小池龍之介のレビュー一覧

  • 坊主失格

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    ネタバレ

    寂しい、愛が欲しい、そういった渇愛を乗り越えたお坊さんの自伝。
    なかなかに鬱屈した半生で、読んでいて辛くなったりしたけれど、読みやすい文体で最後までさくさく読めました。
    人生相談にのるお坊さん自体も苦しんでいたと知り、今の自分の状況でもこの仕事を続けていいのかも、と思いました。きっと、誰だって自信なんてないんだと。
    自分を見つめる静謐な時間って、誰にでも必要なのかも。

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    2016年07月07日
  • 沈黙入門

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    読書録「沈黙入門」3

    著者 小池龍之介
    出版 幻冬舎

    p102より引用
    “ 人には、何かをしているときに、関係な
    い別のことを次から次へと「考える」ことに
    よって、「今、この現実」にちゃんと集中し
    ないという、浮気症的な特性があります。”

    目次から抜粋引用
    “自分濃度を薄める
     ケチつけをやめてみる
     いいかげんな相槌のすすめ
     勇敢なる沈黙
     意見あるところに欲あり”

     僧侶である著者による、気持ちの整え方に
    ついて記した一冊。
     自己主張の強さの原因についてから実戦的
    な気持ちの整え方についてまで、仏教の教え
    をもとに書かれています。

     上記の引用は、自分を他人のように眺める

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    2016年06月23日
  • しない生活 煩悩を静める108のお稽古

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    悩んでいた時に購入したが積読していた。雑誌の投稿をまとめたものであり、ストーリー性がなく、一気に読むと飽きてくる部分もある。僧侶でありながら結構”普通”の人に近いような口調であえて喋っているような著者の姿勢は器用にやってるなという印象でもある。ただ、悔しいことに著者は自分より”大人”だ。

    僧侶という自分とは全く違う生き方をされている著者の指摘は時に鋭い。私がよく悩むことの1つに、明らかに悪いことをした人が自分に謝らないことがある。特に彼女など身近な人にはそれを感じやすい。著者によれば人がグチを言いたくなるときには、可哀想だねといってほしいらしい。図星だ。謝ってもらいたいんだねと自分を受け止め

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    2016年05月23日
  • しない生活 煩悩を静める108のお稽古

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    怒りも嫉妬も、負の感情を持つのは普通で、恥じることではない。

    大切なのは、自分が何に対して怒りや嫉妬をしているのかを自覚して受け入れること。

    自分以外の正義もある、自分も弱い部分があると認めて初めて楽になれるのではないだろうか。

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    2016年04月24日
  • しない生活 煩悩を静める108のお稽古

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    ネタバレ

    強く、やさしく、しなやかな自分でありたい。
    理想の自分に近づくために努力していきたい、改善していきたい。

    そう思っていても、なかなか全く思うようにならない、相変わらず、サボり癖は治らんし、人の欠点が目につくし、翌日まで残るほど酒を呑むし、今日出来ることを明日回しにするし…

    自分自身ですら制御できないのに、自分以外の誰かが自分の意に沿って動いてくれるわけがない。当たり前の話である。
    やたらと人と繋がりたがったり、人がやってることにイライラしたり、人がどう見てるかを気にしすぎたり、人と比べたり…そんなに他人の目って大事か?って話である。

    時事ネタを書く
    ベッキーや乙武が不倫をした、それがどー

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    2016年03月29日
  • 超訳ブッダの言葉

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    ケータイ等の言葉が当たり前に使われている事に超訳が過ぎるのでは?と抵抗を覚えながら読んでいたのだが、あとがきを読んで多少納得はいった。でも前書きで教えてほしかった…。
    超訳ニーチェを読んだ後だと、より厳しく解脱の努力をせよといった、メソッドやライフハックというより修行の意味合いの強さを感じた。
    ただ、かなり他人を下に見るような考え方が多いのは良いのだろうか?

