小田雅久仁のレビュー一覧

  • 本にだって雄と雌があります

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これは…なんと言ったらいいのだろう。
    たぶんタイトルを見てなんらかの物語を想像したとしても、多分違っています。
    本に雄と雌があって、増殖していく話ではあるけれど、それがメインじゃないんだな。

    語り手の祖父・與次郎が繰り広げる怒涛の大阪弁。
    嘘か真かやっぱりデタラメか!?

    最後まで読めば、本好きの人だったらうっとりするか涙をこぼすかはわからないけど、きっと心を動かされるはず。
    でもだけど、前半部分が冗漫なのが、もう辛い。

    必要なのはわかる。
    後半の感動の種は、ダジャレと駄法螺と繰り返しの中にしっかりと埋め込まれているのだから。
    でも、辛いんだなあ、読んでいて。
    次回はぜひ、テンポとリズムの

    0
    2017年06月23日
  • 本にだって雄と雌があります

    Posted by ブクログ

    面白かった!

    最初のほうは数ページごとに声を出して笑い、終盤のあるところではぐっと胸がつまり泣きそうになった。
    教訓とか何もない。読書とは、楽しいことがすべてではないか? この小説には、先を読み進める楽しさがぱんばんに詰まっていて、それ以外のものまで押し込むとはじけてしまいそう。

    文庫の帯を森見氏が書かれているが、氏の作品がお好きな方にもおすすめ。

    0
    2017年06月08日
  • 本にだって雄と雌があります

    Posted by ブクログ

    突飛なタイトルと翼の生えた象が描かれたジャケット、さらには「森見登美彦氏も驚いた!」という帯の文句に惹かれて購入。

    語り手は土井博なる人物。彼が息子の恵太郎に聞かせるのは、博の祖父(恵太郎の曾祖父)である與次郎の話。博は小学生のときに與次郎が暮らす深井家に預けられる。本の蒐集が趣味である與次郎の屋敷はどこもかしこも本だらけ。そして與次郎が定めた掟は、「書物の位置を変えるべからず」。博がついその掟を破って本を適当な場所に返したところ、翌朝信じられない光景を目にする。

    人間と同じく、本にだって♂と♀がいる。相性の良い本がたまたま隣り合った場合は子どもまで生まれて飛び回るという、なんとも楽しい物

    0
    2017年05月10日
  • 本にだって雄と雌があります

    Posted by ブクログ

    前半を読んでいる間なんだかつらくて、最後まで読めるかな?と思いながら読んだ。後半は、家族愛や少しファンタジーも入っていて感動した。

    0
    2017年01月28日
  • 本にだって雄と雌があります

    Posted by ブクログ

    本にだって雄と雌があって、幻書が生まれてくる。
    隣り合った本同士の子?なのでなんだか混ざり合ったものが生まれる。大抵はどうしようもない本だったりするけど、たまに意味深な本も生まれる。
    生まれ方は偶然で、かけあわせようと思ってできるものじゃない。

    もっと本の生態的なものかと思いましたが、違うかった。本が好きすぎる家庭のお話し。
    足が6本あって羽が生えてる真っ白な像が良いね。名前忘れたけど。
    漫画なら家にいっぱいあるから、何か生まれんかなあと思うけど、ジャンル分けして巻数順に並べてるうちは何もないか‥

    0
    2016年12月21日
  • 本にだって雄と雌があります

    Posted by ブクログ

    なかなかの快作。ユーモアたっぷり冗長成分たっぷりで、おおまわりにうねっていくのはアフリカの大きくうねる川のようで、三日月湖もそこにはあるのだろう。
    ティムの「本当の戦争の話をしよう」を裏返して作った語られるはずのなかった物語についてのお話なのだ。あれも息苦しい密林と隣り合わせだった。どちらも銃弾の印象は薄い。そういうところに作家の興味はないのだ。それはありふれているから。
    これは愛の話でもないのだ。雄と雌がいるというのはただそういうことなのだ。それはありふれているから大事に大事にしまいこまれているのだ。

