小田雅久仁のレビュー一覧

  • 本にだって雄と雌があります

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    突飛なタイトルと翼の生えた象が描かれたジャケット、さらには「森見登美彦氏も驚いた!」という帯の文句に惹かれて購入。

    語り手は土井博なる人物。彼が息子の恵太郎に聞かせるのは、博の祖父(恵太郎の曾祖父)である與次郎の話。博は小学生のときに與次郎が暮らす深井家に預けられる。本の蒐集が趣味である與次郎の屋敷はどこもかしこも本だらけ。そして與次郎が定めた掟は、「書物の位置を変えるべからず」。博がついその掟を破って本を適当な場所に返したところ、翌朝信じられない光景を目にする。

    人間と同じく、本にだって♂と♀がいる。相性の良い本がたまたま隣り合った場合は子どもまで生まれて飛び回るという、なんとも楽しい物

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    2017年05月10日
  • 本にだって雄と雌があります

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    前半を読んでいる間なんだかつらくて、最後まで読めるかな?と思いながら読んだ。後半は、家族愛や少しファンタジーも入っていて感動した。

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    2017年01月28日
  • 本にだって雄と雌があります

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    本にだって雄と雌があって、幻書が生まれてくる。
    隣り合った本同士の子?なのでなんだか混ざり合ったものが生まれる。大抵はどうしようもない本だったりするけど、たまに意味深な本も生まれる。
    生まれ方は偶然で、かけあわせようと思ってできるものじゃない。

    もっと本の生態的なものかと思いましたが、違うかった。本が好きすぎる家庭のお話し。
    足が6本あって羽が生えてる真っ白な像が良いね。名前忘れたけど。
    漫画なら家にいっぱいあるから、何か生まれんかなあと思うけど、ジャンル分けして巻数順に並べてるうちは何もないか‥

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    2016年12月21日
  • 本にだって雄と雌があります

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    なかなかの快作。ユーモアたっぷり冗長成分たっぷりで、おおまわりにうねっていくのはアフリカの大きくうねる川のようで、三日月湖もそこにはあるのだろう。
    ティムの「本当の戦争の話をしよう」を裏返して作った語られるはずのなかった物語についてのお話なのだ。あれも息苦しい密林と隣り合わせだった。どちらも銃弾の印象は薄い。そういうところに作家の興味はないのだ。それはありふれているから。
    これは愛の話でもないのだ。雄と雌がいるというのはただそういうことなのだ。それはありふれているから大事に大事にしまいこまれているのだ。

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    2016年07月07日
  • 本にだって雄と雌があります

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    前半は読んでいてあまりにも退屈な、登場人物の家族の内輪ネタとでも言うべき話を中心として展開される。他人の家のことなんか知らんがな、と、読むのは途中でやめようかとおもったが、最後まで読み通して良かった。中盤、與次郎の死、兵隊時代の話あたりから、物語は大きく動き出し、壮大かつドラマティックかつファンタジックな色合いに満ちた人生譚に心を掴まれた。
    読書の良さのひとつとして、虚構の世界にどっぷりと肩まで浸かる面白さがあると思うが、この本の中後半以降はその面白さに溢れており、きっとファンタジー小説好きの期待に応えてくれるものであろうと思われる。
    前半戦さえ耐え抜けば面白い。

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    2016年07月03日
  • 本にだって雄と雌があります

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    本当~~~に読みにくかったです。

    とにかく色々回りくどくて読み難い。
    登場人物も多く、しかも時代があちこち前後するのでややこしい。
    でも手に取った方は、諦めずに読んで欲しいです。
    最後には感動が待ってますから!!(笑)

    大阪弁のノリツッコミに、シモネタ、オヤジギャグが満載で、
    どこの法螺話かと言いたくなる話なんですが、
    実はめちゃくちゃ壮大な物語なんですよ。
    単なるファンタジーではなく、
    戦争や事故を絡め人の生き死にや暗い内面なども描かれてきます。

    途中、こんな壮大すぎな話どうやって終るんだ!!って、思いましたが、
    エンディングもまぁ見事!!
    感動しました。

    もう1回言いますよ~。

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    2016年05月15日
  • 禍

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    どの話も、日常から一歩踏み外してしまって、そのまま気がついたら悪夢の中に入り込んでしまっているような感覚になる。人の悪夢を覗き見ているような感覚になれる面白い本

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    2025年11月25日
  • 残月記

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    作者の頭の中の世界が、勢いのある文章で流し込まれてくる感覚。
    電車の中で読むことが多かったのですが、世界観が強すぎて頭がおかしくなりそうになったり……
    それも含めて楽しかったです。脳内に余裕があるときにぜひ、小田ワールドに浸ってみては?

