小田雅久仁のレビュー一覧

  • 禍(新潮文庫)

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    このホラーがすごい2024年第1位 
    私は この作品をホラーを紹介する本で知りましたので、ホラーなんだろうと思って読みました。

    「食書」
    それは、タイトルがごとく
    若い頃には人生につまずき
    歳をとると地球につまづく

    「耳もぐり」
    解離性同一性障害を 当事者が俯瞰し 文学っぽく表現するとこんな感じかな、と思った
    自己の意識の所有権が失われる感覚が不文律
    それは耳からやってくる

    「喪色記」
    目から発生した女との成り行き

    「柔らかなところへ帰る」
    どこへ帰るのだろう
    全く世界観へ入れず
    小洒落て小かっこいいレビューを考えていて
    “豊潤な母胎への帰還”
    なんて考えてから ultraさんのレビューを見直したら 負けた気がした


    「農場」
    まあ 鼻が問題です。
    まさか 鼻が花への変換での生育につながっているのか?

    yukimisakeさんのレビュー “SFにホラーを足して”に 純文をかけて大衆で割る

    「髪禍」
    髪は神

    「裸婦と裸天」

    各短編のタイトルにネタバレがありますが 身体の一部が絡んでくるストーリーとなっています。
    『古事記』上巻のどこかで伊邪那岐命が 自分の身体から次々と神を生み出した禊の場面を思い出して もしかしたらそのあたりが着想なのでしょうかと 途中から 意識してみましたけど わかりません。
    ただ ラスト2編で 救いを探し始めた気はする。

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    2026年05月30日
  • 禍(新潮文庫)

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    気持ち悪さ、エロさ、怖さ、ユーモアが全部混じったような不思議な作品。
    長めの表現が続く文章は読み飛ばしてしまったが、設定が面白くて最後まで読めた。
    特に「耳もぐり」が、オチが途中で読めるのに、それでも面白かったのが印象的でした。

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    2026年05月28日
  • 禍(新潮文庫)

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    数年前に『このホラーがすごい!』で総なめに評価されていた本。気になっていたけど、単行本を読めず今頃文庫本を手に取りました。
    ジャンルは、純粋な"ホラー"というより"怪奇物語"や"異形物語"かなと思いました。
    (文庫解説が大森望さんがしているし…)

    人間の〈からだ〉のパーツをモチーフにした話。
    2011年から2022年まで10年かけて書いた作品をまとめた本だったことには驚いた。

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    個人的には『農場』の世界観がディストピアっぽくて好きでした。(村田さやかさん好きな人は好みそう)『耳もぐり』『食書』も独特で面白かった。

    ただ、エロい方にシフトした作品は下品で好きじゃなかった。
    『柔らかなところへ帰る』『裸婦と裸夫』

    『喪色記』は2回読んでも理解が足りず、よく分からなかった。いろいろな作品を彷彿させる。
    パラレルワールドの世界ということかな?

    『髪禍』は宗教集団×謎の儀式。
    気持ち悪いは気持ち悪いけど、期待しすぎたせいかそこまでじゃなかった。髪の毛を食べるとかは普通レベル。

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    ◆2011~2022年
    「耳もぐり」小説新潮2011年9月号
    「食書」小説新潮2013年9月号
    「柔らかなところへ帰る」小説新潮2014年3月号
    「農場」小説新潮2014年11月号
    「髪禍」小説新潮2017年6月号
    「裸婦と裸夫」小説新潮2021年12月号
    「喪色記」2022年8月号「灰色の獣たち」改題

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    2026年04月15日
  • 禍(新潮文庫)

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    奇想の独自性、語りの濃度、異界への没入感、そのどれもが秀逸な短篇集。人体の各パーツをモチーフに、日常の一部が不意に捲れ上がってずるりと引き摺り込まれるような、或いは自分の中から禍々しい感情がジワジワと湧き出てくるような感覚に陥る。私小説的かつ内向的な文体だが、エンタメ性も十分。『食書』『耳もぐり』が白眉。読後、目の前の景色が違って見える。

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    2026年04月07日
  • 残月記

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    月をテーマにした、ややダーク寄りのファンタジー三編。
    勝手に『山月記』を意識した作品かと思っていたが、実際はまったく異なる内容だった。
    月の持つ神秘的なイメージがしっかりと表現されている。
    雰囲気や情景が頭に浮かびやすく、わかりやすく読みやすい作品だった。
    アニメ化にも向いていそう。

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    2026年03月24日
  • 残月記

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    3作から構成されていて、最後に全て繋がるのかなと読む前に思っていたけれど、全く別の話で全て繋がることはなかったのでそこは少し残念でした…

    ただ、作者の創造力がとにかくすごい!!最後の残月記のような世界がもし来たら怖いなぁって思いました。独裁者が現れずに平和のままであってくれ〜

    月によって人生が狂わされていく人たち…
    特別自分と相性があう物語ではなかったけれど、月からこんな物語が出来上がるのはすごいと思う!!