    0
    2016年07月07日
  • 本にだって雄と雌があります

    Posted by ブクログ

    前半は読んでいてあまりにも退屈な、登場人物の家族の内輪ネタとでも言うべき話を中心として展開される。他人の家のことなんか知らんがな、と、読むのは途中でやめようかとおもったが、最後まで読み通して良かった。中盤、與次郎の死、兵隊時代の話あたりから、物語は大きく動き出し、壮大かつドラマティックかつファンタジックな色合いに満ちた人生譚に心を掴まれた。
    読書の良さのひとつとして、虚構の世界にどっぷりと肩まで浸かる面白さがあると思うが、この本の中後半以降はその面白さに溢れており、きっとファンタジー小説好きの期待に応えてくれるものであろうと思われる。
    前半戦さえ耐え抜けば面白い。

    0
    2016年07月03日
  • 本にだって雄と雌があります

    Posted by ブクログ

    本当~~~に読みにくかったです。

    とにかく色々回りくどくて読み難い。
    登場人物も多く、しかも時代があちこち前後するのでややこしい。
    でも手に取った方は、諦めずに読んで欲しいです。
    最後には感動が待ってますから!!(笑)

    大阪弁のノリツッコミに、シモネタ、オヤジギャグが満載で、
    どこの法螺話かと言いたくなる話なんですが、
    実はめちゃくちゃ壮大な物語なんですよ。
    単なるファンタジーではなく、
    戦争や事故を絡め人の生き死にや暗い内面なども描かれてきます。

    途中、こんな壮大すぎな話どうやって終るんだ!!って、思いましたが、
    エンディングもまぁ見事!!
    感動しました。

    もう1回言いますよ~。

    0
    2016年05月15日
  • 残月記

    Posted by ブクログ

    3つのお話で月に纏わる物語でした。最初の2つは世にも奇妙な物語的なやつで、これ自分に置き換えたら終わる… と思いながら読みつつ。最後のタイトルと同じ残月記は壮大なSFみがある物語で自分はあまり好みではなかった…

    0
    2026年07月22日
  • 最恐ホラー 深夜の残業

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この赤黒表紙シリーズも3冊目

    前に読んだ2冊はイマイチだった。
    どうやら6冊出るみたいだけど……もういいや
    ……なのに

    タイトル見て予約して、私の元にやってきたのは赤黒表紙シリーズ……
    ふ、ふふふ……赤黒の呪いに絡め取られて
    こちとら歯車の一部って事ですか

    乗っかってやろうじゃないの


    ―――

    前に読んだ2冊より
    遥かに分かりやすかった!

    特に黒衣の女

    見知らぬ他人に自分の寿命を
    分けてあげる事は出来ますか

    結末で、そういう事だったんだ!!が、待っていました

    0
    2026年07月21日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラーだけど怖いより気味悪いだから寝る前にも読めてよかった。怖いを期待してたから拍子抜けだったけど、読み物としてはそれぞれ満足度は高いと思う。人体モチーフなのもあってか、人に関する描写がリアルで気味の悪さに拍車がかかっていた。なんだこれは…そうなるんだ…となる話も多々あったが、読み応えはあった。同じ著者の長編も読んでみたい。

    正直本の中を体験できるの羨ましすぎた。

    0
    2026年07月06日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3.5かな?
    全七作の短編集で、それぞれが口や耳、目、肉、鼻、髪に肌というモチーフにちなんだ作品で、ジャンルは怪奇幻想小説であり、ホラーコーナーにあったので手に取った。
    はじめの話がもう気色悪い。耳もまあまあヤベェな…と思いながら読むが、喪色記は割と壮大なファンタジーで毛色が違うな?と来ての肉モチーフ…なんか乱歩のキモイ話読んでるみたいな気持ちになった

    後半の、農場(鼻)、髪禍、裸婦と裸夫(肌)この3編は好き。
    特にラストを飾る裸婦と裸夫は、はじめ1人で裸婦展でも見に行くか!ってとこから電車で全裸男がヒャッホーして、ゾンビパニックもののようになり、最終的に大津波で新世界と進化した人類登場…し