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    2025年11月09日
  • 禍

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    「今の俺には、、、」
    難しすぎるやろ。なんだこの世界観。
    ついていける人いますか?って感じ
    うん、面白いね!とはならない

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    2025年08月23日
  • 残月記

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    とても重苦しく冷えた世界観がひろがっていた。ありえない奇妙なできごとが起こっているが、自分の身にも起こるのではないかと変な感覚に襲われた。
    とてももやもやする作品。ハッピーエンドであるとはっきりと言えない。物語自体に起伏があり激情もあるが、淡々と静かに進んでいく。静かな世界だからこそ日常のすぐ隣に広がっているような感じがした。

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    2025年08月01日
  • 禍

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    ホラーランキングに入っていたので読みましたが、人のパーツにまつわる奇妙な話の短編集でした。この作家さんの作品を初めて読みましたが、描写が細かく、サッと過ぎ去る一瞬が事細かに表現されていて考え深かったです。個人的には「口」「耳」「鼻」の話が好きでした。「肉」「髪」「肌」のお話も「なんじゃこりゃ」って思いましたがなかなか面白かったです。
    「目」の話は読んでてよく分からなくなったので、飛ばしました。
    禍(わざわい)というタイトルですが、ぜんぜんわざわってないです。むしろ神々しい感じで書かれてる話が多いです。

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    2025年05月28日
  • 禍

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    読み終えた感想は「なんだこの小説は?」でした。
    あまり感じた事のない感情が生まれた小説で、
    得体の知れない気持ち悪さが新しい刺激を与えてくれて言葉にしずらい奇妙な感覚になりました。

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    2025年05月12日
  • 残月記

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    2025.05.03

    話題の本のようなので購入してみた。
    短編が3作で、最初の話はよくわからなかった。

    表題作の残月記は3作の中でもダントツに面白くて一気に読み終わってしまった。
    「禍」は表紙が気持ち悪過ぎて挫折したけど、もう一度挑戦してみようかなと思えた。

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    2025年05月05日
  • 禍

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    短編集だから、一つ一つの長さがちょうど良くて読みやすかった。

    こんなこと絶対起きないじゃん、って思ってる事だからこそ気になってページをめくってしまった。
    私の中では、「食書」「耳もぐり」と鼻と髪と裸のやつが印象に残った。(一つだけちょっと自分には合わないのがあった)
    全て体のどこかに関連するお話で、不気味なお話ばかりだった。
    読み終わった後も変な感じ。あー楽しかったー、面白かったーとも言えない(良い意味でね)
    人が何かに依存すると恐ろしいんだなと思った。

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    2025年05月02日
  • 禍

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    ネタバレ

    いい意味で気持ち悪い。想像もつかないやろうとも思わない、でも出来てしまう日常のちょっとした動きが禍につながってしまうんだなあと思いました。本のページは食べない

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    2025年04月21日
  • 禍

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    ネタバレ

    「このホラーがすごい」
    にて、すごく評価が良かったので。
    表紙の生理的嫌悪感も
    そそられました。

    短編一つ一つは
    ホラーというよりも
    ダークファンタジーのよう。
    内容も壮大な物が多かったです。

    文体や表現が独特で
    芸術的だなと。

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    2025年04月08日
  • 残月記

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    「そして月がふりかえる」「月景石」「残月記」の3作が収められている。
    「残月記」は世界観がよく出来ていると思う。

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    2025年03月01日
  • 残月記

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    うーん。。
    いまいちハマり切れなかった

    1番初めの物語をもっと読みたかったのでここで終わり?!と消化不良状態になった

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    2025年02月08日
  • 残月記

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    ネタバレ

    これが希望の物語か?救いのない物語だとしか受け止められなかった。SFとしての描写の迫力はあったが、愛は虚無だったな。手塚治虫「火の鳥」鳳凰編のオマージュのようであった。

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    2025年01月29日
  • 残月記

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    3編の月にまつわる短編小説。
    SFやファンタジーの小説をあまり読むことがなかったので不思議な世界観で面白かった。
    小田さんの小説は初めてだったけど、登場人物達の何気ない言葉の掛け合いがとても素敵だと感じた。
    特に「そして月がふりかえる」のファミリーの会話が素敵で、しかしそのストーリーとのギャップにびっくりする。

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    2025年01月07日