小田雅久仁のレビュー一覧

  • 禍

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    ゾワゾワするような、奇妙な話ばかりが集まった短編集。どれも、読後に「え?」とつぶやきながら頭を捻ってしまう感じでした。何を読まされたのか?結局何なのか。何も得られない不思議な気分になりました。

    個人的に一番印象に残ったのは農場かな。これも結局何だったんでしょう…?


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    2025年01月02日
  • 残月記

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    初めて食べる料理のような感覚
    美味しかったのか
    美味しくなかったのか
    説明も判断も難しいが
    お腹いっぱいになった

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    2024年12月23日
  • 禍

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    ホラーだと思って読み始めたらだいぶ違った。最初の話は村田沙耶香さんみたい設定はいいけれど、それを超えてこないな…と思っていたが、読み進めるとだんだんと意味不明さがクセになる感じで面白かった。個人的には「農場」の程よい不気味さと淡々さが好みでした。

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    2024年12月16日
  • 残月記

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    月に関連する幻想的な3つの異なる話なのだけれど,3つの話を掲載順に読むと単独で読んだときには味わえなかった不思議な印象を与える,そんな小説.

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    2024年12月13日
  • 残月記

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    あまり得意なジャンルでは無いが話題作との事で

    とにかく世界観に圧倒されました
    ストーリー、構成、人物描写等々…凄い
    読み続けて正解でした

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    2024年12月12日
  • 残月記

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    表題作の「残月記」だけ読んだ。いろいろと怖すぎ。特に日本が一党(一人)独裁の政治体制になってることに震撼する。

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    2024年12月08日
  • 禍

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    想像力は評価するが、2冊目のコレで気づいた。多分この作家さん、残念ながら今のところ私にはどうも合わないようだ。

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    2024年11月18日
  • 禍

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    初めて小田 まさくに さんの著書を読んだが、文体がユニーク 『言葉が好きな人が書いた』感じで(新しい、若い作家さんの本を読むことがここ数年多かったからか、逆に新鮮だったが、いわゆる普通に古い文体という感じもする)
    例えば、『琴線に触れる』『一縷の希望を胸に』『独り決めしている』『倦んでいる』『餓鬼』かつ人生の正道というものだ』
    正直好みではなかったが

    •食書
    我々は本に、物語に食われていたのか、なるほど
    主人公は本を実際に食べて、物語世界に食われ、現実と虚構の区別が付かなくなっていくが、
    私も本の世界に入り込みすぎて自分が癒されたり悲しくなったりイライラしたりしてしまう事もあるし
    没入後にし

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    2024年10月27日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    川野芽生さんの作品が読みたくて借りた。
    神の豚と時間飼ってみたも面白かった。子豚かわいい。肉を配ることが重要で個包装のカップ麺とかじゃダメだという気持ちはなんとなくわかる。

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    2024年06月06日
  • 禍 無料お試し版

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    斬新な手法

    SFやホラー小説で「他人の体に憑依する」というのはよく使われる手法であるが、耳を使った手法というのは秀逸である。言われてみれば随分 不気味だしな。ストーリーの構成はとても良いが、語り口がどうにもベトベトしていてあまりこのみにあわない。

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    2023年06月04日
  • 「いじめ」をめぐる物語

     

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    いじめられた人、いじめた人、友人、家族、教師。いじめには、様々な当事者がいる。7人の作家がいじめを巡る人々の心を描く短編集。

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    2022年01月16日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    東京創元社の日本SFアンソロジーシリーズ「Genesis」、毎年刊行されるこのシリーズもこれで4冊目となる。いつもこの本が出るのを本当に心待ちにしてきており、申し分なく期待どおりの作品集となっている。このアンソロジーには有名なSF作家、新人SF作家が執筆しているのでいつも時間をかけて読んでいる。

    短編が多い中、一番スペースを割いていたのが小田雅久仁の「ラムディアンズ・キューブ」で、私はこれが一番面白かった。この方のお名前はあまり覚えていなかったが、今回の作品でとても興味を持った、読み終えて直ぐに先々月出版された「残月記」を購入した。刊行されて間もないのに重版が出ていたということは、やはり人気

