1ページでもそこらの小説の3ページ分くらいの手応えがある。それは文が難解だとか文字量が多いとかそういうことではなく、読み逃してはいけない、美しい心情や情景描写がそう感じさせるものです。

    共通して、「いつか見た、一生忘れられない異世界の夢」と表現したい世界観。
    一度読んだらその異質で幻想的な情景が記憶に残り続けると思います。
    最初の2作はさくっと読めます。面白い。
    3作目の残月記、、これは、最後まで読めたらこの3作の中で最も美しく、そして泣ける作品だとわかるのですが。
    いかんせん説明パートが長すぎて、何度も寝落ちしました。そこだ

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    2024年11月30日
  • 残月記

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    〈そのいかにも明月記らしい根拠のない楽観は、冬芽にも手に取るように理解できた。それがなければ闘士はとうていアリーナには出てゆけないし、勲婦も飢え昂ぶる闘士のもとに赴くことはできないだろう。第二養成所に皮肉な言葉が伝わっている。人びとが無謀と呼ぶものを、月昂者は希望と呼ぶ、と。〉

     一党独裁政権が敷かれ、警察国家化が進む日本。感染症〈月昂〉が猛威をふるう中で、総理大臣の下条拓は、月昂感染者を隔離する法律を制定する。表題作はそんなディストピアな世界で、月昂者の宇野冬芽は下条が歪んだ欲望を満たすために建てた救国党が内々に開催する闘技会の剣闘士として、望まぬ闘いに身を投じていく。そんな中で冬芽はひと

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    2024年11月17日
  • 本にだって雄と雌があります

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    ずるいよと言いたいくらいのカバーの惹きの強さに負けて、つい購入してしまったのですが、これ、今年一番かも。

     あんまり知られてはおらんが、書物にも雄と雌がある。であるからには理の当然、人目を忍んで逢瀬を重ね、ときには書物の身空でページをからめて房事にも励もうし、果ては後継をもこしらえる(本文より引用)

    この冒頭でまずはひと笑い。ところが、その後しばらくは圧倒的な文字の多さ、独特の言葉づかいや冗長さ、登場人物の多さにう〜んとなってしまいました。でも、放り出さないでよかった!そこを過ぎると一気に読みやすくなります。

    この小説は作中の登場人物、博が将来息子に読ませる手記という形で書かれています。

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    2024年11月14日
  • 本にだって雄と雌があります

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    タイトルの引きの強さよ。
    加えて帯の「こんなにしあわせな気分になれる小説も珍しい。」というコメントに惹かれました。
    語り部の口調が軽妙で、ふざけていて、リズムだけで話してない?と思うほど語感がやけに良く、思わず脳内でツッコんだり。
    このふざけた文体で終始笑える感じかと思いきやグッとくる場面もある。
    独特な文体さえはまれば面白いと思う。

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    2024年01月29日
  • 紙魚の手帖Vol.12

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    ネタバレ

    書籍のSFアンソロジー「Genesis」が雑誌になったようです。今後は書籍のアンソロジーは出ないのは少し寂しくもあるが、代わりに雑誌を購入するいいきっかけになるのかもしれない。収録作品はどれも面白かった。話が止まっていそうで進んでいる「ローラのオリジナル」(円城塔)、なんとも切ないSFラブストーリー「扉人」(小田雅久仁)と「英語をください」(アイ・ジアン)、リアルさに慄く「冬にあらがう」(宮西建礼)といったところが、印象に残った作品。創元SF短編賞を受賞した「竜と沈黙する銀河」を読めるのもよい。

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    2023年09月29日
  • 本にだって雄と雌があります

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    ユーモアに溢れて、溢れすぎて大洪水を起こし、嘘か誠か夢か現か皆目見当もつかない。けどそこが面白くてたまらない。
    家族史と思えば本の話であり、 時代史と思えばファンタジーでもある。
    まるで万華鏡のような一冊でした。
    あと、森見登美彦さんの作品に似ているとも感じたため、好きな方は是非!

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    2022年12月11日
  • 本にだって雄と雌があります

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    壮大な嘘っぱちのファミリーストーリー!
    これは傑作。前半の行きつ戻りつ冗談交じり無駄話のような内容が、後半怒濤の展開に見事に生きてくる。
    どれほど時間をかけて練り込まれた文章と物語なのだろう。私は、夏目漱石やオルテガ、大岡昇平、ダンテなど数々の名著へのオマージュを感じたが、読む人の読書遍歴によっても印象は変わってくるかもしれない。本や人間への愛情がたっぷり詰まっている。

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    2022年05月05日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    新進気鋭の作家様によるSF中短編書き下ろしプラス創元SF短編賞受賞作アンソロジー

    自分の裡に形成される「SF固定概念」を毎回アップデートしてくれる最先端を走るシリーズ

    ティプトリーを読み涙していた頃、このような未来型が到来すると露ほども予測せず、また今後どのような作品が紡がれてゆくのか、想像するだけで萌えます

    読みごたえあります!

    『未明のシンビオシス』
    南海トラフ大規模地殻変動が発生、列島の姿すら変わってしまった日本
    荒廃した世界で生き延びる主人公たちの微かな希望を描いた近未来SF

    『いつか明ける夜を』
    光のない闇の世界が、夜と昼に別たれた
    言い伝えの神馬と少女は、世界の救世主にな

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    2021年12月05日
  • 本にだって雄と雌があります

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    基本、ジョークは苦手です。
    ジョーク連射のふざけた調子で話は進むんですが
    何故読めたかというと、苦手なジョークの比喩が
    すごいんですよ。この表現力ったら何なの?って感じ。
    本書は語り手の博が息子:恵太郎に充てたもので
    祖父母や両親や夫婦の話を通して、家族への思いや、
    ライバル?との本への欲望みたいなものを
    ファンタジックに幻想的に語っているのですよ。
    読み終わって、あぁ~繋がっているんだってわかったら
    鳥肌立ちましたぁ~
    ヤバい!これ、今年読んだ本の中で1番だわ。

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    2018年09月17日