小田雅久仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このホラーがすごい2024年第1位
私は この作品をホラーを紹介する本で知りましたので、ホラーなんだろうと思って読みました。
「食書」
それは、タイトルがごとく
若い頃には人生につまずき
歳をとると地球につまづく
「耳もぐり」
解離性同一性障害を 当事者が俯瞰し 文学っぽく表現するとこんな感じかな、と思った
自己の意識の所有権が失われる感覚が不文律
それは耳からやってくる
「喪色記」
目から発生した女との成り行き
「柔らかなところへ帰る」
どこへ帰るのだろう
全く世界観へ入れず
小洒落て小かっこいいレビューを考えていて
“豊潤な母胎への帰還”
なんて考えてから ultraさんのレビューを見直したら 負けた気がした
「農場」
まあ 鼻が問題です。
まさか 鼻が花への変換での生育につながっているのか?
yukimisakeさんのレビュー “SFにホラーを足して”に 純文をかけて大衆で割る
「髪禍」
髪は神
「裸婦と裸天」
各短編のタイトルにネタバレがありますが 身体の一部が絡んでくるストーリーとなっています。
『古事記』上巻のどこかで伊邪那岐命が 自分の身体から次々と神を生み出した禊の場面を思い出して もしかしたらそのあたりが着想なのでしょうかと 途中から 意識してみましたけど わかりません。
ただ ラスト2編で 救いを探し始めた気はする。
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Posted by ブクログ
数年前に『このホラーがすごい!』で総なめに評価されていた本。気になっていたけど、単行本を読めず今頃文庫本を手に取りました。
ジャンルは、純粋な"ホラー"というより"怪奇物語"や"異形物語"かなと思いました。
(文庫解説が大森望さんがしているし…)
人間の〈からだ〉のパーツをモチーフにした話。
2011年から2022年まで10年かけて書いた作品をまとめた本だったことには驚いた。
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個人的には『農場』の世界観がディストピアっぽくて好きでした。(村田さやかさん好きな人は好みそう)『耳もぐり』『食書』も独特で面白かった。
ただ、エロい方にシフトした作品は下品で好きじゃなかった。
『柔らかなところへ帰る』『裸婦と裸夫』
『喪色記』は2回読んでも理解が足りず、よく分からなかった。いろいろな作品を彷彿させる。
パラレルワールドの世界ということかな?
『髪禍』は宗教集団×謎の儀式。
気持ち悪いは気持ち悪いけど、期待しすぎたせいかそこまでじゃなかった。髪の毛を食べるとかは普通レベル。
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◆2011~2022年
「耳もぐり」小説新潮2011年9月号
「食書」小説新潮2013年9月号
「柔らかなところへ帰る」小説新潮2014年3月号
「農場」小説新潮2014年11月号
「髪禍」小説新潮2017年6月号
「裸婦と裸夫」小説新潮2021年12月号
「喪色記」2022年8月号「灰色の獣たち」改題 -
購入済み
斬新な手法
SFやホラー小説で「他人の体に憑依する」というのはよく使われる手法であるが、耳を使った手法というのは秀逸である。言われてみれば随分 不気味だしな。ストーリーの構成はとても良いが、語り口がどうにもベトベトしていてあまりこのみにあわない。
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Posted by ブクログ
東京創元社の日本SFアンソロジーシリーズ「Genesis」、毎年刊行されるこのシリーズもこれで4冊目となる。いつもこの本が出るのを本当に心待ちにしてきており、申し分なく期待どおりの作品集となっている。このアンソロジーには有名なSF作家、新人SF作家が執筆しているのでいつも時間をかけて読んでいる。
短編が多い中、一番スペースを割いていたのが小田雅久仁の「ラムディアンズ・キューブ」で、私はこれが一番面白かった。この方のお名前はあまり覚えていなかったが、今回の作品でとても興味を持った、読み終えて直ぐに先々月出版された「残月記」を購入した。刊行されて間もないのに重版が出ていたということは、やはり人気がある作家なのだろう。もしかしたら、私にとって注目すべき作家となるかもしれない。それは「残月記」にかかっているので慎重に読み進めていきたいと考えている。
このアンソロジーには、毎年行われる創元SF大賞の受賞作(正賞・優秀賞各1作品)が掲載される。今回は残念ながら私の琴線に触れるものはなかった。また、今年の年末に期待したい。