小池龍之介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「沈黙入門」3
著者 小池龍之介
出版 幻冬舎
p102より引用
“ 人には、何かをしているときに、関係な
い別のことを次から次へと「考える」ことに
よって、「今、この現実」にちゃんと集中し
ないという、浮気症的な特性があります。”
目次から抜粋引用
“自分濃度を薄める
ケチつけをやめてみる
いいかげんな相槌のすすめ
勇敢なる沈黙
意見あるところに欲あり”
僧侶である著者による、気持ちの整え方に
ついて記した一冊。
自己主張の強さの原因についてから実戦的
な気持ちの整え方についてまで、仏教の教え
をもとに書かれています。
上記の引用は、自分を他人のように眺める
こ -
Posted by ブクログ
悩んでいた時に購入したが積読していた。雑誌の投稿をまとめたものであり、ストーリー性がなく、一気に読むと飽きてくる部分もある。僧侶でありながら結構”普通”の人に近いような口調であえて喋っているような著者の姿勢は器用にやってるなという印象でもある。ただ、悔しいことに著者は自分より”大人”だ。
僧侶という自分とは全く違う生き方をされている著者の指摘は時に鋭い。私がよく悩むことの1つに、明らかに悪いことをした人が自分に謝らないことがある。特に彼女など身近な人にはそれを感じやすい。著者によれば人がグチを言いたくなるときには、可哀想だねといってほしいらしい。図星だ。謝ってもらいたいんだねと自分を受け止め -
Posted by ブクログ
ネタバレ強く、やさしく、しなやかな自分でありたい。
理想の自分に近づくために努力していきたい、改善していきたい。
そう思っていても、なかなか全く思うようにならない、相変わらず、サボり癖は治らんし、人の欠点が目につくし、翌日まで残るほど酒を呑むし、今日出来ることを明日回しにするし…
自分自身ですら制御できないのに、自分以外の誰かが自分の意に沿って動いてくれるわけがない。当たり前の話である。
やたらと人と繋がりたがったり、人がやってることにイライラしたり、人がどう見てるかを気にしすぎたり、人と比べたり…そんなに他人の目って大事か?って話である。
時事ネタを書く
ベッキーや乙武が不倫をした、それがどー -
Posted by ブクログ
ネタバレお坊さんが書いた、心を鎮めるためのヒントを集めた本。「トホホー」「ガーン」といった古めかしいリアクションがたびたび入っているので、よほどのおじいさんかと思いきや、私と同年代の比較的若いお坊さんであったことにびっくり。おそらくお坊さんの説法という高そうなハードルを下げ、読みやすくするようにわざとこうした言葉を入れているのだろうが、やや使いすぎてイラっとくる。
肝心の中身は、心理学や脳の働きにも触れ、自身の体験も交えながら、人間の欲深さゆえの苦しみと、こういう風に考えたらもっと楽になるよ的なアドバイスが書かれており、いろいろとためになる部分も多い。
気になった部分は「愚かなものへ対する実害のないも -
Posted by ブクログ
何にもこだわらない人生なんて、生きる意味があるのか? などと考えながら読み始めましたが、やはり納得できない部分が多くありました。
しかし、「こだわらない」ことにもこだわらなくて良いと思えば、気が楽になりますね。
ひとつ、非常に共感できたのが「ありがとう」についてです。
『薬師』という漫画で「有り難し」を知って以来ずっと思っていたことが、そっくりそのまま書かれてあり、ビックリしました。
私も「ありがとう」という言葉は使いたくないのに、相手が満足するっぽいから使ってしまいます…
他の著書でも言及されているようなので、ちょっと見てみようかなぁ -
Posted by ブクログ
『考えない練習』と比べると、著者の人間臭さをより強く感じる。
肩のちからを抜いて書いている感じ。
物事を違ってた角度から照らし出して、「こだわること」から頭を解放させてくれる。
ただ、「こだわらない」というのも一歩間違えたら「こだわり」になってしまうのではないか、という疑問がわいた。
「ありがとうは『有り難し』」とか、逆に考え過ぎのような部分もあった。
他にも、「平等にこだわらない」の章にモヤモヤしたりした。
ブッダが身分差別を否定しなかったから、著者も身分差別を否定しないのか(奴隷の身分があっても良いと考えている?!)と正直引いてしまった… -
Posted by ブクログ
ネタバレ東京大学を卒業後、修行の末、住職となった著者が、20代半ばにウェブサイト『家出空間』にエッセイとして書き続けていたものを編集した一冊。
人間がものを考えたり、ものを話すとき、人と関わるとき、ほぼ全ての場合において「自分」という存在をアピールするため、認めてもらいたいための「欲」がある。
自分の考えを極力抑えて、意見も言わず、相手を論破しようとせず、正論であってもこちらから語らず、もちろん批判も否定もしない、もっと言えば喋らない。
聞けば聞くほど得をするし、余計な口をきくほど損をするという話も聞いたことはあったけど、自分はその境地にたどり着けるか自信がない。
何かを感じたのであれば、とに