    0
    2026年07月06日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    【2026年85冊目】
    書店のトイレの扉を開くと、便器の上に女の姿。女の様子はどこかおかしくて――「食書」、疾走した彼女を探しに来た男が直面する耳に関する話とは――「耳もぐり」、色を失う世界を夢に見る男は、ある日現実で夢の中の少女に出会う――「喪色記」、バスで隣に座ってきた女に執着してしまう男の行き着く先とは――「柔らかなところへ帰る」、全てを失った男が働き始めた農場で育てられるとある作物――「農場」、髪を恐れる女が日雇いバイトで参加した宗教団体の儀式で目の当たりにしたのは――「髪禍」、突如人が衣服を捨て始め世界が混乱状態になり――「裸婦と裸夫」。身体をモチーフにした7つの物語。

    ホラー好き

    0
    2026年06月27日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    解説を読んで腑に落ちましたが。伊藤潤二が純文学をかいたらこんな感じなんだろと思いました。自分が求めるホラー小説ではなかったです。

    0
    2026年06月13日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    このホラーがすごい2024年第1位 
    私は この作品をホラーを紹介する本で知りましたので、ホラーなんだろうと思って読みました。

    「食書」
    それは、タイトルがごとく
    若い頃には人生につまずき
    歳をとると地球につまづく

    「耳もぐり」
    解離性同一性障害を 当事者が俯瞰し 文学っぽく表現するとこんな感じかな、と思った
    自己の意識の所有権が失われる感覚が不文律
    それは耳からやってくる

    「喪色記」
    目から発生した女との成り行き

    「柔らかなところへ帰る」
    どこへ帰るのだろう
    全く世界観へ入れず
    小洒落て小かっこいいレビューを考えていて
    “豊潤な母胎への帰還”
    なんて考えてから ultraさんのレビュ

    0
    2026年05月30日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    気持ち悪さ、エロさ、怖さ、ユーモアが全部混じったような不思議な作品。
    長めの表現が続く文章は読み飛ばしてしまったが、設定が面白くて最後まで読めた。
    特に「耳もぐり」が、オチが途中で読めるのに、それでも面白かったのが印象的でした。

    0
    2026年05月28日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    小田雅久仁『禍』新潮文庫。

    『このホラーがすごい! 2024年版』で、国内編第1位を獲得した7編収録のホラー短編集。

    小田雅久仁の作品を読むのは『本にだって雄と雌があります』『残月記』に次いで3作目である。『本にだって雄と雌があります』は一種の幻想小説で、『残月記』はSF小説であったが、この『禍』はホラー小説というから、小田雅久仁は都度都度スタイルを変える忙しい作家のようだ。

    最近はホラー小説ブームなのか雨穴の『変な家』のようなモキュメンタリー小説や角川ホラー文庫で次々と刊行される正統派ホラー小説などが目に付くようだ。本作を読み、『このホラーがすごい! 2024年版』で、国内編第1位を獲

    0
    2026年04月18日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    数年前に『このホラーがすごい!』で総なめに評価されていた本。気になっていたけど、単行本を読めず今頃文庫本を手に取りました。
    ジャンルは、純粋な"ホラー"というより"怪奇物語"や"異形物語"かなと思いました。
    (文庫解説が大森望さんがしているし…)

    人間の〈からだ〉のパーツをモチーフにした話。
    2011年から2022年まで10年かけて書いた作品をまとめた本だったことには驚いた。

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    個人的には『農場』の世界観がディストピアっぽくて好きでした。(村田さやかさん好きな人は好みそう)『耳もぐり』『食

    0
    2026年04月15日
  • 禍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    奇想の独自性、語りの濃度、異界への没入感、そのどれもが秀逸な短篇集。人体の各パーツをモチーフに、日常の一部が不意に捲れ上がってずるりと引き摺り込まれるような、或いは自分の中から禍々しい感情がジワジワと湧き出てくるような感覚に陥る。私小説的かつ内向的な文体だが、エンタメ性も十分。『食書』『耳もぐり』が白眉。読後、目の前の景色が違って見える。

    0
    2026年04月07日
  • 残月記

    Posted by ブクログ

    月をテーマにした、ややダーク寄りのファンタジー三編。
    勝手に『山月記』を意識した作品かと思っていたが、実際はまったく異なる内容だった。
    月の持つ神秘的なイメージがしっかりと表現されている。
    雰囲気や情景が頭に浮かびやすく、わかりやすく読みやすい作品だった。
    アニメ化にも向いていそう。

    0
    2026年03月24日