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    2026年02月16日
  • 残月記

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    作品として面白いけれど、個人的にファンタジー過ぎるとストーリーが入ってこないので微妙な評価になってしまった。

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    2025年12月29日
  • 残月記

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    作者の頭の中の世界が、勢いのある文章で流し込まれてくる感覚。
    電車の中で読むことが多かったのですが、世界観が強すぎて頭がおかしくなりそうになったり……
    それも含めて楽しかったです。脳内に余裕があるときにぜひ、小田ワールドに浸ってみては?

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    2025年11月09日
  • 残月記

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    とても重苦しく冷えた世界観がひろがっていた。ありえない奇妙なできごとが起こっているが、自分の身にも起こるのではないかと変な感覚に襲われた。
    とてももやもやする作品。ハッピーエンドであるとはっきりと言えない。物語自体に起伏があり激情もあるが、淡々と静かに進んでいく。静かな世界だからこそ日常のすぐ隣に広がっているような感じがした。

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    2025年08月01日
  • 残月記

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    2025.05.03

    話題の本のようなので購入してみた。
    最初の2編が短編、中編が1作で、最初の話はよくわからなかったけど、日常の中で、ある日突然家族が知らない人になってしまったら…というホラー?で、もし自分の家族がそうなってしまったら…と考えざるを得ない作品だった。

    表題作の残月記は3作の中でもダントツに面白くて一気に読み終わってしまった。
    「禍」は表紙が気持ち悪過ぎて挫折したけど、もう一度挑戦してみようかなと思えた。

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    2025年05月05日
  • 残月記

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    「そして月がふりかえる」「月景石」「残月記」の3作が収められている。
    「残月記」は世界観がよく出来ていると思う。

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    2025年03月01日
  • 残月記

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    うーん。。
    いまいちハマり切れなかった

    1番初めの物語をもっと読みたかったのでここで終わり?!と消化不良状態になった

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    2025年02月08日
  • 残月記

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    ネタバレ

    これが希望の物語か?救いのない物語だとしか受け止められなかった。SFとしての描写の迫力はあったが、愛は虚無だったな。手塚治虫「火の鳥」鳳凰編のオマージュのようであった。

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    2025年01月29日
  • 残月記

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    3編の月にまつわる短編小説。
    SFやファンタジーの小説をあまり読むことがなかったので不思議な世界観で面白かった。
    小田さんの小説は初めてだったけど、登場人物達の何気ない言葉の掛け合いがとても素敵だと感じた。
    特に「そして月がふりかえる」のファミリーの会話が素敵で、しかしそのストーリーとのギャップにびっくりする。

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    2025年01月07日
  • 残月記

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    初めて食べる料理のような感覚
    美味しかったのか
    美味しくなかったのか
    説明も判断も難しいが
    お腹いっぱいになった

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    2024年12月23日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    川野芽生さんの作品が読みたくて借りた。
    神の豚と時間飼ってみたも面白かった。子豚かわいい。肉を配ることが重要で個包装のカップ麺とかじゃダメだという気持ちはなんとなくわかる。

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    2024年06月06日
  • 禍 無料お試し版

    購入済み

    斬新な手法

    SFやホラー小説で「他人の体に憑依する」というのはよく使われる手法であるが、耳を使った手法というのは秀逸である。言われてみれば随分 不気味だしな。ストーリーの構成はとても良いが、語り口がどうにもベトベトしていてあまりこのみにあわない。

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    2023年06月04日
  • 「いじめ」をめぐる物語

     

    購入済み

    いじめられた人、いじめた人、友人、家族、教師。いじめには、様々な当事者がいる。7人の作家がいじめを巡る人々の心を描く短編集。

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    2022年01月16日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    東京創元社の日本SFアンソロジーシリーズ「Genesis」、毎年刊行されるこのシリーズもこれで4冊目となる。いつもこの本が出るのを本当に心待ちにしてきており、申し分なく期待どおりの作品集となっている。このアンソロジーには有名なSF作家、新人SF作家が執筆しているのでいつも時間をかけて読んでいる。

    短編が多い中、一番スペースを割いていたのが小田雅久仁の「ラムディアンズ・キューブ」で、私はこれが一番面白かった。この方のお名前はあまり覚えていなかったが、今回の作品でとても興味を持った、読み終えて直ぐに先々月出版された「残月記」を購入した。刊行されて間もないのに重版が出ていたということは、やはり人気がある作家なのだろう。もしかしたら、私にとって注目すべき作家となるかもしれない。それは「残月記」にかかっているので慎重に読み進めていきたいと考えている。

    このアンソロジーには、毎年行われる創元SF大賞の受賞作(正賞・優秀賞各1作品)が掲載される。今回は残念ながら私の琴線に触れるものはなかった。また、今年の年末に期待したい。

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    2022年01月03日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    2021-12-29
    なかなかバラエティに富んだ短編集。日本SFの奥行きの深さを感じる。
    創元SF短編賞の歴史を読んで、だいぶ読んでない作家がいるなあ、と実感。そしてまた積読の山が高くなるのかなあwww

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    2021年12月30日