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    2022年01月03日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    2021-12-29
    なかなかバラエティに富んだ短編集。日本SFの奥行きの深さを感じる。
    創元SF短編賞の歴史を読んで、だいぶ読んでない作家がいるなあ、と実感。そしてまた積読の山が高くなるのかなあwww

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    2021年12月30日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    SF。短編集。
    作品によって、けっこう好みが別れた印象。
    好きだった作品は、小川一水「未明のシンビオシス」、宮澤伊織の表題作。
    表題作の突飛なアイディアがとても好き。
    受賞作2作では、個人的には溝渕久美子さん「神の豚」がわりと好み。ちょっと高山羽根子さんっぽい?

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    2021年12月25日
  • 本にだって雄と雌があります

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    読み始めてしばらくは、関西弁で、しょうもない、と言えそうな内容の話がダラダラと続けられていて、なんで読み始めてしまったのだろうと思いながらも、なんだか続きが気になるとムズムズする感じだった。最初の100ページくらいを超えたあたりで、文体に慣れてきたのか、だんだんとエンジンがかかってきた感じに面白さを感じるようになったものの、読ま終わってから考えると、あんまり上がり切らずに終わってしまった印象。
    種明かしというか、テーマ、アイデアの内容は面白いなと思えた。
    210407

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    2021年04月08日
  • 本にだって雄と雌があります

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    本には雄と雌があり、時には子も生まれる。登場する蔵書家曰く「本は増やすもんじゃない。増えるんだ。本は勝手に増えるんだよ」成る程。現実にも「本が際限なく増える」と聞くが、あれは比喩表現ではなく紛れもない真実だったのか。
    という訳でエンデ『はてしない物語』とサルトル『嘔吐・壁』から生まれた本の書名は…声出して笑った。
    小説は雄本と雌本から生まれる「幻書」の収集家だった祖父母のことを中心に、幻書との関わりについて孫にあたる人物が記す手記という体裁を採っている。
    終盤の手記が書かれた真相、エピローグまでなかなかに練られた物語。
    小ネタを挟まずにいられない饒舌過ぎる語りは、読み続けていると少々食傷気味に

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    2019年02月05日
  • 本にだって雄と雌があります

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    いや、時間がかかった。どこに着地するのか見当がつかないまま読むのは、読みにくい。
    でも、本が勝手に増えていく、というのは面白い。

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    2019年01月08日
  • 本にだって雄と雌があります

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    本と本がこども(本)を生むというファンタジー。大阪弁の会話だったり、ユーモアいっぱいで笑える。だけど、戦争の話があったりで物語は壮大。先が気になる話じゃないので読書スピードが上がらずどうしたもんかと思ったけど最後まで読んでよかった。
    ちょっと森見さんっぽい。

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    2018年08月02日
  • 本にだって雄と雌があります

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    多くのレビューにある様に、わたしもタイトルに惹かれて読みました。

    何となく井上ひさしさんを思わせる感じで好感が持てましたが、タイトルから想起される内容とだいぶズレがあったのでその点が残念。

    もっと徹底的に本の雄と雌を突き詰めて書いたら面白くなる気がするんだが・・・まぁ、深井家のクロニクルもそれなりに面白くはあるのですが。

    ファンタジーに分類される作品だと思うので、楽しく読めればいいのでしょうが、個人的にはリーダビリティは今ひとつでした。

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    2017年10月05日
  • 本にだって雄と雌があります

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    タイトルからして気になっていた本。
    帯に森見さんの言葉があり、読んでみると少し言葉のチョイスが似ている。

    テンポの良い会話文は読みやすく、地の文や手紙(または書籍)の引用部分はちょっと引っかかったりしながらも、読み終えるのが少しさみしくなるようであった。

    とくに、しゃっくりとミキ、與次郎の会話は楽しかった。
    思わずふきだしてしまう、漫才のような掛け合いが素晴らしい。

    だが、戦争に関する部分は生々しく、胸が苦しかった。
    それが良いスパイスになっているのだろう。

    すごく生々しい所と、バカバカしく思うほどのファンタジーさ。
    本の並べ方にはとくにこだわりのない私だが、四畳半神話大系など、森見さ

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    2016年06月20日