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    2016年03月24日
  • しない生活 煩悩を静める108のお稽古

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    最近のメディアの傾向である、一斉叩き。何か起きると毎日の様に報道される。それが嫌になっていた時期にこの本を読んだ。

    政治家や芸能人らのちょっとした失言や問題が露呈すると起こる、ネット上での「祭り」と呼ばれるバッシング。
    自分は悪い人間を追いつめる、正しい側に立っているという大義名分が得られるから、そうなってしまうのかと著者は疑問視する。

    他に、犯罪に対しても「ありえない」ではなく「自分はたまたま今は犯罪をする劣悪な精神状態に置かれずに済んでいるからだ」と「自分もやりかねない」可能性を知っているべきであるという。

    2016.3.19

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    2016年03月19日
  • しない生活 煩悩を静める108のお稽古

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    あんまり頭に入ってこなかった。
    アンガーマネジメントのような本でもあるような気がする。
    自分が望むように世の中ならないので、自分を変えたり、そもそも望まないようにしよう、という風に読めた。
    達観しないとですね。

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    2016年01月26日
  • しない生活 煩悩を静める108のお稽古

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    ネタバレ

    お坊さんが書いた、心を鎮めるためのヒントを集めた本。「トホホー」「ガーン」といった古めかしいリアクションがたびたび入っているので、よほどのおじいさんかと思いきや、私と同年代の比較的若いお坊さんであったことにびっくり。おそらくお坊さんの説法という高そうなハードルを下げ、読みやすくするようにわざとこうした言葉を入れているのだろうが、やや使いすぎてイラっとくる。
    肝心の中身は、心理学や脳の働きにも触れ、自身の体験も交えながら、人間の欲深さゆえの苦しみと、こういう風に考えたらもっと楽になるよ的なアドバイスが書かれており、いろいろとためになる部分も多い。
    気になった部分は「愚かなものへ対する実害のないも

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    2016年01月05日
  • こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごしかた

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    何にもこだわらない人生なんて、生きる意味があるのか? などと考えながら読み始めましたが、やはり納得できない部分が多くありました。
    しかし、「こだわらない」ことにもこだわらなくて良いと思えば、気が楽になりますね。

    ひとつ、非常に共感できたのが「ありがとう」についてです。
    『薬師』という漫画で「有り難し」を知って以来ずっと思っていたことが、そっくりそのまま書かれてあり、ビックリしました。
    私も「ありがとう」という言葉は使いたくないのに、相手が満足するっぽいから使ってしまいます…
    他の著書でも言及されているようなので、ちょっと見てみようかなぁ

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    2015年11月20日
  • 沈黙入門

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    またまた本棚の奥から出てきましたよ〜。

    つまんない話は「そういえば今日は満月かしらん」や「さようですか」で流しておしまいなさい。
    天皇陛下のようにゆるゆる話すのが理想ですが、私たち凡人はあそこまで極めるのは難しいでしょうねえ。
    誰かを貶すのは、自分をヨイショしてるってことと同意ですよ。
    感情の振れ幅を意識して抑制することで、「自分は!自分は!」な自意識の肥大化から抜け出せますよ。

    こんな感じだったかな。

    成る程な、と思う部分もあり、ちょっとチクっと辛みの効いた部分もあり。
    ちょっと新しいエッセイでございました。

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    2015年08月12日
  • 苦しまない練習

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    ブッタの言葉を中心に、イライラしないための心のあり方。のようなことを諭す本。

    なんかわかるよーな、わからんよーな、
    言ってることが最後のあたりでよくわからなくなる本でした。

    なんだか救われるような気持ちになるのは、心神浅いからこそなのか、ブッタって聞いてやたらありがたがってるのかわからんが、なんとなくほんな気持ちになる一冊でございました。笑

    ブッダだった。

    仏陀ね。ブッダ。ものすごい人だったみたいだね。それだけはわかったよ。キリストに勝るとも劣らないすごい人だったんだーブッダ。って改めて驚き。

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    2015年07月11日
  • こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごしかた

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    『考えない練習』と比べると、著者の人間臭さをより強く感じる。
    肩のちからを抜いて書いている感じ。
    物事を違ってた角度から照らし出して、「こだわること」から頭を解放させてくれる。

    ただ、「こだわらない」というのも一歩間違えたら「こだわり」になってしまうのではないか、という疑問がわいた。
    「ありがとうは『有り難し』」とか、逆に考え過ぎのような部分もあった。

    他にも、「平等にこだわらない」の章にモヤモヤしたりした。
    ブッダが身分差別を否定しなかったから、著者も身分差別を否定しないのか(奴隷の身分があっても良いと考えている?!)と正直引いてしまった…

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    2015年07月24日
  • しない生活 煩悩を静める108のお稽古

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    著者の方が上から目線で物を言う…本ではなく自身の感じたことや、しっぱいからの気づきとして書かれていました。時間を置いて何回も読み直したい本です。

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    2015年07月02日
  • 沈黙入門

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    ネタバレ

    東京大学を卒業後、修行の末、住職となった著者が、20代半ばにウェブサイト『家出空間』にエッセイとして書き続けていたものを編集した一冊。

    人間がものを考えたり、ものを話すとき、人と関わるとき、ほぼ全ての場合において「自分」という存在をアピールするため、認めてもらいたいための「欲」がある。

    自分の考えを極力抑えて、意見も言わず、相手を論破しようとせず、正論であってもこちらから語らず、もちろん批判も否定もしない、もっと言えば喋らない。

    聞けば聞くほど得をするし、余計な口をきくほど損をするという話も聞いたことはあったけど、自分はその境地にたどり着けるか自信がない。

    何かを感じたのであれば、とに

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    2015年06月19日
  • もう、怒らない

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    最近怒っては自分で自己嫌悪になったり、その怒りのパワーで自分がダメージを食らっているのでこの本を手に取った。
    「怒るのは自分のためにならないよ」「それはなぜか」という本。
    些細なことで怒ってしまう自分にはまぁ…なるほど、そうですね、という感じ。でもゴキブリに慈愛は無理だわ。仏道への道は遠い…

    殺したい人がいる、というほどの凄まじい怒りのエネルギーを抱えた人への解はここでは書かれていない。
    そういう人が救いを求めに読もうとしているのなら勧めない。
    あとは、理不尽に怒りを向けられたときも怒っちゃだめなのかなぁ…

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    2015年06月08日
  • 超訳ブッダの言葉

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    今時の言葉でブッダの教えを説いている本。
    わかりやすくてサクサク読めた。時々、あまりにも現代語訳すぎて読みにくい気もした。
    ブッダの教えをわかりやすく書いてあるけど、どう実践するかはやはり自分次第だという気もした。

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    2015年01月27日
  • 賢人の習慣術

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    参考になった部分があった。
    すごい人は、やはり朝型なんだと思ったり、生きる姿勢を正された。

    目的観を持ちたいと思った

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    2014年11月29日
  • もう、怒らない

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    劇的に自分が変わることを期待して読み始めた。明らかに期待しすぎだったw
    たぶん仏教をある程度でも理解していないとはいってこないんだろうな、と、イマイチ理解できないまま、論理的に説明できてないんじゃないかなぁ、とずっと違和感を持ちながら読んだ。

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    2014年09月23日
  • 坊主失格

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    小池さんの昔の考え方を今に思い起こし、分析してるのですが、その時の小池さんと言うのは周りから見たらほんとに嫌な人だったと思います。
    しかしそこから自分を分析し見つめ直し「変わる」ことが出来たのが、仏道のお陰だったと言う。
    だからと言って別に仏道を推奨する訳ではなく、人にはなにかしら自分の心を見つめ直して改善していくことが必要で、それにはどんな道具であっても良いのだと伝えてる。

    ・煩悩がもたらす害悪は身体に如実に出る

    ・「見」は自らの意見、自説に執着し、「自分は間違っていない」とかたくなに主張してしまう煩悩

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    2014年09月19日